名探偵プリキュア!ハンニンダー奮闘記   作:BURNING

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今回からアニメの範囲として本編がスタートします。一応最初には毎回バトル前までの状況説明をあらすじとして挿入しますのでよろしくお願いしますね。

それでは、今回の公演の始まり始まり〜!


第一幕 ティアラハンニンダーの前に現れる新たな名探偵

〜今回のあらすじ〜

 

2027年にて誕生日を迎えた少女、明智あんなは突如として現れた謎の妖精ポチタンの力によっていきなり何処かへと飛ばされてしまった!?あんなはその先で出会った少女、小林みくると共に結婚式で使うためのティアラの紛失事件を解決する事に。

 

その結果、犯人は新婦の友人に化けた怪盗団ファントムのメンバーであるニジーだと発覚。ニジーはマコトジュエルの宿ったティアラを持って逃走。そして、人気の無いとある広場に先回りする形で2人は追いつく事になるのだった!

 

「天の声、あらすじご苦労様」

 

「何言ってるかよくわからないけど、ティアラを返して!」

 

「それは無理だと言っただろう?だからティアラの代わりに素敵なショーをお見せするよ」

 

そう言ってニジーはティアラから抜き取ったマコトジュエルを手にすると早速謎の空間がエフェクトとして展開。そこは美術館であり、ニジーは手にした赤いバラを投擲する。

 

「ウソよ、おおえ!出でよ!ハンニンダー!」

 

そして、投擲されたバラがティアラに突き刺さった瞬間……マコトジュエルがウソに覆われる形でハンニンダーへと変化した。

 

「俺、華麗に参上!!」

 

「ほう、ハンニンダーが喋るとこんな感じになるんだね」

 

「「えっ?」」

 

ニジーが嬉しそうな声を上げると彼と相対する2人は困惑。どうやら、この様子だとハンニンダーの声が具現化しているのは怪盗団ファントムのメンバーとこの作品を読んでくださっている読者の方だけらしい。

 

ちなみに、今回のハンニンダーは体がティアラをモチーフにした個体となっている。

 

「さ、ショータイムだよ。ベイベー!!」

 

「俺の初陣を飾るに相応しい攻撃は……これだ!」

 

ハンニンダーはそう言いつつ紫の斬撃波のような物を放つ。勿論あんなやみくるからしたら“ハンニンダー”という声しか聞こえていない。

 

すると、ハンニンダーの攻撃は近くの木に命中。その一撃で木はあっさりと倒壊するとその様子を見た2人に恐怖心を与える。

 

「何とかしないと……」

 

「何とかって……」

 

あんなもみくるも目の前のハンニンダーをどうにかしないといけないのはわかっている。だが、みくるの方は恐怖心で震えてしまっており……今にも逃げ出したい気持ちになってしまっていた。

 

「ふふっ。さ、探偵ごっこはお終いだよ?怯える瞳が全てを物語っている。……君は探偵じゃ無い。探偵気取りの真っ赤な偽物だ」

 

「(その通り!俺の力はそんじょそこらの人間には止められないんだぜ!)」

 

「ッ……くっ……」

 

ニジーがそう言うとハンニンダーは心の中でそう追従する。対してみくるはニジーからの言葉に反論できず……俯いてしまう。そんな時、あんなが反論する。

 

「本物だよ!……みくるちゃんは名探偵になるんだ!」

 

「ふっ……名探偵?流石にあり得ないよ」

 

「なれる!」

 

ニジーがあんなの反論に対してくだらないと言わんばかりの目線を向けるものの、それでもあんなの考えは変わらなかった。

 

「……助けたいって気持ちがあるから!」

 

「あはっ、強がってはいるけど……君も本当は怖いんだろ?」

 

「(そうだそうだ!お前、腕が震えてるぞ!)」

 

ただ、ニジーに反論しているあんなにも恐怖心はある。その影響で彼女の握る拳も小刻みに震えてしまっていた。

 

「そうだよ……怖い。……怖いけど、ティアラを取り返したい!」

 

あんなは怖さを消し去るように震える拳を強く握ると自らの意思を高らかに叫ぶ。

 

「困っているまりさんを……私も助けたい!……みくるちゃんと一緒に!!」

 

「えっ……」

 

その瞬間、みくるはこの少し前……不安だった自分の心に自信を取り戻させてくれたあんなの手の感触と言葉を思いだす。そして、彼女もまたあんなに手を差し伸べた。

 

「みくる……ちゃん?」

 

それを見てあんながみくるの方を向くと彼女もまた、あんなの言葉で自信を取り戻したのか。先程あんなから言ってもらった言葉を口ずさむ。

 

「……一歩の勇気が……」

 

「ッ……答えになる!」

 

2人が微笑み合うとそのやり取りを聞いていたニジーが声を上げ、それに応える形でハンニンダーが跳び上がる。

 

「見せてもらおうか!その答えとやらを!」

 

「行くぞ、名探偵達!!」

 

ハンニンダーが跳び上がるとあんなとみくるへと向かっていく。それと同時に2人は手を繋いだ。

 

「「……私達で、取り返す!」」

 

すると、その瞬間……突如として2人の持っていた懐中時計らしき物が飛び出すと眩い光を放つ。

 

「ぐっ!?」

 

「(な、何だこの光!?)」

 

「ッ!?私のと……」

 

「同じ?」

 

そして、光に包まれる中で2人の元に紫とピンクのキラキラマークのようなエフェクトが発生。更に2人の近くにいた小さな熊のような妖精……ポチタンが叫ぶ。

 

「ぷいきゅあ〜っ!」

 

その直後、2人の姿は特殊な空間に移行すると持っていた懐中時計がサイズアップすると同時に形状が変化。

 

「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」

 

更に何処からか出したマの形をした紫とピンクのマコトジュエルをそれぞれ装填。2人は掛け声を言い放つ。

 

「「プリキュア!ウェイクアップタイム!」」

 

それから2人は時計の針を動かしつつその姿を段々と変えていく事になった。

 

「「サン!」」

 

「見つける!」

 

まずは2人の髪が紫とピンクに染まるとサイズアップしつつツインテールの形へと変化。

 

「「ロク!」」

 

「向き合う!」

 

次にドレスに近い衣装が上半身から順番に展開。腰からは大きなリボンも出てきた。

 

「「キュー!奇跡の2人!」」

 

更に両脚にソックスやブーツも現れると2人が手を繋ぎ合わせる形でそれぞれグローブを展開しつつ2人がそれぞれ手を繋いだままクルリと一回転する。

 

「クルッと回して!」

 

「キュートに決めるよ!」

 

この時、他の掛け声の時は針をそれぞれ3、6、9に合わせていたが……最後は一回転の12では無く11であった。この理由だが、キュートにという言葉を9と2と読み替えれば足して11になるので問題は無いという事だろう。

 

それはさておき、2人はイヤリングとネクタイ、ケープを装着する形で探偵らしさを出すと早速名乗りを上げる。

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵・キュアアンサー!」

 

「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵・キュアミスティック!」

 

個人での名乗りを終えると最後に2人は両サイドから歩いてくる形でチームとしての名乗りを行った。

 

「「名探偵プリキュア!」」

 

「私の答え、見せてあげる!」

 

最後にアンサーがビシッと指差す形で決めると変身が完了。ちなみに、あくまで変身自体は一瞬で完了しているのでニジーやハンニンダー視点だと最後の名乗りの部分だけ見えているという解釈で見るとわかりやすいだろう。

 

「な!?何だコイツら、いきなり変わりやがって!だが、この俺に勝てるとでも……」

 

ハンニンダーは光が溢れ出したかと思ったらいきなり姿がプリキュアになった2人を見て動揺しつつも拳を繰り出す。しかし、次の瞬間にはハンニンダーの拳はあっさり押し返された。

 

「「はぁあああっ!」」

 

「えっ!?ちょっ、ぐはあっ!?」

 

ハンニンダーはアンサーとミスティックの同時の拳を自らの拳にぶつけられると呆気なく吹っ飛ばされてしまったのだ。

 

「私……プリキュアって?」

 

「名探偵……!私がなりたかった名探偵プリキュア!!」

 

「えっ、これが!?」

 

アンサーがいきなりプリキュアになった事に困惑する中、ミスティックの方は憧れていた名探偵プリキュアに変身したという事で大興奮。ポチタンも喜びの声を上げる。

 

「ポチ〜ッ!」

 

「ッ……プリキュアだって?奴とは違う……新手か?」

 

一方のニジーはプリキュア自体を見るのは初見では無いのか……どこか含みのある言い回しをすると吹っ飛ばされたハンニンダーの方もすぐに復帰する。

 

「痛てて……プリキュアだか何だか知らないが、よくもやりやがったなこの野郎!」

 

そして、ハンニンダーは喜んでいる2人のプリキュアの元に飛びかかると空中で体を高速回転させる。

 

「受けてみろ!これが俺の華麗なる全力回転攻撃!!」

 

「「ッ!?」」

 

ハンニンダーが凄まじい勢いで回転するとプリキュアに向かっていき、2人はそれを真正面から受け止める。

 

「「ぐううっ……」」

 

それから2人は暫く後ろに押し戻されたものの……最終的には押し込みが止まってしまうとそのタイミングで2人同時の後ろ回し蹴りの形で放ったキックが炸裂してしまう。

 

「「はぁああああっ!」」

 

「ふげぇえええっ!?」

 

ハンニンダーは返り討ちにされると吹き飛ばされて空中で爆発。ただ、彼にも怪盗としての意地があるために致命傷を避けると着地。ニジーが声を上げる。

 

「その程度では倒せないよ!」

 

「その通り!こんなひよっこに負けてたまるか!!」

 

ハンニンダーは自分より誕生が遅かったプリキュア2人にあっさり負けるのは屈辱だからか……2人へと拳を振り下ろそうとした。

 

「一歩の勇気が……」

 

「答えになる!」

 

そんな時、2人は手にジュエルキュアウォッチを出すと2人同時に時計の針を11に動かす。その後、針が元に戻る形で自らの体にエネルギーを貯める。

 

「「これが私達の……アンサーだーっ!」」

 

そのまま2人が地面を強く踏み込むと一気に飛び出す形で力を解放。紫とピンクのエネルギーを纏う形で一つの閃光へと変化。ハンニンダーへと迫っていく。勿論、こんな事をされればハンニンダーも慌てるわけで。

 

「へっ!?ちょっ、おまっ……」

 

ハンニンダーが回避する間も無い2人の作り出した閃光に貫かれるとその2人はハンニンダーを貫いた先で技を解いて着地。そのまま決め台詞を言い放つ。

 

「「キュアっと解決!」」

 

その直後、ハンニンダーが地面から発生した紫とピンクの閃光に包まれる形で浄化。彼は最後の言葉を言い残す形で消滅する事になる。

 

「ハン……ニン……ダー……(名探偵プリキュア、覚えてろーっ)」

 

そして、ハンニンダーが消滅するとアンサー達の元に素体となったマコトジュエルが出てくる形に。それをアンサーが手にした。

 

「これは……」

 

「くっ……今日は幕を降ろしておこう!」

 

一方でニジーはマコトジュエルを取り返された以上はここにいる意味は無いとばかりに煙玉を使って撤退。

 

こうして、ハンニンダーの初陣となる初戦は……敗北という苦い形で始まる事になるのだった。

 

ハンニンダー戦績表……1敗




また次回の公演をお楽しみに。
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