原作:Cyberpunk2077
タグ:R-15 残酷な描写 アンチ・ヘイト サイバーパンクエッジランナーズ サイバーパンクエッジランナーズ2 サイバーパンク2077 オリジナル展開 原作履修推奨 独自解釈
ちょっとミスをしたので再投稿します
自分に文才がなくて悔しい
あの約束をしてから2年後、約束を果たすため僕はタリアに会いに彼女の家に訪れていた。
「タリア~!」
「ん? もしかして....!」
「ロマン!」
「久しぶり、約束通り合いに来たよ!」
「へぇ~あの約束しっかり覚えてたんだ。てか、こんなド田舎までよく来たね」
「もちろん!タリアを撮るためならどこまでも行くよ」
「ふっ、あんたも物好きだね」
「もう殆ど動けない女をずっと撮り続けるだなんてさ」
話には聞いていたが、彼女はもう歩くことすらままならないようだった。
「でも、あんたは動画を撮ることについては天才だったからね」
「期待させてもらうよ?」
「期待しててよ~?」
「僕史上最っ高!の映画を撮らせてもらうからね」
「何それ」
「最高じゃん」
そう言って二人で笑い合った。
僕は早速カメラを出して彼女を撮り始める。
すると、おもむろに彼女が話始めた。
「ねぇ、ロマン」
「結局さ、父さんは私をどう思ってたのかな」
「母さんを殺して、私を実験体みたいに扱って」
「あの時は本気で憎んだよ」
「でも、こうやって落ち着いて振り返ってみるといい思い出も確かに有るんだ」
「だから、どう思ってたんだろうなって」
僕は、何も言えなかった。
「...ごめん。暗い雰囲気になっちゃった 」
「それよりもっと明るい話しようよ!」
「 例えば、おやじ...ウィークが料理で火事になりかけたこととかさ!」
彼女は笑顔で語っていたが、それが強がりなことは僕にも分かった。
僕には答えられない。でも、何か話さなくちゃならない。
彼女の...タリアのこれからのクライマックスが悲しい最後なんて...僕は嫌だ。
「僕は...タリアのお父さんについてはあんまりよく知らないから答えられないよ」
「でもさ、嫌いでは無かったんでしょ?」
「少なくとも、あんなことが起きるまでは」
「だったら、それが答えなんじゃない?」
僕がそういった後、彼女は目を瞑って考え始めた。
数分位目を瞑った後、ようやく目を開けた。
そうして、彼女は僕に向かって吹っ切れた笑顔でこういった。
「ありがと。おかげでちょっとスッキリした!」
今度は、強がりじゃなかった
この後はくだらない世間話や映画談義、果ては最近見たウィーンの爆笑失敗シーンに至るまでとにかく話し続けていた。
話し続けているとふと、ウィーンの姿が見えないことに気づいた。
「そういえばウィークは?」
「あいつ?」
「今日ロマンが来るからって張り切って買い出しに行ってる」
「当分は戻ってこないんじゃない?」
「そっか」
「元気そうで良かった」
「元気なんてもんじゃないよ」
「あいつ去年から畑耕し始めてさ」
「野菜が採れたら真っ先に私のとこに報告しに来るんだよね」
「その時のはしゃぎ様がもうほんと面白くって」
「つい笑っちゃうんだよ」
「面白そ~」
「あんたにも見せたかったよ」
「ふっふっふ、忘れたのかい?」
「僕はこれから君をずっと撮り続けるんだよ?」
「なら、その瞬間も一緒に撮ってるに決まってるじゃないか!」
「そーだった」
「だったら要らない心配だったね」
この後も僕はずっとタリアを撮り続けた。
ウィークが帰ってきてからも。
ご飯を食べてる間も。
寝てるとき以外はずっとタリアを撮っていた。
...もちろん最後の瞬間も。
タリアは最後、笑って逝った。
僕には、それだけで十分だった。
十分だったはずなのに、彼女がいなくなってからは言いようもないほど苦しかった。
でも、タリアの動画を見ると、彼女が目の前にいるように感じてまた頑張ろうって思えた。
あっちとこっちの垣根を飛び越えてきたんだ。
宣言通り、この映画は僕にとって史上最高傑作になった。
この映画は彼女の生という物語だ。
だったら、僕の人生もかなりの傑作になるはずだ。
せっかくならあっちに行ってしまった彼女に見せたくなった。
....だから僕はまた映画を撮るよ、タリア
そう心の中で呟いて、僕はカメラをのぞき込む
ここまでご覧いただいてありがとうございました