八幡「765プロ?」   作:N@NO

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彼女たちは踊りだす。

 

 

気がつくと、時がたつのは早いもので夏休みも終わりを迎えようとしていた。

 

高校生の夏休みなんてものは入る前にあれをやろう、これをやろう、などと2ヶ月じゃ収まりきらないようなものを心をうきうきさせながら計画し、いざ夏休みにはいるとまだ8月入ったばかりだし平気だろう。まだ2週間もある、でも暑いな。あと一週間かー、何かできるだろ。え、あしたから学校!?なにもしてねーよ。と計画だけして実行しないものだ。

 

こういう俺も去年は夏休み何しようと悩み、楽しんだものだった。

 

今年は忙しくてそんなことを考える暇さえなかったからな。まぁ、別にそれが嫌だったわけではないのだが。

 

つまり何が言いたいのかというとだ。

 

長期の計画なんてものは暇な時にしか思い浮かばないものであり、忙しすぎるとそもそも計画自体しようがなくなるものだ。したがって計画ができるのならまだやれる、諦めちゃダメだ。

 

 

 

どうして今俺がこんなことをいっているのかというと今がめちゃくちゃ忙しいからだ。

 

さかのぼること3日前…。

 

 

 

 

八幡「おはようございます。」ガチャ

 

社長「おぉ、比企谷くんおはよう。」

 

小鳥「おはようございます、プロデューサーさん。」

 

八幡「その、話って。」

 

社長「あぁ、その事なんだがね。遂に765プロのライブが決まったんだよ!」

 

八幡「ま、マジですか。あ、すみません。本当ですか?」

 

社長「まぁ、メインは竜宮小町になるのだけれどもね。うん、765プロ全員で団結して成功させようじゃないか。」

 

八幡「うす。」

 

小鳥「プロデューサーさん。これから忙しくなりますよー。」

 

八幡「…それでライブやるのはいつ頃なんですか?」

 

小鳥「10月の末頃ですね。」

 

八幡「結構近いですね。」

 

小鳥「そうですねー。新曲もありますしみんなも大変になるかとおもいます。」

 

八幡「新しい曲あるんですか?」

 

小鳥「はい、竜宮小町以外のメンバーでの曲になりますね。」

 

八幡「竜宮以外ですか。」

 

社長「うむ。これを機会にファンの人々に彼女らの良さに気づいてもらおうと思ってね。」

 

小鳥「つまり、このライブは765プロの未来をかけたライブになるってことです。」

 

八幡「この事は秋月さんは知っているんですか?」

 

社長「うむ。律子くんには昨夜伝えたよ。竜宮小町も抜かされないよう頑張ると気合いがはいっていたよ。」

 

八幡「そうですか。」

 

社長「明日、アイドルのみんな集まったら発表することにしよう。比企谷くん、これからとても大変になると思うががんばってくれたまえ。」

 

八幡「うす。」

 

 

 

 

 

 

 

八幡「えーっと、全員いるか?」

 

春香「はい、竜宮小町以外のメンバーは全員いますよ!」

 

八幡「そうか。」

 

真美「なになにー?に➡ちゃんから話があるんでしょー?」

 

八幡「俺も昨日社長に言われたばかりで詳しくは把握していないんだが、」

 

美希「プロデューサー、そういう堅苦しいのはいいの。」

 

真「み、美希!ぷ、プロデューサー続けてください。」

 

八幡「ああ、まぁ、率直に言うと…。」

 

「「「いうと?」」」

 

八幡「765プロ感謝祭のライブが決まったんだよ。」

 

「「「へぇー」」」

 

あ、あれ?へぇー、で済んじゃう様なことだったの?

 

少し嬉しくて昨日あまり寝つけなかった俺がバカみたいじゃねえか。

 

 

春香「え?」

 

千早「あれ?」

 

「「「ら、ライブーー!!!?」」」

 

いや、反応おせぇよ。危うく穴掘って埋まるところだったぞ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

海老名「んん!?どこかでホモのにおいがっ」ブハッ

 

三浦「ちょ、ひな、擬態しろしー。ほらちーんして。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんか寒気がしたのは気のせいなのだろう。

 

 

真「ほ、本当ですか?プロデューサー。」

 

八幡「ああ、詳しい話はもう少しあとになるが、開催日は10月の末頃になると思っておいてくれ。」

 

響「プロデューサーがためてたわりにあまりにしれっと言うから癖で流しちゃったぞ。」

 

八幡「おい、なんでだよ。普段は俺の言葉流してるみたいじゃねーかよ。」

 

真美「だって、に➡ちゃんの話ひねくれてるんだもん。」

 

春香「あはは…。」

 

真「い、いやぁー、それにしてもライブかぁ。緊張してきたなぁ。」

 

雪歩「うぅ、私大丈夫かなぁ。」

 

貴音「皆で力を合わせればきっとなんとかなりますよ。」

 

やよい「うっうー!楽しみですぅ!」

 

八幡「まぁ、メインは竜宮小町になっちゃうんだけれどな。」

 

響「なんくるないさー。自分頑張って竜宮小町に負けないくらいめだてるようにするさー。」

 

真美「うんうん。真美だって亜美に負けないよう頑張るよー!」

 

 

 

 

美希「ふーん、ライブで頑張れば律子…さんにアピールできるよね。ボソッ」

 

 

 

 

八幡「それから、今回のライブで披露する新曲があるんだが。」

 

「「「わぁーー!新曲!」」」

 

八幡「まだ完全版って訳じゃないんだけどな。」ピッ

 

~~♪

 

「「「うわぁーー!」」」

 

 

 

~~♪

 

八幡「これからライブに向けてのレッスンとかでより忙しくなってくと思うが、そのなんだ、頑張って、くれ。」

 

「「「はいっ!!」」」

 

 

 

 

トレーナー「はい、そこっ!ずれないように!」

 

 

タッタッタッタッ

 

やよい「あっ。」ドサッ

 

トレーナー「ストップー。大丈夫?」

 

やよい「は、はい。」

 

トレーナー「高槻さん、移動遅れないで。」

 

やよい「すみません。」

 

トレーナー「萩原さんもよ。出だしずっと遅れてるわ。」

 

雪歩「す、すみません。」

 

響「さっきからなかなか進まないぞー。」

 

トレーナー「我那覇さんも。走りすぎ。」

 

響「うえっ。」

 

トレーナー「星井さんと菊地さんもよ。」

 

美希「…ミキもっと早く踊れるのに。」

 

雪歩「あっ…。」

 

真「ま、まあ、先ずは皆で合わせるところからだよ。」

 

トレーナー「それじゃあもう一回さっきのところからね。」

 

「「「はいっ。」」」

 

八幡「…。」

 

~~♪

 

ドサッ

 

春香「あ、雪歩っ。」

 

真「大丈夫?」

 

雪歩「は、はい。」ハァハァ

 

トレーナー「一旦休憩をいれましょうか。」

 

雪歩「ハァハァ」

 

やよい「うぅ。」

 

 

トレーナー「どうします?部分的に難易度を下げた方が…」

 

八幡「あ、えっと、そうですね…どうしましょうか。」

 

 

美希「ミキそれは反対なの。」

 

八幡「…星井。」

 

美希「それだと全力のライブって言えなくなっちゃうでしょ。だからレベルを落とすのは反応なの。」

 

八幡「…だが、今のままだとだな…」

 

響「自分だってレベルは落としたくないぞ。…でも。」

 

真美「ゆきぴょんとやよいっち結構無理してるっぽいよね…。」

 

やよい「うっうー、」

 

雪歩「…ごめんなさい。」

 

「……」

 

春香「大丈夫!まだまだこれからだよ!そのためのこの練習なんだし。」

 

千早「そうね。決めるのはもう少し頑張ってからでもいいんじゃないかしら。」

 

真「うん、そうだね。」

 

八幡「…。」

 

貴音「プロデューサー殿。」

 

八幡「…そうだな。しばらくはこのままで。…い、いいですかね?」

 

トレーナー「そうですね、まだ始めたばかりですしね。それじゃあチーム分けをしてフォローしながら頑張りましょうか。」

 

「「「はいっ。」」」

 

真「雪歩は僕と貴音で。」

 

貴音「えぇ。」

 

雪歩「お、おねがいしますぅ。」

 

響「自分はやよいにつくぞ!真美も手伝ってくれるよね。」

 

真美「アイアイサー!」

 

やよい「うっうー!がんばりますぅ!」

 

春香「二人ともファイト!」

 

美希「春香はミキと千早さんで教えるの。」

 

春香「うぇ?」

 

千早「後半所々ずれてきちゃってるから。気を付けて。」

 

春香「…は、はい///おねがい、します。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

歌トレーナー「はい、それじゃあ皆!最初からもう一度!」

 

~~♪

 

歌トレーナー「はいっ。」

 

かがやいたぁーすぅーてぇーじぃーにたぁ~♪

 

歌トレーナー「す、ストップストップ。天海さん。」

 

春香「は、はい。」

 

かがやいた~~♪

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「「「はぁ。」」」

 

真「さすがに疲れたね。」

 

響「こんな調子で大丈夫かなぁ?」

 

雪歩 やよい「「うぅ。」」

 

春香「はいっ。やよい、雪歩!」アメチャンダヨー

 

やよい「うわぁー、ありがとうございますぅ。」

 

雪歩「あ、ありがとう。」

 

春香「疲れたときは甘いものだよね!」

 

千早「そういえば同じようなことをプロデューサーもいってたような…。」

 

真美「あー!言ってた言ってた!「疲れたときはMAXコーヒーが効くんだよ。キリッ」どう?」

 

美希「プロデューサーはもっと目が腐った魚みたいな目なのー!」

 

アハハハハ

 

キャーキャー

 

 

~物陰~

八幡「悪かったな、目が腐ってて。」

 

盗み聞きしてた俺が言えたことじゃないが。

…まぁ、あいつらなら大丈夫そうだな。

 

それよりも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……明日から忙しすぎて俺が大丈夫そうじゃないな。早くかえって小町に会いたい。




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