異国音楽の時間
中間試験まであと数日に迫り、E組の教室には総合復習特有の重苦しい空気があふれていた。授業の合間の休み時間、クラスメイトの大部分がノートを突き合わせたり参考書を前に頭を抱えたりする中、マッテオは周りの喧騒から完全に孤立し、自分の席でヘッドホンを装着して静かに座っていた。
まさにその達観したような佇まいが磯貝の注意を引いた。イヤホンに没頭している彼に気づき、委員長は彼の机へと近づいていった。
「マッテオくん…」周囲で勉強している生徒の邪魔にならないよう、磯貝は少し身を乗り出しながら爽やかな笑顔で声をかけた。「休憩中? それとも… 日本語の練習に何か聴いてたりするのかな?」
マッテオは片方のイヤホンを外し、半ば首をかしげるような表情で彼を見た。「日本語?」楽曲を一時停止し、両方のイヤホンを耳から外して問い返した。
「うん、ほら… 言語の勉強とか、こっちの音楽の好みに慣れるためかなって。」委員長らしい配慮で磯貝が言ってみた。「J-Pop とか、ボカロの… 初音ミクみたいなやつ?」
少年は首を振った。「いや… ハズネミクも J-Pop も聴いてないよ…」
磯貝と渚は困惑したように顔を見合わせた。渚はノートの上でペンを止めたまま、パチパチと瞬きをした。“一体どういう発音なんだろう?”
「ハズ… ズネ?」磯貝は首を少し傾げ、困惑と面白がりが入り混じた表情でその音を再現しようとした。「ねえ、発音はハ・ツ・ネだよ…」
「分かってる、分かってるよ…」マッテオは手で軽くあしらった。「とにかくボカロでも J-Pop でもないよ。」
二人の仲間はため息をついた。「そっか、本人がいいならいいんだけど! でもボカロでも J-Pop でもないなら、一体何を聴いてるんだい?」委員長が尋ねた。
「Tazenda さ… おそらくサルデーニャ島で一番有名なバンドだよ。」仲間たちの困惑した表情を楽しみながら、マッテオは楽しそうに微笑んで答えた。
「Tazenda?」磯貝は目を丸くして繰り返した。“聞いたことがないな… イタリアの歌手なら何人か知ってるつもりだったけど。” 彼は頭をかきながら思案した。
渚と茅野は困惑したように視線を交わし、会話の行き先に興味を惹かれた中村までもが自分の席から身を乗り出してきた。
「聞いたことがないよ…」磯貝は純粋な興味から首を傾げて認めた。「どんなジャンルの音楽なんだい? ロック? ポップス?」
「いろいろだけど、エスノ・ロックと呼ぶのが近いかな。」マッテオはイヤホンのコードを指でいじりながら落ち着いた様子で説明した。「エレキギターや現代的なリズムを使っているけど、ボーカルやメロディは伝統音楽のそれなんだ。イタリア語とサルデーニャ語の両方で歌うんだよ。」
中村は興味深そうな笑みを浮かべて腕を組んだ。「エスノ・ロック… 沖縄の民謡を現代風にアレンジしたようなものかしら? 面白いじゃない!」
「詳しくは分からないけど… 地域独自のアイデンティティに根ざしたニッチな音楽という意味なら、そうだな。」転校生は答えた。
「じゃあ、その辺で流れている普通のヒットチャートのポップスとは違うんだね。」磯貝が観察した。「普段はどういう歌詞を歌っているんだい? どんなテーマを扱っているの?」
「いろいろなテーマを扱っているよ。」マッテオが切り出した。「でも一番有名で強力な曲は、社会告発のメッセージが込められた楽曲なんだ。歴史の不条理や庶民の苦しみ、つまり社会の片隅で生きる人々のことを歌っているんだ。」
社会告発や片隅で生きる人々という言葉を聞き、倉橋がキーッと椅子を鳴らしてグループのほうへ勢いよく振り返った。
「大丈夫、ひなのちゃん?」音に驚いた矢田が彼女のほうを振り向いて尋ねた。
「うん、大丈夫だよ、桃香ちゃん。」ひなのは目を丸くしながら素早く頷いた。友人の反応に興味を持った矢田も、マッテオの机の周りにできつつあった小さな輪へと一緒に歩み寄った。
「さっき聴いていた曲のタイトルは Spunta la luna dal monte というんだ。」マッテオはスマートフォンの画面を再点灯させ、曲を途中から再生しながら続けた。「まさにそういう社会の片隅に追いやられた人々、未来を探して彷徨いながらも世界に自分の居場所を見つけられない人々のことを歌っているんだ。」
磯貝は胸の前で腕を組み、オープンで純粋な好奇心を込めて微笑んだ。「すごく深い曲みたいだね。なあ、僕たちにも聴かせてよ! イヤホンを外してさ。」
少年は時間を無駄にすることなく曲を最初から再生し直し、他の生徒たちの邪魔にならないよう音量を下げながらイヤホンジャックを抜いて曲を流し始めた。
Notte scura, notte senza la sera ノッテ スクーラ ノッテ センツァ ラ セーラ
notte impotente, notte guerriera ノッテ インポテンテ ノッテ グエッリエーラ
per altre vie, con le mani le mie ペル アルトゥレ ヴィー コン レ マーニ レ ミーエ
cerco le tue, cerco noi due チェルコ レ トゥーエ チェルコ ノイ ドゥーエ
Spunta la luna dal monte スプンタ ラ ルーナ ダル モンテ
spunta la luna dal monte スプンタ ラ ルーナ ダル モンテ
バッキング演奏が一瞬停止し、エレキギターとパーカッション、そしてローンネッダスの音色と共に再び走り出した。
Tra volti di pietra tra strade di fango トゥラ ヴォルティ ディ ピエトゥラ トゥラ ストゥラーデ ディ ファンゴ
cercando la luna, cercando… チェルカンド ラ ルーナ チェルカンド
倉橋ひなのは背筋を寒気が走り抜けるのを感じながら、驚きで目を丸くしてかすかに跳ね上がった。「このリズムの変化… 完全に不意を突かれたわ… これくらいで驚くなんて暗殺者失格じゃない!」
ふたつの未知の言語で奏でられる楽曲を、クラスメイトたちはそのニュアンスを味わい取ろうと耳を傾けた。
最後の音色が教室の静寂の中に消えていくと、マッテオの机の周りに集まった生徒たちはしばし感銘に浸っていた。
手元のノートに即座に音声上のメモを書き留めていた渚が、最初に口を開いた。「マッテオくん… 終盤やサビの部分で何度も繰り返されていたあの単語、Deisamparadosu デイサンパラドス みたいに聞こえたんだけど、一体どういう意味なの?」
「見捨てられた人々、身を寄せる場所を持たない人々という意味だよ。」マッテオはスマホを手にとりながら説明した。「曲全体を貫くキーワードなんだ。まさに身を守る術も屋根もない、一番社会の底辺にいる人々を描いているんだ。」
「じゃああの力強い、子音の際立ったもう一つの表現は?」中村が机に肘をつき、口元でその音を模倣しながら口を挟んだ。「Sosu muntonaruzosu ソス ムントナルゾス ?」
「muntonarzos ムントナルゾス は文字通りゴミの山、集積場のことさ。」マッテオが解説した。「街の片隅で、通り過ぎる人々の目には映らない場所で、ゴミの中から食べ物や資源を探す人々のことなんだ。」
磯貝は重々しく頷いた。「石の顔と泥の道のフレーズ… すごく重く響くね…」
「その通りだよ、磯貝。」少年が同意した。「全てを持っている人々が、困窮して苦しんでいる人々を無視して通り過ぎる無関心のことを歌っているんだ。」
「全てを持つ者の無関心と、何も持たなくても道を探し続ける者の尊厳との対比か。」渚が思案した。「まるで僕たちのことを歌っているみたいだね。」彼は付け加えた。
これまで黙っていた倉橋が、画面のほうへもう少し身を乗り出した。「でもサビの中に、すごく楽しそうに聞こえるフレーズもあったよね… Beni intonende unu dirru ベニ イントネンデ ウヌ ディッル。ディッルって何なの?」
「dillu ディッル はサルデーニャの伝統的な踊りで、すごくアップテンポで陽気なダンスなんだよ。」マッテオは彼女に微笑みかけた。「困難の中でも歌い踊ろうという招きなんだ。絶望に押し潰されないための強ささ。」
ひなのはパッと表情を明るくし、視線を交わした矢田桃花もそれに応えて微笑み返した。
「現実の厳しさと生命力にあふれたリズムが融合した音楽…」矢田が感嘆を込めてコメントした。「本当に素晴らしい曲ね。」
「他の曲も聴かせてくれるかい?」磯貝が尋ねた。
マッテオは頷き、二曲目を再生した。
マッテオは画面上のプレイリストをスクロールし、次のトラックを選択した。「次に流す曲のタイトルは Carrasecare カッラセカーレ というんだ。」彼は説明した。
中村が興味深そうに身を乗り出した。「Carrasecare カッラセカーレ ? どういう意味?」
「サルデーニャの伝統的なカーニバルのことさ。」マッテオが答えた。「でも曲自体は日常の労働の疲労や孤独について歌っていて、ダンスや音楽、カーニバルの熱狂を通じて、その疲労の重みを吹き飛ばす力を得るという内容なんだ。」
磯貝はその二重の構造に感銘を受けて頷いた。「つまり一種の発散なんだね。祭りを通じて苦しみを追い払う方法というわけか。」
「その通りさ。」マッテオは再生ボタンに触れながら頷いた。「世界なんて知ったことかと言い放って、生きる意欲を取り戻すためのエネルギーの爆発さ。」
その言葉の後、彼は曲をスタートさせた。
Deus, ses in s'aera? デウス セス イン サエラ
Deus fattu a bisera デウス ファトゥ ア ビセラ
Cras a mandzanu bo' lasso sa vida e micch'ando クラス ア マンヅァヌ ボ ラッソ サ ヴィダ エ ミッキアンド
Cras a mandzanu su mundu affanculu che mando クラス ア マンヅァヌ ス ムンド アッファンクル ケ マンド
Deus, bessi dae domo デウス ベッシ ダエ ドモ
Fachemi morrere como ファケミ モッレレ コモ
Chi morza biende キ モルツァ ビエンデ
Sos anzoneddos brinchende ソス アンゾネッドス ブリンケンデ
突然楽曲のリズムが変化したが、赤毛の少女に対して先ほどのような驚きを与える挙動は見せなかった。
Balla chi commo benit carrasecare バッラ キ コンモ ベニト カッラセカーレ
A nos iscutulare sa vida… ア ノス イスクトゥラーレ サ ヴィダ
曲が終わると、先ほどと同じように渚が最初に発言した。「すごいな… 最初は祈りや切ない嘆きのように聞こえたのに、急にリズムが変わって… まるで祭りの曲みたいになったね!」
「鋭い観察だよ。」マッテオは彼に微笑みかけた。「それこそがこの曲の核心なんだ。あのリズムの変化は揺さぶりを表している。絶望や孤独に押し潰される代わりに、主人公はカーニバルの踊りに飛び込んで疲労を払い落とし、一週間の苦労を忘れようと決意するんだよ。」
「でもあの最初の部分…」中村が頭を傾げ、頭の中で音を再構築しようとしながら口を挟んだ。「繰り返し Deus デウス って言ってたわよね… 神様のことかしら?」
「そうだよ。」マッテオが認めた。「神との対話なんだが、すごく厳しくて苦々しい対話なんだ。どこにいるんだと問い詰め、風に舞う葉のように自分は孤独だと訴えながらも、最後には踊ることを選び、世界なんて知ったことかと吐き捨てるのさ。」
磯貝は思案げな表情で腕を組み、その構造について考えを巡らせた。「さっきの曲も今回の曲も聴いていて思ったんだけど… どちらの曲もすごく静かで親密な始まり方をしてから、突然圧倒的なリズムで爆発するよね。これって彼らの代名詞みたいなものなのかな? 一種のスタイリスティックな署名みたいな。」
「大正解だよ、磯貝さん。」少年は答えた。「まさに彼らの大きな特徴さ。」
中村は廊下のほうを面白そうにチラリと見やると、ニヤリと笑いながらマッテオのほうへ首を傾げた。「ねえマッテオくん… あのタコがマッハ20で殴り込んできていつもの百科事典みたいな講義にすり替える前に、もう一曲聴く時間はあるかしら?」
壁の向こう側、廊下の曲がり角に隠れた殺せんせーは、感動に満ちた表情で触手を擦り合わせ、顔にハッキリと二重丸を描きながら生徒たちの会話を盗み聞きしていた。「ヌフフフ…」と笑いを漏らした。「なんて素晴らしい光景でしょう! 遠くからやってきたマッテオくんが仲間たちと打ち解け、故郷の文化や音楽を共有している… 私の生徒たちの交流は本当に美しいですね!」感心していた矢先、中村の言葉がダイレクトに彼の耳に飛び込んできた。
タコの顔は一瞬にして濃い紫へと変化し、巨大なX印が刻まれた。「なっ… いつもの百科事典みたいな講義ですと!?」彼は激怒した。
その頃、教室では。
「これがこの小さな三部作の最後の曲だよ。」楽曲の雰囲気に合わせるように、マッテオは少しトーンを落として説明した。「タイトルは Pitzinnos in sa gherra ピツィンノス イン サ ゲッラ、サルデーニャ語で『戦争の中の子供たち』という意味さ。イタリアの偉大なシンガーソングライターの一人であるファブリツィオ・デ・アンドレと共に書かれた曲なんだ。」
トーンの変化に惹かれ、渚と磯貝はもう少し身を乗り出した。「現代の戦争についての曲かい?」渚が尋ねた。
「そうだけど、子供たちの視点から描かれているんだ。」マッテオは曲を再生する前に答えた。
Si sese de mutria mala シ セセ デ ムトゥリア マラ
Morigande in sos pensamentos モリガンデ イン ソス ペンサメントス
E lestra de su grecu s'ala エ レストゥラ デ ス グレク サラ
Ispinghet ecos de lamentos イスピンゲット エコス デ ラメントス
Brinca sos trabentos ei bessi dae su ludu ブリンカ ソス トゥラベントス エイ ベッシ ダエ ス ルドゥ
Puru si non as a ottenner bantos プル シ ノン アス ア オッテンネル バントス
Proa a dare un'azudu プロア ア ダレ ウン アヅドゥ
曲が終了すると、重苦しい静寂が降り積もった。
矢田桃花 が小さく息を吐きながら胸に手を当て、最初にその沈黙を破った。
「言葉が分からなくても… トーンやさっきの説明から、もの凄い切なさが伝わってくるわ、マッテオくん。」彼女は深く心を打たれた様子で静かに語った。「音楽と、数え歌を歌う子供たちの声との対比が… 胸をギュッと締め付けるような繊細さと悲しさを伝えてくるわ。」
「まさにそれこそがこの曲の意味なんだよ、矢田さん。」少年が答えた直後、倉橋が割り込んだ。「trenta, quaranta, cinquanta トゥレンタ クアランタ チンクアンタ… 機関銃がテノールで歌う…」 彼女の目がハッと見開かれた。
「マッテオくん!」ひなのは顔を上げて叫んだ。「あの部分で声がイタリア語で数字を数えているわ… trenta, quaranta, cinquanta トゥレンタ クアランタ チンクアンタ … でもあの繰り返される ta-ta-ta という最後の韻を踏む独特のアクセント… まるで自動小銃の連射音そのものよ! 子供の遊びの数え歌みたいだけど、銃撃戦を描写するために使われているわ!」
中村は腕を組み、ニヤリといたずらっぽく笑った。「でも機関銃やナイフ、心臓について歌っているテキストで…」
「そうよ!」ひなのは身振り手振りを交えて続けた。「武器の連射音とテノール唱法を再現するための童謡なのよ。子供の遊びを銃撃戦の描写に変えてしまうなんて… 鳥肌が立つわ!」
渚はしばらく自分のデスクを見つめ、その言葉と音楽の余韻を心の中に響かせていた。
“銃撃戦を描写するために使われる童謡…” 青い髪の少年は、ペンを握る手に少し力を込めながら心の中で呟いた。“僕たちはこの教室で、毎日銃を撃ち、刃物を扱い、標的を殺すための最善の方法を訓練している。そういうことに慣れすぎてしまって、それが僕たちの日常… まるで遊びのように感じ始めていた。でもこの曲は、訓練や地球を救うための挑戦という枠組みを離れ、選択肢のない人々にとっての現実となった時、暴力というものが本当はどれほど重いものかを思い出させてくれる。僕たちがそれを忘れそうになるたびに、目を覚まさせてくれる呼びかけみたいだ。”
中村はマッテオの机を肩で小突き、ニヤリとウィンクしてみせた。「ほらね、マッテオくん? 結局ビッチ先生の後にあなたがしてくれた『暗殺者のためのイタリア語講座』が役に立ったじゃない!」
磯貝と渚が重々しく頷いたその時、殺せんせーが教室へと突入してきた。
「その通りですよ、中村さん!」ドラスティックに触手を振り回しながら殺せんせーが叫んだ。顔は巨大なX印が刻まれた濃い紫色へと変化していた。「このクラスの根本的なルールをお忘れですか? E組においてチームワークこそが全てです。一人の生徒の軽率な発言や失言に対しては、常にグループ全体が責任を負うのです!」マッハ20の凄まじい衝撃波と共に、教師は一瞬で姿を消し、次の瞬間には教室の中央に再出現していた。バンバンという同時多発的な音と共に、生徒一人ひとりのデスクの上に重厚な書籍が叩きつけられた。表紙には巨大な文字でタイトルが躍っていた。
『文学解析とエスノ・ロック:Tazenda 楽曲完全ガイド』 副題には 『ラテン文字原文、カタカナ音写、翻訳、日本語適応および詳細な意味の解説』 と記されていた。
「は… 八百ページ以上!?」渚は顎が外れんばかりに驚き、呆然としながら本の最初の数行をめくった。「その通りです、渚くん!」不機嫌そうな含み笑いを漏らしながら殺せんせーが宣言した。窓の外を白々しい顔で口笛を吹きながら眺めようとしている中村へ触手を向けた。「明日の朝一番、このマニュアル全範囲から文学の抜き打ちテストを行います! これで私の教育的情熱を『いつもの百科事典みたいな講義』などと二度と呼ばなくなるでしょう!」
【作中歌の和訳】
以下は作中に登場した楽曲の歌詞(フレーズ)の日本語訳です。
山から月が昇る。 (Spunta la luna dal monte)
暗い夜、夕暮れのない夜
無力な夜、戦いの夜
別の道をたどり、僕の手で
君の手を探し、僕たち二人を探す。
山から月が昇る
山から月が昇る。
石の顔の間を、泥の道の間を
月を探しながら、探しながら…
カーニバル (Carrasecare)
神よ、あなたは空にいるのですか?
仮面をかぶった神よ
明日の朝、僕は命を捨てて去っていく
明日の朝、世界なんて知ったことかと吐き捨てる
神よ、家から出てきてくれ
今すぐ僕を死なせてくれ
子羊たちが跳ね回るのを見ながら死ねるように
さあ踊ろう、カーニバルがやってくる
僕たちの人生を揺さぶるために…
戦争の中の子供たち /Pitzinnos in sa gherra)
もし君が不機嫌で
考え事に沈んでいるのなら
北東の風の翼が
悲鳴の回唱を吹き寄せる
突風を飛び越え、泥の中から抜け出せ
称賛を得られなかったとしても
手を差し伸べてみるんだ