まあ、今日から春休みなので、当分は一日一話を目安に頑張っていきたいと思います。
では、どうぞ
「なんだ、ここ、どこだ?」
これまで生きていて、起きたらベットの上ではなく、山にいた、というのはよくあることだったけれど、棺桶に入れられてたのは、新しい。さらに言えば、緋の制服も来ているのもなかったことだ。
そーいやぁ、言ってたなぁ。学校に入らないか、って。
棺から、はいでて周りの状況を確認する。九人。それぞれ武器を手に取り、俺を囲んでるけれども。敵意は感じられないし、この状況を飲み込めてないんだろうな。当たり前だ。棺に入っているのは、生者ではなく、死者である。
皮肉が利いてるなぁ
「ウィル。久しぶり」
横から声をかけられ、声のしたほうを振り向く。
「お、久しぶりだな、フィー。相変わらず小さいなぁ」
「また、子ども扱いする。」
むすー、とした表情をつくるフィーの頭を撫でる。
気持ちよさそうなのでずっと続けていたいと思ってしまうが、いかんせん、今の状況を知りたいので、頭から手をはなし、これはいったいどういう状況なんだと聞こうとするが
『その声は、ウィル、ウィルバード?』
声に邪魔される。というか、どこから聞こえてくるんだ。そう思ってると、フィーがオーブメントを差し出してくる。
「その通り、ウィルバードさんだよ。その声はサラか?」
『ええ、そうよ。お久しぶりね。ウィル。会いたくなかったわ。』
「えー、俺は会いたかったんだけどなぁー。」
わざとらしくいうと目の前でムッとした顔をされるが、気にしない。
『さて、話進めたいから単刀直入に聞くけど、あんたどこまでわかってるの?』
「学校に入ることぐらいしか」
『ここは、トールズ士官学院。それぐらいわかればオッケーかしら。』
「オッケーだ。あとで説明してくれればいい。」
『それと、今、フィーが持っているようなオーブメントは持っているかしら?』
んんと、体のあちこちを探って、見つけたものを取り出し、フィーのと見比べる。
「あるよ。これは?」
『第五世代戦術オーブメントARCUS《アークス》よ。細かい説明は後でするけどあんたはもってるだけでいいわ』
「ま、魔法あんま使わないしな。了解した。」
『よろしい。さて、みんな。余計なちゃちゃが入ったけどこれより、トールズ士官学院特科クラスⅦ組の特別オリエンテーションを開始する。各自ダンジョンを踏破して、旧校舎一階まで戻ってくるように。あ、ウィル。フィーのこと頼んだわよ』
「あの、ウィルバードだっけ?ところで君は一体…」
黒髪の男の子が問う。
「あ、俺?俺はウィルバード・ルグィン。ウィルで良いからな。こっちがフィー・クラウゼル。」
「よろしく。フィーでいいよ。」
「ああ、俺はリィン・シュバルツァーだ。俺もリィンで良いぞ。」
流れで皆、自己紹介をし、どう協力していこうか話し合っていると緑髪-ウィルに比べれば、明らかに濃いが‐にメガネの男子、マキアス・レーグニッツと金髪のお坊ちゃま風のユーシス・アルバレアが勝手に進んでしまう。
残った面子が無言になってしまう中、またもや、フィーが沈黙を破る。
ウィルのネクタイを引っ張ってダンジョンの中に進もうとする行為によってだが。
「ちょ、フィーさん、しまってるしまってる!あ、みんなごめん先行くなー」
引っ張られつつも、手を振るウィルたちが見えなくなったところで
「俺たちも行くか」
溜息を吐きながら言った。
ちなみにウィル以外のⅦ組のメンツはARCUSにクオーツをセットし終わった状態です。