Blood War Blut〜罪を清算する者〜 作:XIYON
因幡「随分と派手に固めちゃいましたねぇ…」
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吸血鬼対策組織機関『BLOOD』解剖解析係:解泰院因幡
BLOODに送られてきた吸血鬼の解剖などを担当する。いわば警察にいる鑑識官にあたる。
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火美音「雪香先輩、大丈夫でしたか?」
雪香「えぇ、何とかね…でも、この吸血鬼を一撃で固めるなんて…アイツは何者なのかしら?」
火美音「それにあのリュウガっていう姿とは別にダークキバってのもいましたし…」
???「答えは1つに決まってるだろ。人の仕事を勝手に邪魔する怪物に決まってる。」
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吸血鬼対策組織機関『BLOOD』所属 階級|三等特務官:火森茜
使用武器:双短刀
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火美音「茜ちゃん!」
雪香「なぜそう思うの?」
茜「アタシらも知らない未知の力で吸血鬼を狩ってるんだぜ?放っておけるわけないだろ?」
???「だとしても、調査は必要だろう。下調べ無しに吸血鬼でもないヤツを狩るのはどうかと思うぞ?」
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吸血鬼対策組織機関『BLOOD』所属 階級|三等特務官:鎖鎌雫
使用武器:鎌
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茜「だけどよ雫、アイツはアタシらの目を避けて吸血鬼を狩ってたんだぜ?」
雫「お前のその行動もなしに動く性格を私が注意しているんだ。気をつけたまえよ。」
茜「んだとぉ!」
???「だとしても私たちの目的は吸血鬼狩りよ?」
火美音「冴月特務監!」
雪香「黒姫さん!」
冴月「騒がしいなと思ったら、アナタたちまた言い争いしてたのね?────ミーティングを始めるわよ?」
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吸血鬼対策組織機関『BLOOD』所属 階級|特務監:紅城冴月
使用武器:槍 大型拳銃
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冴月「上層部からの連絡よ。────『吸血鬼の討伐をこなしながら、仮面ライダーの調査をするように。』とのことらしいわ。」
茜「それだけか?」
冴月「えぇ、上の人は仮面ライダーを現在は調査対象の戦士として見てないようだわ。」
黒姫「さらにここ最近の吸血鬼の進化にも変化が訪れている。詳細は不明だが、その調査もしないといけないからな?」
雪香「それよりも特務監、他のメンバーは?」
冴月「雷同さんは池袋、静は品川で巡回中よ。」
黒姫「神城と鉄条、狩谷の3人は合同である調査をしているとのことだ。匿名らしい。」
雫「匿名か…何も悪いことが起きなければいいんですが。」
黒姫「アイツらなら問題ないだろ?……な?」
冴月「えぇそうね…」
黒姫「それでは各々持ち場に着け。仮面ライダーを見かけたら必ず報告するように!」
冴月「それじゃあ、解散。」
ミーティングが終わり、冴月と黒姫以外のスレイアルたちが持ち場に着いたあと、冴月は近くにあった写真立てを手に持つ。それを見た黒姫がその写真に写っている人物について冴月に聞き出した。
黒姫「その写真立て、ずっと大事そうにしているが……何か特別な思い出でもあるのか?」
冴月「えぇ、この写真には私こ幼馴染が写っているの。黒神零っていうんだけどね?」
黒姫「黒神零?」
冴月「スレイアルの養成学校の生徒だったの。でも友達と下校途中に吸血鬼に襲われたあと、行方不明になったそうよ…」
黒姫「行方不明?吸血鬼に襲われたのにか?」
冴月「えぇ…────だけど襲ってきた吸血鬼は何故か血を吸われて殺された他の生徒からそう遠くない場所で死体として発見されたの。焼死体としてね?」
黒姫「焼死体だと?」
冴月「それだけじゃない。その死体には微かにだけど黒い炎が燃えていたのよ。すぐに消えちゃったけどね…」
黒姫「まさか、あの仮面ライダーの正体は…」
冴月「そう信じたくはないけどね?」
黒姫「紅城、まさかお前がここのところ焦っていたのは…」
冴月「えぇ、あの仮面ライダーよ。」
黒姫「やはりそうか…」
冴月「彼はいったい今はどこにいるのかしらね?」
一方……
零「〜♪」
吸血鬼狩りを終えてひと段落した零はスーパーで買ってきた食材で朝ごはんを作っていた。
零「うん。いい感じだ。」
零は目玉焼きとベーコンをフライパンで焼いたあとに皿に乗せ、それを食べていた。自分がBLOODと吸血鬼に狙われていることを知らずに…
キバット二世「全くお前というヤツは……自覚がないのか?」
零「何がだ?」
キバット二世「今のお前はスレイアルと吸血鬼、双方に目を付けられているかもしれないんだぞ?スレイアルはともかくとして、吸血鬼どもにこの噂が広まれば…」
零「そんときは立ち向かうまでさ。」
零は普段、倒した吸血鬼からく拗ねた財布から金を取り出して生活していた。
キバット二世「全くお前というヤツは…少しは自分の身を心配したらどうだ?」
零「分かってるよ。それに俺はスレイアルに協力するつもりはないし、吸血鬼に血を吸われるわけにはいかねぇよ。」
するとラジオからあるニュースが流れる。
『次のニュースです。新宿にある国際献血施設で保管されていた血液が盗まれる事件が多発しています。BLOODは吸血鬼が絡んでいると見て捜査を進めています。』
零「献血の施設で保管していた血液か…」
キバット二世「吸血鬼め…迷惑にもほどがあるぞ?」
零「あの場所は吸血鬼にとって血のビュッフェってところだな?……行ってくる。」
キバット二世「まさか吸血鬼を狩りにいくのか?」
零「放っておくわけにはいかないだろ?」
そう言った零は近くにあったゲーマードライバーとハリケーンニンジャガシャットを持ち出したあとに家を出るのであった。
ドラグブラッカー『グルルル……』
キバット二世「よせドラグブラッカー、今回はアイツに任せておけ。何か気がかりなことがあるんだろう。」
一方、吸血鬼の拠点では…
???「……」
???「おいグリード、何をイライラしてるんだ?」
グリード「うるさいぞグラトニー、少しは静かにできないのか?」
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グリード 活動区域:港区 Cランク吸血鬼 捜査メモ:お台場にて多数の死者あり。無差別に人の血を狙う。
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グラトニー「はっ!なんでももの欲しさに手に入れようとするお前に言われたくはねぇな!」
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グラトニー 活動区域:新宿 Cランク吸血鬼 捜査メモ:特定の対象を何日かに追跡。過剰吸血で死亡する被害者続出。
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???「はぁ、うるさいわね…朝っぱらから喧嘩しないでくれる?」
???「やめときなさいシェイド、アイツら脳みそが小さいから考えることができないのよ。」
グラトニー「おいラスト、てめぇ調子に乗ってるのか?」
ラスト「事実でしょ?周りのことを気にしないで血を欲するアナタたちは限度を知らないでしょ?」
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ラスト 活動区域:上野 Dランク吸血鬼 捜査メモ:血と精力を吸われて干からびた死体が続出。
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シェイド「でもここ最近は変なのよね?私たち吸血鬼の数が減りすぎている…」
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シェイド 活動区域:秋葉原 Dランク吸血鬼 捜査メモ:深夜の裏路地で単独者を襲撃。影による足止めを確認。
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グラトニー「だよなぁ…アタシらは血が必要だから人を襲ってるんだからなぁ…」
グリード「同法をスレイアルのヤツらが狩り過ぎてるからじゃないのか?」
ラスト「だとしたら人間の技術力が進化しているのではないのかしら?」
シェイド「てか、他のヤツらはどうしたの?」
???「サイレンスとデイジーは高田馬場へ観光へと向かっている。」
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サイレンス 活動区域:高田馬場 Cランク吸血鬼 捜査メモ:周囲の音が失した直後に吸血被害が発生。発見前に離脱。
デイジー 活動区域:池袋 B級吸血鬼 捜査メモ:トイレに拘束されて血を吸われた被害者を複数確認。また一度に襲撃する傾向もある。
2名現在 高田馬場で観光中…
サイレンス&デイジー「ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」
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ラスト「クロノス…」
そこへ現れたのは吸血鬼たちをまとめるリーダー、クロノスだった。
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クロノス 活動区域:神保町 Sランク吸血鬼 捜査メモ:過去に多数の被害者を確認。
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クロノス「お前たちも気にはなっているが、最近私たちの仲間が次々と命を絶たれている。その件に関してはベリーレディに任せている。」
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ベリーレディ 活動区域:六本木・赤坂 捜査メモ:対象を選別して人目のない場所へと誘導。血液による刃状痕を確認済。
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シェイド「レイドは?」
クロノス「さぁな…アイツは我々とは違って人と吸血鬼の間に産まれた混血だ。恐らくまた病院などに潜入して血を欲してるだろうな?」
ラスト「チャームはどうしてるの?」
クロノス「ソイツだけは何故か連絡が無くてな?いったい全体どこで何をしているのやら…」
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チャーム 活動区域:池袋 Cランク吸血鬼 捜査メモ:被害者の判断力低下と失踪が特徴。長期拘束の疑いあり。
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クロノス「スレイアルどもがどうやって我々を狩ってるのは不明だ。だが、このまま我々の生活を脅かすわけにはいかない。」
ラスト「そうね…このまま放っておけば吸血鬼は全滅……未来に子孫を残すことができないもの。」
シェイド「だ〜ね。」
吸血鬼SIDE 終
そして肝心の献血施設へとやってきた零は屋上で待機していた。
零「レイド、ランクはA級吸血鬼。献血施設で輸血用の血液やパックを盗んでいるのか。────人的被害は無し、か。人を殺してもいないのにAランク扱いされるのは彼女にとってツラいだろうな…」
しかし調べることはある。それはレイドがなぜ敢えて輸血用のパックを狙うのか…それを探るべく零はこの献血施設へとやって来たのだ。
零「さて、まずは試しに潜入だ。」
一方、献血施設へとやってきたBLOODのスレイアルたち。今回は茜と雫が来ている。
茜「冴月の情報によればこの献血施設に幹部吸血鬼のレイドがいるらしい。」
雫「茜、言っておくが今回の目的は吸血鬼だ。仮面ライダーを執拗に攻めるんじゃないぞ?」
茜「だとしても放ってはおけねぇよ。ヤツに警戒しながら、吸血鬼を捕まえるさ。」
雫「その言葉が本当ならばいいんだが。」
そう言って中に入っていく茜と雫は周囲を警戒しながら輸血用パックを狙う吸血鬼を探すことにした。すると…
茜「見ろ。」
茜が目線を向けた先に倒れている人を見かけた。それは入院している男性の遺体で、肩には血を吸われた痕が残っていた。
雫「おかしい。レイドは輸血用パックが狙いだろう?どうして人を襲った?」
茜「────レイドがやったわけじゃないのかもな…」
そう言った茜は目の前にいる看護師に目を向ける。
茜「看護師さん。ここは危ない方がいいぜ?」
看護師「……」
雫「気をつけろ。様子がおかしい。」
茜「分かってる。」
そう言った茜と雫はお互いに手を持っている武器を取り出す。それを見た看護師はニヤついた顔で2人のことを見た。
看護師「あぁ、あぁ、バレちゃった…こうなればもうちょっと楽しもうと思ってたのに…」
そう言った看護師はその場でフィンガースナップを響き鳴らす。それと同時に現れたのは、同じ看護師の吸血鬼たちだった。
雫「吸血鬼!?こんな短時間で!」
茜「有り得ねぇ!献血施設がどうやって!」
看護師「私たちはねぇ…アナタたちスレイアルに狙われないように血を狙っているの。だーかーら……ここで死んでもらうわよ!」
看護師たちは一斉に茜と雫に襲いかかった。突然の攻撃に対処が難しくなった2人は追い詰められてしまった。
茜「どうする?何か作戦は?」
雫「正直、コイツらはレイドの手先とは思えない。ならば、倒して口を割ってやるのみだ。」
茜「いいね。その方が手っ取り早い!」
そう茜と雫が意気揚々と看護師の吸血鬼たちに挑もうとしたそのときだった。
(ゲーマードライバーの装着音)
「「!?」」
周辺から何かが装着された音が響き渡った。全員がその音が鳴り響いた後ろを振り向くと、そこには黒いフードを被った謎の人物が立っていた。
茜「なんだ?あの黒いパーカーの男…顔を確認できるか?」
雫「無理だ。フードに何かしらの仕掛けが備わっているから顔を認識できない。」
看護師「なんなのよアナタ、今からこの女たちの血を吸ってスレイアルの力を手に入れようとしてたのに…」
零「ふん…スレイアルの力、か。そんな物を手に入れて何を企んでいる?レイドの手先ども。」
看護師「レイド?誰のことかしら?」
零「しらばっくれるのもいい加減にしろよ。」
ハリケーンニンジャ!
零「変身…」
ガシャット!
ガッチャーン! レベルアップ!
マキマキ!竜巻!ハリケーンニンジャ!
「「!?」」
茜「まさか!?仮面ライダー!?」
雫「まさかこんなにも早く出会すとは…」
看護師「アナタ、何者なの!」
零「この姿は仮面ライダー風魔と呼ぼう。さぁ、清算の時間だ。」
そう言った零は仮面ライダー風魔と同様の能力を持つ戦闘員「忍者プレイヤー」を三体召喚し、他の看護師たちを相手にする。
しかしその隙にリーダー格である吸血鬼の看護師がその場を離れて逃げていく。
零「コイツらは俺に任せろ。お前たちはあの看護師を追え!」
茜「はぁ!?お前誰に指図して!」
雫「よせ茜!────分かった。それは引き受けよう。だが、お前はどうする!」
零「コイツらを倒してレイドを見つける。」
雫「分かった。無理はするなよ?────いくぞ茜。」
茜「あ、おい!────ちっ、命拾いしたな?」
そう言った茜と雫はその場から立ち去り、逃げた看護師のリーダーを追うのであった。
零「さて、まずは誰から倒されたいか?」
そう言われた看護師たちは次々と零や忍者プレイヤーたちに襲ってきたが、そんな彼女たちを風魔双斬刀で次々と切り裂いていく。その様子を見た零はゲーマードライバーに装填されたハリケーンニンジャガシャットを取り出し、キメワザスロットホルダーへと装填する。
ガシャット!キメワザ!
零「終わりだ。」
ハリケーンクリティカルストライク!
零は二本の風魔双斬刀を高速回転させ、そこから発生させた強力な竜巻で吸血鬼たちを吹き飛ばした。しかしそれでもまだ吸血鬼たちの数は減らず、応援がさらに増えるだけだった。
しかし、そんな危機に陥った時、その場へある吸血鬼が現れた。
零「ん?アイツは?」
???「随分と派手にやりましたね?アナタたち、覚悟はできていますか?」
看護師「はぁ?誰よアナタ。」
???「へぇ…同じ吸血鬼なのに私の名前を知らないんですね…いいでしょう。特別に教えてあげます。────私はレイド、アナタたちをこれから排除する者です。」
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レイド 活動区域:都内全域 Aランク吸血鬼 捜査メモ:病院と献血施設などに潜入。輸血用血液を大量に奪取。人的被害は出していない模様。
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零「アイツがレイド…」
看護師「舐められたものね…アナタたち、やるよ!」
「「えぇ!」」
看護師たちは次々とレイドに襲いかかってくるが、彼女は手から召喚した剣で次々と倒していく。
看護師「くぅ、コイツゥ!」
レイド「吸血鬼にしてはあまりにも手応えがありませんね?人間たちから言えば、Dランク以下と言うべきでしょうか?」
そんな言葉を聞き、状況を不利と見た看護師の1人は窓のガラスを割ってその場から飛び降りて逃走していった。
零「アイツを追え。」
忍者プレイヤー「(。。(º º」
そう言われた忍者プレイヤーの1人が逃げた看護師吸血鬼を追った。
レイド「この人達の血、入院していた人の献血に使えそうよ?」
零「その前に、なぜ俺に手を貸した?」
レイド「簡単な話よ。あの看護師は吸血鬼じゃない。」
零「どういうことだ?」
レイド「彼女たちからは人の匂いがしたの。吸血鬼の匂いは後からと言うべきかしら?」
そう言いながらレイドは零たちが倒した看護師たちから血を抜き取り、簡単な輸血用パックを作り出した。
レイド「では私はこの辺で…後始末は、任せたわよ?」
そう言ったレイドはその場から立ち去っていった。
零「はぁ…俺もそろそろ帰りますかねぇ?」
零も茜と雫に正体を知られないために、早めに撤退するのであった。
茜「仮面ライダーは!?どこいった!」
雫「……どうやら、先に帰ったみたいだ。」
茜「ちっ!あの仮面を外してアイツから色々と聞こうと思ってたのに…」
雫「そう焦るな。近々、向こうから声をかけてくるかもしれないぞ?」
茜「どーして分かんだよ。」
雫「理由は2つだ。1つはここにレイドがいたこと。」
茜「はぁ!?レイドがいたのかよ!?」
雫「あぁ、レイドの服から香る特有の匂いと争った形跡があるのを見て、仮面ライダーはレイドとコンタクトしたのだろう。そしてレイドはあの看護師の吸血鬼たちとなぜか戦った。」
茜「同族殺しか?笑えねぇ話だな?」
雫「そして2つ目の理由が……看護師の吸血鬼たちが元々は人間だった。ということだ…」
茜「……お前、ボケてるのか?」
同時刻、BLOODの基地では…
冴月「そう…そう…分かったわ。なら、こちらでも調査は進めておく。それじゃあね?……はぁ。」
黒姫「ため息か…どうかしたのか?」
冴月「実はね?神城と鉄条、狩谷に任せた依頼が終わったの。」
黒姫「匿名のヤツだな?────何の依頼だったんだ?」
冴月「私が頼んだの。零の行方についてよ。」
黒姫「黒神零のことか?────ヤツは、行方不明って言ってたよな?」
冴月「えぇ…狩谷が言うには、最近になって目撃情報が出たとの事よ。」
黒姫「その場所は?」
冴月「ふぅ……渋谷よ。」
黒姫「また随分と凄いところで住んでるな?」
冴月「それとレイドのことを調べたんだけど、実は予想外な結果が出てしまって…」
黒姫「予想外?いったいどういうことだ?」
冴月「────レイドは人間と吸血鬼の間に産まれた、いわゆる混血だったのよ。」
黒姫「混血だと!?」
冴月「えぇ、混血は吸血児由来の特殊能力を持つ場合があるから警戒は必要よ。彼女の目的も探らないと。」
すると近くにあった黒電話が鳴り響く。その受話器に手を取った冴月はその相手と連絡を取る。
冴月「もしもし?」
雫『冴月特務監、例の献血施設で仮面ライダーと出くわしました。それとそのライダーがレイドとはち合わせしたらしくって。』
冴月「本人に聞いたの?」
雫『いいえ。私の観察眼を見るに、2人ともこの看護師の吸血鬼たちと戦っていたらしいです。』
黒姫「吸血鬼同士で殺し合いか?ありえない…」
雫『その看護師に化けていた吸血鬼ですが、そのことで帰って報告したくって。』
冴月「分かったわ。とりあえず帰投してちょうだい。」
雫『分かりました。』
ブチッ!(受話器を置く音)
黒姫「ややこしくなってきたな?」
冴月「厄介な案件が増えたわね…雫と茜が帰ったら、ミーティングといきましょう。」
黒姫「あぁ。」
次回
・ダークライダーと再会