テイルズオブゼスティリア 〜審判を超えし者の旅路〜   作:夢見草

5 / 10
本当にすいません!

気づいたら約一カ月も更新をストップさせてしまって...

別にエタったわけでも無いんですが、家のwifiがぶっ壊れてしまったもんで、ずっとpcが孤立してました。

この小説は頭の中ではすでにプロットやら(元々三部作予定だった)何やらは初期の頃から完成してるんですが何分それを描き起こすのが苦手で、文才欲しいです。

読んでくれているみなさんに申し訳ないです!本当にすいません!


Choice05: ようこそイズチへ!!

新たに少女を加えた一行はその後、遺跡にて憑魔に襲われないように警戒しながらも紆余曲折を経てようやく遺跡の外へと出ることができた。

 

「あーあ、無事帰ってこれたー」

「やっぱ外が一番だなー」

 

んーと背伸びをしながら、二人は思いっきり外の空気を肌で感じる。周りは青々とした草木と、ゴツゴツとした岩ばかりで、標高が高いためか周りには雲が漂い、青く澄んだ空は手が届きそうなほどに近い。三人にとっては見慣れた光景ではあるが、少女にとっては珍しいようで、キョロキョロとせわしなく視線を動かしていた。

 

「オレの村はもうすぐだから」

 

スレイの呼ぶ声で、少女も再び歩き始めた。

 

「まるでここは、神話に出てくる天族達が暮らす神殿のようだな」

 

青と白のコントラストがなされた美しい風景を眺めながら、少女は感極まった声で呟いた。

 

「本当に、“天族”って呼ぶんだ」

「何か、おかしいだろうか」

「いいや」

 

スレイは首を振って、ミクリオの方を見やる。

 

「神、霊、魑魅、魍魎といった姿なき超常存在を……」

そこで、スレイは言葉を区切った。

 

「人は畏敬の念を込めて、“天族”と呼ぶ」

 

その代わりに、ソルトが続ける。二人とも、小さいころからもう何度も読み返してきた本だ。もう本を見らずとも、“天遺見聞録”の内容を諳んじることができる。

 

「「だろ?/でしょ?」」

 

ソルトとスレイが聞き返すと、少女はハッとして振り返り、瞳を輝かせながらも、パチクリと瞬きを繰り返した。

 

「天遺見聞録の引用…………」

「じゃじゃーん!」

 

そこで、スレイは持っていた天遺見聞録を取り出し、満面の笑みを浮かべて少女の前へ掲げた。

 

「君も読んだのか?」

「ん?」

「君も、ってことは……」

 

今度は、スレイ達が面食らう番だ。

 

「私だって何度も!」

 

弾んだ声で、少女も頷く。思わぬ共通点を見つけた三人から自然と笑みが漏れる。そんな時、ミクリオがスレイ、次いでソルトのことをこずく。

 

「ああーと……」

 

話もほどほどに、そんな表情を浮かべるミクリオに苦労しながらも、スレイは続けた。

 

「行こうか」

「了解だ」

 

少女も快くうなずき、一行は先へと進んだ。

 

***

 

歩き続けること、およそ三十分。ようやく三人の住むイズチの、いうなれば玄関口とも呼べる二つの大きな建造物が見えてきた。

 

「あれが、俺達の村だよ」

「ソルト達は、こんなにも美しい場所に住んでいるんだな」

「まあね」

 

素っ気ない返事だが、ソルトにはその言葉が嬉しかった。記憶が思い出せないため、自分の生まれた場所が分からないソルトにとって、ここイズチは故郷と呼んで差し違えない。それを誉められれば、誰だって嬉しいだろう。三人は、建造物の間をくぐる。が、

 

「うっ!!」

 

少女は何かに阻まれるように一瞬身を構えた後、恐る恐る三人に続いた。

 

「ジイジの報告してくる」

「黙っとくわけにはいかないよな……」

「後で来るんだろ?」

「うん」

「出来れば行きたくないけどな」

 

ソルトのつぶやきを聞き流して、手を振りながらミクリオはジイジの家へと向かった。

 

「ん?」

 

気がつけば、ソルト達の周りに、イズチに住む人々が、物珍しさと警戒の混じった目を向けて集まっていた。

 

「みんな!!」

「えっ?」

「来て!紹介するよ!!」

 

そうして、スレイが住人の誘導を始めた。

 

「ほら、カイムもマイセンも来いよ」

「うわっ」

 

マイセンと呼ばれた赤髪の青年を、スレイは少女の元へと押しやった。

 

「うーん」

 

ジロジロと、頬に手をつきながらも少女を観察するマイセン。だが、少女はそれに全く気付くことなく寒そうに腕をさすった後、

 

「うん?」

 

思わず、片眉をひそめて顔をしかめた。どう見ても、スレイが一人芝居をしているようにしか見えなかったからだ。

 

「ソルトも手伝ってよ」

「あのなぁ…………」

 

長らくの友人の素直さ、いや、天然さにソルトは頭を抱えた。分かりきっているのに、それを平然とやってのける。それがスレイの良いところでもあり、悪いところでもある。少なくとも、ソルトとミクリオはそんな親友の天然さにもう何度も振りまわされてきた。

 

「これが、杜で暮らす俺の家族!!」

 

その前に立ち、スレイが誇らしげに両手を掲げる。しかし、

 

「これは……芝居?それとも何かの演出か?」

 

少女は瞳をパチクリさせ、表情をひきつらせるだけだった。だが、その反応はスレイの予想通りだった。事情を知っている自分ですら、スレイの行動には苦笑いしか出来ないのだから。

 

(やっぱムリか……)

(ムリに決まってんだろ!!ミクリオも見えないのに)

 

「何でもない、忘れて?」

 

バツが悪そうに頭をかくスレイを、ソルトはジト目で見ていた。

 

「ぷ……く……ははははっ!!」

 

ついにこらえきれなくなったのか、少女が凛とした声で笑った。

 

「君達は、面白い人だな」

「あはは……いやぁ……」

「ハア……俺もそう思うよ……」

 

フォローする気力もなく、そそくさと帰って行く皆を尻目に、ソルトはますます大きなため息をついた。

 

「あ、あれがオレの家。先行ってて休んでてよ。オレ達ちょっと用があるから」

「村を見学しても?」

「構わないよ、な?スレイ」

「うん、でも、皆を怒らせないでね」

 

周りを見やってスレイが言うと、少女は腑に落ちたように手を顔に添えた。

 

「なるほど……ここは天族の杜、そう言いたいのだな」

「そう!!それ!!」

 

やっと分かってくれたことがうれしいのか、スレイはビシッっと指を向けた。

 

「では、粗相の無いようにしなければ」

 

クスリと笑い、少女は瞳を興味に輝かせながら、あたりの散策を始まる。その後ろ姿を、ソルトはじっと眺めていた。

 

「珍しいな、彼女」

「ソルトも、悪い奴には見えない?」

 

その質問に、ソルトは軽くうなずく。少女からしてみれば、ソルト達はおかしな人間にしか映らないだろう。天族が見えなければ、今ここにいるのはソルトとスレイしかいないのだから。それでも、彼女は少しも気味悪がったりはしなかった。それが、ソルトには鮮明に映ったからだ。

 

「さてと、そろそろジイジの所に行きますか」

 

ゲッっと、スレイの表情が曇る。

 

「ミクリオ……うまく話してくれたかなぁ……」

「どうだか。でも、多分ムリだろ」

 

昔のことを思い出しながら、ソルトは苦笑いする。ジイジは厳格で、優しくも厳しい人だ。悪い事は、悪いとちゃんとしかる。それは、小さいころからヤンチャしては怒られたソルトが一番よく知っている。

 

「嫌な事は早めにおわらせようぜ?」

「そうだな」

 

そうして、二人はジイジの家へと歩き出した。

 

***

 

「このバッカもーん!!!!」

 

気の進まないままやってきたソルトとスレイへの第一声は、泣く子も黙るジイジの怒声だった。

 

「た、ただいま。ジイジ」

「相変わらずお元気で」

 

キーンと耳鳴りする耳を押さえ、恐る恐る片目をあける二人。その目と鼻の先に、ジイジはにじみ寄っていた。子供のころから散々怒鳴りつけられてきたのに、不思議と今でもソルトはこれになれないでいる。

 

「なぜ人間を我らの地に連れ込んだ?」

「ジイジ、スレイ達の言い分も聞くって言ったじゃないですか」

「今から聞くところじゃ」

 

ミクリオのフォーローも空しく、ジイジは軽く一蹴してスレイ達の座る向かい側に腰を下ろした。

 

「スレイ、ソルトや、分かっていながら戒めを破ったのか?」

 

真剣な声のまま、ジイジが問う。

 

「ゴメンよ、ジイジ。でも、ほおっておけなかったんだ」

「俺も同じ」

 

あくまで真剣に、スレイとソルトは真っ直ぐジイジを見据えてそう返す。

 

「この地に災いを呼ぶだけじゃ、人間は」

「オレもソルトも……人間だよ」

 

押し出すようなスレイの声、ミクリオが顔を向けると、スレイにはいつものハツラツさが無く、どこか落ち込んでいるようにも見えた。

 

「うむ……」

 

一つもらし、ジイジが天を仰ぐ。

 

「お前達は、ワシらと共に暮らしてきたことで、ワシらの存在をとらえ、言葉を交わす力をはぐくんだ。普通の人間には出来ぬ事じゃ、この大きな違いが分からぬお前たちではないだろう」

 

そこでふと顔を上げ、スレイが口を開こうとする。それを、ミクリオがさえぎった。

 

「それでも……」

 

力強い口調で、ミクリオは続ける。

 

「それでも、ソルトとスレイにとって、初めてであった人間だったんです」

「うーむ……」

 

険しい表情のまま、ジイジが再びスレイを見やり、再び場に沈黙が訪れる。それを破ったのは、今まで黙っていたソルトだった。

 

「……とりあえず、俺は彼女の元に行くよ。いつまでも外で待たせておくワケにもいかないしな」

 

スッと立ち上がって、ソルトは背を向けた。スレイも、それにつられて立ち上がる。

 

「同じ人間でも、お前とあの娘では同じ景色を共有することはできん。それはソルトも分かっておるじゃろう?」

 

ピタリと、ソルトの足が止まる。ソレは、あまりにも的を得ていた。同じ人間でも、天族を見ることができるソルト。そして、見ることができない彼女。それが、二人の違いをはっきりと表していた。

 

「……それでも」

 

思い出すのは、整然さと可愛らしさが佇む少女の姿。この杜を美しいと感じ、不可解な行動をとったスレイとソルトにも気味悪がることなく笑い、接してくれた少女なら或いは。根拠はないが、ソルトはアテもなくそう思った。

 

「例えそうだとしても、彼女なら俺達と同じ光景を目にするようができるようなると……俺はそう思うよ」

 

それだけ言って、ソルトとスレイはジイジの家を後にした。

 

「ジイジ…...」

 

残されたジイジは、スレイとソルトのいた場所を複雑そうな顔で見ていた。

 

***

 

「あれで、良かったのかな?」

「どうだか。でも、ジイジも分かってくれるさ」

 

草木を踏みならし、スレイとソルトは帰路へとついていた。

 

「寝むそうだな」

「疲れがたまってたんだろ」

 

彼らが家にたどりついたころ、少女はスレイの家の前でうつらうつらとしていた。槍を抱え、正座して規則正しい寝息を立てている少女の表情は、とても気持ちよさそうだ。

 

「なんか、起こすのが気の毒だな」

「でも起こさないと、それこそ風邪ひくしな」

 

そこで、ソルトはあることに気付いた。

 

「そういえば、食材とか残りあったっけ?」

「え?」

 

言われて、スレイは食糧保管庫のことを思い出す。ウリボアの肉の燻製は、昨日ので食べつくしたし、他にも残っている食材はあまりない。

 

「多分ないかも」

「じゃ、俺がチョロッと狩り行ってくるから、スレイは彼女を起こして、料理の準備をしててくれないか?」

「まかせて!!」

 

ソルトの頼みを、スレイは快くうなずく。かがんで、少女の肩を少し揺らす。

 

「じゃ、行きますか」

 

それを見届けた後、ソルトは自身の装備品を確認し始めた。腰にある鞘から、刀を抜き出す。ゆらりと反った刀身が、日の光を反射してキラリと光り、ソルトの顔を写す。ソルトが今のニ刀スタイルになった理由は、これが一番しっくりと来たから。いや、体に染みついていた、とでも表現しようか。とにかく、扱うのが難しい二刀流を、スレイは何てことないように扱うことができた。

 

「さて、そろそろ行きますか」

 

シャキンッと刀を納め、ソルトは今晩の料理に花を添えようと、アロダイトの森へと狩りに向かった。

 




壊れてみて、wifiの大切さが身に染みて分かりました。wifiが無いと本当に何もできない...自分はps3でFPSするのが好きなんですが、ここ二週間ばかりずっと出来なくて大変でした。

後書きについてですが、今までの会話形式を辞めて、この小説で出てくるオリジナル設定とかの解説を入れていきたいと思います。これについて何かあったら気軽に意見感想批判を下さい!!
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