最高のヒーローになる幼馴染と戦場に響く歌声   作:適合者

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老舗様、東等旧知 評価ありがとうございます!

アンケート投票期限ですが恐らく土曜日までに7話を投稿出来そうなのでUSJ編は来週には入れそうです。なので今週中に投票していただければ嬉しいです


ようやく姫香の本来の戦い方が出来る……


戦闘訓練

「わ〜た〜し〜が! ドアから来た!」

 

 個性把握テストを終えた翌日のヒーロー科の授業で私達にオールマイトが行うと言った戦闘訓練の詳細にクラスで衝撃が奔る。

 

「本来なら2人一組でペアを作って貰うのだが……轟少年はこっちに来てくれ。確認したい事がある」

 

「ん……? まぁ……はい」

 

 轟君はオールマイトと少し話をして、オールマイトが頭を抱えていた。轟君……何か悪い事をしたの? でも彼がそんな事をしてた記憶は無い。何を……やらかした? そして暫くしてオールマイトが決定を下す。

 

「え〜……本来のプログラムでは轟少年にもペアを組んで貰う予定だったが予定を変更する事とした。代わりに轟少年の実力の真髄を皆には見てもらう事で納得していただきたい」

 

「あの〜話の全容が見えません」

 

「聞くよりも見たまえ。轟少年……あの演習場を制圧して核を回収してくれ」

 

「うっす……」

 

 轟君は戦場を一瞬で氷結させると悠々と戦場へと足を踏み入れ……オールマイトの待つ核の保有場所へと歩き出す。途中に受験の際に見たロボの小型版が巡回していたが轟は何事もなく到着した。その驚異的な速さと制圧力を示しオールマイトは言葉を続ける。

 

「このような差を考慮すると轟少年1人にチームを制圧されて訓練にはならない。実力を証明しているので彼には最高評価を与えるが、よろしいか?」

 

 その問いに誰も異を唱えない。

 

「まっ……アレを見せられたら納得かな」

 

 その後オールマイトからの説明と組み分けが発表されて僕達はチームアップした。

 

「出久がペアでヒーロー側……ね。そして私達の相手が……」

 

「飯田君とかっちゃんで【敵】側だね……」

 

「まぁ強敵だけどやりようはあるよ? 他のチームアップ・役割決定の通知も終わったし……戦場に入ろう。戦場に入ったら私はギアを展開するけど、出久なら作戦がいくつかあるでしょ? できるだけ教えて?」

 

「任せて。とりあえずは……」

 

 そうして私達は準備時間をきっちり使ってヒーロー側としての戦闘訓練が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「屋内の狭い空間でかっちゃんの機動力に対抗するなら、取り回しが良くて『線』の直線加速ができる『天羽々斬』が最適解だと思う。かっちゃんも『狭い室内で重火器は使えない』と踏んで、姫香ちゃんの近接ギアを警戒してくるはずだよね?」

 

「ん……即興でよく練られた作戦を組める出久は立派だよ。でも……」

 

 演習場への突入前に建物の見取り図と愛用の分析ノートを交互に見比べながら、出久が論理的な提案を口にする。私は出久の緻密な分析に感心して頷きつつも、不敵な笑みを浮かべた。

 

「出久の言う通りだよ。だからこそ──初手はあえて『イチイバル』でいくよ」

 

「えっ!? 室内で重火器を!?」

 

「爆豪も出久のノートや私の戦い方を知っているからこそ、絶対に『室内でイチイバルは撃ってこない』と思い込んでる。そこを逆手に取って初手で思考をフリーズさせて、出久を上へ行かせる隙を作る……のが1番わかりやい作戦。私が爆豪を抑えて出久が飯田君を見つけて倒す……それが1番勝ち筋が大きいと思わない?」

 

「そっか。かっちゃんは僕を仕留める為なら作戦を放棄する可能性はあるけど姫香ちゃんを無視する事は出来ない。そこにつけ込むんだね!」

 

 出久は驚きに目を丸くしたが、すぐに「相手のセオリーと心理的隙を突く」彼女の奇策の合理性に気づき、力強く頷いた。

 

 ◇

 

 

『──屋内対人戦闘訓練、スタート!!』

 

「Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)」

 

 開戦と同時に私はイチイバルを展開する。1回目の展開は身体に負荷がかからない。でもイチイバルでは爆豪も飯田君も倒せない。だから貴重な1回目の展開だけど私(・)は(・)捨(・)て(・)る(・)。でもただでは捨てない……最大限に撃ち抜いてやる! 

 

「出久! この建物の階段の配置は!」

 

「この1つだけ!」

 

「爆豪が……来ない! 作戦変更!」

 

 オールマイトのアナウンスと共に、私達は窓から一階の通路へ侵入する。

 足音を殺して侵入するのは私にはギアの特性上無意味。だけど出久がピタリと足を止め、天井を指差した。

 

「姫香ちゃん……上だ。かっちゃんが二階の回廊で待ち伏せてる!」

 

「了解。派手に想定を壊してあげる!」

 

 姫香は正面から向かい合わず、出久の指示した一階の天井もとい爆豪の足元へと狙いを定める。

 

BILLION MAIDEN! 

 

 聖詠と共に赤き重火器の装甲を纏った私は、一切の躊躇なく階下から機関銃の連射を放った。爆豪が出久を初手から潰しに来てくれるなら御の字だけど冷静に構えてる。なら私はその想定を更に外せば良い。

 

ガガガガガガ!! 

 

 

 甲高い接触音とと共に、1階の天井を撃ち抜き2階回廊の床を撃ち抜く。いや……弾丸が貫いたのは今(・)の(・)射(・)線(・)上(・)に(・)あ(・)る(・)床(・)と(・)天(・)井(・)を(・)全(・)て(・)撃(・)ち(・)抜(・)い(・)て(・)い(・)く(・)。

 

「何っ!? 階下から天井越しに射撃だと!?」

 

 って飯田君が驚いた姿は想像できる。恐らく真面目な飯田君がこの階段付近に核を安置する訳が無い。狙撃地点の割り出しか核の安全確保に移行する筈。だけど……

 

「ふざけッ……室内でぶっ放してんじゃねぇぞクソヒメェ!!」

 

 出久たちを上階から強襲しようと待ち構えていた爆豪は、突如として足元からの攻撃に反応して1階への着地を強いられる筈だ。正面から来ずに階下から床を撃ち抜いてきたというセオリー無視の奇襲に、爆豪の出鼻が完全に挫かれる。

 

「出久、来るよ!」

 

「見えた……来いかっちゃん!」

 

「デクもいたなァ! まとめて殺すぞォ!」

 

 怒り狂う爆豪の頭上へ向け、私は上層階へ向けてミサイル群を生成……して身体の向きを反転する。

 

「何のつもりだクソヒメェ!」

 

 目の前の爆豪は当然として上階で核兵器を守る飯田君も、「室内でミサイル攻撃!?」とたまらず遮蔽物の陰へ身を隠し、防御姿勢をとらざるを得ない筈。だけどその隙があれば! 

 

MEGA DETH QUARTET! 

 

「適合者なら常識だよ……『ミサイルは乗り物』ってね!」

 

「クソっ! 個性把握テストで言ってたヤツか!」

 

「な……人間がミサイルに乗って飛んできただとぉ!???」

 

 もうもうと立ち込める煙と衝撃波を撒き散らしながら、ミサイルの一頭に跨がった私は一瞬にして上層階へと躍り出た。

 

「悪いね爆豪……今日は相手をするつもりはないから」

 

「逃げんのかァ! クソヒメェ!」

 

 人間がミサイルに乗ってきた事実に敵組が困惑したコンマ数秒の隙に、出久が爆豪の元へ立ち塞がり私が飯田の守る核保管室を割り出す。上昇中と射線上に飯田君の姿が見えなかったなら安置してる部屋は限られる。私は建物を外から撃ち抜くと開けた穴から一直線に侵入する事にした。コレで爆豪と飯田君の完全分断に成功する。

 

「かっちゃんの相手は僕だ!」

 

「デクてめエェェェっ!!」 

 

 階下で出久と爆豪の因縁の激突が始まるのを背中で感じながら、私はミサイルから飛び降り上層階の通路へと着地した。

 

「概ね作戦通り。こっちの1番勝ち筋の大きいルートに乗ってくれて良かったよ爆豪。あとは……」

 

 ミサイルの軌道は既に計算済。あとは任せるよ出久……

 

 ◇

 

(……よし飯田君がこの位置なら分断成功と確信できる。ここからは飯田君との勝負!)

 

 私は目的を果たしたイチイバルを解除してすぐさま次の聖詠を口ずさむ。

 

Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

 驚いている飯田君から1〜2秒の詠唱ラグを作り『天羽々斬』へ強行換装。ドクン、と体内の経絡に不快な熱が走り、激しい反動が襲うが、奥歯を噛み締めて気力で抑え込む。

 

「しまった! 歌川さんの誘いに乗ってしまった!」

 

 剣のギアを展開し私は核兵器保管室のドアを蹴り開けた。そこには、部屋の中の障害物をすべて壁際に片付け、広大な「完全な直線滑走エリア」を作り上げている飯田天哉の姿があった。

 

「今の僕は敵(ヴィラン)……ならばになりきろう!」

 

「さあ、行くよ飯田君!」

 

 飯田の排気筒から爆音と熱気が吹き荒れる。

 

「『レシプロバースト』──!!」

 

 爆発的な直線加速。飯田の身体が砲弾となって、私へ向かって一直線に解き放たれる。対する私も天羽々斬の「直線推進波」で一気に間合いを詰める。

 

「【エンジン vs 天羽々斬)】のスピード対決を望むか歌川さん! しかし速度は俺の方が速い!」

 

「覚えてるよ……何せ私と走ったからね!」

 

 飯田君の鋭いハイキックや突撃を、私は天羽々斬の刀身と刃の角度で滑らかに受け流しパリィする。勢いを殺して壁際へ流すけど流石に重い。

 

「対面すると僕の想定よりも速い……! 刃の角度で僕の推進力が逸らされるのか!?」

 

「正解。流石の分析力……だけどコレはチーム戦だよ!」

 

 私は外の景色を確認する。視(・)界(・)の(・)端(・)に(・)見(・)え(・)た(・)ら(・)頃(・)合(・)い(・)かな。

 

「出久! 正面扉を開放しておいて!」

 

『終わってるよ姫香ちゃん!』

 

「爆豪は!」

 

『扉を背にする僕の正面!』

 

「6秒後に右へダッシュ! フルパワーで爆豪を殴る素振りをすればアイツは多分勝手に突っ込んで来るから!」

 

『了解!』

 

「何が起こ……っ!」

 

BORN! 

 

 突如として轟音が建物に響き遅れて僅かな煙が部屋へと流れ込む。

 

「爆発音!? 爆豪君が何か起爆したのか!?」

 

「その答えを探す時間はあげないよ!」

 

蒼ノ一閃! 

 

「飛ぶ斬撃か! だが僕の1速のレシプロでも対処できる!」

 

 少し驚いた飯田君だけどすぐに冷静さを取り戻して斬撃を蹴りで相殺してくる。1速でも対処可能……か。やっぱ蒼ノ一閃じゃあ決定打にならない。仕(・)込(・)み(・)は……まだか。せめて爆豪が短気を起こしてくれれば……

 

『姫香ちゃん! かっちゃんが姫香ちゃんを射線に捉えた!』

 

「そのまま撃たせて! 爆豪の砲撃如き怖くない。何ならスピーカーにして聞かせてあげなよ!」  

 

『危険だよ姫香ちゃ『舐めてんじゃあねェぞクソヒメェ! 死ねコラァ!』足元から来る!』

 

 出久の叫びの直後2度目の轟音と衝撃ががビルを揺らした。

 

「こっちが爆豪君の砲撃だと!? じゃあさっきの衝撃は!?」

 

 よし……少(・)し(・)溜(・)ま(・)っ(・)て(・)来(・)て(・)る(・)けど、爆豪が私に向けて砲撃してきたなら勝ち筋は見えた。

 

「その前に対処するよ!」

 

 私は刀を格納して脚部へ刃を集中させる。そして床に手を着き脚を広げて回転を始める。

 

「なっ……歌川さん! 女子がそのような格好は!」

 

「油断しない事をオススメするよ!」

 

逆羅刹! 

 

 私が回転を始めた直後爆豪の砲撃がこの部屋の床を撃ち抜いて来た。だけど既に私は回避済。そしてそのまま脚部の刃で飯田君へ蹴りと刃の二重攻撃を仕掛ける中で突如視界を煙で包まれた中で……彼はどう返す? 

 

「そういう攻撃か……えぇい煙が鬱陶しい! しかし……爆豪君の砲撃の煙にしては多(・)す(・)ぎ(・)る(・)! ここまで視界不良だとは!」

 

 飯田君が憎々しげに毒づくけど既に勝利の勝ち筋は見えている。

 

「はあぁ!」

 

「なんの……これしきぃ!」

 

 私の蹴りと刃を脚部のエンジンと自身の蹴りのみで防ぐ飯田君。だけど煙で私の姿を正確に測れていない今こそが勝機! 

 

「貰い受ける!」

 

蒼ノ一閃

 

「きかん!」

 

「折り込み済!」

 

 再びの斬撃に最早慣れたと冷静に蹴り砕く飯田君……だけどコレで軸足は1つ。

 

「貰った!」

 

「詰めが甘いぞ歌川さん!」

 

 私は短刀を飯田君へ投げるが上半身を下げて回避される。だ(・)か(・)ら(・)こ(・)そ(・)意(・)味(・)が(・)あ(・)る(・)

 

影縫い

 

 私の短刀は飯田君の影を射抜く。この技は相手の影に刺してこそ真価を発揮する。飯田君が生真面目だからこそ通用した技だ。

 

「身体が……動かない……?」

 

「color:#4a4af0》影縫い《/color》……これがその状態の正体。悪いけど飯田君の最高速度は私よりも速いから拘束させて貰うね」

 

「無念だよ歌川さん……」

 

『飯田少年確保!』

 

 動けない飯田君を拘束テープで縛って確保。オールマイトから確保のアナウンスが流れて私は彼に背を向ける

 

「こんな形で悪いけど勝負は勝負だからね。それじゃあ私は探させて貰うけど……その様子ならこの階の何処かかな。まぁ階段から遠くて窓から見えにくい部屋はあの部屋だから安置場所は……あの部屋かな」

 

「そこまで読まれて……」

 

「ついでにもう1つ……最初の轟音と過剰な煙は私の仕業だよ」

 

「君の……仕業だと……!?」

 

 驚愕する彼に振り返らず私は爆豪が登り切る前に核を安置している部屋を特定し確保した。

 

『──そこまで!! ヒーロー組、回収成功により勝利!!』

 

 ◇

 スピーカーから響き渡るオールマイトの声に、モニタールームは一瞬の静寂の後、爆発的な歓声に包まれた。

 

「イチイバルで床抜いてミサイルに乗った時はどうなるかと思ったけど、最後は飯田の事を完封した……凄ぇ!」

 

 切島が画面に食い入るように叫び、八百万も感嘆の吐息を漏らす。

 

「素晴らしい判断力ですわ。相手の推進力を利用して体勢を崩す……あのような繊細な武器の扱い、一朝一夕で身につくものではありません」

 

 その騒ぎの中、相澤消太だけは静かにモニターを見つめ、口角をわずかに上げていた。

 

「初手の奇策で敵のセオリーを崩し、緑谷に爆豪を引きつけさせ、上階では天羽々斬の受け流しで正確に飯田の足を止めた。実に合理的だ」

 

 一方、演習場の一階……出久に直撃をかわされ、上で相方の飯田君が私にミサイルと刀で翻弄されて作戦負けしたという事実に打ちのめされ、爆豪のプライドが大きく揺らぐ。

 

「てめぇら……! デクも、ヒメも……! 俺をコケにしやがってェ……!!」

 

 大火力の『イチイバル』を屋内で使い、ミサイルに乗って移動し、最後は出久の提案通り『天羽々斬』の近接受け流しで完封する。自分の信じる「セオリー」を完膚なきまでにへし折られた事実が、爆豪の心に消えない炎を灯していた。

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

「出久は……うん。大きな怪我が無くて良かった」

 

「姫香ちゃん……身体は大丈夫なの?」

 

「換装1回なら大丈夫だって。それにあの煙幕でモニターの皆は何も見えて無かった筈だから解説しないと……」

 

「そうだよ! 最後姫香ちゃん煙に包まれて晴れた時は確保の合図があって何があったのか分からないよ!」

 

 耳郎さんが解説を求めて来たのでせっかくなら出久に解説してもらおうかな。

 

「それでは指名もあったので緑谷少年達当事者と我々の双方の視点で解説を行うとしよう。ではまず今回のMVPがわかる人はいるかな?」

 

「そんなん歌川じゃね? ほぼアイツの完勝じゃん!」

 

「間違いありませんわね。終始歌川さんのボードコントロールで動いていた印象が強いです。ですが転機は……やはり5階に突入した時でしょうか? 彼女はミサイルに騎乗する離れ業で移動時間を短縮し迎撃に充てさせる時間を大きく削りましたわね。ここで飯田さんは核を守るか歌川さんを迎撃するか2択を迫られ……結果として迎撃を選ばされたと見えます。ですがその前……1階から全階の床と天井を撃ち抜いたあの射撃が伏線になっていたとは……しかし……」

 

「八百万少女……君の詳細な考察は目を見張るが他の者が理解出来ないので皆と答え合わせに行こうじゃないか!」

 

 オールマイトによる進行でまずは序盤の解説から入る事になった。

 

「まず緑谷少年と歌川少女がビルに侵入した時点だが、この時2人は何を狙っていたのかね?」

 

「実は私達はあの時点で当初の作戦から展開が乖離しています。私達の予測では爆豪は私達を倒す為に単身の奇襲を仕掛けて来ると予測してましたが踏み込まなかったので困りました」

 

「え……? じゃあ何を予測してたんだ!?」  

 

「かっちゃんの奇襲です。というか僕の相方が姫香ちゃんじゃ無かったら飛び込んで来てたと思います」

 

「マジ?」

 

 切島君が驚愕してる中で場面は私の機関銃へと移る。

 

「ここです。ここで姫香ちゃんは既に布石を打ってます。この直線上の全ての床と天井を撃ち抜いています」

 

「はぁ!? ただのブチ抜きじゃなかったら何なんだよ!」

 

「それは終盤に解説します」

 

 場面はミサイル騎乗を経て私と飯田君の対峙シーンが映し出されている。

 

「そういえばあの轟音って何だったんだ?」

 

「あぁ……あれば姫香ちゃんのミサイルだよ。僕がかっちゃんと対峙してる時に正面の扉を開けたけど……アレは姫香ちゃんのミサイル。あの中には大量の煙幕を濃縮されてたんだ。それをかっちゃんが迎撃して轟音と煙幕で1階は満たされたんだよ」

 

「はぁ!? ミサイル!? 、なんでそんなものが…………あぁ!!」

 

「歌川さんの騎乗していたミサイル……ですわね。もしやアレは1度高度を上げた後に旋回して正面へと着弾する軌道だったのではありませんか?」

 

「正解。流石は八百万さん……お見事な洞察力です」

 

「なるほど……ってええぇぇぇ!!??」

 

 再び驚愕に包まれる。そして飯田君と私の対峙している空間に充満する煙に轟君が気付いた。

 

「煙……もしかして最初の機関銃で空いた穴から侵入してないか? 最初は分からなかったが爆豪が下から爆撃した時の煙の上がり方がおかしい。滞留していた煙が上昇していたって事か? それが爆豪の攻撃で一気に充満したって……事なのか?」

 

「じゃあ飯田君が動けなかった理由は?」

 

「あっ……それわかんねぇ!」

 

「えぇっとぉ……姫香ちゃん……良い?」

 

「ん。問題無いから私が言うね。アレは影縫い……相手の影を正確に射抜いて相手を拘束する技。天羽々斬の着用中しか使えない技の1つ。もっとも……力量差があったりすると効果も落ちるから初見殺しの側面が強いかな」

 

「なんと……そんな技を君は持っていたのか……」

 

「むぅ……私の解説の出番が無くなってしまった……」

 

 そんなこんなと振り返りの時間も終わりこの日のプログラムは終了した。余談だけど障子君と組んだのは麗日さんで敵側として【尾白君・葉隠さん】ペアを迎え撃ってた。ていうか核を浮かせて防衛されると厄介だなぁ麗日さん……

 

 

 




次回はUSJ編に入る前に姫香について少し掘り下げを行います。

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姫香周りの恋愛関係

  • 姫香×出久の幼馴染ルート
  • 姫香×勝己の幼馴染ルート
  • 出久×姫香×お茶子のハーレムルート
  • 姫香は誰のヒロインにもならないアイドル!
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