偉大なる航路(グランドライン)
前半の海 『楽園』
世界政府非加盟国 『イシュヴァール』
砂漠地帯にある遺跡”禁断の聖域”
現在、ここでは、世界政府諜報機関サイファーポール8(通称CP8)と海軍本部中将メイナードが率いる一個中隊が、世界政府最高権力者≪五老星≫から、『イシュヴァール』国内にある遺跡に眠る『遺物』を回収せよ。という指令の元、遺跡内部の合同探索任務を行っていた。
遺跡地下
最深部に続く通路
「メイナード中将~、本当に『遺物』なんてあるんですか~?」
と、小柄な女海兵がぼやいていた。
「無駄口をほざくな」
「だって~、探し始めて~、今日で1ヶ月ですよ~」
そう、探索任務は難航していた。イシュヴァール人による妨害、遺跡内部の様々な罠(吊り天井、落とし穴、毒蛇etc...)、さらに遺跡地下の広大な迷路によって、目標の『遺物』を未だに発見できずにいた。
「もう~、一ヶ月もお日様を浴びてないですよ~、気が滅入りますよ~」
「これが、我らの任務だ。諦めろ」
「そんな~」
「それに、我らより、あっちの方が大変だろう」
その視線の先には、疲弊したサイファーポール8の面々がいた。
「われら海軍の手を借りて、未だに目標を確保できていないのだ、面目がつかないのだろう」
「なるほど~、宮仕えはどこも大変ですね~」
すると、通路の先に大きな扉が現れた。
「扉、発見!」
「やっと目的地に着いたか」
しかし、扉には鍵が掛けられていた。
「おい、ようやく仕事だぞ」
「はい~、かしこまり~」
と女海兵が工具を持って扉の前に来た。この女海兵は、科学部隊所属で鍵開けのエキスパートである。
ガチャッ「開けました~」
扉を開けた先には、壮大な神殿があった。そして神殿の奥にある祭壇には『赤い石』が置いてあった。
「これだ!これが、探していた『遺物』だ!」
海兵とサイファーポールが目標発見に喜ぶ中、一人の海兵は驚愕していた。
「まさか、この世界にも『あの石』があるとは」ボソッ
「さて、さっさと回収して、帰還するz...」
「『指銃』」ドスッ
「がぁっ!」
「「「!!」」」
突如、一人の海兵が、メイナードの横腹に指を突き刺し、神殿の床に倒した。
「中将!?キンブリー中佐!いったい、何の真似だ!?」
その海兵の名は、『ゾルフ・D・キンブリー』アメストリスからこの世界に転生した『錬金術師』である。
「失礼、この『遺物』は私が貰い受けます」
「ふざけるな!総員!こいつを今すぐ捕縛しろ!!」
「「「りょ、了解!!」」」
「ハハハハハハ!!!」
キンブリーは笑いながら、海兵及びCP8に向かって突撃した。
しばらく戦闘は続いたが、次第に静かになり、最後には立っていたのは、返り血だらけのキンブリーだけであった。
「やれやれ、スーツが台無しになってしまいました。『遺物』を取って、地上に戻りましょう」
そう言って、『遺物』を祭壇から上げた瞬間、祭壇が沈み神殿全体から、轟音が響いてきた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォオッ!!
この遺跡、最後の罠が発動したのだ。正しい手順で『遺物』を取らないと神殿区域が崩壊する仕組みになっているのである。
「おっと、これはいけません。早く退散しましょう」
キンブリーは、すぐさま、地上を目指して走り出した。すると背後から追いかける者が、
「止まれ!キンブリー中佐!!」
「おや、その傷でまだ動けるとは」
そこには、腹部から血を流しながら歩いてきたメイナード中将が姿があった。
「『遺物』を黙って持って行かれるわけにはいかん。『遺物』を渡し、投降しろ」
「その命令には、従えません。あなた方に、この『石』は、扱え切れませんから」
「な、なにっ!どう言うことだ!?」
「それより、あなたも早く逃げないと生き埋めになりますよ。さてと、私は汚れた服を着替えに行きますか」
「待てっ!!」
しかし、落石によって通路が塞がり、キンブリーの姿は見えなくなった。
数週間後...
海軍本部 『マリンフォード』
会議室
議長は、海軍本部少佐『ブランニュー』
「本日、最初の議題は、先月、政府非加盟国『イシュヴァール』で起きた、海兵とCP8殺害及び『遺物』の強奪事件についてです」
「犯人の名は、海軍本部中佐、科学部隊所属の
『ゾルフ・D・キンブリー』通称≪鬼爆≫(きばく)のキンブリー。
今回のCP8との合同任務に務めており、隊長であるメイナード中将に深手の重傷を与え、任務に当たっていた海兵及びCP8を殺害、遺跡の地下神殿に安置されていた『遺物』を強奪した後、神殿の崩壊に乗じて逃亡いたしました」
「海兵や諜報員の殺害も重大ですが、より深刻なのは強奪された『遺物』です」
「遺物?」
「政府上層部からの情報によると、極めて危険な『遺物』らしく、見た目は『赤い石』だと言うこと、直ちに回収せよと命令が下っています」
「今まで、牙を隠していたのか、危険な『遺物』を所持し、海軍中将を圧倒する戦闘力、さらに、味方を殺害するという凶悪性、市民に被害が及ぶ前に、捕まえなければなりません!」
「よって、この裏切り者にかけられる懸賞金額は」
「8億9800万ベリーッ!!」ドォン!!!
同時刻、
聖地マリージョア
パンゲア城 『権力の間』
「まったく、困った事をしてくれたものだ」
「だから、≪神の騎士団≫を行かせろと言ったんだ」
「仕方なかろう。≪神の従刃≫所かCP0(サイファーポール イージス0)含め誰の手も空いてなかったのだから」
「直ちに、あの『遺物』を回収しなければ」
「しかし、今も≪神の騎士団≫は出払ったままだぞ」
そう議論しているのは、世界政府最高権力者≪五老星≫たちである。
「ならば、海軍と手の空いたCP0を動かすしかあるまい」
「大丈夫なのか?万が一、あの『遺物』が世間にばれたら」
「だからこそ、一刻も早く回収しなけれなならない」
「あの伝説の『遺物』....」
「≪賢者の石≫をっ!」
その頃、
シャボンディ諸島
危険地帯 第13番GR
とある酒場
『シャッキー’SぼったくりBAR』
「フフフ、初手配で、これだけの高額を掛けられるとは、光栄ですね」
と、政府や海軍に危険視されている本人は新聞を眺めながら呑気に紅茶を飲んで寛いでいた。
オリジナル設定
≪賢者の石≫
・錬金術の出力を倍増させる触媒
・莫大なエネルギーを内包しており、≪五老星≫が古代兵器をエネルギーに活用できないか目論んでいる