俺の恋人は永遠に子ども   作:灰恵

1 / 20


タイトル決めなきゃ。

何がいいかな?


思いつかへんねん。





仮想21世紀
第1夜 平和


 

 

 

 

 

高層ビルが立ち並び、多くの人が行きかう昼下がり、横断歩道の信号が赤になった。

俺は足を止める。

目の前を車が行きかう。

それをボーと眺めていたら、数メートル先に居る人間に目が付いた。

シンプルでも、かわいらしいリュックを背負い、都会には似つかない、田舎風の服を着ている。

都会の者じゃねーな。と感じた。

 

 

女性は内心、焦っていた。

 

「(どうしましょう。 ここで合っているのかしら。 それとも、さっきの道だったのかしら・・・)」

 

もんもんと考え、周りをキョロキョロ見渡す。

自分が今、どこにいるのかと、手元に持つ、慣れないタンマツで、自分の居場所を確認していた。

 

「(これが、あそこで、ココの信号がココだから・・・えーと・・・)」

 

信号が青になって、止まっていた人々が動き出した。

タンマツに気にとられ、ヒトが動き出したことに気が付かなかった。

 

コケッ!!

 

「!!」

 

女性は人の流れに付いていけず、背中を押される。

 

「(潰れる!)」

 

人が密集している所で転べば、ヒトに押しつぶされる。

それを感じた女性は、恐怖に目をつぶる。

 

「・・・」

 

いつまでも、その衝撃が襲ってこない。

 

転んだことに運よく気が付いてくれた人が、除けて通っているのかしら?

でも、変ね。

膝も、手も、頭もいたくないなんて。

 

恐る恐る目を開ける。

地面が数センチ先にある。

 

「ヒッ!」

 

顔面スレスレにある地面に女性は、小さく悲鳴をあげた。

そして、肩回りに感じる、引っ張られるような違和感。

後ろを振り向くと、青年が仏頂面で、女性が背負ったリュックを掴んでいた。

 

こちらに気が付いた女性を青年はゆっくり下ろす。

 

彼女の膝が地面に付き、次におしりが地面に付く。女性はペタリと座り込んだ。

ポケっと状況が飲み込めずにいると、青年は「気を付けろ」と言って、反対側に渡る。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

女性は、助けてくれた青年に、慌てて立ち上がりお礼を言った。

 

「きれいな人だったわね」

 

恋人がいるのに、一瞬惚れてしまうような、綺麗な男性だった。

青信号が点滅しているこのに気が付き、女性は急いで渡る。

 

渡り切り、ホッと息をつく。

手に握りしめたタンマツを見る。

その中には、彼氏との思い出の写真や家族の写真。連絡先が入っている。

 

きっと、彼が助けてくれなかったら、転んだ拍子に手から離れて、踏みつけられて割れていたわね。

 

そう思うと、落とさないように、タンマツをもう一度、ギュッと両手で握りしめる。

気をと取り直して、道を探す。

 

今度はしっかりと前を向いて。

 

 

 

 

 







次回から、あとがきに、本編とは全く関係のない、ボツ作品を上げて行こうと思います。



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。