だぶんですが、よろしくお願い致します
「ふう、やっと終わったね。」
疲れたよと隣、紫色の髪を短く切った彼女がやれやれといった動きをする。
「てめぇは、何もしてねぇだろうが」
春先。まだ肌寒さが残る。そして今、旧校舎の地下で一仕事を終えたし、入学式はまだ終わってないはずだ。雑談をしても構わないだろう。
「ふふ、そうだったかな」
と、軽く笑いながら言った。
「私のような女性と一緒にいるだけでも役得じゃないかね?」
自分で言うなよ。
「ところでクロウ、美女というのは、どういう定義なのかな?」
美女か。と言ったらぁ
「妖艶な大人のお姉様に決まってんだろ!てめぇじゃねえぞ」
「クロウ…ちょっとこっち向いてくれないか」
なんだよと後ろを振り向く。
「ゼロ・インパクト!」」
「へぶらっ」
腹に拳が突き刺さる。腹痛ぇ…
「しかし、いったい何なのかね、これ」
俺とゼリカは、数ある獲物の中から、一際大きく重いトランクいや、棺を見る。
「うむ…人間一人入ってそうだね…それこそ、遺体を集める姫が持ってきたのかもしれないな。あぁ、彼女はとても美しい女の子に違いない!」
「おい、物騒なこと言うなよ」
変な電波も拾ってくんじゃねぇ
「それは、真ん中に置くことと大切に扱うことをサラ教官がおっしゃっていたしなぁ?」
サラもこの中に何が入っているのかわかってないらしいし、もしかしたらありうる…
「いや、なわけねぇだろ」
はっはっはっと共に笑う。
そんなことあったら、大問題だ。入学式の祝い品が入っているかもしれない。さらに言えば、この特科クラスⅦ組の存在を知っている人が送ってくれたのだろう。
「んじゃあ、戻りますかね」
「ふふ、どんなかわいい子が入ってきたのだろうなぁ!」
今日は厄日だ…
リィン・シュバルツァーはそう諦めた。
今日は、なにやってもうまくいかない日だ。そうだ。きっとそうに違いない。そうでも思わなければやっていけない。そうでなければ、金髪の女の子を助けようとしたら、胸に顔が当たってしまう出来事など起きないのだ。まだひりひりする頬をさすった。
『その真ん中に置いた棺も開けてくれないかしら』
特科クラスⅦ組の担任サラ教官からARUCSに連絡が来る。
落とされた地下にある黒塗りの棺のことだろう。皆、それだとわかっているのだが、先ほど落とされたばかりなので、警戒している。それに棺だ。棺。ふつう棺には故人の体をいれ、葬るための容器だ。
『心配しなくていいわよ。さすがに死体なんて入ってないわよ。』
入学式からいきなり血なまぐさいもの見せるわけないじゃない。縁起が悪い。
とにかく開けねば、話は進まないようだ。仕方がない。俺が開けよう。棺に近づいたところで微かな音に気付いた。
「さっきから鳴ってるよ。中に何かがいるのは間違いないよ」
銀髪の女の子が指差す。
「なにって、魔獣じゃないでしょうね!?」
もしそうだったらまずい。皆が後ろに下がり、それぞれの得物を構える。
見るからに棺の上蓋が膨らんでいた。音も大きくなっている。
「来るぞ!」
バコン!という音と共に蓋が宙に舞う。
「だーっ、あのばばぁ、飯に睡眠薬盛りやがったな!」
出てきたのは、緑髪の青年だった。上半身裸だった。
なんだ、この状況。
テストあるのに書きたい衝動に駆られて書いた。後悔はしていない。
次回は明日のテスト終わったら書きます