男の娘皇帝から股間を守れ! 作:股間Υ紳士
「兄上! 腕立て伏せ、五十回終わりました!」
朝日が差し込む宮廷の中庭で、十二歳のアレクサンデルが玉の汗を拭いながら元気に敬礼した。
皇帝の従弟であり、皇祖母マエサが「万が一の予備」として手元に置く聡明な少年だ。
「よろしい。背筋がブレていませんでしたよ。……では、昨日の計算問題の答えは?」
「はい! 油百壺で損失が一割なら、近衛兵への配給には九十壺が残ります!」
「正解です。数字と筋肉は、絶対に人間を裏切りません。あの元老院たちよりも信頼できます」
「はい、兄上! 筋肉と数字ですね!」
中庭の回廊では、少年の母であるユリア・マミアが、扇を揺らしながら満足そうに頷いていた。
皇祖母マエサの次女であり、息子の帝王教育に異常なまでの熱意を燃やす貴婦人だ。
「素晴らしいわ。軟弱な詩歌を教える家庭教師より、実務教育はずっと合理的ですわ」
「恐縮です。すべては将来、アレクサンデル殿が帝国の重責を担う基礎教養にすぎません」
私は慇懃に一礼した。
万が一にも現皇帝が暴走して自滅した際、この真面目な従弟が無事に即位してくれれば、私の定年退職はぐっと近づく。
そのための先行投資……情操教育と筋トレはいくら施しても損はない!
「長官、執務室に決裁書類が届いております」
副官ルキウスが、申し訳なさそうに小走りで駆け寄ってきた。
気弱だが事務処理の正確な若者だ。
「分かった、今行く。……アレクサンデル殿、明日はスクワット百回です」
「はい、オリエンタ兄上!」
少年が元気に走っていくのを見届け、私は執務室へとそそくさ向かった。
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執務室の机。
そこには、今日も大量の羊皮紙が積まれていた。
「……前任者のツケが、まだ残っているのか?」
「各軍団への年金積立の試算表と、先日導入された薔薇香水蒸留所からの報告書です」
差し出された報告書に、私はざっと目を通す。
先日、キリスト教会のカリストゥス司教から紹介された薬草師の手により、青銅製の蒸留器が工房に設置された。
薔薇から極上の香油を抽出する過程で、不思議な液体が副次生成されているという。
「……『火をつければ爆発的に青く燃え上がる、高純度の薔薇酒精(アルコール)』か」
「はい。薬草師たちは傷口の消毒に使えると喜んでおりますが、引火の可能性が高く、厳重に密閉保管しているとのことです」
「火気厳禁を徹底させろ。吹き飛んだら笑えん」
ペンを走らせ、承認印を押して棚へ並べた。
ティベリス河から吹き込む湿った風のせいで、羊皮紙のインクはなかなか乾かない。
「まったく、ローマの湿気には参るな。インクが完全に乾くまで、優に半刻はかかる。うっかり触れば、もはや台無しだ」
「我らの海(地中海)の呪いともいえますね」
その時だった——。
別の近衛兵が、蒼白な顔で執務室の扉を蹴破るように飛び込んでくる。
「長官! 昨夜帰還された皇母ソエミアス様が、先ほど豪奢な離宮にて『女性元老院』の設立を一方的に宣言されました!」
「……昨夜の報告通り、宣言を強行したか」
「はい! 儀礼の全権を掌握すると息巻き、長官へ至急出頭せよと命じております‼︎」
ガタン、と机の上のインク壺が揺れた。
こめかみを押さえ、深いため息を吐き出した。
「女性元老院だと……? また面倒な……」
□■□■□
皇母ソエミアスが構えた豪奢な離宮。
そこは、早くも甘ったるい香油の匂いと、煌びやかな絹擦れの音に包まれていた。
「ふふ〜ん?」
広間の中央、豪奢な紫の敷物の上に鎮座していたのは、皇帝の実母ユリア・ソエミアスだった。
豊満な肢体を薄桃色の極上シルクで包み、指先には溢れんばかりの宝石を光らせている。
享楽と浪費を極めたような、シリアの妖婦だ。
「あなたが噂の近衛隊長官、オリエンタ殿ね? ずいぶんと無骨な筋肉をお持ちのようだこと」
ソエミアスは濡れたような瞳で私を見下ろし、細い煙管から紫煙をふうっと吐いている。
その周囲には、かつて私が痛税改革で叩き潰したはずの、元老院・徴税請負組合(ソキエタス)の残党たちが侍っていた。
「……皇母ソエミアス様。女性元老院の設立、事前の軍事・財政協議を経ておりませんが?」
「あら失礼ね。ローマの貴婦人たちに、適切な身だしなみと儀礼を指導するだけの、神聖な議場よ? だから——そのための経費として、国庫から金貨五千枚の前払いを要求します」
背後のおじさんたちが、嘲笑うような視線を私に投げかけてくる。
なるほど、手口が読めたぞ……?
息子が皇帝になったのをいいことに、母親が勝手な組織を作って予算を吸い上げる。
そして裏で糸を引く元老院の残党どもが、中間搾取で私腹を肥やす算段というわけか。
「金貨五千枚などという使途不明金、一歩たりとも承認できません」
「あら、近衛隊長官ごときが生意気な。……まあいいわ。明日の朝までに前払い金を届けなさい。さもなくば——あなたがどれほど『不正』に国庫を私物化しているか、この女性元老院が直々に皇帝へ告発して差し上げますから……ね?」
ソエミアスは唇を吊り上げ、妖しく微笑んだ。
「国家反逆の大罪人は、即座に身分を剥奪された上で去勢刑。そして死刑よ?」
——死!
——男としての死!
背後の商人どもが、懐から取り出した羊皮紙を嘲笑いながらちらつかせている。
つまり明朝までに金を払わねば、横領冤罪を捏造して私を失脚させ、股間ごと消す気か……。
権力闘争の悪臭がプンプン漂ってくる。
それも甘い甘い香害ともいえるほどに。
「……ええ、ではお手柔らかに」
あー、いやだいやだ! これだから大人は!
不愉快な離宮を後にし、私は宮殿へと戻った。
□■□■□
同じ頃、宮殿奥にある太陽神殿のバルコニー。
ヘリオガバルスは手すりに両肘をつき、母の離宮がある方角を冷たい瞳で見つめていた。
美しい栗色の巻き毛が風に揺れ、紫紺の瞳がアメジストのように淡い輝きを放っている。
「……お母様、帰ってきたんだ」
ぽつりと漏らした声には、母親への慕情など微塵も含まれていなかった。
「生まれた頃から、変わらない。ボクを綺麗に着飾らせて、太陽神の神輿にして……『可愛い私の神の子』って抱きしめながら、見ていたのは結局、ボクの後ろにある黄金だけ」
細い指が、手すりの大理石をきしりと擦る。
「お母様が愛しているのは、ボクじゃない。『皇帝の母』という肩書きと、そして贅沢ができる権力。……あの女にとって、ボクはただの都合のいいお人形か……」
胸の奥が、氷のように冷え切っていく。
祖母も、母も、自分を神輿にしてローマを食い荒らすことしか考えていない。
誰も、ヘリオガバルスという一人の少年の心など見てはくれない。
ただ一人——あの男を除いては。
『陛下、姿勢が悪いですよ。体幹を鍛えねば暗殺者の矢を躱せません』
『陛下、つまみ食いはいけません。兵士たちの配給パンを無駄にするなと申し上げたはずです』
眉間にシワを寄せ、太い腕を組んで、大真面目に自分を叱りつけてくる筋肉の大男。
命を狙われても逃げ出さず、去勢刀を突きつけられても「私はノンケです」と喚き散らしながら、泥沼の財政を立て直してみせた男。
「ボクを……人間として叱ってくれるのは、あの筋肉バカだけなのに」
口元に、ふつふつと暗く熱い笑みが浮かんだ。
「お母様が何を企んでいようと……オリエンタを傷つけたら許さない。あの男は——唯一、ボクだけのものなんだから」
□■□■□
その夜。宮殿の奥にある近衛長官室。
執務机で書類を整理していた私の部屋に、招かれざる客が訪れた。
「……誰だ?」
蝋燭の明かりの中、私は腰の短剣に手をかけた。
扉の隙間から滑り込んできたのは、薄い紗の衣をまとった、それはもう見事な肢体の美女だった。
豊かな胸元が惜しげもなく露わになり、歩くたびに甘い麝香の香りが鼻腔をくすぐる。
「夜更けにお邪魔いたします、長官様。皇母ソエミアス様の侍女、リリアと申します……」
女は媚を含んだ吐息を漏らし、滑らかな足取りで私の執務机へとすり寄ってきた。
——またハニートラップか⁉︎
だが、今の私は前回の私ではない。
あの夜、添い寝に来た男の娘皇帝に去勢刀を股間へ突きつけられ、男の死の恐怖を味わったのだ。
美女の豊満な胸元を見ても、私の股間レーダーは微塵も反応しない……うん、しない!
むしろ、冷や汗が背筋を伝うばかりである。
ここで少しでも鼻の下を伸ばせば、物陰からあのオスガキ皇帝が純金の刃を携えて現れかねない。
「立ち止まれ! 用件は何だ……。夜間に私室への立ち入りは厳禁だぞ」
表情を消し、冷酷無比な鉄壁の真顔で告げる。
美女はわずかに眉をひそめ、艶然とした笑みで胸元から一巻の羊皮紙を取り出した。
「ふふ、そんなに警戒なさらないで。……実は、ソエミアス様の元から逃げてまいりましたの。長官様が不利になるような『裏帳簿』を、あの方々が偽造しているのを目撃してしまって……これをお届けに上がりました」
身を乗り出し、机の上に羊皮紙を広げてみせる。
同時に、女の右手の指先——指輪の裏から、怪しげな細い針がわずかに覗いた。
「…………」
これは、毒針か。
偽証で油断させ、至近距離から暗殺する気だな。
「ほう……これが私の横領を示す裏帳簿だと?」
「ええ。長官様、よくご覧になって……」
身を寄せてきた瞬間、私は机の上の羊皮紙に目を落とし——ニヤリと口角を吊り上げた。
「……リリアとやら。お前たちの詰めは、どこまでも甘い。甘すぎて臭い」
「え……?」
「この羊皮紙、長官室からの横領が『先月』から綿密に行われていた記録だそうだな?」
「は、はい……その通りですわ」
私は指先を羊皮紙の右隅へ滑らせ、文字の並びをトントンと軽く叩いた。
「ではなぜ、インクが生乾きなんだ?」
「なッ⁉︎」
女が息を呑んだ。
羊皮紙の端に触れた私の指先には、黒々としたインクがべっとりと付着していた。
「湿気のせいでインクが完全に乾くまで最低でも半刻はかかる。……つまりこの書類、お前がこの部屋に入る直前に慌てて偽造したものだな?」
「くっ……死ねッ!」
正体を暴かれた女は、表情を一変させて毒針を私の頸動脈へ突き出してきた!
だが歴戦の近衛兵だ。動体視力を舐めるな!
バシィィィンッ!
私は女の手首を万力のような握力でへし折らんばかりに握り潰した。
「ぎゃあああっ⁉︎」
毒針がカランと床に落ちる。
私はそのまま女の腕を捻り上げ、机の上にうつ伏せで叩き伏せた。
「ルキウス! 憲兵を呼べ! 生け捕りだ‼︎」
「は、はいッ!」
異変に気づいた近衛兵たちが雪崩れ込んできた。
前世の実務と今世の実務との混合技。
——これは、知識による完全勝利である!
□■□■□
翌の早朝。
皇母の離宮へ、私は副官ルキウスと屈強な近衛兵たちを引き連れて乗り込んだ。
「な、何事ですの⁉︎ 私の離宮に土足で踏み込むなんて! はしたない! きたないわ‼︎」
着飾ったソエミアスが憤然と立ち上がる。
「はしたない、きたないは名誉なので結構!」
その足元へ、昨夜捕縛した美女スパイと生乾きの偽造帳簿をドサリと投げ捨てた。
「皇母ソエミアス様。あなたの侍女が、昨夜私の私室へ暗殺に現れましてね。そしてこの稚拙な偽装帳簿……。筆跡は、そこにいる人たちが一番よくわかっているのではないかな?」
「「「ひっ……!」」」
背後の商人たちが、悲鳴を上げて後退った。
「大逆罪および長官暗殺未遂。首謀者は全員、即刻ティベリス河へ沈めるのが軍規……ですが」
私はあえて歩み寄りをみせ、ソエミアスへ一枚の美しいパピルスを差し出した。
敵を全滅させるのではない。
利権で分断し、抱き込むのが大人の交渉術だ。
「……何ですの、これは?」
「女性元老院を『帝国服飾・純絹の職能結社(コッレギウム)』へ格上げする認可書となります」
ソエミアスが目を瞬かせた。
「皇母様には、その結社の『終身』総裁に就任していただきまして、シリアや東方から仕入れる最高級の純絹、およびティルス紫の染料を用いた宮廷服飾の専売権を与えましょう」
「ま、まあ‼︎」
「そして……売上の一割を、皇母様の『永久年俸』として国庫から直接お支払いいたします」
「売上の一割が、私の自由に……⁉︎」
ソエミアスの瞳に、強烈な金貨の輝きが灯った。
商人どもの甘言など比較にならない、国家公認の莫大な不労所得だ。
「条件は、組合の残党を告発し、奴らの東方純絹とティルス紫の染料を国庫へ差し出すこと。……いかがです?」
「そんなの決まってるじゃありませんの!」
ソエミアスは手のひらを鮮やかに返した。
「憲兵たち! そこにいる商人たちを全員捕らえなさい! 私の神聖なる女性元老院を騙そうとした大罪人どもよ!」
「「「ソエミアス様⁉︎ ——ぎゃあっ!」」」
商人たちが次々と近衛兵に組み伏せられていく。
欲深さを利用した、完璧な分断工作の完了だ。
——外側から壊すより、内側から崩す方が早い。
(ふう……なんとか尊厳は保たれた……)
男としての死の宣告は、無事に回避されたのだ。
私の息子も、ほっと胸を撫で下ろしている。
「では皇母様。……ご案内をどうぞよろしく」
「もちろん! シルクが山ほどにあるわ‼︎」
倉庫へ案内させ、接収した東方純絹を確認する。
極上の布地を手に取り、副官ルキウスに命じる。
「ルキウス、この絹を十重に重ねて木枠に張れ。そして短剣で突いてみろ」
「……は、はい!」
ルキウスが全力で短剣を突き立てる。
だが——キィンッ! と鈍い音が響き、刃先は滑るように逸れて布を貫通できなかった。
「なんと……⁉︎ 刃が通りません!」
「密に何重にも織られた東方の極上純絹は、刃物を滑らせ、弓矢の貫通すら防ぐ驚異の堅牢さを誇るという。……これは素晴らしい。いずれ軍団の防護マントとして活用できるぞお?」
私は満足げに頷いた。
財政の健全化、東方の染料、最強の防具素材。
これらを一石三鳥で手に入れた。
すべて順風満帆——!
……そう、このあと執務室に戻るまでは。
□■□■□
「——ふーん? ずいぶんと楽しそうな朝帰りだね、オリエンタ?」
明かりは消え、カーテンが固く閉ざされていた。
執務机に腰掛け、純金の去勢刀を指先で弄んでいたのは——ヘリオガバルスだった。
紫紺の瞳から、完全に光が消え失せている。
「へ、陛下……? なぜこのような場所におられるのですか?」
「昨日の夜さぁ……グラマーな侍女が、キミの部屋に入っていくのを見た兵士がいるんだけど?」
空気が凍りついた。
まずい。昨夜の件が最悪の形で伝わっている⁉︎
「誤解です! あれは敵が放った暗殺者でして、私は指一本触れずに即座に拘束いたしました!」
「——嘘だ‼︎ あんな胸の大きな女を部屋に入れて、何もシないはずがないもん!」
手を出したら出したで去勢刀、手を出さなくても疑われて去勢刀!
理不尽すぎる……! 詰みではないか!
「陛下、落ち着いてお聞きください。私は正真正銘、『純潔』を保っております」
「信じられない‼︎ キミの体から、知らない女——安っすい匂いがプンプンしてるもん!」
「それは取り押さえた時に付着しただけで——」
「問答無用〜〜〜ッ!」
ヘリオガバルスは机から飛び降りると、小刀を放り出し、代わりに両手に抱えていた巨大なガラス瓶の栓を引っこ抜いた!
立ち込めるのは、昨日工房で精製されたばかりの、あの特製薔薇香水と高純度アルコールの強烈極まりない芳香!
「陛下⁉︎ それを何に使うおつもりで——」
「他の女の匂いをつけた悪い筋肉には、特製の香りを全身に塗りたくって上書きしなきゃッ‼︎」
「うわあああッ⁉︎ やめ、やめろください! それは度数が強すぎて——ぶふぉっ⁉︎」
タックルを受け、私は床の絨毯へ押し倒された。
少年皇帝は私の胸板の上に馬乗りになると、ドバドバと特製香油を私の首筋、胸元、服の上から惜しげもなくぶちまけてきた!
「いやあっ⁉︎ 目に染みる! 鼻がもげる!」
「あっはっは〜! いい匂い! これでオリエンタは頭から足の先までぜーんぶボクのもの!」
ヘリオガバルスは陶酔した笑顔を浮かべ、びしょ濡れになった私の胸板へとぎゅうぎゅうに抱きついて顔を埋めてきた。
揮発したアルコール蒸気が部屋中に充満する。
呼吸をするだけで肺が焼けるように熱く、強烈な匂いだけで頭がクラクラと酔っ払ってきそうだ!
「へ、陛下。これ以上は……?」
「? 今日は一日離さないよ?」
それは、青い果実のような笑みだった——。
□■□■□
宮殿の奥、薄暗い離宮の一室。
冷たい笑みを浮かべ、密書を焼き捨てる皇祖母ユリア・マエサの姿があった。
「ソエミアスも浅知恵の女ね。だけど近衛隊長官も、ただの筋肉ではないみたいだわ」
背後には、彫刻のように均整の取れた美青年が、音もなく静かに跪いている。
「——『ゾティクス』。お前を皇帝の新しい『側近』として送り込みます。あの子の歓心を買うなど、お前の美貌なら容易いでしょう」
「御意、マエサ様」
「……その懐にある小瓶を忘れないように。この劇薬を使えば、一滴で骨も残りませんよ」
美青年剣闘士ゾティクス。
彼は静かに頭を垂れ、その双眸に暗光を宿した。
◆オリエンタ
全身から甘い薔薇の香りを放つ巨漢長官。
身体についた匂いに周囲の近衛兵はドン引き。
だが本人は鉄の意志で気にしないことにした。
「いい匂いだろ?」と真顔で押し通した模様。
◆その頃の男の娘皇帝
「オリエンタがボクの匂い……えへへ」
一日中クンクン残り香を堪能していた。