八幡「765プロ?」   作:N@NO

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▼(追加)3話少し修正しました


彼、彼女らは歩き始める。

小町「お兄ちゃん、お兄ちゃん!今日から頑張ってね」

 

八幡「おー」

 

小町が応援してくれているのだがネクタイをしめるのに格闘しているため適当な返事になってしまう

 

小町「それに!小町が選んであげたスーツだから、元気100倍だね!」

 

八幡「はいはい、そーだな。んじゃ、行ってくるわ」

 

なんとか結び終え鞄を手に持ち玄関を出る

 

今まで制服だったからかスーツに違和感を感じるが、小町が選んでくれたからか割りとこの服は気に入っている。

 

正直、俺は服には特にこだわりもなく着れればいいと思っている。

どうしてリア充達はあんなに服を気にするんだろうな。周りの目なんて気にする必要無いだろう。

 

まぁ、俺の場合、俺の服なんて誰も見てないから周りの目が無いんだけどな。なんなら俺の存在自体がないまである。

 

 

何それ悲しい。

 

 

 

 

 

少し見慣れてきたたるき亭とかいてある定食屋の横の階段を上がりドアを開けた

 

八幡「こんにちは」

 

小鳥「あら、比企谷君、おはようございます!」

 

おはようって音無さん。もう昼なんですけど…。

 

小鳥「ふふっ。この業界では挨拶は基本おはよう、なんですよ」

 

俺何もいってないんすけど…何この人エスパーなの?私、エスパーですから。とか言っちゃうの?

 

八幡「そうなんですか。…おはようございます」

 

小鳥「社長がそこの部屋で待ってますよ」

 

音無さんに言われる通りに隣の社長室に向かいドアをノックすると返事が帰ってきたので中に入る

 

社長「おぉ、比企谷君。おはよう。早速だがアイドルが全員揃ったら君を紹介をしようと思っているから何か自己紹介でも考えておいてくれたまえ」

 

八幡「じ、自己紹介ですか…」

 

俺の中では自己紹介ってトラウマしかないんだよな。

 

クラス替えの時とかに自己紹介させられるがあれはボッチの俺からするとかなりきつい。

 

何がきついかって、先生の「名前と部活、それと何か一言言っていこう。」とか言う謎の制限。

何か一言って言うわりに、よろしくお願いします。とかにすると「え、それだけ?」とか。

 

別に俺は何も言うことないし誰も俺の話なんて聞きたくないだろうが。察しろ。

 

 

 

だが、第一印象はかなり重要なのは間違いないだろう。ハロー効果ってのがあるくらいだ。一応、プロデュースをするわけだから悪印象を与えてはならない。

 

さらに俺には高校1年の入学の時に事故って完全に孤立した前科があるからな。

今回は事故って引かれたりしないといいんだけどな…。

 

さぁ、どうしようかな。

 

 

 

やるからにはちゃんとやらないといけないしな。

働かない、って決めてたが受けてしまったのだから、迷惑をかけない程度には働かないとな。

 

 

 

 

 

 

……何で俺はこの仕事を受けたんだろうな。

 

 

 

 

 

社長「んー。皆揃ったね?私から発表があるんだよ」

 

春香「発表?」

 

やよい「なんでしょーか?」

 

千早「もしかして、新しい仕事かしら?歌の仕事だといいのだけれど。」

 

亜美「ねぇ、りっちゃん」

 

真美「発表って何なのー?」

 

律子「さぁ?私にも何か分からないわ」

 

アイドルが全員揃っているのをみると本当にアイドル事務所であることを実感させられる。

ほら、あの人とか三浦さんじゃないすか。

 

ガヤガヤ

 

オッホン

社長「ついにこの765プロに新しいプロデューサーが入ることになったんだよ」

 

律子「つ、ついに他のプロデューサーが来たんですね!最近私だけではどうにもならなくなってきていたから」ホッ

 

ワーワー キャーキャー

 

伊織「それで?新しいプロデューサーってのはどこにいるのかしら?この伊織ちゃんをしっかりプロデュースできる人なんでしょうね?」

 

真「あ、僕もどんな人なのか気になります!」

 

小鳥「ふふっ、新しいプロデューサーは今日来てるわよ」

 

真「ほんとですか!早く見てみたいなぁ」

 

社長「いやぁ、と言うかここにいる彼が新しいプロデューサーなんだけれどもね…」

 

「「「「え…」」」」

 

一同が驚愕の声をあげ、社長が指差した俺を一斉にみる

 

春香「き、気がつかなかった」

 

貴音「真、私も気付きませんでした」

 

響「じ、自分もだぞ。気配が感じられなかったぞ」

 

 

あー、やっぱり気付かれてなかったのね。

また、俺空気になってるのかと思っちゃったわ。危うく悲しくて帰るところだった。

 

 

いや、空気になってたね。

 

 

八幡「ひ、比企谷八幡です。これからよ、よろしくお願いひます」

 

 

…。

やらかした。

 

 

 

 

雪歩「お、お、お、お」

 

八幡「え?」

 

雪歩「男の人ですぅ。私穴掘って埋まってますぅ」

 

そういうとその女の子はどこからともなくスコップを取りだし穴を掘ろうとする

 

春香「わわっ雪歩っ。事務所に穴掘っちゃだめだよぉーー」

 

真「雪歩、男の人が苦手で。別にプロデューサーが嫌いとかじゃないですから気にしないでください」

 

 

焦った。

初発で嫌われたのかと思ったわ。

しかし、男が苦手なのか。

 

 

やよい「ミキちゃん起きてください。新しいプロデューサーさんですよっ」

 

美希「ミキまだ眠いの。お休みなの」

 

ワーギャーワーギャー

 

 

何と言うか、こうしてみるとアイドルも普通の女子と何らかわりがないな。

由比ヶ浜や三浦もこんな感じだった、と思う。

 

 

 

 

あずさ「プロデューサーさんお若いですね。高校生でも通じますよ」

 

春香「あ、私もそう思います!」

 

八幡「え、あ、お、俺高校生です…」

 

 

 

 

「「「えぇーー!」」」

 

 

 

 

律子「あなた高校生だったの…。若いと思ってはいたけど、疲れた目をしてたからてっきり社会人なのかと…」

 

 

やっぱり目がダメなんですね…。

なんかもうこの扱いなれてきたけど。

 

 

春香「ということはプロデューサーと私たち同年代ってことになるんですか?」

 

小鳥「そうですね」

 

伊織「でも、高校生なんかでプロデューサーなんてできるのかしら?無理があるんじゃない?」

 

社長「いや、彼なら大丈夫だよ。なにせ、私が見込んだ人だからね」

 

(((それは大丈夫なのかな(かしら)。)))

 

 

 

 

 

社長「と言うことでこれからよろしく頼むよ。比企谷くん。」

 

と言うことで俺は無事…アイドルのプロデューサーになりましたとさ。まる

 

 

 

 

 

亜美「それでー?兄ちゃんの推してる765プロのアイドルは誰なのかなー?」ニヤニヤ

 

真美「現役高校生の意見が知りたいですなー」

 

双子のアイドル、双海真美、亜美が質問をしてくる

 

八幡「え、あぁ。そーだな、まぁ竜宮小町だな」

 

やよい「やっぱり竜宮小町なんですねー。そんな気はしてたけれど残念ですぅ」

 

伊織「当然よ。この伊織ちゃんがリーダーなんだからっ。にひひっ」

 

春香「でも、なんで個人じゃなくて竜宮小町なんですか?」

 

 

八幡「いや、その」

 

「「「その?」」」

 

八幡「ユニット名に俺の妹の名前…小町が入ってるからな」

 

真「うわぁ…。プロデューサーはシスコンなんですね…」ヒキッ

 

響「そういうのも…自分はいいと思うぞ?」

 

おい、引くなよ。千葉の兄妹は仲がいいんだよ。妹と結婚式をあげてない俺はまだセーフ。

 

てか、妹と結婚式とかアウトだろ。あの兄貴なに考えてんだよ。かわいいからって限度があるだろ。

 

いや、小町と結婚…。悪くないな。

 

 

 

悪いですね

 

 

律子「それじゃあプロデューサー、仕事についての話を」

 

秋月さんに呼ばれ応接室へと向かう

音無さんと秋月さんからプロデュースについて、みっちり指導された。

要約するとメインはアイドル達の仕事を取ってくることと仕事やレッスンの送迎といったところだ。

 

律子「今までは車だったんだけれど」

 

八幡「俺、免許もって無いですし」

 

そこについては高校生である俺には対処しようがない。

今から免許をとったとしても誰かをのせられるようになるのには時間がかかってしまうだろう

 

律子「まぁ、タクシーや電車を使ってね」

 

八幡「うす」

 

小鳥「ちゃんとそのときに領収書を受けとるのを忘れないで下さいね!」

 

音無さんはお金に関してかなりうるさい感じだな。もらい忘れないようにしないと後が面倒くさそう。気を付けよう。

 

どことなく平塚先生と同じオーラを感じるのはきっと気のせいだろう。

 

 

社長「それから、これがアイドル達のプロフィールだよ。目を通しておきたまえ。彼女らについて知っておかないとならないからね」

 

八幡「ありがとうございます」

 

社長からプロフィールの入ったファイルを受け取る

 

 

とりあえず言われたことはやろう。

言われたことすら出来ないのか。とか、これだからゆとりは。とか思われたくないしな。

 

プロフィールに目を通しながら今後どうしていくか考えているとあることに気づいた。

 

仕事が来ないのこれが原因じゃね?

 

 

 

八幡「…あの音無さん」

 

小鳥「あら、どうかしましたか?プロデューサー」

 

さっきから思っていたがまだプロデューサー呼びされるのに慣れないな。

比企谷って呼ばれるのも慣れてないけど。

 

八幡「お願いがあるんですが…」

 

 




キャラのこれじゃない感はお許しを。

感想、意見よろしくお願いします。

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