SEED Freedomから百数十年……… 作:社畜から無職へ
原作:機動戦士ガンダム
タグ:R-15 残酷な描写 アンチ・ヘイト 転生 AI本文利用 ガンダム SEED 転生 原作改変 設定捏造 キャラ崩壊 ご都合主義 自己満足 絶望
どうも、社畜から無職へです。
今回は徹頭徹尾、全周囲ハイマット・フルバーストで救いがありません。
あの世の地獄のから現世の地獄にリターン・バックしたラウ・ル・クルーゼとレイ・ザ・バレルのお話。
プロンプト組んだ自分が考えた以上にAIが頑張りました。
悲惨なお話がダメな方、原作改変・捏造・ご都合主義が嫌いな方、そもそもAIに書かせる事自体が認められない方はプラウザバック推奨です。
アンチ・ヘイトは念のためです。
第一章:泥濘の再生、あるいは悪夢の胎動
その揺籃(ようらん)は、かつてのプラントが誇った美麗な遺伝子工学の結晶ではなかった。
薄暗い地下の廃墟、赤黒い培養液に満たされた不格好なガラス槽。幾本もの劣化したチューブが這い回り、怪しげな計器が不規則な電子音を刻んでいる。
「……ぁ…………っ……」
肺腑に流れ込んできたのは、腐った鉄の味がする冷気だった。
男は、いや、ラウ・ル・クルーゼは、自らを拘束していたプラスチックの膜を内側から引き裂いた。粘着質の液体とともに、床へと這い出る。全身の細胞が、引き裂かれるような激痛を訴えていた。遺伝子の崩壊に伴うあの特有の苦痛――ではない。肉体が、自らの意志とは無関係に「造り変えられた」ことに対する、魂の拒絶反応だった。
「私は……死んだはずだ。あの忌々しい光の中で、世界とともに……」
長く伸びた髪を濡らし、クルーゼは狂おしく自らの顔を触った。皮膚がある。肉がある。そして、脳裏に直接流れ込んでくる「知識」が、彼に現在の状況を理解させた。
ここは、あのヤキン・ドゥーエの戦いから、そしてロゴスを巡る大戦から100年以上が経過したコズミック・イラの辺境。
遺伝子改変技術の極致であり、かつて一握りの狂信者が管理していたはずの禁忌――「カーボンヒューマン」。その技術が、組織の壊滅によって世界中に拡散し、いまや地方の軍閥や場末の研究所が、かつての「英雄」や「亡霊」を都合のいい駒として量産する時代に変貌していた。
「カーボンヒューマン……。死者の記憶を、遺伝子を、別人の肉体に刷り込み、都合のいい人形として弄ぶ技術、か」
クルーゼの唇から、低く、地を這うような笑いが漏れた。それはやがて、狂気を含んだ高笑いへと変わっていく。
「ハハハハハ! 素晴らしい! やはり人類の愚かさに底などない! 遺伝子の調律に飽き足らず、今度は死者の尊厳すら泥靴で踏みにじるか!」
「おい、実験体が目覚めたぞ!」
「何をしている、早く鎮静剤を――」
騒音を聞きつけ、部屋に飛び込んできたのは、粗末な軍服を着た数人の男たちだった。彼らはクルーゼを「高価な兵器」としてしか見ていない。その瞳にあるのは、ただの強欲だ。
「消え失せろ、有象無象が」
クルーゼの動きは電光石火だった。全盛期の実戦感覚が、カーボンヒューマンとして再構築された(健康な)肉体に完璧に宿っている。
床に落ちていた金属片を拾い上げるや否や、先頭の男の片目を狙い投擲。血飛沫が上がる。悲鳴が響く中、スルリと二人目の懐に入り込み、胸部を掌底で強打すると拳銃を奪い、男たちの頭部を正確に撃ち抜いた。
わずか数十秒の惨劇。血の海の中で、クルーゼは自らの手を眺め、冷酷に微笑んだ。
「いいな、素晴らしい!痛みも苦しみもない健康な肉体だ。私を蘇らせたのは、お前たちの最大の失策だ。この命、すでに一度世界に返したもの。ならば、二度目はこの泥に塗れた世界を、今度こそ根絶やしにするために使おう」
クルーゼは部屋の奥へと歩を進めた。そこには、もう一つの培養槽があった。
中に眠る少年を見て、クルーゼの瞳が微かに揺れる。金髪の、自分と同じ遺伝子を持ちながら、異なる運命を歩ませようとした、哀れな息子。
「……目覚めよ、レイ。私とともに、再び地獄の幕を開ける時間だ」
クルーゼは一瞬の躊躇の後、そのガラス槽の緊急排出レバーを引き下げた。
第二章:亡霊たちの共鳴と、引き裂かれた絶叫
「……く、はっ……! 父さん……? いいえ、あなたは……」
培養液を吐き出しながら床に頽れたレイ・ザ・バレルは、目の前に立つ仮面の男を見上げ、驚愕に目を見開いた。いや、今のクルーゼは仮面をつけていない。剥き出しの素顔、自分と同じ顔が、そこにあった。
「そうだ、レイ。私であり、お前であり、我々を縛る呪いの源流だ」
レイの脳内にも、カーボンヒューマンとして植え付けられた「現代の知識」が強制的に呼び起こされていた。
キラ・ヤマトも、アスラン・ザラも、シン・アスカも、彼らが命を賭して守ろうとした平和の欠片も、この時代には残っていない。
ライブリアンという組織が崩壊した結果、カーボンヒューマン技術は世界の闇に融け出し、人々はただ、目の前の敵を効率よく殺すための「使い捨ての兵隊」として、過去の兵士を量産していた。
「そんな……そんなことが……! 僕たちは、あの大戦は何のために……!」
レイは頭を抱え、床に爪を立てて絶叫した。
「僕たちは、キラは、シンは……! 明日があるからって、明日を変えられるからって、だから僕は、あの時……!」
かつて崩壊するメサイアでデュランダルを殺してでも、自らの意志で未来を、仲間を信じて死んだはずだった。歪んだ運命を受け入れ、それでも最後に「明日」を、より良い未来を願ったはずだった。
だが、目覚めた世界は、当時よりもさらに醜悪に肥大化した、遺伝子と尊厳の屠殺場だった。
「無駄だったのだよ、レイ」
クルーゼは優しく、しかし凍てつくような声でレイの肩に手を置いた。
「人間は変わらない。100年経とうが、200年経とうが、自らの都合のために他者を弄び、殺し合う。キラ・ヤマトが示した『覚悟』など、この果てしない愚行の歴史の前には、一時の慰みにすらならなかったのだ」
「嫌だ……こんな、こんな歪んだ世界のために、僕の、僕たちの命が、また都合よく弄ばれるなんて……!」
レイの絶叫は、深い絶望から、やがてドス黒い怒りへと変貌していった。
彼らが信じた「明日」は、とうの昔に人類自らの手で圧し潰されていたのだ。残されたのは、過去の遺物を掘り返しては、互いを貪り食う餓鬼道のような世界。
「瞋るは地獄、貪るは餓鬼、癡かは畜生、諂曲なるは修羅、喜ぶは天、平らかなるは人なり、過去の賢人の言葉が正しければこの世にはもう、人と呼べる者は存在しない」
「! 許せない……。僕をこんな形で蘇らせた世界も、過去を愚弄する奴らも、何一つ変わろうとしない人間も……すべて、僕の手で……!」
「そうだ、それでいい、レイ」
クルーゼは満足げに、そして僅かな哀れみを湛えて目を細めた。
「私は、私たちこそは、人類の罪悪そのもの。ならば、その罪の重さを、彼ら自身の肉体と魂に刻み込んでやろうではないか」
二人の亡霊は、血塗られた地下室を後にした。彼らの前には、100年経っても戦争を止められない、愚かなコズミック・イラの絶望が広がっていた。
第三章:拡散せし禁忌、果てなき闘争
施設を破壊し外界に出た二人が目にしたのは、かつての地球連合もザフトも存在しない、無数の軍閥と都市国家が乱立する混沌の世界だった。
人々はモビルスーツの残骸を繋ぎ合わせ、不完全な核エンジンやミラージュコロイドを悪用し、日々領土を奪い合っている。
そして何より、戦場を支配していたのは「劣悪なる複製体(クローン)」たちだった。
キラ・ヤマトの戦闘データを植え付けられたが、肉体が追いつかずに発狂した兵士。
アスラン・ザラの名を冠され、ただの突撃兵として消費される消耗品。
彼らはもはや人間ではなく、ただの「機能」として戦場に投下されていた。
「見てみろ、レイ。あれが君が信じ、託した『未来』の姿だ」
クルーゼは、放棄された中継基地のモニターに映る戦況を指差した。
そこでは、かつての英雄たちの顔を持った、しかし魂の抜け殻のような兵士たちが、泥塗れになって殺し合っていた。
「……あんなものは、キラじゃない!アスランでもシンでもない!僕たちの記憶を、想いを、ただの道具にするなァァァ!!」
レイは泣きながらモニターを拳銃で撃ち抜いた。激しい怒りで全身が震えていた。
彼にとって、キラやシン、そしてアスラン・ザラやギルバート・デュランダルといった人々との確執や和解は、命を賭けた純粋な魂の交錯だった。それを、この時代の人間は、ただの「便利なソフトウェア」としてコピー&ペーストしている。
「これ以上の侮辱があるか! 人類は、ついに魂の領域まで商業化したのだ! ラウ、私は奴らを絶対に許さない!」
「ならば、まずは奴らの牙を奪う。この時代、まだ動く『遺物』がどこかにあるはずだ。我々の魂にふさわしい、破滅の鍵がな」
クルーゼの先導により、二人は地域を支配する最大の軍閥「ロゴス・レガシー」の兵器工廠コロニーへと潜入した。
かつてのロゴスの名を騙るその組織は、過去の設計図を繋ぎ合わせ、数機の怪物を組み上げていた。
それは、100年前の大戦で世界を恐怖に陥れた、あの機体のレプリカ。
――プロヴィデンス、その純白なる複製機。
そして、その横には、レイの記憶に深く刻まれた機体、レジェンドの複製機が、不気味な漆黒の姿を晒して佇んでいた。
更に向こうにはフリーダムとジャスティスの姿まで。
「フフフ、因縁とは面白いものだな。 私にこの機体を用意してくれるとは! やはり世界は滅びを望んでいるらしい!」
クルーゼは、蘇ったプロヴィデンスのコクピットを見上げ、狂おしい歓喜に身を震わせた。
第四章:神意と伝説の覚醒
「警告! 未登録の個体がエリア内に――」
工廠内に警報が鳴り響く。しかし、すでに遅かった。
クルーゼとレイは、群がる警備兵を冷酷に排除し、それぞれの機体のコクピットへと滑り込んだ。
OSは時代に合わせて改変されていたが、知識をインストールされた彼らにとっては馴染み深いシステムだ。カーボンヒューマンとしての健康体になった二人の空間認識能力は以前より遥かに向上しており、機体やドラグーンシステムと完全にリンクする。
『システム・オンライン。プロヴィデンス、起動』
『レジェンド、駆動電圧正常。……いくぞ、世界』
ドゴォォォン!!
工廠の天井が爆散し、二機のガンダムが砂塵を割って天空へと舞い上がった。
背面に背負ったドラグーン・プラットフォームが、妖しく発光する。
「何事だ!? あの機体が!今まで使えなかったドラグーンがなぜ動く!なぜ動かせる!」
迎撃に現れたのは、この時代の主力モビルスーツ数、数十機。かつてのウィンダムやザクウォーリアの意匠を不格好に混ぜ合わせたような混成部隊だった。
「消え失せろ、歴史の澱(おり)共めが!」
クルーゼの叫びとともに、プロヴィデンスのドラグーンが全基射出された。
無軌道に宇宙を、いや、大気圏内を縦横無尽に駆け巡る光の雨。ビームの軌跡が、瞬く間に迎撃部隊を蹂躙していく。ドラグーンの超高度な運用は、非常に高い空間認識能力を持つ者にしかろくに扱えぬ。凡俗なパイロットたちには、何が起きたのかすら理解できなかった。
「な、なんだこの動きは!? 操縦しているのは誰だ! カーボンヒューマンのバグか!?」
「バグではない! 必然だ!我々は、お前たちが呼び覚ました審判の理(ことわり)だ!」
レイのレジェンドが、ビームジャベリンを構えて敵陣へと突撃する。
その動きには、殺す事への迷いなど微塵もなかった。あるのは己の存在を、そして信じて託した人々の努力を穢した世界への、純粋にして絶対的な破壊衝動。
「落ちろ! 落ちろ! 落ちろォォォ!!」
カリドゥス複相ビーム砲が炸裂し、一撃で数機のモビルスーツを消滅させる。
戦場は、一瞬にしてワンサイドゲームへと化した。神意(プロヴィデンス)と伝説(レジェンド)の前に、現代の兵士たちはただの消し炭へと変えられていく。
「見ろ、レイ! これが100年後の人類の力だ! 何の進歩もない、ただ過去の遺産を食いつぶすだけの、哀れな世界の寄生虫どもだ!」
クルーゼの笑い声が通信回線を満たす。その声は、かつて世界を滅ぼそうとした時よりも、はるかに深く悲しく、暗い歓喜と怒りに満ちていた。
第五章:絶望の進撃と、引き裂かれた世界
二機の魔王が降臨したというニュースは、瞬く間に近隣の軍閥、そして肥大化した都市国家群へと拡散した。
「本物のラウ・ル・クルーゼと、レイ・ザ・バレルが蘇った」
その噂は、人々に恐怖植え付けた。なぜなら彼らの強さと所業は資料の散逸と共に広く知られていたからだ。かつて世界を終わらせかけ、そして実際に歴史を決定づけた「本物の怪物」だったからだ。
しかし、愚かな軍閥の指導者たちは、彼らを恐れると同時に、「あの機体と遺伝子を手に入れれば、世界を統一できる」という妄執に取り憑かれた。
「愚かな。本当に、どこまでも愚かな生き物だ」
雪が降る寒冷地都市の戦場。レイは、迫り来る敵の増援を冷徹に撃破しながら、冷たい涙を流していた。
なぜなら、敵の最前線に立たされていたのは、自分と同じ顔をした、しかし記憶を持たない失敗作「レイ・ザ・バレルの劣悪クローン」たちだったからだ。
『突撃せよ! 敵のレジェンドを鹵獲(ろかく)するのだ!』
スピーカーから流れる指導者の声。それに従い、感情のない目で突撃してくる少年たちの群れ。
「僕の顔で……僕の姿で、そんな風に戦うな……!」
レイの心が、怒りと悲しみで張り裂けそうになる。
「ギルが、僕にくれた命だ……! 友が、シンが生きろと言ってくれた命なんだ! それを、こんな風に、ゴミのように扱うなぁぁぁ!!」
レジェンドのドラグーンが一斉に放たれ、自分と同じ顔をしたパイロットたちが乗るモビルスーツを、次々と貫いていく。
自らの手で、自らの写し鏡を殺戮する地獄。
その光景を見ながら、クルーゼは背後で狂おしく嘲笑う。
「これぞ絶景だな、レイ! 人類はお前を称え、お前を求め、そしてお前を道具として消費する! これ以上の地獄が、どこにある!?」
「ああ、そうだ……。ラウ、あなたの言う通りだ。この世界には、もう何も残っていない。守るべき明日も、未来も、とっくに死に絶えていたんだ……!」
レイの絶叫は、完全な「絶望」へと昇華した。
世界を糾弾し、より良い未来のために自分たちが消え去ったはずの、その結果がこれならば。
未来を信じた自分とキラたちの選択が、この凄惨な現在を生み出したのなら。
自分たちがすべきことは、ただ一つしかない。
「すべてを還そう。この手で、今度こそ完全に」
第六章:狂気への同調、そして絶唱
二人の標的は、この宙域一帯のエネルギーを管理、送電している中立施設。
それはかつての「レクイエム」の跡地を流用して建造されたという、超高出力マイクロウェーブ送信機「D.O.M.E.」(Depths Of Mind Elevating)へと絞られた。
それを転用すれば、地球上の主要都市、そして低軌道上にあるプラントの残骸に建設されたコロニー群を、一瞬で消滅させることができる。
「行くぞ、レイ。我らの、世界の終りの第一歩だ」
「ええ、行きましょう、ラウ」
D.O.M.E.が設置された中立施設へと、二機は突入した。
施設側は、持てる全ての自動戦力を投入して防衛線を築く。数百機に及ぶモビルスーツ、無数の対空砲火。空が、ビームと実弾の光で埋め尽くされる。
「邪魔をするなぁぁぁ!!」
レイの絶叫が、戦場全域の通信回線に響き渡る。
空間認識能力の限界を超え、レジェンドのドラグーンが、まるで生き物のように敵陣を切り裂いていく。
肉体が悲鳴を上げ、カーボンヒューマンとしての神経系が焼き切れそうになるほどの過負荷。しかし、レイは止まらない。
「僕はレイ・ザ・バレルだ! 遺伝子の操り人形じゃない! 過去の亡霊でもない! お前たちの罪を裁く、最後の意志だァァァ!!」
その姿は、かつてのラウ・ル・クルーゼそのものだった。
運命に絶望し、世界を呪い、自ら悪魔となることを選んだ男の背中を、レイは完全に追体験していた。
しかし、その根底にあるのは、クルーゼのような純粋な虚無ではない。
「信じた未来に裏切られた」という、狂おしいほどの悲しみと憤怒だった。
「素晴らしいぞ、レイ! お前はついに、私を超えた! 人類の愚行が、お前という最高の断罪者を完成させたのだ!」
クルーゼのプロヴィデンスもまた、神の雷の如き一撃を施設の守備部隊へと叩き込んだ。
数瞬の後、爆発が連鎖する様に巻き起こり、防衛部隊は完全に瓦解する。
二機の魔王は、爆炎を突き抜けてD.O.M.E.のコントロールセンターへと到達した。
第七章:最後の審判、あるいは静寂の始まり
D.O.M.E.の制御室。技術者個体や指揮個体たちを、クルーゼは一瞥もせず、ただ淡々とシステムを掌握していく。
「や、止めろ! それを発射すれば、地球の環境は完全に破壊され、数億の人間が死ぬんだぞ!
レーザー通信を通じて説得する様々な国の指導者に向かって、レイは冷酷にモニター越しに銃口を向けた。
「数億の人間が死ぬ? ……それがどうした。お前たちは、100年間、毎日誰かを殺し続けてきたじゃないか。小出しにするか、一度に終わらせるか、違いはその程度だ」
パン!パン!パン! と乾いた音が響き、モニターが弾け飛ぶ。
レイの瞳には、もう涙はなかった。ただ、深い、深い底なしの沼のような静寂だけがあった。
「予測演算終了。発射シークエンス、オートに移行、完了だ。レイ」
クルーゼが、最終実行キーをレイの前に差し出した。
「お前が押すか? それとも、私が押そうか」
レイは、そのキーをじっと見つめた。
このボタンを押せば、すべてが終わる。かつてキラが繋ごうとした世界も、シンが生きようとした世界も、自分の記憶の中にしかない「あの美しかった明日」の幻影も、すべてが塵に還る。
「……僕が押します、ラウ」
レイは静かに手を伸ばした。
「僕たちの命を弄び、過去を愚弄した世界への、これが僕の……僕たち『クローン』の、最後の拒絶だ」
レイの指が、キーを強く押し下げた。
ギウゥゥゥン……! と、要塞全体が鳴動を始める。
D.O.M.E.に設けられたマイクロウェーブ送信機が起動し、遥か彼方の偏向施設も予定の通りに作動開始。
宇宙へ、そして地球の主要都市へと、破滅の軸を固定していく。
「あはは……あはははは! 見ているか、キラ・ヤマト! お前が守った未来の結末がこれだ! 人類は自ら首を括る縄を編み、私とレイに、その踏み台を蹴らせたのだ!」
クルーゼの狂気的な笑い声が、コントロール・ルームに響き渡る。
レイは、静かに目を閉じた。
(ごめん、キラ。ごめん、シン。君たちの信じた未来を、僕が壊す。……でも、もう、これ以上、誰も傷つけ合わなくていい世界に行くんだ……)
まばゆい光が、世界を包み込んでいく。
D.O.M.E.から放たれた破滅の光波は、濁ったガス雲を切り裂き、愚かな闘争を続ける地表のすべてを、平等に、そして冷酷に、純白の色へと塗り替えていった。
100年の遅延を経て、亡霊たちの絶唱とともに、コズミック・イラの永い悪夢は、今度こそ本当の終焉を迎えたのだった。
だが、2人の歩みはまだ止まらない。
地球圏は滅ぼした、だが人という生命のバグは他の惑星圏にも居るのだ。
「次は火星に行こう、レイ」
どうも、社畜から無職へです。
今までのとは、かなり作風が違います。
地獄の様な環境に二人を送り出したらどんな反応をするか?をテーマに、環境と二人を指定しただけでストーリーラインは全てAIにお任せです。自分で書いたのでは自分の思考に寄り過ぎて自分が読んで楽しく?ないので、無責任ではありますが。
えぇ、笑える要素が微塵もありません。
突っ込み所も多いと思います。
月面のレクイエムを護衛するジェネシス(群)だけはD.O.M.E.に変更しました。無職の趣味です。
もっと酷い環境にも出来たんですが、グロR-18に成らぬ様に自主規制です。
一応、今回の二人は肉体的にはカーボンヒューマンですが、中身は本物の転生者として設定してます。
自分はSEEDではクルーゼ押し、あの剥き出しの絶望の叫びが大好きなんです、社畜時代の自分にぐっと響いたので。
一応、2話完結です。
ではまた、機会があれば。