いずれ破滅する悪役貴族に転生した俺は、規格外の『精霊魔法』で魔法を極めて無双する~ラスボスと出会って得たスキルで、破滅フラグを回避したいだけなのに最強の聖人扱いされている~ 作:Hiruandon
王都。
カイル・ファフニールが起こした事件は、王都で大きな騒ぎになっていた。
「ジャカウィトズ領、ウィストム領地、エウプロ領地、ファフニール領地。四大領地にて、魔法適性の義が無事に完了しました」
「うむ。報告ご苦労……して、見込みのある者はいたか」
届けられた書類に目を通しながら、報告者が読み上げていく。
「ジャカウィトズ領にて、高い魔力を持った炎魔法の適性者が数十名。そしてエウプロ領にて、水の適性者が数名と……」
この国はそれぞれ、四大領地と呼ばれ、異なる土地、異なる特色を持つ人々がいた。
またジャカウィトズ、ウィストム、エウプロ、ファフニールの四大貴族とも呼ばれ、この国では絶大な権力と地位を持つ貴族でもあった。
「ジャカウィトズとエウプロが強くなることは喜ばしいことじゃ。あそこは国王への忠誠が厚く、王国騎士や宮廷魔法使いといった役職に就く人物が多いからの」
「今年の二大貴族ならば、ファフニール家を抑えるには十分かと」
その報告を聞いた白髪の老人は、満足げに笑う。
「さぞ陛下もお喜びになられようぞ」
「しかも、エウプロにて光属性と風属性の適性者が現れました」
「なんと……‼ 二属性持ちじゃと!? しかも、ファフニール家が独占している光属性まで持っておるとは! 今年のエウプロ領は素晴らしいな!」
「はい。エウプロ家ご令嬢、シリウス様のようで……」
「それは凄いではないか!」
満足げに微笑む老人に、報告書が次の項目を見えて、手を震わせ声を揺らした。
「……っ! あの……お喜びのところ申し訳ないのですが」
「なんじゃ。もしや、闇属性でも出たか? そしたら可哀想じゃが……」
「いえ……そうではないのですが」
報告者の口が言い淀む。
にわかには信じ難い現象で、本来ならばありえないことだった。
「ファフニール領地の方で……ちょっと……」
「まさか……」
その報告は、カイル・ファフニールについてだった。
────────────────
【作者からのお知らせ】
ここまでお読みいただきありがとうございます!
「面白そう!」「今後の展開が気になる!」と思っていただけましたら
ブックマーク、評価などをぜひお願いします。
みなさまのお力が執筆の原動力です。
毎日投稿を続けていきます!
カクヨム、小説家になろう様にて
同時掲載をしております
カクヨムのみ1話先行で次回話公開をさせていただいております。
興味のある方は、ぜひそちらにて先行1話をご覧ください
少々短いので、本日はもう一話投稿します。