いずれ破滅する悪役貴族に転生した俺は、規格外の『精霊魔法』で魔法を極めて無双する~ラスボスと出会って得たスキルで、破滅フラグを回避したいだけなのに最強の聖人扱いされている~   作:Hiruandon

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第9話 【別視点:報告者】

 

 王都。

 カイル・ファフニールが起こした事件は、王都で大きな騒ぎになっていた。

 

「ジャカウィトズ領、ウィストム領地、エウプロ領地、ファフニール領地。四大領地にて、魔法適性の義が無事に完了しました」

「うむ。報告ご苦労……して、見込みのある者はいたか」

 

 届けられた書類に目を通しながら、報告者が読み上げていく。

 

「ジャカウィトズ領にて、高い魔力を持った炎魔法の適性者が数十名。そしてエウプロ領にて、水の適性者が数名と……」

 

 この国はそれぞれ、四大領地と呼ばれ、異なる土地、異なる特色を持つ人々がいた。

 またジャカウィトズ、ウィストム、エウプロ、ファフニールの四大貴族とも呼ばれ、この国では絶大な権力と地位を持つ貴族でもあった。

 

「ジャカウィトズとエウプロが強くなることは喜ばしいことじゃ。あそこは国王への忠誠が厚く、王国騎士や宮廷魔法使いといった役職に就く人物が多いからの」

「今年の二大貴族ならば、ファフニール家を抑えるには十分かと」

 

 その報告を聞いた白髪の老人は、満足げに笑う。

 

「さぞ陛下もお喜びになられようぞ」

「しかも、エウプロにて光属性と風属性の適性者が現れました」

「なんと……‼ 二属性持ちじゃと!? しかも、ファフニール家が独占している光属性まで持っておるとは! 今年のエウプロ領は素晴らしいな!」

「はい。エウプロ家ご令嬢、シリウス様のようで……」

「それは凄いではないか!」

 

 満足げに微笑む老人に、報告書が次の項目を見えて、手を震わせ声を揺らした。

 

「……っ! あの……お喜びのところ申し訳ないのですが」

「なんじゃ。もしや、闇属性でも出たか? そしたら可哀想じゃが……」

「いえ……そうではないのですが」

 

 報告者の口が言い淀む。

 にわかには信じ難い現象で、本来ならばありえないことだった。

 

「ファフニール領地の方で……ちょっと……」

「まさか……」

 

 その報告は、カイル・ファフニールについてだった。

 

 

 

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 少々短いので、本日はもう一話投稿します。

 

 

 

 

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