メインヒロインになりたくない姫騎士ちゃん 作:黒騎士くん二次書き仲間増えろ
じわじわ評価が増えてて嬉しい
というわけで意外と見てくれる人はいるから君も黒騎士くん二次を書こう!
今回は前半姫騎士ちゃん
中盤レッド
後半(作者がやりたかっただけの)社長視点
の三本立てです
「さーて、姫騎士ちゃん。私たちとオハナシしようか」
くっ、殺せ!こんなところにいられるか!ワタシは帰らせてもらうぞ!……ま、そんなことできるわけないんだけどね。スタードライバーも取り上げられてしまった今のワタシに、三人揃ったジャスクルを倒す力はない。だからといって正直にペラペラと話してやると思ったら大間違いだけどな!
「あなたたちと話すことなんてない」
「少なくともこっちには聞きたいことがある。今夜は寝かせない」
寝かせろ。というかはよ帰らせてくれ。こちとら久しぶりの戦闘で死ぬほど疲れてるんだよ。
「……なら、俺となら話してくれるか?」
「……黒騎士」
んんー……正直黒騎士くんとも距離は取りたいんだよなあ。あわよくばこのまま物語からフェードアウトしたい所存なので。
とはいえそれなりに長い間一緒に戦ってきた相手を無下にするのもなあ……しょうがない。少しくらいは付き合おう。
「……何が聞きたいの?」
「そう、だな……まずは自己紹介でもしないか?」
「……?」
あ、そっか。ワタシは原作知識チートで一方的に知ってるけど、黒騎士くんサイドはワタシのことを何も知らないのか。まあもう顔バレはしちゃってるし、遅かれ早かれあの宇宙人な社長にはバレるだろう。なら今ここで明かしてもいいか。
「……
「いや、それはいい。俺は穂村克己だ。ようやく顔を合わせて本名で呼び合えるな」
んん!それはずるいじゃん!ただ名前教えただけなのにすっごい嬉しそうな顔するのはズルじゃん!
……落ち着けワタシ。ワタシは無表情系美少女。こんな状況でもポーカーフェイスを保つくらい余裕なはずだ。
「そう?ワタシは必要性を感じないけれど。戦闘中の意思疎通は今まで通りで問題ないでしょう?」
「かもな。でも俺は戦いの時以外にも姫乃と一緒にいたかったんだよ」
っべーな。さてはこれ黒騎士くん側からの好感度が思ったより高いな?どこだ?どこでそんなに好感度稼いだ?身に覚えが全くないぞ?
「ワタシとあなたは共に戦うだけの関係。それでいい」
「俺はそうは思わない」
「……あなたはもっと多くの人に愛されるべき存在。ワタシなんかとは違う」
「なんでお前がそう思ってるかは知らないけど、それでも俺はお前と一緒にいたい」
「っ、わからず屋……」
あー駄目です推しからの押しが強すぎです死んでしまいます。てかなんでこんなに積極的なんだよ黒騎士くん。この段階じゃまだそこまで他人に心開いてないはずだろ。何があったマジで。
「ずっと礼が言いたかった。いつも俺のことを助けてくれた、いつも俺の味方でいてくれたお前に。……ありがとな」
「礼はいらない。そう言ったはず」
「それでも言いたかったんだよ。だからこれは俺が言いたかったことを勝手に言ってるだけだ」
「……そう」
怖い怖い怖い!?なんでこんな覚醒後みたいな接し方してくんの!?スパダリかなにか?こんなの心臓がもたな……いや別にワタシの心は女の子じゃないから別に関係ないけどさ。あーワタシが純粋な女の子だったら危なかったなー。
「……言いたいことはそれだけ?ならそろそろ帰らせてもらう」
「ああ。……また、来てくれるか?」
……ほんっとずるいなあ。そんな顔されたら断るに断れないじゃん。
「……機会があったらまたく「そもそも帰さないからね?なに勝手に帰ろうとしてるのかな?」
はっ!危ない危ない。危うく黒騎士くんの術中に嵌るところだった。ワタシはもうこれ以上関わりを増やさないって決めたんだから。今回で切れる縁は切っとかないと。
「……あなたたちも聞きたいことがあるの?」
「ありまくりだよ?カツミくんとどういう関係だったのか、とかなんでカツミくんを助けてたのか、とか聞きたいことはありすぎるくらいだけど……」
ブツブツと言葉を発し続けるレッドが、こちらに距離を詰めてくる。怖い。さっきとは別の意味で怖い。油断したら首はねられそう。
「とりあえずそのメス顔晒すのやめてもらえる?」
んな顔してませんけどぉ!?
Side レッド
カツミくんと姫騎士ちゃん……姫乃ちゃんが話をしている間、私たちはある感情を抱いていた。それはずばり、嫉妬である。
「ねえ、カツミくんが私たちも見たことない顔してるんだけど?」
「姫騎士ちゃんも隠してるつもりっぽいけどだいぶ嬉しそうやね」
「あれはもう確実にデレ期に入ってる。このままだと……」
――私たちの立つ瀬がない。
葵のその言葉に、私たちは静かに同意した。
私たちはカツミくんと仲良くなりたい。そしてあわよくば……というのは置いておいて、とにもかくにもカツミくんが自然にデレてくれるくらいには親密になりたいのだ。
しかし現状彼と一番仲が良いのは、間違いなく姫と呼ばれていた彼女だ。そもそも私たちと比べて接し方が違うし、相手側が消極的なのもあって押せ押せな状態になっている始末。というかあれほぼ口説いてるよね?
しかも姫乃ちゃんも満更じゃなさそうだったし、このままだとまずいと思って無理やり会話に割り込んでみたはいいけど……
「最初に言っておく。ワタシの彼に対する感情はあなたたちとは違う。だからその点は安心してくれていい」
……は?いや嘘でしょ?それ本気で言ってる?あんな顔しておいて?
私の困惑が伝わったのか、彼女は付け足してこう言った。
「ワタシのことをどんな風に思っていたのかは知らないけど、ワタシは別に彼に対して特別な感情は抱いていない。なんならあなたたちを応援してもいい。……その方が、彼にとってもいいだろうから」
……そういうことか。
「ねえ、葵、きらら。こう言ってるけどどうする?」
「決まってる。ヒロインレースからの自主退場は許さない」
「そうやなあ。そんなこと言われてもはいそうですか、とはならんよ」
「……?」
彼女がカツミくんに対してやたら辛辣……というか距離を取ろうとしていた理由がなんとなくわかった。多分、この子はある意味で誰よりもカツミくんの幸せを願っているんだ。ただ自分じゃそれを叶えることはできないから、自分じゃない誰かに任せようとしてるんだろうね。後はその関係で自分の思いに蓋をしてるのもあるのかな?まあとにかく。
「姫乃ちゃん。悪いけどその提案は飲めないかな」
「カツミくんが会いたがってた人を野放しにするのも違うしなあ」
「ヒロインレースは平等であるべき。お膳立ては不要」
「……何が言いたいの?」
「このままお別れなんて許さないから。私たちとしても、カツミくんのためにもね」
そういうことだ。このままバイバイなんてさせない。好きな人を前にして自分から逃げるような真似、絶対にさせないから。
「……はぁ。勝手にして。どうせ今のワタシじゃあなたたちに逆らえない」
「これはツンデレ語でありがとうの意。内心ホッとしているものと見た」
「そんなことないから」
口では否定してるけど、私の目から見てもさっきより嬉しそうだ。この選択は間違ってなかったんだろう。
「姫もここに住むのか?」
「住まない。というかあなたも別に住んでるわけじゃないでしょうに」
『いや、君にもしばらくはここにいてもらうぞ。諸々の検査の都合があるのでな』
「っ!?」
姫乃ちゃんと一緒にいられそうなことに喜ぶ黒騎士くんとそれを拒む姫乃ちゃんに、社長が爆弾発言を落とした。
「ちょ、ちょっとまって。ワタシは健康そのもの。わざわざ検査をする必要はない」
『シャラァップ!それを確かめるための検査だろうが!そもそも被検体の主観的な証言など信頼できるか!』
「……」
あ、黙っちゃった。あれは多分正論過ぎて何も言い返せないって顔だ。こういうことに関しては真面目になるからね、あの変人。
『そういうわけだ。悪いが君にも数日はここで過ごしてもらうぞ。ああ、寝室は別にするから問題はない』
「そういうところを気にしてるわけじゃない……!」
『ならばバイト先のことか?それならこちらから既に連絡済みだ。無論、君の正体は隠した上でな』
「プライバシー……はあなたたちにはなかったわね」
『何を言う。我々にも若人の営みを覗き見る趣味はないぞ』
「……!」
え?バイト?まあ私たちと同年代らしいしそれくらいしてても違和感はないけど……後社長、言い方が若干あれです。
「あー……お前は嫌かもしれないけど、よろしくな」
「……よろしく、黒騎士。……あなたたちはなんでニヤニヤしながら見てるの」
「いや?別に何も?」
うーん。あの子を見てるとここに来たばっかりの頃のカツミくんを思い出すなあ。なにがなんでもカツミくんの名前を呼ぼうとしないところとか特に。
「はぁ……面倒な……」
とか言いつつチラチラカツミくんの方見てるの、気付いてるからね?
いくら世間でメインヒロインって呼ばれてるからってカツミくんを渡す気はさらさらないけど、それはそれとして……
「これから仲良くしようね、姫乃ちゃん!」
「……断る。過度な接触をする気はない」
こうしてツンデレ気味な追加戦士候補が、また一人増えたのだった。
Side レイマ
「……なんなのだろうな、これは」
姫騎士から押収した変身アイテム……本人曰く「スタードライバー」。これについてわかったことといえば、カツミくんのプロトチェンジャーやジャスクルのジャスティスチェンジャーと同じ様にコアが機能の中核を為しているということくらいだ。
だが、それ以外のことが何もわからない。変身するため機構はある。武器の生成を始めとした、姫騎士が戦闘中に行っていた数々の技を発動させるための機構もある。しかし、恐らくこのコアの本質はそんなものではない。
そもそもただのコアが誰の手も加わっていないにも関わらず変身アイテムの形を取っていること事態が異常なのだ。こんなものを作り出せる人物は宇宙広しといえどそう多くはない。その内の一人が私なわけだが、私は当然こんなものを作った記憶はない。
では、これはなんだ?
どんな星で生まれ、どんな力を秘め、どんな経緯を経て姫騎士の手に渡った?
アルファが関わっているのか?それとも全くの別件か?そもそも彼女は……
謎は尽きない。だが、それでも……
『姫は何が好きなんだ?』
『……読書?』
『そうか。俺も最近推理小説を読んでるんだけど……』
彼女の存在は確実にカツミくんの精神状態に影響している。それもかなり大きく。
願わくば、彼が悲しむような結末にならないでいてほしいものだな。
姫騎士ちゃん(姫宮姫乃)
ついに本名判明
わりと好きの感情を抑えきれていないため、黒騎士くんレベルの鈍感でない限り傍目から見るとわかる
16歳ではあるが学生ではない
黒騎士くん
姫騎士ちゃん相手限定で女の子に対する攻撃力がカンストしている男
しばらくは一緒にいられることになって嬉しい
ジャスティスクルセイダー
姫騎士ちゃんに対する印象が「最大の強敵な恋敵」から「じれってーな……ちょっといやらしい(以下略)」みたいな感じに変わった
それはそうと恋愛関係にあるのを認めたわけじゃないからね!
スタードライバー
出所不明の謎アイテム
レイマの技術力を持ってしても大部分が
その本質は■■のアルファの力である
最後の方のスタドラ周りの話はマジで作者が書きたかっただけのやつなんで気にしないでください
作者の趣味でその内擬人化とかするかもしれませんが
それはそうとこの期に原作を読み直そうと思ってちょっとずつ読んでたらなんか唐突に「俺は姫のお兄ちゃんだぞ!」する記憶喪失白騎士くんが書きたくなりました
でも黒騎士くんが記憶喪失になって安心してたら白騎士くんに一目惚れ(初対面じゃない)されてビビる姫騎士ちゃんも見たいな
そもそもそこまでいけるかな……
この絵面が本編で見たい人は高評価・感想よろしく!(ようつべ並感)