思いついたからね、仕方ないね。
安易に幼馴染を生やしてみました

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まさかこいつに襲われるとは思ってないやん

 皆さん突然だが、襲われたことはあるだろうか?

 

 襲われたと聞くと何を思い浮かべるだろうか、まぁそこは人それぞれというものだろう。まず一つは物理的に襲われる。

 

 物理的、まぁそのままの意味だろう。例えばだが、路地裏に連れ込まれ複数人にタコ殴りにされた挙句、財布、金になりそうなものを根こそぎ奪われて、そのまま放置される……とか。

 

 やけに具体的だって?……ふむ、君のような勘のいいガキは嫌いだよ……。

 

 あ、待って、冗談ですやん!俺が本当にみんなのことが嫌いなわけないじゃないですかヤダー!ネタっすよ、ネタですやん。

 

 まぁ、お察しの通り、一度そう言う経験があります。はい、普通に歩いてたらガラの悪そうなヘルメット団に腕掴まれて裏路地に連れてかれて、五人ぐらいのヘルメット団にボッコボコにされて、財布とか、たいして高価でもない安物の腕時計とかいろいろ持っていかれましたね……はい……。

 

 まぁ、幼馴染が後で取り戻してくれたから何とか事なきを終えましたね。っぱ、持つべきものは激強、幼馴染なんだよなぁ。

 

 おっと、話題が逸れちまったな。いやはやこの歳になると自分語りが多くなってしまうもので、何歳かって?高三ですが何か?

 

 ならもう一つは何なのか。大体予想はついているとは思うが、答え合わせをしようか。

 

 もう一つはそう、性的に襲われる。

 

 皆様のご想像通りでしょう。

 

 性的、これもそのままの意味だろう。例えばだが、机に座って診断書とかカルテを捌いて、医薬品を整理して、ケガをした人たちの治療やら、診察していると、幼馴染に教育ビデオを撮ると言われホイホイと着いていくと、ベッドに押し倒され童貞を奪われ朝まで貪られる……とか。

 

 これもやけに具体的だって?……ふむ、君のような(以下略)

 

 まぁそうですね……

 

「これで、教育ビデオの撮影は終わりです。」

 

「うぅ……」

 

「……ごちそうさまでした。」

 

 現在俺はベッドの上に寝かされていて、その隣には幼馴染の蒼森ミネが腰を掛けている。

 

 もちろん(?)両者生まれたままの姿である。

 

 はい……俺こと、相沢ジンは幼馴染に教育ビデオの撮影と言われついていくと食われました。

 

 まさかコイツに食われるとは思いませんやん。

 


 

 私には幼馴染がいます。

 

 家が隣同士で昔から常に一緒に居ました、遊ぶ時も、勉強の時も、楽しい時も、悲しい時も、ずっと隣に居ました。

 

 そして、学校もずっと同じクラスで、部活も同じ。

 

 私が自身の救護道に迷いが出てしまった時も隣で励ましてくれました。

 

「何迷ってんだ?自分の道を進め、周りの奴らのことなんて気にするな。他人には勝手なことを言わせておけばいい。」

 

「ミネの信じる道が正解なんだよ、それに俺はミネが自分の道をまっすぐ進んでいるのを見るのが好きなんだよ。」

 

「昔っから見てきた俺が言うよ。自分が納得する生き方をしな。俺はそれを応援するよ、いつまでも。」

 

 そう言われて私は自身の信じる救護を行うようになりました。

 

 そこからは自分の動きが良くなりました、彼のサポートもあり救護の必要な場所にいち早く駆け付けられるようになりました。

 

 彼はいつも的確なことを言ってくれます、私が落ち込んでいる時も、悲しんでいる時も私が欲しい言葉をいつもすぐに言ってくれます。

 

 正直に言うと私は彼に依存してしまっているのかもしれません……もうすでに彼が隣に居るのが当たり前で、彼がいないことが異常であると感じるところまで来てしまいました、これが心の病というものなのでしょうね……自身の病すら直せていないのに……救護騎士団団長として失格でしょう。

 

 いつも彼を目で追っています、一挙手一投足、彼が私の名前を呼ぶときのあの優しい表情もすべてが愛おしく感じているのです。

 

 私の隣に居ればいい、そう思っていたのですが、あの日、それだけでは足りなくなってしまったのです。

 

 その日私は救護騎士団の応援へ向かっていたのですが、彼は用事があるようで部室に残っていました。

 

 私の業務が終わり、部室に戻ってくると彼は誰かと話をしていました。

 

 声を聴くとよく知った声でした。鈴のような綺麗な声です。

 

 扉を少しだけ開けて中を覗きました。

 

 そこには予想通り、サクラコさんが彼と話をしていました。

 

 ただ話をしているならそのまま入って会話に混ざろうと思っていました。

 

 しかし、サクラコさんの表情を見るとその考えは吹き飛びました。

 

 彼と話しているサクラコさんの表情は女の顔をしていました。

 

 あの表情はまさに雌、欲情した雌が雄に向ける表情でした。

 

 私は危機感を覚えました、彼を狙っている女が私以外にもいるということが分かりどうしようもない不安が出てきたのです。

 

 彼が私以外の誰かの元に行ってしまう、そんなことが頭の中を過るのです。サクラコさんと彼が手をつなぎ笑いあって歩いている姿を想像してしまいました。

 

 彼に少し前、聞いたことがあります、好意を寄せている人は居るのかと。

 

『うーん、今のところは特にいねぇな。』

 

『告白されたらどうするか?うーん……一度付き合ってみて愛称を確かめてみるかな?』

 

 そう言っていました、まだ彼に好きな人は居ない。

 

 しかし、試しに付き合ってみるとも言っていた、私にいつも向けるような笑顔をしながら私以外の誰かの隣を歩いてしまうのかもしれない。

 

 そう考えてしまいました。

 

 だからその時に決めたのです、彼を私の物にすると。

 

 他の誰にも手を出させないようにするために、彼のハジメテを貰うことにしました。

 

 そして私のハジメテもあげるのです、フフフ、昔みたいに好きなお菓子を交換するように。

 

 誰にも渡しません、彼は私の物です。

 

 ニガシマセン、イツマデモワタシノトナリニイテモライマス。

 

 キメタコトモ、キュウゴモハヤケレバハヤイホドイイデスカラ……フフフ。


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