新世界の神と、世界を壊す魔王   作:never learns

28 / 29
第七幕「次の議題、その前に」

 

エレンの逆行体験をめぐる話も一段落し、会場には再びいつもの空気が戻りつつあった。

 

司会者はエレンの方を向く。

 

司会者「で、エレン。そろそろ答えを聞こうか。残るか、帰るか」

 

エレン「……残る」

 

司会者「お、即決か」

 

エレン「帰れば消えるんだろ。それに、ここにはまだ話していないこともある。もう少しここにいてもいいと思った」

 

司会者「了解。じゃあ残留決定だ。まあ、気が変わったらまた言え。帰る選択肢を完全に取り上げるつもりはない」

 

エレン「わかった」

 

ミレイ「よかったですね。せっかく再会できたのに、すぐお別れというのも寂しいですから」

 

ナナリー「はい。もう少しお話しできると嬉しいです」

 

エレン「……ありがとう」

 

太公望「ところで、先ほどの逆行の話じゃが」

 

司会者「おう、太公望だな。お前は一話に戻ってもらう予定だ」

 

太公望「予定ということは、もう決まっておるのか?」

 

司会者「まあ、ほぼな。ただし、すぐに行くわけじゃない。次は別の話をする」

 

申公豹「別の話、ですか?」

 

司会者「ああ。次はChappyの話だ」

 

ミレイ「Chappy……?」

 

リヴァル「それって、誰かの名前?」

 

司会者「さて、どうだろうな。人の名前かもしれないし、概念かもしれない。あるいは、もっと別の何かかもしれない」

 

C.C.「もったいぶるな。お前が話したいのなら、さっさと話せばいいだろう」

 

司会者「まあまあ。今回はちょっと趣向を変えたいんだよ」

 

ルルーシュ「趣向を変える?」

 

司会者「今までは俺が主催者として、お前たちを呼んで議論させたり、妙な余興を始めたりしてきたわけだが……今回は、俺が話の中心に立つ」

 

月「つまり、司会者自身についての話ですか?」

 

司会者「しかも、今回は俺自身が直接参加する」

 

L「司会者が議論の参加者になる、ということですね」

 

司会者「いや、議論だけとは限らんぞ。そもそも、今回は俺が何者なのかという話だからな」

 

ニア「それは興味深いですね。これまでの能力や行動を見れば、通常の人間ではないことは明らかですが」

 

メロ「今さら正体を明かすってことか?」

 

司会者「正体というか、力の正体だな。俺自身のことについても少し話すことになるかもしれん」

 

太公望「ほう。おぬしの力の正体か。確かに、これまで散々見せつけられてきたが、詳しい説明は聞いておらんかったな」

 

申公豹「時間を止め、別の世界から人を呼び、過去へ送り返す。確かに、興味はありますね」

 

女媧「我らの世界に干渉し、運命さえ変え得る力……。その正体を語るというのか」

 

司会者「まあ、そう大げさに構えるな。俺だって何でもかんでも説明できるとは限らん」

 

かみ「神である私にも説明できない力なのかもしれないな」

 

司会者「お前が言うと妙に説得力があるな(笑)」

 

司会者「さて、ここまで話したんだ。お前たちは俺の力の正体を聞きたいか?」

 

一同「…………」

 

ルルーシュ「聞きたいに決まっているだろう」

 

C.C.「ここまで思わせぶりなことを言われて、聞かないという選択肢があると思うか?」

 

L「非常に重要な情報です。ぜひ聞かせていただきたいですね」

 

ニア「僕も興味があります。これまでの出来事を理解する手掛かりになるでしょう」

 

太公望「うむ。ここまで来たら聞かぬわけにはいかんのう」

 

尚文「まあ、俺も気にはなるな。今後も強制参加させられるなら、なおさらだ」

 

司会者「お前はそこにこだわるな(笑)」

 

ミレイ「ふふ。どうやら、聞きたくない人はいないみたいですね」

 

司会者「だな。まあ、ここまで言われてノーと言う奴もそうそういないか(笑)」かみ「神である私にも説明できない力なのかもしれないな」

 

シュナイゼル「なるほど。今度は我々が聞き手に回るわけだね」

 

ルルーシュ「お前の話を聞く側か。なかなか珍しい機会だな」

 

尚文「俺はもう、何を聞かされても驚かない自信があるぞ」

 

司会者「それはどうかな?」

 

尚文「……おい、その言い方はやめろ。嫌な予感しかしない」

 

ミレイ「ふふ。それでは、次の話を始める前に、皆さん準備はよろしいですか?」

 

リューク「ククク……人間じゃない奴の正体か。面白そうじゃねえか」

 

エレン「お前の力の正体……。俺も聞いておきたい」

 

太公望「ワシもじゃ。自分が逆行する前に、少しは知っておきたいからのう」

 

司会者「よしよし。みんな興味津々ってわけだな」

 

司会者は一度、会場をゆっくりと見渡した。

 

いつもの軽い笑みを浮かべている。だが、今回はいつもと少しだけ雰囲気が違っていた。

 

 

 

 

一瞬、会場が静まり返る。

 

司会者「んじゃ言うぞ。それはな……」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。