なんか記憶無くしたら周り曇ってる……一番辛いの俺だが? 作:如月トッポ
原作:Re:ゼロから始める異世界生活
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 アンチ・ヘイト リゼロ Re:ゼロから始める異世界生活 ラインハルト ユリウス ガバ設定 オリキャラ オリ加護 主人公最強格 曇らせ
ルグニカ王国にいる成長型チートの騎士であるオリ主君が暴食に記憶持ってかれてスバル君と一緒に頑張るお話です。
なお、全体的に物語は簡略化するけど一部超難化する模様……あとこの馬鹿のおかげで暴食さんは滅茶苦茶強化されてたり………。
あ、あとオリ主君と仲の良い騎士組などの人は軒並み曇る模様
前書きの通りです、久し振りにリゼロ書きたくて書きました……。
タイトル あかん、なんかなんも覚えてない...え?暴食に記憶とられてる?まじ?
プロローグ
第一話 閃光の騎士様
それは突然やってきた、なんの変哲もないはずの....そんな日に。
「(魔獣の目撃例と調査隊の捜索.....か、)」
俺はそんなことを心の中で呟きながら見慣れた街を歩いていた、いつも通りの道を、いつも通りの二本の剣携えいつもの純白のマントを風にはためかせながら。
俺はたった今、お上の方から命令を受けた、内容は少し前から行方不明になった魔獣討伐に行った調査隊の捜索、及び魔獣の殲滅........らしい。
なんともまぁ物騒な任務である...まぁ、それがこの王都に暮らす人の平和に繋がるのなら文句や不満なんて存在しないが。
「(とりあえず最低限誰かに報告してから行くか.....なぜか単独らしいし)」
いや...うん?なんで?なんで単独なんすか?いや、自分はまぁまぁ強いよ?うん、けどさ?ちゃうやん?何も遠出って戦闘技術高けりゃどうにかなるもんでもないじゃん?ホント上の奴らは脳が足らんね......。
と、内心文句を垂れ流しながら歩いていると、目の前に丁度良く知っている人間が現れた。
「やぁトア、偶然だね、そんな顔をしてどうかしたのかい?」
「ん?あぁ、ラインハルト、任務が出来てね、少しの間自分はここには戻れないかな」
目の前にいる男の名前はラインハルト、燃えるような赤い髪色に綺麗な碧眼をしている騎士中の騎士と呼ばれる俺の同僚兼最強。
剣聖の家系に生まれ歴代最強の剣聖となり、それほどまでの力を持ちながら人格者であり身長顔面共に100点満点と言っても差支えないような完璧超人様である。
うん、改めて言ってて思ったけどなんなの?この人....、もはや劣等感とか感じないレベルにやばいんだよなぁ.....。
「任務か...それはご苦労なことだね、思うのだけれど、君だけそういう感じの任務が多くないかい?」
「......それはこっちが聞きたいところだよ」
そうである、俺だけ何故かこのような遠出系の任務が他より多い....自分の加護の関係上強くなるきっかけが増えたり人脈が増えたりするのはいいが如何せんめんどくさい...。
「まぁ...うん、それだけ実力を信頼されているということだと思うよ」
「.....嫌味?」
「まさか、そんなことはないよ、本心からの言葉だよ」
ついでにこいつは人に無自覚に煽る才能もあるようだ、こいつに強さを褒められてもなぜか嫌味に感じる.....俺の性格がダメなのだろうか....。
「まぁ、誉め言葉として受け取っておくよ、ラインハルトが居る以上は永遠の二番手だけれどね」
「二番じゃダメなのかい?」
「.......」
「ははっ、ちょっとした冗談だよ、ま、任務くれぐれも怪我はしないようにね、といっても、心配は要らないだろうけれど」
「....そりゃどうも」
まぁ、ラインハルトなりに褒めてくれてるのはわかるし普通に嬉しいものは嬉しい、あと普通に優しいのホントに人誑し。
「あれ....そういえばラインハルトってこの辺の警護の仕事あったっけ?」
「いや?ないよ、そもそも今日は非番でね、こうして休日を満喫してるよ」
「..........そうっすか」
本当になんなのこの人.......、騎士の制服着て警備するのが休日を満喫することなのか.....。
そんなこんなで俺は圧倒的な人間性とプロ意識の違いを見せつけられながらもラインハルトと別れ、もう一人の信頼できる人間の所へと急いだ。
場所が変わり.........
「あ...ここにいたの、ユリウス」
「....?その声はトアか」
木剣が木を打つような音の響く訓練所の中、最優の騎士ことユリウスが俺の声に反応してこちらを振り返った。
「やっぱり真面目だね、ユリウス」
「それはどうも、日々の訓練無くして騎士は名乗れないからね」
「それはそうだね」
ユリウス、ラインハルトと同じく同僚であり実力、人格どちらをも認められ最優の称号をもつ努力家で礼儀正しい正統派騎士、ぶっちゃけ俺はラインハルトよりも騎士してると思ってる。
「ところで、私を探していたみたいだが、何か用でもあるのかい?」
「あぁ、うん、明日から少し遠出の任務に行くことになってね、少しの間ここを離れることになった」
「そうか、それは大変だな、十分に気を付けてくれ....といっても、心配すべきはトアより相手の方だろうね」
「いや...普通に心配はしてくれていいんだよ?」
「自分より強いやつを心配....と、なんともまぁ難しいことを馬鹿みたいに簡単に言うね」
「え...?褒めてる?貶してる?」
俺は人に嫌われてるのか?まともに心配してくれないんだが?一応危険度高めやぞ?普通に友達と思ってる人に嫌われてたら立ち直れないのだが....。
「褒めてるさ、最大限にね、そうだ、帰ってきたら手合わせを頼んでいいかな?」
「...褒めてるならいいのだけど、手合わせならいいよ、了解した」
「ふ....褒めているとも、そして、余計鍛錬に励む理由が出来たな、君が帰って来る時を楽しみにしてるよ」
「はいよ.....じゃあね、また今度、帰ってきたら会おう」
そういい、俺は訓練場を後にした、再開が想像よりも圧倒的に遅くなり...最悪なものとなることなど誰もつゆ知らずに。
翌日、早朝から俺は予定通り王都を出発し道を駆けてゆき現在は日も落ち始める程の時刻となっていて、森の内部にいた。
「.....ここらあたりだと思うが....痕跡が一切ないな、そもそも、ここに至るまでも無かったし」
森は静かだった、風も穏やかで天候も穏やか、ただ森故に多少日差しが遮られ薄暗いのはいただけないが、おおむね今日は理想的な日であろう。
「ふぅわ~~~、あれ?森.....?どゆこと?」
俺が辺りを見回していると首飾りについている小さな石が淡く光ると共にそんな気の抜けた声が聞こえてきた。
「今は任務中だよエリス、逆にずっと寝てたの?」
「だって別にそんな私要らないじゃん.....最初は頼りきりだったのに最近は剣だけでどうにかするようになっちゃってさぁ~」
「......それとこれは別だろうに」
そんな風に拗ねているのは俺と契約している唯一の精霊であるエリスである、自分はマナを扱うのが苦手ゆえに魔法やマナを使う上で無くては話にならないほどに依存している。
割と昔から契約しているが剣術だけでどうにかなる最近は拗ねているのか姿も現さずに魔石の中にこもりっきりであるが。
「で、任務でこんなマナの淀んだ場所に来てるのね」
「....?、マナが淀んでる?そうなの?」
「うん....吐きそうなくらいにね......あ~やだやだ、引きこもってよ」
「いや.....そもそもここ数ヶ月一回も出てきてないでしょ....」
「それはそう」
俺はそんな会話をしながら辺りを探索していく。
「......気持ち悪いな」
「ん?マナに鈍感過ぎるトアでも淀みがわかった?」
「いやそうじゃなくて.........てオイコラテメェオイ」
俺はどうやら人に舐められやすいようである、てかもはや人外の精霊にもなめられる始末か....「人外つった?」思考に入ってくるな気色悪い。
「まぁ私たちは魂で繋がってるからね、で、何が気持ち悪いって?」
「お前の言動」
「そうじゃなくてよ」
「真面目に言えば痕跡が無さすぎる、」
「と、言うと?」
「俺は消えた隊と全く同じ道を辿ってきたんだけれど最初から最後に生存確認が取れていたここまで一切の痕跡がない、まるでそこを人が通ったっていう事実が最初から無かったみたいに」
少し空が赤くなりかけている中、俺は道....でもないか、森の獣道の中で立ち止まり辺りを警戒しながらエリスと話す。
「ん~、情報が間違っててここまで辿り着けてないとか、そもそも隊の人達が道を間違えてた可能性は?」
「いや、俺は王都を出た瞬間からずっと道をなぞるように進んでた、けれど痕跡は最初からなかった、けど流石に最初の最初から間違えるような人達でもないだろうし」
その時、一際強い風が森の奥から吹いてきた、それまで大した風も吹いてなかったが故に、木々の葉や足元の草をざわめかせると共に空気が入れ替わってゆく、嗅いだことのない不快な匂いの染み付いた空気に。
「っ.....なんだ?この匂い」
「トア、最大限警戒して、いや、なんなら逃げて、今すぐに」
その匂いに顔を少し歪め言葉を吐き捨てるとほぼ同時にエリスが切羽詰まった様子でそう告げてくる、珍しい、こいつがここまで真剣に、そして焦るなんて....一体何が。
「エリス、突然どうした、何かわかったのか?」
「この匂いは....」
「匂い?今風に流れてきた匂いか?」
「この匂いは魔女の匂い....99%の確立で」
「え...?魔女?」
「いいから早く!!」
随分と衝撃的でやばいことを聞いた気がする、そして恐らく嘘でもないだろう....魔女、真っ先に思いつくのは魔女教、だが匂い?匂いで分かるのか?
いや、そうじゃないだろう、そこは問題じゃない、俺は騎士だ、そんな事態があってみすみす逃げろと?敵の姿も見ずに敵前逃亡?笑止千万、俺が逃げて誰が平和を守るというのだ?
「......エリス、それが本当だとして、君は地獄までついてきてくれるだろう?」
「...............まぁ、そうするとはわかってたよ、最悪」
俺はそんな悪態をつくエリスを軽く流し風上へと向かう、するとすぐにその主と思われる者は現れた、二人も
「(子供...?)」
俺はその姿に酷く困惑した、第一印象は救護対象だった、かなり低い背、粗末な服ともまともには言えないような布に身を包んだ二人の子供、だがその認識はその二人の子供の放つ圧により瞬時に塗り替えられた。
「っ.....(こいつらか....)」
「トア、油断しないでよ.....」
エリスがそう忠告してくる、目の前の白くどこか神秘的な少女に色黒な少年....、どちらも同じく圧を感じる、両方がかなりの実力者、ラインハルトには及ばないにしても今までまともに戦ったことのないほどの。
「あぁ、やっと会えた....探したよ、探したんだ、探し出せた、閃光の騎士サマ....いや、トア・エレクトラ....だったかなぁ?」
「.......正解」
俺は剣に手をかけ、臨戦態勢に移行する、少なくとも目の前の二人は全力でなければまずい相手であるのは確定している。
「(月が出るには....まだ早いか)」
俺は空を一瞬見て内心舌打ちをした、月が出れば加護の恩恵も受けられるのだが.....ないものは仕方がない。
「パンドラ様?食べちゃっていいんだよね?あぁ、気になるなぁ、何を見てたんだろう、何を経験したんだろう、何を考えてるんだろう、何を成したんだろう、何をしたらこんなにも騎士たちに尊敬されるんだろう、気になるなぁ久々に最高においしいんだろうなぁ」
「えぇ、良いですよ、けれどその前に一つあの人に聞きたいことが、あなたは、なぜ、わかってて逃げなかったのですか?」
俺が警戒心マックスで言葉を聞いていると女の子の方が突然質問を投げかけてきた、どうやらこちらのことは家畜かのようなものみたいに認識してるのか、殺す?のを前提で話しているようである。
「騎士として、敵へ立ち向かい民を守る、その行動に理由が必要で?」
「そう.....ですか、不特定多数への自身の身をもいとわない無償の愛...ですか、あなたのその愛、素晴らしいですね」
「.......どうも」
「パンドラ様?もういいですか、いいですよね、いいよな、いいはず、いいだろ」
「はい、いいですよ」
パンドラ、と呼ばれていた少女の許可を得てもう片方の少年は両手に短剣....いや、ナイフ?を抜きながら前へと出てくる。
「俺たちは魔女教大罪司教”暴食”担当、ライ・バテンカイトス.....たしか敬礼の仕方はぁ....初めまして、近衛騎士団所属....トア・エレクトラサマ....こうだったかなぁ?」
そういい、ライと名乗った大罪司教は騎士団の、鍛えられた人特有の完璧に近い敬礼の動作をする、なぜできる、完全に訓練された動き、見様見真似もできないであろう完成度、なぜ?いや、関係ない、思考を乱すな....。
「近衛騎士団所属、閃光の騎士トア・エレクトラ、この名の元に貴様等を斬る」
俺がそう宣言をした瞬間、ライの姿は視界から外れていた。
「なっ....」
「トア!下!!」
一瞬動揺が走った、だがエリスの声で咄嗟に我に返り後ろへ下がる、すると、俺の身体があった場所に刃が走り、同時に俺の首筋に一筋の赤が走り血が軽くあふれる。
「エリス、治癒お願い」
「了解....」
俺が距離をとりながらエリスにそう声をかけると即座に白色のマナによる治癒が開始され傷が塞がり元通りになった。
速い、確かに速いだが、俺よりは遅い、確信した、肉体性能は確実に弱い、俺の方が速い。
「目を逸らすなよ、勝負は一瞬だからね」
そう宣言すると共に踏み込んだ、地面が抉れて土埃が舞う....その前に俺は既にライの懐にいた、確殺範囲、幾度と訓練して磨いた初見殺し、俺は剣を振るった。
ガキンッ!!
「...な、」
が、その一撃は虚しくも肉は裂かずかわりに耳障りな金属音を奏でた。
「トアサマはいつもいつも訓練してた、いつも手合わせを一撃で終わらせてしまった。ただ速いだけの一撃、初見殺しのあの技で、閃光の異名に違わぬ一撃で、だから騎士団の僕たちは貴方に憧れてたんだ、訓練で背中を示したあなたをぉ!!!」
俺の首への一撃を片手のナイフでライは受け止めそのままカウンターで俺の腹へもう片方のナイフを突き刺しそのまま上に切り上げた。
「っ.....!!?」
臓腑がこぼれそうになる、が、このスピードの戦いにおいて臓腑がこぼれるまでの数秒で決着は十分つけれる、気にすることではない。
「トアサマは気さくに僕に話しかけてくれた!その時に言ってくれたんだ!剣を振るうのを利き手に頼ってしまう悩みがあるって!!!」
剣とナイフでは間合いが違う、初見殺しが通じない以上間合いの確保をすべき、そう考え俺がバックステップを踏むと同時にライはまるで俺の動きを完璧に知っているかのように距離を詰め右腕に片方のナイフを突き刺し、もう片方のナイフを振り上げてくる。
「因みに、俺の利き腕は左な?」
「...あ?」
俺は刀を逆手に持ち変えるとそのナイフが振り下ろされる前に閃光が煌めき、ライの首は刎ね落とされた。
「すぅ~.....はぁ.....」
刀を振りぬき、敵の身体を確認する、首を失った体は力を失ったように血を吹き出しながら崩れ落ちてゆく。
「トア!!大丈夫!?」
「エリス、治癒」
「もうしてるよ!」
その言葉の通り俺の身体の致命傷になりうる傷はどんどんと塞がってゆく。
俺はその様子を見ながら刀の血を軽く振るい落としパンドラの方へ歩いていく、最大限の警戒をしながら。
「何か、言い残すことは...」
「ふふ.....まだ、私の番ではありません」
「.....?」
「トア、警戒」
魔石を通じて伝わるエリスの焦燥。俺は剣を深く構え直し、少女との間合いを詰めながら眉をひそめた。その理解不能な返答に対し、口を開こうとしたその時――パンドラは至極当然のことのように、どこか慈愛すら感じさせる穏やかな声で「現実」を紡ぐ。
「だって――【大罪司教『暴食』担当ライ・バテンカイトスは死んでなんかいない】……そう思ったのなら、それはあなたの見間違いではありませんか?」
世界そのものが変質するような、背筋の凍る不快感。
何を言っている? 目の前で首を刎ねた。血を吐いて倒れた。命が潰えた瞬間を、俺はこの目で確かに観測したはずだ。思考が、理屈が、現実の整合性が音を立てて崩壊していく。
「トア!後ろ!」
「....え?」
次の瞬間、俺の首に後ろからナイフが突き刺され貫かれた。
「がっ....!?」
なんだ?貫かれた、首を、誰に?何で?どうやって?体が動かない、まずい。
思考が巡る、体がうつ伏せに倒れてゆく。体は動かない、恐らく神経をいかれた、時が遅く感じるが止まるわけではない、そのまま重力に則り地面へと倒れ伏した。
うつ伏せに倒れ伏した俺の視界の端で、崩れ落ちたはずのライが、何事もなかったかのようにナイフの血をペロリと舐めとっていた。
「あははっ! 最高だよ、最高だトアサマ! 悔しさも、騎士としての誇りも、大切な仲間との約束も……全部、全部ッ! いただきますッ!!」
何が起きたか考える間もなく、俺の意識はそのまま薄れ、棘れてしまった。
第一話 閃光の騎士様
第一話閃 の騎 様
第一話閃 騎
第一話 自分は何者?
ここまで読んで頂きありがとうございました。
他にも連載があるので反響良かったら続き書こうと思います。
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