申し訳ございません。
―――魔剣ダンテから伝わる振動で最大出力まで魔力が溜まったのを確認した。
ダンテ「Drive! One! Two!」
思いっきり3つの魔力の斬撃を放った。雑兵どもが縦に真っ二つになりそのまま波のように分断される。パンドラ…666種類の武器に変形すると伝えられている射撃武器を召喚しリヴェンジ…レーザー砲に変える。片っ端から向きを変えてブッ放しまくった。雑兵どもが塵になる。災厄ゲージが充分に溜まったのを見てグリーフ…巨大な追尾型ブーメランに変えてブン投げた。おっさんが乗る馬ごと群がる雑兵どもを両断し砂を真っ赤に染めながら飛び続ける。接近戦になった。魔剣ダンテを胸に刺し真魔人化する。真スティンガーで突っ込み最前列から最後列まで肉片にした。旋回してまた突っ込む。軍勢が視界に納まる程度に数が減っていく。真魔人コンボで斬り払い、薙ぎ払い、また斬り払う。兵どもが首を、胴体を両断され鮮血が降り注ぐ。まだ群がっている所に瞬間移動し真インフェルノを叩きこむ。周囲の雑魚が灰になり塵と消える。飛び上がりザ ルーチェ…翼から生じるエネルギー弾を放出しまくった。ある者は頭部を貫通され、ある者は腹を貫かれ脳ミソや腸や鮮血をぶちまけ塵と消える。集団の真ん中に降りジャッジメントを放つ。斬撃と炎の嵐に飲みこまれ燃え上がり斬り裂かれ魔力の爆発と共に軍勢は姿を消した。
ダンテ「待たせたな、おっさん。」
「信じられん…⁉ 我が軍勢がたったひとりの悪魔に殺られるとは…⁉」
ダンテ「伊達に伝説の魔剣士の息子はやってねえってことだ。」
「う、うおおおおおぉぉぉぉぉ⁉」
おっさんが正面から突っ走って斬りかかる。魔剣ダンテで受け止める。押し合いが続く。俺が単純な腕力で勝った。おっさんの剣を頭上にはね上げる。そのまま腹を貫く。
ダンテ「スパーダの血族がいる限り世界征服なんてさせねえよ。諦めな、おっさん。」
「見事…だ…。お前…こそ…英霊に…ふさわしい…。」
ダンテ「悪魔の血を引く者が英霊になったらマズいだろ。」
「そうか…残念…だ…。楽しかった…ぞ…ダンテ…。」
おっさんは笑顔を浮かべながら塵になった。不思議と悪い気はしなかった。風景が陸橋前に戻った。セイバーと金ピカ野郎の魔力を感知した。キャバリエーレを飛ばして劇場らしき場所に突っ込む。舞台上に浮かぶ聖杯…だろうか、セイバーが悲鳴を上げながら宝具を振り下ろす。禍々しい気配を感じる。上空を見上げる。赤黒い雲に巨大な穴が空き、泥状の液体が大量に溢れ出た。そして火事になる。真魔人化しケイネスの部屋へ直行した。
ダンテ「あれが聖杯の中身ってわけだ。」
ケイネス「お前の言う通りだったな…。何と禍々しい…。あんなモノを奪い合うために我らは命を懸けていたのか…。まさに『くだらないイベント』だった…。帰るとするか…。」
それからケイネス、ソラウと共にイギリスへ帰りブッたまげる程の報酬を貰った。結局、俺が元の世界に戻れる方法は見つからなかった。それならばと報酬を元手にアメリカのスラム街に何でも屋『Devil May Cry』を開業した。この世界に悪魔は現れなかったが、悪魔にも勝るとも劣らない屑野郎を標的に殺しまくった。依頼人と標的の経歴は徹底的に調べた上で依頼を引き受けるかどうかは全て俺の独断で決めた。
10年が経った。
「あの…『伝説の魔剣士の息子さん』…ダンテさんはこちらにいらっしゃいますか?」
ここには場違いな学生服を着た日本人らしき美少女が来店した。服越しにでも分かるナイスバディだった。
ダンテ「誰から俺の話を聞いた、お嬢ちゃん?」
「ああ…⁉ やっぱり…⁉ ダンテさんだ…⁉ 私を覚えていらっしゃいますか⁉ 間桐桜と申します⁉ 10年前に私を蟲から救っていただいた少女です⁉」
ダンテ「……あっ⁉ 思い出した⁉ それにしても…美人でナイスバディに成長したな…⁉ 一緒にいた若者はどうしてる?」
「あ、ありがとうございます…⁉ 雁夜おじさんは…つい先日亡くなりました…。そして…おじさんの遺言書に『困ったことがあったらここを訪ねるように』と書いてあったので伺いました…。」
ダンテ「そうか、死んだか…。でもあの状態から見たら長生きした方なのかもな…。」
「おじさんもそう言っていました…。『ダンテさんのおかげで長生きできた』って…。」
ダンテ「……それで、依頼は何だ? 隣にいるサーヴァントが関係してるのか?」
「えっ⁉ わかるんですか⁉」
ダンテ「わかるさ、中身は悪魔だからな。」
「ライダー、出てきて。ダンテさんに挨拶して。」
桜の小声と共に女性の美を具現化したかのような美しい顔立ち、髪、ナイスバディな美女が現れた。美女と美女は惹かれあうのかとさえ思った。目隠ししてるのが残念だが。
「第五次聖杯戦争、桜のサーヴァントとして参上しました。クラスはライダー、名をメドゥーサと申します。」
ダンテ「『第五次聖杯戦争』だって?」
「はい⁉ ぜひ私たちと一緒に戦っていただけませんか⁉ 10年前の大惨事の件は聞きました⁉ もうあんなことは繰り返してはいけません⁉ だから、協力していただきたいんです⁉」
ダンテ「わかった、こんなに美人の依頼なら喜んで引き受けるぜ。それに掃き溜めのゴミみてえな連中がいたら生かしておけねえ。さあ、行くか!」
「はい⁉ よろしくお願いします⁉」
まだ見ぬ強敵との戦いを求めて俺は日本へ旅立った。
――完――