世の中金。死んだし転生したしデュエルアカデミアに飛ばされたけど、取り敢えず金です   作:金とバイトとプロテイン

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 地味に受けているようなので、ちょっくら続きを出して見ます。ごきげんよう私です。まだオリ主のキャラは定まっていません。





金を出せ

 私は鮫島。このデュエルアカデミアの校長です。

 本日は七星門の鍵を狙うセブンスターズに対抗するための七名のデュエリストを校長室に呼んで、無利益無報酬のやりがい搾取方式でも命を賭けてくれる実力者に鍵の守護を託しています。

 

 私の一番弟子の丸藤亮。お気に入りの遊城十代とその他の4人は既に戦うことを受け入れてくれました。

 

 しかし、問題が一つ、いいえ、一人。

 

 呼び出しに応じずこの場にいない、実力あるデュエリストが一人。

 

 彼(・)女(・)は強い。巨大(つよ)くて、頑強(つよ)い。

 

 身長268㎝、体重乙女の秘密。身体能力テストの上限が存在しない項目は測定不能を記録した恵体に加え、見るもの全てを魅了する美しく顔に力強い目力。

 

 敵にするには恐ろしく、味方ならこれ程頼もしいデュエリストもいない。しかし、彼女は名誉では動かない。義憤でも動かない。この大筋山の淑女(ジャイアント・レディ)を動かすただ一つの方法。それは……。

 

 

 ガチャリ。校長室の扉が開き、室内の全員が同じ方向に視線を向けた。

 

 

 

 「おお、ようやく来ましたね。七番目のデュエリストが」

 

 「金一封(かね)」 

 

  入室第一声がコレだ。彼女は入室の挨拶も世間話もしない。愛想笑いも無ければ尻尾をふるようなことも無い。気高く、強く、金が全て。正直に言ってしまえば、私個人はあまり良い印象は抱いていない。弟子の亮や十代君はあんなに素直な好青年なのに、どうして彼女はこうなのか。

 

 しかし、好き嫌いで恐ろしいセブンスターズと戦う戦力を減らすわけにはいきません。ここは大人になって冷静な話をしていきましょう。

 

 「はい。

 

 

 

 それでは本題なのですが、春果くん。既にここにいる皆には話したのですが、これから学園に七人の闇のデュエリストが刺客としてやってくることになります。名をセブンスターズ。

 ここの6人は了承してくれたのですが、是非キミもこの七星門のカギを守り、セブンスターズと闘って欲しいのです」

 

 「貴様がやれ。金さえ受け取ればもう用はない」

 

 

 殺してえ。おっといけません。私は健全な青少年デュエリストを育成する機関の校長です。生徒達の手本となるべく、常に恥のない振る舞いをしなくてはなりません。

 

 

 「お金あげるからあ」

 

 「いくら出す?」

 

 「セブンスターズに因んで、一人倒すごとに七萬円です」

 

 「やったー七万円嬉しいー!!!!」

 

 

 キャラ崩壊としか言いようの無い良い笑顔で跳び上がる春果嬢。この時ばかりは年相応な反応を見せて来る。お金で敵を狩って来てくれと言われて、この反応をすることが本当に年相応と呼んでよいかはさておき。

 

 「交渉成立ですね。

 それでは、これでセブンスターズ達と戦う七人の鍵の守護者が揃いました。敵はいつ何時現れるか分かりません。各自デッキの調整を始め、準備を怠らぬようにしてください」

 

 

 「フフフフフ。稼ぎになると分かれば、この49万の案件は全て俺が頂く!」

 

 現金なことですが、彼女のやる気は充分以上。やはり金。金さえあれば彼女は最大限に動く。

 

 「そうは行かないぜ! オレだって強いデュエリストと戦うチャンスを逃してたまるか。

 一番デュエルするのはこのオレさ!」

 

 彼女の発言に負けじと決意表明したのは、遊城十代くん。本当に素晴らしいことです。

 

 「フフフフフ……フフフフフフフフ」

 

 そんな素晴らしい十代君に対して尊大な笑みを浮かべた春果くんは、そのまま校長室を退室して行きました。

 

 まあ、私としては最終的にセブンスターズを全員倒してくれれば誰でも良いです。でも七万円はポケットマネーから出るので、春果くんの勝利は最後の手段であって欲しいですね。切実に。

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 その日の夜。

 遊城十代の寮室に、強烈な光が輝き室内の人間と何故か少し離れた位置にいた天上院明日香が搔っ攫われた。

 

 

 

 デュエルアカデミアの活火山火口には、七星門の鍵の守護者を倒すために現れた第一の刺客。ダークネスが立っていた。

 

 

 「フフフフフ。待っていたぞ、七星門の鍵の守護者たちよ。我が『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)』がお前達と戦いたがっている。いざ尋常にデュエルを…………」

 

 そこまで言ったところで、名乗りと口上をシームレスに行っていたダークネスの口が言葉を喪った。

 彼の目の前には、彼の思惑通りに七星門の鍵の守護者と、ついでに敵を揺さぶるための人質が召喚されていた。

 

 球体のバリアの中に閉じ込められた丸藤翔と前田隼人。部屋の外にいた為に拘束を免れた天上院明日香。そして、仁王立ちしている大筋山の淑女(ジャイアント・レディ)、春果(しゅんか)愁透(しゅうと)と、その足元には鉄の鎖で簀巻きにされた遊城十代。

 

  

 「おおい!! 何でオレが鎖でグルグル巻きにされてるんだよぉ!?」

 

 「答えはもちろん、金のためだ。(自供)

 

 お前がこいつを討伐したところで、七万円は手に入らんからな。原作知識を使って先手を打たせてもらった。すまんな遊城十代、悪く思え」

 

 「何が金だよ!! オレは強いやつとデュエルがしたいんだよ!!」

 

 「うむ。ならばお詫びに、契約しよう。

 明日中はお前が飽きるまで俺がデュエルに付き合ってやろう。ついでに、食堂でエビフライ定食も奢ってやろう」

 

 「……絶対だからな!!」

 

 

 「ああ、もちろんだ。俺は金の上の契約は決して破らん。

 

 金の上の契約を破ると言うことは、世界が保証する貨幣価値、或いは世界中の『人類』が積み上げた『金銭への信頼性』に疵を付けると言うことだ。

 

 金を信じることが出来なくなった世界の行く末は、戦争と言う、『人の臨界を越えた莫迦』が始める許されざる愚行の蔓延する猿の惑星だ。

 

 ゆえに俺は、一個の命として降り立ったこの世界に宣言する!! 金を出せ!!!!と」 

 

 「お、おお……何か全然分かんないけど、かっこいいぜ……!!」

 

 (((そうかなぁ????)))

 

 十代のワクワクした声に、翔、隼人、明日香が胸中で異論の意を示す。

 

 「さあ、ダークネス。貴様の相手はこの俺だ。命と金を賭けた、闇のデュエルを始めよう」

 

 

 

 「フフフフ。いいだろう、キサマが我がデュエルの相手だ。

 だが蛮勇、我が『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン)の黒炎に焼かれることだろう。

 

 自らの力を計り違いを、あの世で悟れ」

 

 

 「地獄の沙汰も金次第だ。六文銭に閻魔への袖の下、準備は万端か? 欲しけりゃ十一(トイチ)で貸してやろう。

 

 地獄の果てまで取り立てるがな」

 

 

 

 

 「「--デュエル!!!!」」

 




 次回、真紅眼の黒竜VS【霊使い】。

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