作者がまどマギにハマったのは去年くらいですね。だから外伝ストーリーはあまり見れてないです。
ハマるきっかけは言わずもがなですかね。やっぱ流石イケメンだわ
日傘を差しながら夕焼けの中を歩く
身長の高い俺でも隠れるくらい大きい日傘だから、転ぶとかしない限り太陽光が当たる心配はない
そうは言ってもずっと日向に居るのも辛いから、出来れば日陰の方に移動したいけれど
だから俺の帰り道は路地裏を通ることが多い。しかし、路地裏は不良や不審者とかがいるようなイメージがある。今までそういう人たちは見たことはないけれど、遭遇しないに越したことはない
何故こんな話をしているかと言うと、タイムリーな話題すぎるが、今俺は後をつけられているからだ
後ろでずっと微小な足音が聞こえてきて、歩くのを早めたり出鱈目な道を歩いても同じ足音は続いていた。あからさま過ぎる、同じ道回るやつがいるかよ
それでも後ろの奴から気配を感じられず、足音も地上ではなく建物の上から聞こえる。いや何で建物の上にいるんだ?忍者か?
まあ、このまま家にまで付いて来られても困るしそろそろ直接聞いてみよう
完全な日陰に移動して日傘を片付け、右手を顔に左手で背後を指差しながら叫ぶ
「貴様!見ているなッ!」
「……やっぱりバレていたのね」
すると、どこかで聞いた覚えがある声が聞こえてきた。建物から飛び降りてくる人物を見ると、数日前に転校してきたばかりのクラスメイトだった
コミュニケーションに難がありそうな黒髪ロングの美人。名前は暁美ほむら
さっき助けた奴と同じで中々ファンシーな服を着ているが、最近の流行りなのかそれともプ○キュアみたいな感じなのだろうか?
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私は何度も同じ時間を繰り返して来た
全てはまどかを救うために。辛い事も悲しい事も、まどかのことを思えば耐えることが出来た
そして、何度目か分からない時間遡行で今回も学校で同じ出会いを繰り返す……はずだった
教室に入った途端、私の目に入ったのは見知らぬ人物だ。それが普通の人ならまだしもその人物は全身包帯の目立つ格好だった
魔法少女やキュゥべえとの関わりは無さそうに見えたけれど、最低限の警戒はした
なにせ、今まで見かけた事すら無かったのだから
のちに知ったことだけど彼は『イオ・ブランドー』という名前らしい。名前からして外国人なのだろう
それを知ったところでだからなんだという話。警戒はすれど、私にとってはどうでもいいこと
そう思っていたのに、彼は巴マミを救い出しお菓子の魔女を謎の力で倒していた
私のことが怪しいと言う巴マミのリボンで拘束されたから、救った場面は見えていなかった
しかし、急に時間が止まった後に拘束が解け、急いで魔女の元へ向かうと戦っている彼が見えた
時間を止めて救ったのはおそらく彼なのだろう。まどかも美樹さやかも魔法少女になっていないし、今まで勝手に時間が止まったことなんて無かった
ならば消去法でイレギュラーの彼だけになる
学校での落ち着いた感じと違い奇行が目立ったが、お菓子の魔女の厄介である純粋な力と速さを難なく対処していたから実力は確かだ
そんな彼が私にとって味方になるか敵になるか分からないが、どちらにせよ今後のために必ず接触しなけれらならない
だから私は今、彼と話をするために尾行していた。さっきの奇行を除けば大人びている言動が見られるから、まともに会話は出来るだろう
歩幅を変えたり変な道を行ったりするから、尾行に気付かれているとは思ったけれど、まさかまた奇行を見せてくるとは思わなかった
ひとまず、私は彼がどんな人物か確かめなければならない。ちょうど人目がない場所に居てくれたのはありがたかった
「それで、お前は私に何の用だ?」
「…少し話がしたいの。時間、良いかしら?」
「そうか。だが私は話をする気など無いので帰らせてもらおう」
「えっ」
私が驚いている間に、彼は背を向けて歩いて行った
「ちょっと待ちなさい!」
「……」
止めようと声をかけても止まる気配は無かった。ならば、と私は盾に手を掛けた
───時間が止まる
すると彼は足を止めてこちらに振り返る。やはり、彼も止まった時間を動ける
「……これで、あなたにも聞きたいことができたはずでしょう?」
「確かに……そうなるな」
反応しただけで十分。後は魔力の無駄遣いにしかならないから再び時間を動かす
彼は少し驚いているようだけれど、どうやら話を聞いてくれそうだ
「……さっさと問い詰めたい気分だが、それより先にお前の話とはなんだ」
「私が聞きたいのは、あなたが敵なのかどうか。ただそれだけよ」
「敵?……そもそも、お前のことを知らぬのに味方も敵もないだろう」
「…それもそうね。なら言い方を変えるわ、あなたはキュゥべえとどういう関わりを持っているの?」
「いやそれも知らんのだが」
「え…?」
それが本当だとすると時間を止められるのも、魔女を倒せたのもどういうことなのか。まさか契約も何もなく魔法とは関係無い力だと言うのだろうか
「……なら、さっき結界に入って魔女を倒したのはどういうつもり?」
「魔女………ああ…ナメクジのことか。あれはただ、近くに居たら巻き込まれただけだ」
「ナ、ナメクジ?……もしかして本当に魔法少女のことも何も知らないの?」
「知らんと言っているだろう。確かにそれも気になりはするが、お前が時を止めたこと以外は私には関係のないことだ」
彼はその言葉通り私の話に興味が無いようだった。それならむしろ好都合だ
まともに会話が出来て下手に人間関係に干渉せず、あれを倒す戦力が増えるとしたらこれ以上とない人選かもしれない
考え込んでいる私を見て、彼は話を切り込んできた
「さて、これでお前は聞きたいことを聞けたわけだ。次は私の質問に答えてもらおうか」
「ええ。……でも、ここじゃ聞かれるかもしれないから場所を変えましょう」
「……そのまま逃げるつもりではないだろうな」
「心外ね。約束はちゃんと守るわよ」
「だと良いがな」
……思ったより警戒されているらしい。ほぼ初対面だからそれも当然と言える
私は場所を変えるため、先導して歩き始めた
──────────────
いやぁ、まさか時止めてたやつがこんな身近にいるとは思わなかった。世間は狭いな
そんなことを思いながら暁美の後ろを付いて行ってると、暁美という表札がつく家に案内された
「入ってちょうだい。ここなら折りいった話もできるから」
「親は仕事にでも行っているのか?」
「いいえ、そもそもこの家にはいないわ。別々で暮らしているだけよ」
この歳で一人暮らしかよ…思春期の女子が男を家に連れ込むのはどうかと思うんだけれど
俺のそんな懸念を知らずに暁美は家の中に入っていった。ここで異を唱えても仕方がない、と思い俺も中に入る
「それじゃあ何でも聞いていいわよ。もちろん。答えられる範囲だけど」
「ちょっと待て何だここは」
「何って…私の家だって言ってるじゃない」
普通に始めるもんだからつい止めてしまった。でもこれは流石に物申したい
ここはリビングらしき場所なのだろうか。変な円型の席と、壁には見慣れない絵画と大きな鎌の振り子が浮かんでいた。いやツッコミどころ多すぎるわ
「確かにちょっと変わった見た目で気になるかもしれないけど、今は置いといて」
「これがちょっと…?
…………いや、確かに今は気にしても仕方がないか」
正直なんでこんな内装にしたのか聞いてみたいところだけど、これ以上聞くと話が脱線してしまいそうだ
暁美と向かい合うように座り話を切り出す
「まず聞きたい質問は2つ。いつから時を止められたか、どうやってその力を得たかだ」
「そうね…それを答える前に魔法少女について話す必要があるわ」
「……もしかして、その話は長くなるか?」
「必要な話だと言っているでしょう。それくらい我慢して聞きなさい」
「……まあ、いいだろう」
拒否権は…ないみたいですね
美人は怒ると怖いというが本当のようだ。有無を言わせぬ迫力があって黙り込むしかなかった
そんな俺を置いて暁美は魔法少女がどんなものかについて語り始めた
「────つまり魔法少女とかいうのは、キュゥべえとやらと契約して力を得た者ということか」
「ええ、それと私が魔法少女になったのは日付でいうと今月の16日よ」
「なるほど、時が止まり始めた日と一致しているな」
どうやら、普通の人には見えないキュゥべえとかいう白い小動物が少女達に魔法だとかの力を与えているらしい
あと病院近くで倒したのが魔女で、そいつから落ちたグリーフシードが魔力を貯めるのに必要だそうだ。あの時戦利品だわーい、とか言って持ち帰らなくて良かった
話を聞いていたが中々物騒な内容のようだ。魔法少女とか言うからもっとキラキラした物だと思ったけど違ったらしい
そう思いながら、暁美の左手に付けられている紫色の宝石を見る
「そして、お前達魔法少女の魂は契約と同時にその宝石に移され、壊れることは死と同義…か」
「もし魔法少女と戦うとなった時は気をつけて。肉体と違って治しようが無いのだから」
「逆に肉体ならどこまで治せる?」
「魔力があれば多分…いくらでも」
まじかよ思ってたよりとんでもねえな。その分弱点が致命的過ぎるけど
ただ、こんな脆いものが本体になるなんて心許なすぎる。魔法少女も難儀なものらしい
「契約するだけで簡単に力が手に入ってしまうのは恐ろしいものだな」
「代償はあれど、私利私欲に使う人がいるかもしれないのも事実ね」
「……代償とはなんだ。まだ何か隠しているのか」
「あら、それはお互い様でしょう。これ以上聞くならあなたからも隠していることを話しなさい」
確かにそうか、俺だけ聞きすぎた。踏み込み過ぎてもあれだしこれで話は終わりにするか
でもこれで聞きたいことも聞けた。まさか時を止めたのは魔法だったとは
「さて、これで話も済んだことだし本題に入りましょうか」
「待て本題だと?…話だけでは無かったのか」
「それだけのためにわざわざ家に呼ばないわよ」
話も聞いたし日も沈んできたから帰ろうと思ったが、まだ何か話があるらしい
「あなたに、ある魔女を倒す協力をして欲しいの」
「…お前も時を止められるのだから、大抵の者は敵ではないだろう」
「大抵はね。……でもその魔女は他とは比べ物にならないほど強大な力を持っている。災害とまで呼ばれている位その力は圧倒的よ」
「だとしてもだ。常人を優に上回る身体能力で数分以上時を止められるなら、災害だろうと関係ない」
「いや…触れたら動いてしまうのだから、単純な身体能力があっても意味ないでしょう」
「……それもそうか」
おっと意図せず新情報を掴んでしまったようだ。なるほど、こいつと俺の時止めでは道理が違うのか
俺は変わらずたった5秒だけど一方的に攻撃ができる。そして暁美は、多分魔力が尽きるまで止められるだろうが、できることは不意打ちかトラップ……十分厄介だなおい
そんな思考を後にして、今はまだ話を聞いてみる
「ふむ……もし、私が協力してやるとしよう。ただそれで私に何のメリットがある?」
「…特段無いわ。強いて言うなら…勝てば見滝原が破壊されなくて済むくらい…」
「そんなものはメリットと言わん。それが来る前に私がここを離れれば良いだけだ」
「そう…ね…」
えっあっちょっと…無表情だけどめっちゃしょんぼりしてそうな雰囲気が…
「……まあ…何だ……時を支配する者同士がこうして巡り合ったのも何かの縁…いや、運命と呼ぶべきだろう。手伝ってやるのもやぶさかではない」
「?……助かるわ。戦力は多いほどいいから
(支配……?やっぱり厨二病なのかしら…?)」
ということで、暁美と連絡先を交換して今日はもう解散することになった
……戦う時太陽が出てなければいいな
そろそろ帰ろうと玄関を出ようとしたが、ふと気になったことを思い出して足を止める
「そういえば、何故私の素顔を知っている?普段外では顔を隠しているだろう」
「あなたを調べるために家まで着いて行っただけよ」
「そうか。…………………?????」
今こいつでさりげなく凄いこと言わなかったか??もしかしてほんとにストーカーだったんか
俺はキレられることを覚悟して恐る恐る口を開く
「少し失礼なことを聞くが……いいか?」
「別にいいけれど」
「絶対に怒るなよ。…OK?」
「…いいからさっさと言いなさい」
あっはい
「……お前は、私に好意を持ってる訳では無いだろうな?」
「は?」
「OKその反応でもう分かった。だからその銃を仕舞ってくれおい待てそれ本物じゃあないか!?」
「今の発言…さっさと取り消しなさい…!」
「貴様が紛らわしいからだろうが!?落ち着けッ!」
目の前に銃を向けられて慌てて止める。撃たれても平気だが無駄に血を流すのは流石に困る
かなり本気で撃たれそうになったが、少ししたら落ち着いたのか銃を下げた
「はあ……ごめんなさい。確かに私の行動は、そう勘違いされてもおかしくなかったわ」
「いや…落ち着いたのならいい……私はもう帰る」
そう言って今度こそ玄関から出る。暁美が俺を調べていたのも気になるが、スタンドや吸血鬼のことは知らなそうだった
あいつの隠し事は多そうだが、今はとにかく家に帰ろう。でも俺家知られてんだよな怖っ
そんなことを思いながら、夜だからバレないだろうと建物を使って近道をする
てか改めて顔よく見たけど……やっぱりあいつ顔が良いな…
To Be Continued
顔が良いやつランキング2位が更新されたらしい
ちなみに1位は自分自身