よくある話だ。
僕はポケモン世界に転生していた。
サイクル戦で役割論理を駆使する半ば縛りプレイでのネット対戦が好きだった僕は、現実となった今世でも役割論理に基づいたポケモン、つまりヤケモンの確保、育成に邁進するつもりだ。
しかしこの世界、サイクル戦があまり一般的ではない。
サイクル戦が主流でないと言うことは役割論理も仕事をしない。
それではヤケモンが役割を果たせないーー
カントー地方はジム毎の特色、つまりタイプが基本的に決まっているせいで兎に角サイクルを回すと言う発想が無い。
これではいけないのだ。
「んんんwwwならば異教徒たちを導くしかないwww」
そうして僕はヤケモンマスターとなるため、サイクル戦を流行させるためチャンピオンを目指すことになったのだ。
ーーまぁ、それはそれとしてまずはヤケモンを集めるところからだよね。
御三家ポケモンではダメだ。
早くカントー以外のポケモンのため別の地方に飛ばなければ。
この世界には151匹どころでは無いとんでも無い数のポケモンが居るのだから
と、言うわけで僕はオーキド博士の元へ来ていた。
「そう言うわけなのでオーキド博士www151匹のポケモン図鑑など作っている暇はありませんぞwww」
「ふーむ。君がなぜそのような知識を持っているかはわからんが、ポケモン図鑑はレッドとグリーンに頼んでおるから君が嫌だと言うなら無理は言うまい。頑張るんじゃぞ」
オーキド博士に論文を定期的に提出し、スポンサーについてもらおうと言う算段だ。
「んんんwwwヤーティ神のご加護ですなwww博士も役割論理に導くしか無いwwwでもヤケモンが揃ってない今は無理ですぞwww」
「君が提出してくれた論文は確かによく出来ておる。じゃがなぁ。種族値、個体値、努力値……これらを具体的に数値化する手段がまだ確立されておらんのじゃよ。」
「んんんwwwヤーティ神のご加護ですからなwww根拠は示せないとしか言えませんぞwww」
所詮転生知識でしかないので、根拠が示せないのが難点である。
なので論文とは言いつつ結局ただの走り書きのようなものにしかならないのだ。
「うーむ。わしは宗教とは無縁じゃからなぁ」
「宗教ではありませんぞwww役割論理は厳密な数値と相性を元にした戦術なので博士も導くしか無いwww」
しかしロジカル語法めんどくさいな。
ネットなら良いけどリアルに喋るとなるとくっそめんどい上に自分で喋っててウザい。
でも仕方ないのだ。この世でただ1人の論者(見習い)。
サイクル戦と役割論理を世に広めるためにもロジカル語法は必須。
「君が提出してくれている役割論理、確かに有用な戦術ではあるじゃろう。うーむ……わかった、旅費はわしが一部負担、紹介状も書いてやろう。」
「んんんwww感謝するしかないwww」
こうしてスポンサーを得た僕は、ヤケモンゲットの旅にでるのだった
続かない