八幡「765プロ?」   作:N@NO

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たとえばこんなバースデー

 

次の日何事もなく事務所に帰ってくることができた。一応例の歩道橋で振り向いて見たが白い服の人は見えなかった。見えなかったんだ。うん。見えてません。

 

 

律子「無事に着きましたね。」

 

八幡「秋月さん、お疲れ様です。」

 

社長「やあやあ、皆おかえり。」

 

美希「ただいまなの~。」

 

やよい「楽しかったですー!」

 

社長「それはよかった。君達も良い気分転換になったかね?」

 

律子「はい、温泉も気持ちよかったです。」

 

小鳥「日頃の疲れがとれましたよ。ありがとうございました、社長。」

 

社長「うんうん。事務所のクーラーもなおったことだしこれから頑張ってくれたまえ。」

 

八幡「はい。」

 

社長「それでは、今日は皆仕事は入ってないから帰宅するといい。」

 

 

春香「それじゃあ、また明日!」ノシ

 

小鳥「おつかれさまー。」

 

律子「私達はどうしましょうか。」

 

小鳥「おなかもすいてきましたしたるき亭にでも行きますか?」

 

社長「いいね。」

 

律子「そうですね。プロデューサーもどうですか?」

 

八幡「それじゃあ、俺も。」

 

小鳥「プロデューサーさんはたるき亭初めてですよね。ここ美味しいんですよ!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

社長「比企谷くん、どうだったかね。」

 

八幡「安いのにうまいですね。」

 

社長「そうだろう、そうだろう。」

 

小鳥「そのうち全メニュー制覇できますよ。」

 

八幡「マジですか。」

 

小鳥「私は2週間でできました。」

 

八幡「oh…」

 

律子「それができるのは小鳥さんだけでしょうけどね。それではお疲れ様でした。」

 

小鳥「お疲れ様でした。」

 

八幡「それじゃあ、俺も帰ります。お疲れ様でした。」

 

小鳥「はい、お疲れ様でした。明日もよろしくお願いします。」

 

八幡「うす。」

 

 

炎天下の中荷物の詰まったキャリーバッグを転がしながら家に帰るため駅に向かう。

途中何度か道端の石ころにキャリーバッグがつまづき止まることがあったが予定していた電車には間に合いそうだ。

改札を通るためバッグの中から定期を探していると、ケータイが鳴った。

 

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From水瀬伊織

To比企谷八幡

Title無題

今から駅前の876カフェに来られる?

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From比企谷八幡

To水瀬伊織

Title無題

大丈夫だ。

今から向かう。

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伊織からの呼び出しか。

 

改札からさっき通った道へ戻りカフェへと向かう。876カフェはここの改札から少ししたとこにあるのでさほど時間はかからないだろう。

 

5分ほどで876カフェに着き、入ると765プロのアイドル全員がいた。

 

八幡「どうした?」

 

伊織「遅いわよ。」

 

八幡「そんな時間かかってねーだろ…。それでなんかあったのか?」

 

伊織「あんた今日何日だか覚えてる?」

 

八幡「は?8月8日だろ?」

 

伊織「そうね。」

 

八幡「それがどうかしたのか?」

 

春香「…。あ、あれ?」

 

やよい「…日にち間違ってたのかな?」ヒソヒソ

 

真美「…でも、りっちゃんからのメールだと8月8日だよ。」ヒソヒソ

 

千早「…もしかして誕生日ってこと忘れてるとか?」ヒソヒソ

 

亜美「…さすがにそんなことはないんじゃ…」ヒソヒソ

 

八幡「なぁ、何しゃべってんだ?」

 

雪歩「き、今日はプロデューサーさんの誕生日じゃないんですか?」

 

八幡「は?…あ、そうだな。」

 

(((やっぱりわすれてたー)))

 

春香「今日はプロデューサーさんの誕生日って聞いたので誕生会やろうって皆で企画してたんです。」

 

響「日頃自分たちお世話になってたからなー。」

 

真「いつもありがとうございます、プロデューサー。」

 

亜美「急に前日がお泊まりになっちゃって焦ったけどねー。」

 

八幡「そんな俺がこの仕事してから大して日もたってないのに…」

 

真美「いいんだよー、そういうのはー。」

 

あずさ「それに誕生日は皆で祝った方がうれしいでしょ?」

 

貴音「けぇきも皆で食べた方がおいしいです。」

 

八幡「お、おう。」

 

伊織「はい、これ。誕生日おめでとう。」

 

「「「おめでとうございます!」」」

 

八幡「…おう。これ開けていいか?」

 

伊織「あんたのなんだから勝手に開ければいいでしょ。」

 

八幡「…腕時計か。」

 

伊織「皆で選んだのよ。」

 

美希「誕生日プレゼントをあげようって皆に声かけたのはでこちゃんだけどねー。」

 

伊織「ちょ、美希っ!」

 

八幡「ありがとな、伊織。」

 

伊織「別に…。」

 

 

 

 

春香「それじゃあケーキ食べましょう!」

 

千早「そうね。」

 

やよい「うっうー!おいしそーです!」

 

亜美「兄ちゃん今の気持ちはどう?」

 

真美「アイドルに囲まれながらの誕生日はなかなか経験できないよ!」

 

八幡「あー、そうだな。というか家族以外から誕生日プレゼント貰ったの初めてだわ。」

 

更に言うなら最近は親すらプレゼントをくれないがな。まぁ、現金貰えるからいいけど。

 

真「それじゃあ、僕たちが初めてなんですね!」

 

八幡「まあ、そうなるな。」

 

ワイワイ

ガヤガヤ

 

真美「あ、そーだ!兄ちゃん!」

 

八幡「あ?」

 

真美「メアド教えてよー。」

 

亜美「あー!亜美もー。」

 

八幡「ほれ、QRコード。」

 

真美「ほいほい。」

 

亜美「ぽちぽち。」

 

真「あ、プロデューサーさんアプリいれたんですね!」

 

八幡「ん、まぁあった方が便利そうだったしな。」

 

真「ふふっ。」

 

春香「?」

 

美希「ミキのも登録してー。」

 

ア,ワタシノモー

コッチモー

キャハハウフフ

 

全く、こんな誕生日が来ることがあるなんて思いもしなかったな。

人生ってよくわかんねーな。

 




短くてごめんなさいっ

意見、感想よろしくお願いします。

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