暖かな日差しが顔に掛かり、エンシェンは寝ぼけ眼を擦った。今日も気持ちの良い朝がやってきたようだ。
水桶を使って身体を拭いていると、ノックがされた。相手はミノトールだったので、エンシェンは許可を出す。
「おはようございます、司祭様」
「おはようございます、シスター・ミノトール。いかがされましたか?」
ミノトールは無言で近づいてきて、エンシェンのタオルをひったくっては身体を拭いてきた。やけに距離が近く、エンシェンの真後ろから囁くように話しかけてくる。
「司祭様。昨晩はレドココとナニをされていたのですか?」
「日頃のお礼をされただけですよ」
「そうですか。なら、わたくしもお礼をしてもよろしいですよね?」
朝だというのに、ミノトールが脇の下からエンシェンの胸を、腰の横からエンシェンの
エンシェンは数分と経たずに限界を迎えてしまい、眉を顰めた。
「司祭様──イけ♡」
痛いほど強く乳首を抓られ、痛いほど強く
「ふう♡ 司祭様、ラビワビやレドココと仲良くするのはいいですけれど、わたくしにも構ってくれなきゃ寂しいです」
「それは悪いことをしましたね」
「なので、今日一日はわたくしの相手をしてくれませんか?」
「仕事以外の時間でしたら、構いませんよ」
「ええ、勿論です。ではそういうことで♡」
最後に貪るようなキスをしてきたミノトールは、エンシェンの着替えを手伝っては、一緒に階下へ降りていった。
意外にも料理が得意なラビワビの朝食を食べ終えたエンシェンは、教会の掃除をしていた。今は絞ったタオルで講壇を綺麗に吹き上げていて、相方のミノトールは長椅子を重点的に拭き上げている最中だ。
その時、迷えるエロスの子がやってきた。彼には見覚えがあって、気になる異性がいるというゴブリンの血を引くエロスの子、ゴブローだった。
「ゴブローさん、おはようございます。進捗はどうですか?」
「おはようございます、司祭様! ええ、最近距離が縮まったんです! これも、全ては司祭様のおかげですよ!」
「私はただ貴方の背中を後押ししただけです。ゴブローさん自身が変わったのですよ。おめでとうございます」
迷えるエロスの子が道を見つけた時は、司祭にとって嬉しいものだ。エンシェンは微かな微笑みを浮かべて、お礼を伝えに来たゴブローに別れを告げた。
「司祭様はゴブローさんと仲がよろしかったのですね」隣に来たミノトールが言った。「ゴブローさんといえば、村長さんの孫です。かなり理知的な一面があって、それ故に村に馴染めなかったと記憶してますが……そう問題もなさそうでしょうか」
「どうでしょうね。私はゴブローさんの事を詳しく知りませんから。シスター・ミノトール、お手数おかけしますが、これからも彼を気に掛けてやってください」
「勿論です。わたくしはリトラ村の調整役なのですから」
ミノトールはリトラ村で起こる揉め事などを、第三者として穏便に済ませるのが仕事だ。本来なら司祭の仕事なのだが、長らくリトラ村には司祭が不在だったため、引き続きミノトールに担当してもらっている。いずれはエンシェンが引き継ぐ予定だ。
他にも奉仕活動なんかも担当しているが、これらは村人たちから信頼がなければ熟すことは出来ない。長年リトラ村に貢献してきたミノトールだからこそ、務められる役割なのだ。
「貴方には頭が上がりませんね。勿論、シスター・ラビワビとシスター・レドココにも言えることですが」
「あら、いきなりどうしたのですか? そんなことを言っては疼いてしまいます」
ガッ!とエンシェンの股間を引っ掴んできたミノトールが、びくりと震えたエンシェンの頬をべろりと舐めてきた。肉厚で長い舌がぞりぞりと頬を擦ってきては、上に持ち上げられる。
エンシェンがなんとも言えない表情を浮かべていると、大きな胸を背中に押し付けるミノトールが耳元で囁いてきた。
「司祭様……わたくし、早く犯したいです♡ 貴方を情けなく喘がせてやりたい♡ 手足をふん縛って、何度でも犯してやりたいっ♡」
「シスター・ミノトール、相当タマってますね。今まではどうしていたのですか」
「それは勿論、イジメられるのが大大大好きな村人たちをおもちゃにしてたんですよ。でも、今は司祭様にゾッコンです♡」
「貴方が一番頼りになりますが、それに見合う対価を支払うのが大変そうですね……」
後ろから顎を捕まれ、エンシェンは無理やりキスをされる。ミノトールの長い舌が暴れ牛のように咥内を蹂躙してきて、呼吸さえまともに許してくれなかった。
「っはあ、っはあ、シスター・ミノトール、場所を移しましょう……」
「分かりました。では、外へ行きましょうか♡」
嗜虐的な笑みを浮かべたミノトールが、決してエンシェンを逃さないとばかりに司祭服を掴み、無理やり外へ連れ出してきた。
天気は快晴。雲一つない澄んだ青空は蒼穹と呼ぶに相応しく、心地良い春風と共に清々しい気分をもたらしてくれた。しかし、全裸に剥かれてしまったエンシェンは、教会の壁に背を預けてミノトールに遊ばれていた。
エンシェンの股間に顔を
「うう゛っ……!」
「ん~、おいひっ♡」
ジュルジュルと下品な音を立てながら舌を喉奥にしまい込んだミノトールが、エンシェンの吐き出した白濁を一滴残らず飲み込む。その様は、もはや捕食だった。
「流石の司祭様も、表情が崩れてきましたね♡」
「当たり前です。私には私のペースがありますから」
「なら、もっともっと乱してやるからなっ♡」
エンシェンの両手首を壁に押し付けて、ミノトールが執拗にも首筋を舐め回してきた。不覚にも首筋が弱いエンシェンは、思わず震えてしまう。
「あらあら♡ 司祭様の弱点を見つけてしまいました♡」
力を込めて抵抗するが、ミノトールの欲情を煽るだけだった。エンシェンはただひたすらに首筋を舐められて、体力をいたずらに奪われ続けた。
その時、足音が聞こえてくる。エンシェンの心臓が大きく跳ねて、それと同時にミノトールの動きが止まる。
「う~ん、司祭様どこにいったんだろ~?」
「さあ。司祭館にも居ねえし、ミノトールと村回ってるんじゃね?」
ラビワビとレドココだ。エンシェンとしては気づかれたくない。しかし──
「どうしましたか~♡ ラビワビ、レドココ~♡」
ミノトールが、それはもう喜悦に歪んだ表情で声を上げたのだ。この時ばかりは、エンシェンはミノトールを強く睨んだ。
「やん♡ 素敵なお顔ですっ♡」
「あーっ‼ 司祭様とミノトールがヤッてるー‼ 私も混ぜてーーっ‼」
「なな、ナニやってんだよ、こんな外で……⁉」
満面の笑みを浮かべて走り寄ってくるラビワビはいつも通りの様子で、頬を染めながら周りを伺うレドココもまた、いつも通りの様子だった。
「司祭様、一人だけ裸の気分はどうですか♡ 無抵抗の状態で、三人のシスターに囲まれてる気分はどうですか♡」
「あ~ん、司祭様ギンギンじゃん♡ さっそく貰うねっ♡」
「お、おい! 流石にやり過ぎじゃないか……?」
ミノトールに口を塞がれ、ラビワビに
「レドココ、貴方も混ざりなさい♡」
「い、いや、でもっ……!」
「ほら、司祭様の手を使って自分を慰めなさいな♡」
「あっ、あっ……!」
エンシェンの手がレドココの陰部に宛てがわられた。大きく開いたスリットが捲られて、布面積の少ない下着が外気に晒されている。
「うう、その、ごめん司祭様っ!」
レドココは非常に迷っていたが、この場の雰囲気に流されてしまったのだろう。自身の下着を下ろすと、そこにエンシェンの手を宛てがい、前後に腰を揺らしてきた。
「んあっ! 司祭様、そんなに指で擦らないでっ♡」
「ンフフ♡ 司祭様はお優しいですね♡ それでこそエロス教の司祭というものです♡」
一心不乱に陰部を刺激するレドココ、何度も
エンシェンは複数人からの同時攻めなんて経験したことがなかったので、みるみるうちに消耗していった。そしていつしか息が切れて、意識が朦朧として、立っていられないほど疲労してしまっていた。
「はあっ、はあっ、その、そろそろ休憩を……」
「絶対に嫌です♡」
「司祭様~、逃がすわけないじゃ~ん♡」
「も、もうちょっとだけ貸して……♡」
エンシェンに拒否権などなかった。太陽が頂点に上る昼食の時間がやってくるまで、ひたむきに耐えるしかなかったのだ。
魔界の豆知識
・地球ほど極端ではないが、魔界にも四季がある。夏はぽかぽか陽気で過ごしやすく、冬は手がかじかむ程度に肌寒い。気温の変化が少ないおかげで魔界の気候は非常に安定していて、異常気象が起こることは稀である。