では、短いですがどうぞ。
▼(追加)1話、少し修正させてもらいました。これからちょっとずつ前の話を修正していこうと思います。
アイドルは俺とは住む世界が違う。
テレビをつければそこにいて、不特定多数の者たちに元気を与える。
見ているだけで心が満たされあたたかくなる。
しかし、彼女らはテレビや雑誌の中で見ることが多く、コンサートなんかに行けない俺からしてみれば二次元と何ら変わりはないのだ。
逆説的にアイドルが二次元なのであれば、漫画やアニメを見て心が満たされるのもおかしなことはなく、別に俺がかがみんで心が満たされようが、「キモオタ乙」などと言われる筋合いはないのである。
結論を言おう、俺とアイドルは住む世界、いや、住む次元が違うのだ。
八幡「それが……、どうしてこうなった……」
時を遡り2週間前。
俺はいつもと変わらぬ日常を過ごしていた。
奉仕部でいつも通り依頼人が来ることなく俺や雪ノ下は読書。
今日、由比ヶ浜は三浦たちとパンケーキを食いにいっているらしい。
…てか、パンケーキって何だよ。ホットケーキと何が違うんだ。それに、何、あのクリームのペガサス昇天盛り。
ギャルなの?ギャルでしたね…あーしさん…。
雪ノ下「依頼も来ないようだし今日はもう終わりにするわ。そこの…比き…ヒキガエル君だったかしら?あなたも帰ったらどうかしら?」
奉仕部部長である雪ノ下が壁にかかっている時計を見ながらそう告げる。
八幡「おい、雪ノ下。いい加減俺の名前をわざと間違えるのはやめろ。俺が小学生の頃思い出しちゃうだろうが」
因みに途中からヒキが抜けてカエルになっていた。おい、誰だよめんどくさくなってんの。比企谷要素0じゃねーか。もう誰だかわかんねーよ。
八幡「まぁ、時間も時間だし俺も帰るわ。小町が待ってるだろうしな」
それに今日は竜宮小町がWステに出るからな。帰って録画の準備をしなくては。
雪ノ下「そう。なら私は鍵を平塚先生に返して来るから早く部室から出なさい」
そう言うと雪ノ下は革のカバーを着けた文庫本を机の上に置き鞄を取ると教室の外へと出ていった。
八幡「へーへー」
おれも自分の鞄に読んでいたラノベをしまい教室の外へと出る。
いやぁ、ほんとラノベっていいよね。
竜宮小町楽しみだな。べ、別にグループ名に小町が入ってるから好きなわけじゃないんだからね。とか下らないことを考えながら帰っていると急に誰かに声をかけられる。
やべ。そんなに俺ニヤけてたか?通報されちゃうの?
そんな不安を蹴り飛ばすかのような良い声でその誰かは話してくる。
「うん。君!いい目をしているねー!」
八幡「…はぁ?」
自慢じゃないが俺の目はそれなりに腐っていると評判だし、俺も自負してたんだがな…。
てか、誰だよ。あんた。顔が影で全く見えないとかどーなってんの?
「いやぁ、気に入ったよ。君、アイドルをプロデュースしてみないかい?」
八幡「……はぇぃ?」
何を言っているのか全く理解することができず変な声がこぼれてしまう
遂に俺は目だけじゃなくて耳も腐ってきたのかもしれない。
噂の難聴系主人公?になっちゃうの?これから奉仕部じゃなくて友達作る部活に入っちゃうの?
「私はこういうものだ。おっと、会議に間に合わない。君、後でここに連絡をしたまえ。詳しく話そうじゃないか」
八幡「」ボウゼン
そう顔の黒いおっさんが言い、名刺を俺に渡すと腕時計を確認してそのまま歩いていく。
少し離れたところでおっさんが振り返り少し大きな声で忘れていたらしい用件を聞いてくる。
社長「あぁ、君の名前を聞いてなかったね!なんて名前かな?」
八幡「…ひ、比企谷でしゅ」
二人の間に距離があるためこっちも少し声を張らなくてはいけない。
普段あまり大きな声を出すことのない俺は自己紹介ですら噛んでしまう。
社長「比企谷君か。ふむ、それでは頼んだよ」
え、ちょ………
そう言い残し謎のおっさんは街中へと消えていった。
えぇ?
次の投稿は多分2日後になると思います。キャラのこれじゃない感は許してください。感想や、意見があればお願いします。