蒼穹の異邦人 ~魔王を倒した勇者、1942年のミッドウェー海戦に降り立つ~   作:Monutaka

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第12話 勇者、日本を資源大国にする

昭和十七年六月十一日。

 

 東京、海軍省。

 

「……日本を資源大国にする?」

 

 山本五十六は、目の前の少年を見つめた。

 

「はい! 石油とか鉄とか、足りないんですよね?」

 

「……ああ。特に石油は深刻だ」

 

「じゃあ、油田を持ってきます!」

 

「…………」

 

 山本は、手にしていた書類を置いた。

 

「……天城君。油田は、船のように運べるものではないぞ」

 

「大丈夫です! 地下ごと運びますから!」

 

「…………」

 

 隣に座っていた嶋田繁太郎が、静かに口を開いた。

 

「……山本君」

 

「……はい」

 

「……この少年は、また我々の常識を一つ壊そうとしているようだな」

 

「……どうやら、そのようです」

 

 悠真は、にっこり笑った。

 

「南極とか北極の海底を探してきます! まだ誰も見つけていない大きな油田があるかもしれません!」

 

 山本は、しばらく考えた。

 

「……仮に見つかったとして、北海道の地下へ移せるのか?」

 

「はい!」

 

「……地震や地盤沈下を起こさずに?」

 

「はい! 岩盤ごと交換します!」

 

 山本は、机の上の日本地図に目を落とした。

 

「……なるほど」

 

 その声が、わずかに変わった。

 

「……大臣。もし本当に実現すれば、日本の資源事情は一変します」

 

「……うむ。採掘には時間がかかるだろうが、将来への意味は大きい」

 

 嶋田も、地図を見つめた。

 

「……天城君。ぜひ調べてきてくれ。ただし、移設する前に一度報告してほしい」

 

「了解です!」

 

 悠真は、元気よく敬礼した。

 

「じゃあ、地球の地下を探検してきます!」

 

 ぱちん。

 

 少年の姿が消えた。

 

 しばらくして、嶋田が口を開いた。

 

「……山本君」

 

「……はい」

 

「……我々は、石油を輸入するために随分と苦労してきたな」

 

「……ええ」

 

「……それが今では、南極の海底から北海道へ運ぶ相談をしている」

 

 山本は、静かに息を吐いた。

 

「……しかも、船を一隻も使わずに、です」

 

 嶋田は、思わず苦笑した。

 

「……海軍の仕事がなくなってしまうな」

 

「……それは困りますな」

 

 二人は、小さく笑った。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 南極大陸沖。

 

 氷山が点在する海の上に、悠真は浮かんでいた。

 

「うわあ……すっげえ!」

 

 どこまでも続く白い世界。

 

 東京の蒸し暑さとは、まるで別の惑星だった。

 

「……寒っ!」

 

 悠真は思わず肩をすくめ、魔法で周囲の空気を温めた。

 

「よし。じゃあ、探しますか!」

 

 目を閉じる。

 

 探知魔法が海面を抜け、海底の岩盤へと広がっていった。

 

 砂や泥が長い年月をかけて積み重なった地層。

 

 その隙間に閉じ込められた液体やガス。

 

 悠真は、それらを次々と調べていく。

 

「……ん?」

 

 ある海域で、意識が止まった。

 

 海底のさらに奥。

 

 巨大な堆積層の中に、石油を含んだ地層が広がっている。

 

「……あった!」

 

 悠真は、思わず声を上げた。

 

 その規模は、彼の知る現代の巨大油田と比べても、見劣りしないものだった。

 

「うっわ……これ、北海道に入るかな?」

 

 少し考えたあと、悠真は頷いた。

 

「まあ、入るように場所を選べばいいか!」

 

 本人は、引っ越し先の家具の配置を考える程度の気軽さだった。

 

 続いて北極圏へ飛び、別の油層や天然ガスの鉱床を発見する。

 

 さらに深海底では、銅やニッケルなどを含む豊富な鉱床も見つかった。

 

 ただし、どこからでも自由に持ち去ってよいわけではない。

 

 悠真は、すでに利用されている場所や、人々の生活に影響しそうな場所を候補から外した。

 

 地上の国境線だけでは判断できないこともあるため、最終的な移設先は山本たちに相談するつもりだった。

 

「……よし!」

 

 悠真は、地球を見渡すように空を仰いだ。

 

「これだけあれば、日本も困らないかな!」

 

 そして、姿を消した。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 同日夕刻。

 

 海軍省。

 

「見つけました!」

 

 突然現れた悠真に、山本は手元の書類を置いた。

 

「……早かったな」

 

「南極の近くに、すっごく大きな油田がありました!」

 

「……規模は?」

 

「世界最大級です!」

 

 山本の表情が変わった。

 

「……それは、確かなのか?」

 

「はい。石油を含んだ地層が、ものすごく広く続いてます」

 

 悠真は、地図に位置を書き込んだ。

 

 山本はしばらくそれを眺め、嶋田へ目を向けた。

 

「……大臣。これが事実なら、国家的な事業になります」

 

「……うむ。海軍だけで扱える話ではないな」

 

 嶋田は、地図に指を置いた。

 

「……北海道に移すとして、どこが適している?」

 

「地盤が安定していて、採掘設備や輸送路を整えられる場所でしょう」

 

「……技術者の意見も必要だな」

 

「ええ。もっとも、地下の構造そのものを動かせるのなら、従来とは条件が変わりますが」

 

 悠真が、ひょいと手を挙げた。

 

「あの、地面の中身だけ交換するので、上にある町とか山はそのままですよ!」

 

「……それはありがたい」

 

 山本は、そこで一度言葉を切った。

 

「……いや、待て。ありがたいという言葉で済ませてよい規模ではないな」

 

 嶋田が小さく笑った。

 

「……山本君。もう慣れるしかあるまい」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 翌十二日。

 

 北海道。

 

 悠真は、海軍省で決めた候補地の上空にいた。

 

 人家から離れ、将来的な採掘や輸送も考えられる場所。

 

 もっとも、油田を丸ごと移せる少年にとって、地形の制約はさほど大きくない。

 

「……よし。ここだな」

 

 悠真は、地下へ意識を伸ばした。

 

 岩盤の形。

 

 地下水の流れ。

 

 周囲の地層にかかる力。

 

 すべてを確認する。

 

 次に、南極周辺の海底へ空間魔法をつなげた。

 

 移動させるのは、石油そのものだけではない。

 

 石油を蓄えた岩盤と、それを閉じ込める地層の組み合わせだ。

 

 それを北海道の地下と入れ替える。

 

 交換する瞬間も、周囲の岩盤は魔法で支える。

 

 海底にも陸地にも、地盤の崩れが伝わらないように。

 

「……じゃあ、いきます!」

 

 ぱちん。

 

 それだけだった。

 

 大地は揺れない。

 

 海は荒れない。

 

 地表の草一本、動かない。

 

 だが、北海道の地下深くには、途方もない規模の油田が出現していた。

 

「……成功!」

 

 悠真は、もう一度地下を確認した。

 

 石油を閉じ込める地層も、周囲の岩盤も安定している。

 

 地下水にも異常はない。

 

「……よし。あとは掘ってもらえばいいや!」

 

 少年は満足げに頷いた。

 

 その仕事が、どれほど途方もないことなのか。

 

 本人だけが、まったく理解していなかった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 東京、海軍省。

 

「……完了しました!」

 

 悠真の報告を聞き、山本はゆっくりと椅子から立ち上がった。

 

「……本当に、北海道へ移したのか」

 

「はい!」

 

「……地表への影響は?」

 

「ありません!」

 

「……海底は?」

 

「北海道にあった岩盤と交換したので、大丈夫です!」

 

 山本は、机の上の地図を見つめた。

 

 しばらくして、静かに息を吐く。

 

「……そうか」

 

 その口元には、わずかな笑みが浮かんでいた。

 

「……大臣。これは大きい」

 

「……ああ。将来の燃料供給を考えるうえで、これほど心強いことはない」

 

 嶋田は、少し考えてから言った。

 

「……ただ、埋蔵量が大きくとも、明日から使えるわけではない」

 

「ええ。まず調査と採掘計画です。製油所や輸送設備も整えねばなりません」

 

「……民間の技術者も必要になるな」

 

「……その手配を進めましょう」

 

 二人の会話は、すでに現実的な計画へ移っていた。

 

 悠真は、その様子を見て嬉しそうに笑った。

 

「……よかった! じゃあ、次は鉄とか銅ですね!」

 

 山本が顔を上げる。

 

「……次?」

 

「はい! 工場とか作るなら、金属も必要ですよね?」

 

「……それはそうだが」

 

「じゃあ、全国に鉱山を置いてきます!」

 

「……天城君」

 

「はい?」

 

「……今度は、先に配置場所を相談しよう」

 

「……あっ、そうでした!」

 

 悠真は、照れくさそうに頭をかいた。

 

 嶋田は、そんな少年を眺めながら呟いた。

 

「……油田を移した翌日に、鉱山の配置計画か」

 

「……ええ」

 

「……国土計画というものも、ずいぶん様変わりしたものだな」

 

「……まったくです」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 六月十三日。

 

 東京、海軍省。

 

 机の上には、日本列島の地図が広げられていた。

 

 山本と嶋田、そして数名の技術担当者が、悠真の説明を聞いている。

 

「鉄鉱石は、東北にも置けます!」

 

「……採掘と輸送を考えるなら、鉄道との接続も重要だな」

 

「銅は中国地方にも!」

 

「……既存の鉱山技術を活用できるかもしれん」

 

「あと、ニッケルとかクロムとか、タングステンもあります!」

 

 技術担当者の一人が、思わず顔を上げた。

 

「……それほどの鉱床が、見つかったのですか?」

 

「はい!」

 

「……どこに?」

 

「海の底です!」

 

「…………」

 

 担当者は、山本を見た。

 

 山本は、小さく頷いた。

 

「……君の疑問はわかる。だが、まずは話を聞いてくれ」

 

「……はっ」

 

 悠真は、地図の上を指でなぞった。

 

「一か所に集めるより、いろんな場所に分けたほうが便利ですよね?」

 

「……うむ。地域ごとに産業を育てることもできる」

 

 嶋田が頷く。

 

「……ただし、どの資源をどこへ置くかは、技術者の判断を優先してほしい」

 

「了解です!」

 

 悠真は、元気よく敬礼した。

 

「じゃあ、行ってきます!」

 

 ぱちん。

 

 姿が消えた。

 

 技術担当者は、しばらくその場を見つめていた。

 

「……あの」

 

「……何だね」

 

「……本当に、鉱山ができるのでしょうか」

 

 山本は、書類へ視線を落とした。

 

「……昨日までは、私も同じことを考えていたよ」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 翌十四日。

 

 日本列島。

 

 その地下で、静かな変化が続いていた。

 

 東北には、豊富な鉄鉱石。

 

 中国地方には、銅を中心とする金属鉱床。

 

 九州には、アルミニウムの原料となるボーキサイトや、各種の希少金属。

 

 さらに北海道や本州の各地にも、ニッケル、クロム、タングステン、モリブデンなどが、適した地層へ配置されていった。

 

 どれも、地球上に実在していた資源だった。

 

 悠真がしたのは、それを別の場所へ移しただけ。

 

 ただし、移動させた距離は、何千キロにも及ぶ。

 

 動かした岩盤の量は、想像を絶する。

 

 それでも地表では、何一つ異変が起きなかった。

 

「……よし、次!」

 

 ぱちん。

 

「……こっちも!」

 

 ぱちん。

 

「……あ、これは九州のほうがよさそう!」

 

 ぱちん。

 

 世界の地下資源が、次々と日本列島へ移っていく。

 

 その光景を見た者はいない。

 

 だが、もし見ていた者がいたなら、きっとこう思っただろう。

 

 ――この少年は、いったい何をしているのだ、と。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 同日午後。

 

 東京、海軍省。

 

「……全部終わりました!」

 

 悠真は、完成した資源分布図を机に広げた。

 

 山本と嶋田は、しばらく無言でそれを眺めた。

 

 北海道の巨大油田。

 

 全国に分散された鉱物資源。

 

 それぞれの場所には、資源の種類と、おおよその規模が記されている。

 

「……これほどとはな」

 

 嶋田が、静かに呟いた。

 

「……ええ」

 

 山本も頷いた。

 

「……実際に採掘し、利用できるようになるまでには時間が必要です。ですが、資源不足という問題の意味が、根本から変わりました」

 

「……うむ」

 

 嶋田は、地図を見つめた。

 

「……石油も、鉄も、銅も……これまで、どれほど苦労して確保してきたことか」

 

「……そうですな」

 

「……それが、今では日本の地下に眠っている」

 

 山本は、わずかに笑った。

 

「……まだ、少々信じられません」

 

「……わしもだ」

 

 そのとき。

 

「あっ、そうだ!」

 

 悠真が、何かを思い出したように声を上げた。

 

「金鉱山も一つ、追加しておきました!」

 

「…………」

 

 山本が顔を上げる。

 

「……金鉱山?」

 

「はい! 深海の近くで見つけたので!」

 

「……配置場所は?」

 

「ちゃんと地図に書いてあります!」

 

 山本は、紙の端に小さく記された『金』の文字を見つけた。

 

「……天城君」

 

「はい!」

 

「……追加するときは、先に相談してくれと頼んだはずだが」

 

「……あっ」

 

 悠真は、しまったという顔をした。

 

「……すみません。つい、おまけで」

 

 嶋田が、小さく吹き出した。

 

「……金鉱山を、おまけか」

 

「……大臣」

 

「……いや、失礼」

 

 嶋田は、口元を押さえた。

 

「……しかし、実に便利な言葉だな。おまけというのは」

 

 山本は、深いため息をついた。

 

「……どうか、これ以上のおまけは控えていただきたいものです」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 しばらくして。

 

 山本は、資源分布図を前に考え込んでいた。

 

 油田がある。

 

 鉱山がある。

 

 それらを利用するための設備は、これから整えなければならない。

 

 だが、少なくとも。

 

 日本が資源を求めて海外に依存し続けなければならないという前提は、大きく変わった。

 

「……大臣」

 

「……何だね」

 

「……これほどの資源があれば、我が国の将来には、これまでになかった選択肢が生まれます」

 

「……うむ」

 

「……ただ、これを知った陸軍がどう考えるか」

 

 嶋田は、表情を引き締めた。

 

「……戦争を続ける力が増したと考える者もいるだろうな」

 

「……ええ」

 

「……中国大陸からの撤兵など、なおさら容易にはなるまい」

 

 山本は、静かに頷いた。

 

「……ですが、アメリカとの対話は、ようやく始まったところです」

 

 机の端には、非公式な接触に関する書類が置かれていた。

 

「……資源が得られたからこそ、我々は冷静に将来を考えられるはずです」

 

「……そうだな」

 

 嶋田は、しばらく地図を見つめた。

 

「……しかし、山本君。陸軍が反発した場合、どうする?」

 

 山本は、すぐには答えなかった。

 

 そのとき。

 

「……あの!」

 

 悠真が、元気よく手を挙げた。

 

「……何だね、天城君」

 

「……戦争をやめるのに、反対する人がいるんですか?」

 

「……ああ。残念ながら、そう簡単にはいかん」

 

「……ふーん」

 

 悠真は、少し考えた。

 

 そして、にっこり笑った。

 

「じゃあ、戦えないようにしちゃえばいいんじゃないですか?」

 

「…………」

 

 山本と嶋田は、少年を見つめた。

 

「……戦えないように?」

 

「はい!」

 

「……どうやって?」

 

「武器を全部、取り上げちゃえばいいんです!」

 

「…………」

 

 嶋田は、静かに息を吐いた。

 

「……山本君」

 

「……はい」

 

「……我々が何年も頭を悩ませてきた問題を、この少年は一言で片づけてしまうな」

 

 山本は、苦笑した。

 

「……実際には、武器を取り上げるだけで政治的な問題が解決するわけではありませんが……」

 

 悠真は、首を傾げた。

 

「……そうなんですか?」

 

「……ああ。人の考えまで、魔法で変えることはできんからな」

 

「……なるほど」

 

 悠真は、真剣な顔で頷いた。

 

「じゃあ、話し合いは皆さんにお願いします!」

 

「……うむ」

 

「僕は、誰かが暴れそうになったら止めます!」

 

 山本は、少年を見つめた。

 

 そして、静かに頷いた。

 

「……それは、心強いな」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 夕刻。

 

 東京、海軍省。

 

 窓の外には、夕焼けに染まる街が広がっていた。

 

 山本五十六は、完成した資源分布図を眺めていた。

 

 そこには、昨日まで存在しなかったはずの未来が記されている。

 

 北海道の巨大油田。

 

 各地の鉱山。

 

 それらが本当に日本を豊かにするには、まだ多くの時間と努力が必要だ。

 

 それでも。

 

 これまで見えなかった道が、確かに一つ開かれていた。

 

「……天城君」

 

「はい?」

 

「……君は、自分が何をしたかわかっているか?」

 

 悠真は、少し考えた。

 

「……日本に、石油と鉱石を持ってきました!」

 

「……ああ。それも、途方もない量をな」

 

 山本は、わずかに微笑んだ。

 

「……だが、それだけではない」

 

「……?」

 

「……君が我々に与えてくれたのは、戦争を終わらせた後の未来だ」

 

 悠真は、少しだけ驚いた顔をした。

 

 そして、照れくさそうに笑った。

 

「……えへへ。じゃあ、よかったです!」

 

 山本は、静かに頷いた。

 

「……ああ」

 

 そのとき。

 

「……山本さん!」

 

「……何だ?」

 

「……今日、いっぱい働いたので!」

 

「……うむ」

 

「ラーメン食べに行きませんか!」

 

 山本は、思わず笑った。

 

「……そうだな。行こうか」

 

「やったー!」

 

 悠真は、嬉しそうに飛び上がった。

 

 そして、何かを思いついたように言った。

 

「あっ、もしラーメン屋さんが混んでたら、お店ごと空いてる場所に移して――」

 

「……天城君」

 

「はい?」

 

「……今日は、歩いて行こう」

 

「……はーい!」

 

 昭和十七年六月十四日。

 

 日本列島の地下には、世界有数の資源が眠ることとなった。

 

 だが、その事実を知る者は、まだごくわずかだった。

 

 やがて、この資源は日本の運命を大きく変えることになるだろう。

 

 そして、その奇跡を起こした少年は。

 

 今夜も、ただ一杯のラーメンを楽しみにしていた。

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