読んでおくとちょっとフフッとなれます。
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空見上げ
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物思いにふける、といわれると人は良く空を見上げる描写をイメージすると思う。実際のところ、どうかは知らないが、少なくともあたしはそうだ。
「
「あたしなんかがお役に立てて何よりだよ。ほら、彼氏さん待たせてるんじゃないの?」
「そうだった!また今度お礼しに来るね!」
「はいはい……期待しないで待っとくよ。」
小走りでかけていく彼女の後姿を見ながら、また、くだらないことを考える。
「帰るか……」
もてなしのために広げていた菓子を片付け、帰り支度をする。椅子を戻し、器具を片付け、施錠する。今更考えずとも行えるいつものルーティンだ。
だからこそ一度考えだしたことは止められない。「なぜ」「どうして」はあたしの原動力でもあるから、と誰が聞くわけでもない言い訳をして正当化する。
何故物思いにふける時に空を見上げているのだろう。実際に見上げてみれば、夕暮れ時の暗いオレンジ色が目に入る。さんざん見てきた風景に今更何も感慨などない。と思っていたが改めて見てみると色の濃淡、雲の形、影の落ちた風景。なるほど、存外面白い。
少なくともイメージ上の誰かさんは、面白さを求めて空を見上げていたわけではないだろう。だがまあ、少しだけ気持ちが分かったかもしれない。
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火恋し歩む
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「寒い!」
立秋はとうに過ぎている。寒くなるのは当然、といえるが寒いものは寒い。声をあげてしまうのはご愛敬。
「早く帰ってあったまりた……そうだ……添削あるんだ……」
時が立ち、高校生になると文芸部に入部。過去の経験を生かして恋愛小説を書いたり書かなかったりして安穏と過ごしていたはずなのだが
「なーんでこうなったかなあ」
恋愛相談の延長でラブレターの添削をやる羽目になってしまったのだ。はじめは友人のラブレターの誤字脱字を見ただけだというのに、噂とは怖いものでいつのまにやら「文に添削を頼むとうまくいく」なんてものが流れ出した。
面倒なら断ればいい?……いやまあそうなんだけど。自分の書いている小説のネタに引っ張れることに気づいてからはそうもいかなくなってしまったのだ。
しかも実際成功率100%なんだからたちが悪い。こうもうまくいっていると、売れっ子小説家になれる才を持っているとつけあがってもいいのではないか、と愚考したくもなる。
「今日は徹夜かなあ……」
だからと言ってダース単位で人を引っ張ってくるのは勘弁してほしいかなって我が友人よ……
「あの釣りキチいつかとっちめてやる」
自分の恋は抱え込むくせして、他人に頼られたら断らないあの釣りバカを思い出しながら、帰路を進んだ。
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桜道
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窓の外が白むころに
中途半端な仮眠のせいか少し音に過敏になっている気がする。これは
なんとか学校にたどり着き、靴を履き替え教室に向かう。途中、
これはそのうち顧客が増えるかなと覚悟しつつスマホで1枚
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内に秘めるは
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現代文を無事寝過ごし放課後。抱えた仕事を返し終え団欒の時間。あたしはふと空を見上げていた。
特に何の変哲もない空である。しいて言えば雲がない。自分の焦点をどこに合わせていいかわからなくなる。
いくらかして下を見る。校庭の中央には運動部、その陰にカメラを持った人が一人。
「ま、あたしも人のことは言えないか……」
あたしの気になる人がそこにいた。部活動説明会で持論を展開するような偏屈だけど、一本芯の通った覚悟を持った男がそこにいた。
「渡せるかどうかはさておき書きますか」
だからあたしも芯をもって。恋文は強かに、そして真心を込めて。
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乙女の真心
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文 恋歌 (かざり れんか)
コスモス 《乙女の真心》《調和》《謙虚》
ローズクォーツ 《真実の愛》《愛の告白》
釣りキチ美弦ちゃん再登場