八幡「765プロ?」   作:N@NO

6 / 45
なぜか彼の携帯は鳴る。

音無さん、平塚先生と駅で別れたあと俺は地元千葉へと帰るため電車を乗り継いでいた。

 

東京から千葉に入り見慣れた景色になっていくのを帰宅ラッシュでぎゅうぎゅうになった電車内から眺めている。

 

痴漢に間違われないように両手はつり革だ。ここ重要。

 

アイドルのプロデューサーが痴漢をするなんて事件があったら洒落にならないからな。いや、本当まじで。

事務所のアイドル達に手を出してるんじゃないかとか噂になると困るからな。

痴漢ダメ、絶対。

 

無事地元の駅に到着しなだれのような人ゴミをかき分け改札を抜け自宅へ向かっていると普段はうんともすんとも言わない俺のスマホが鳴った。

メールか。小町かな、アマゾンかな、スパムかな。小町だといいな。いや、小町であれ。

 

八幡「よっと。ん?」

_____________________________________________

From天海春香

To比企谷八幡

Titleこんばんは

プロデューサーさん、こんばんは。春香です。

さっき連絡先交換したのでメールしてみました!

私達のために頑張ってくれてありがとうございます。

これからもよろしくお願いします!(*^^*)

 

 

あと、ダンス頑張ります!

_____________________________________________

 

天海はいい子だなぁ。シミジミ

雪ノ下の言うような下心なんてものは無いが、やはりアイドルからメールが来ていると考えると少し嬉しいものがあるな。うん。

 

_____________________________________________

Fromプロデューサー

To天海春香

Title無題

今日もお疲れ様。

これからも沢山仕事持ってくるから天海もがんばってくれ。

 

 

_____________________________________________

 

 

 

 

 

八幡「ただいま。」

 

小町「お、お兄ちゃん、お帰り。遅かったねー。」

 

八幡「おー。平塚先生たちとラーメン食いに行ってたからな。」

 

小町「あー、そういえばメールきてたね。小町すっかり忘れてたよ。」

 

八幡「おい。忘れるなよ。」

 

小町「お兄ちゃん、明日も仕事?」

 

八幡「明日は休みだ。だが、平塚先生に高校に来いって呼ばれた。せっかくの休みなのに…。」

 

小町「おつかれー。」棒)

 

八幡「まぁ、そんなわけで明日も家にいないな。」

 

小町「そっかー。お兄ちゃん、頑張ってねー」棒)

 

八幡「おう。てか、お前さっきから返事が棒読みで全く感情こもってねーよ。」

 

小町「てへっ。」

 

なにこいつ、殴りてぇ。

 

~アーイマーイサンセンチッ ソリャプニッテコトカイ チョッ~♪

 

小町「おりょ?珍しいね、お兄ちゃんのケータイが鳴るなんて。」

 

八幡「ほっとけ。えっと、天海か。」

 

小町「…ほうほう。お兄ちゃんもやりますなぁ。」

 

八幡「何の事だよ。」

 

小町「お兄ちゃんがアイドルとメールをするなんて日がくるなんて…小町は感激です。」

 

八幡「事務連絡だよ事務連絡。それとあまりそういうことをむやみに言うなよ。こういう業界は色々とめんどくさいんだよ。」

 

小町「あー、スキャンダルねー。好きだもんね、マスコミ。」

 

八幡「あぁ、だからそこんとこはよろしく頼むぞ。」

 

小町「りょーかいです!じゃ、小町はそろそろ勉強するね~。」

 

八幡「おー、頑張れ。」

 

天海のメールは…

 

_____________________________________________

From天海春香

To比企谷八幡

Title遅くにすみません

 

プロデューサーさん。

響ちゃんもプロデューサーさんの連絡先が欲しいって言ってるんですけど、教えてあげてもいいですか?

 

 

_____________________________________________

 

 

_____________________________________________

Fromプロデューサー

To天海春香

Title無題

ああ、構わないぞ。

 

_____________________________________________

 

さて、風呂でも入って疲れを癒すとするか。

 

 

風呂からあがり冷蔵庫にストックされているはずであろうマックスコーヒーを取りにリビングに向かう。

 

リビングに入るとカマクラがソファで横になっている親父の腹の上で丸くなっていた。息苦しそうにしている親父を横目にコーヒーを取り出すとカマクラが親父の腹を踏みこみこっちにやってきた。

 

相変わらずのぶっきらぼうな顔つきでフンスフンスと食いもんを寄越せと言わんばかりに鼻息を鳴らしてくる。

 

比企谷家のカーストでは俺と親父はカマクラ以下らしい。

 

ったく、こいつは飯の時くらいしか俺の方に寄ってこないあたりどっかのリア充たちを彷彿させるな。

 

普段は全く関わってこないくせになにか向こうが欲しいものがあると寄ってくる。まじなんなんだよ、野球部の長谷川。

 

八幡「ほれ。」

 

とりあえずカマクラにはにぼしを与え、即自室にダッシュ。

別にカマクラの相手をするのが面倒だったのではない。

 

放っておけばまた親父に苦しみを与えられるってのも考えてない。

 

 

部屋に戻ると俺のスマホに通知がきていた。本日3度目のメール。俺の携帯にメールがこんなに沢山くる日が来るとはな。

 

_____________________________________________

From我那覇響

To比企谷八幡

Title我那覇響だぞ!

 

プロデューサー!こんばんは

我那覇響だぞ。登録しておいて欲しいぞ。

 

今日はレッスンについてくれてありがとう!これからも自分頑張るから見ててね!(•ө•)

 

_____________________________________________

 

_____________________________________________

From比企谷八幡

To我那覇響

Title無題

登録しておいたぞ。

これからも頑張ってくれ。俺も仕事が貰えるよう頑張る。

 

_____________________________________________

 

 

俺も、プロデューサーとして出来る限りのことはしてやらないとな。

 

 




お気に入り100件越えありがとうございます!これからも頑張って続けていきます。

今回は八幡とアイドルのメールをやってみました。
意見、感想よろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。