贔屓だと思いますが御容赦下さい。
なんとか演習はS判定を貰う事が出来ました・・・
加賀さんは、なんだか少し嬉しそうに「次は負けません」って宣言してきました。
正直大先輩にそこまで言われちゃあこう答えるしかないですよね?「次も負けません」ってね。
加賀さんとは仲良くなれそうです。
あと、大淀さんからはしきりに褒められちゃいました。
わたしは自分に出来ることを最大限にやっただけなんですけどね。
―――ただ、最後の一撃は本当に危なかったです。
もしも、あと一瞬でも気がつくのが遅れていれば、わたしは大破でした。
しかも。回避だって実際のところは直撃しそうなところを自分が人間だという事を利用して体をひねって、大きくその場を跳んで回避したにすぎないです。
わたしがフネだったのなら、確実にこれは負けです。
・・・ワスプとの戦いを思い出したせいで泣きそうになったのは秘密です。
結果がすべてだけど、今回の勝ちはただ運が良かっただけ。勝ちを拾わせて貰っただけです。
もっともっと、強くならなくちゃ。
本当は、護衛艦だから強さなんて必要はないんですけどね。
わたし達に求められていたのは、あくまで抑止と防衛でしたから・・・
まあ、これからはそうも言っていられないんですが。
と、大淀さんと加賀さんと一緒に鎮守府まで帰ってきました。
道中加賀さんが航空妖精さんと反省会をしていましたが、むしろしなければいけないのはわたしですよ?
何回でもいいますけど、まずCIWSをすり抜けれる事自体が異常なんですから。
わたしが「あれって音速戦闘機でも撃ち落とせるシロモノなんで、そのくらいで許してあげてください」って言ったらドン引きされた。
ひどいです。曰く「音速・・・そんな機体が空母に積めるのですか?」だそうで・・・まああの時代だと運用方法はかなり変わりましたからねー。
空中給油とか、一部の戦闘機のみですけど母艦から発艦できる戦闘機とか聞いたらどうなるんですかね。
もしも加賀さんにも搭載する・・・となるのであれば・・・無理ですね。甲板が木製なので焼けちゃいます。
何らかの処理さえすれば・・・まあ、全部たらればなんですけど。
大淀さんに聞いたところ、艦娘と同じで戦闘機もほとんどは第二次世界大戦で活躍出来た機体しか妖精さん達が作れないそうです。
ついでに言えば操縦も出来ないらしいです。ただ例外で、大戦末期に作られたり、計画だけだったりした機体は何故か作れたりするそうですが。
そうそう。わたしも一応偵察機だけど持ってる、って言ったら興味をもたれたんですよね。
今度見せてほしいとの事だったので、そのうち加賀さん達のいる空母のお部屋に行こうかと思ってます。
わたしの海鳥は、凄いんですから!ちょっとだけ自慢したいです。
で、鎮守府のドックに着いてからが大変でした。
わたしたちが帰ってきた事を知った明石さんと雷ちゃんが出迎えてくれたんだけど・・・わたしの服がちょっと焦げてたのを見て驚いちゃってたんだよね。
おかげでちょっとだけてんやわんや。どうやらちょっとだけ髪もダメージを受けてたみたいで、すぐさま入渠させられました。
なんでか雷ちゃんまでついてきたけど・・・けど、温泉みたいで気持ち良かったです。雷ちゃんとあらいっこしたのは楽しかったですね。
やっぱり人間になれるって素晴らしいことなんだって思います。
「といった感じでようやく報告に来れました」
「あはは・・・雷ちゃん・・・」
「まあまあ、電。雷も心配だったんだろうさ」
「それはわかりますが・・・みらいさん、ご迷惑じゃなかったです?」
「あはは。いいえ、まったくそんな事はないですよ。ありがとうね、電ちゃん」
むしろ入渠中になんで服まで治っているのかが未だに疑問です。
わたしのレーダーはごまかせないはずなんですけどね・・・
「しかし流石護衛艦。イージスの名は伊達ではないようだな、みらい」
「勿論ですとも・・・と言いたかったんですが今回はギリギリでした。まだまだ精進が足りない新米ですよ」
「こ、これだけの戦果でギリギリなんですか・・・」
「わたしのスペックをもっと発揮できればもっといい結果が出せたはずです。そんな事を実戦で言ってられないですから」
「・・・それでもだ。よく加賀の攻撃機にミサイルを使わずに勝てたものだ。私はてっきり、使うかと思っていたんだが」
この司令官。さてはわたしにミサイルを撃たせようと加賀さんと当てましたね?
流石この年齢で少将を任されているだけあって、謀略はお得意なようで。
「流石にまだ補給が出来るかもあやしいですしね。実戦以外では使わないと思います」
「そうか・・・なら丁度いい。実は大本営側から君のミサイル兵装を解析してはどうかと依頼が来てな。正直な所を言えば作れた所で君以外に使いこなせないと思うんだが・・・どうだろうか、数発弾頭を分けて貰えないか?もしかしたら妖精さんが複製出来るかも知れない。そうなれば君の補給についてもどうにかなるかもしれないしな」
「あー・・・ホントは補充できるかどうかも怪しいんで渡したくないですけど、無理ですよねぇ・・・わかりました。うちの妖精さんたちに言って取ってもらう事にします」
まあ、ちょっとくらいなら解析に回してもいいかな。もしかしたらミサイルの開発が出来て補給が出来るかもしれないし。・・・技術的には渡したくありませんが背に腹は変えられません。
と、ここでわたしと司令官さんの話を聞いていた電ちゃんが首をかしげます。
「ところで、その『みさいる』ってなんなのです?新しい魚雷ですか?」
・・・あー。そっか、電ちゃん達過去の艦艇にはミサイルは珍しいものに入るのか。
「まあ、わたしの場合は魚雷も含まれているかな。それ以外にも弾頭を変えることで対地、対空、対艦。そして対潜すべてをカバーできるすぐれものですよ。飛距離も中々ですし」
「未来にはそんなものがあるのですか。凄いのです」
現状確認したところ、アスロック、SAM、短SAM シ―スパロー。ハープーン、それと虎の子のトマホークと結構弾種がそろってましたがやはり護衛艦と言うべきか。
一番多いSAMとかそのあたりでもあんまり贅沢は出来ないかな、って程度しか数がありませんでした。
やっぱり使いどころは見極めないと、ですね。
「・・・よし、これで今日の仕事は終了だ。さて、みらい、電。行くぞ」
「はいなのです!」
「へ?え、ちょっとどこに行くんですか?」
「なに、着いてくればわかるさ」
そう言われてわたしは二人について行きます。
どこいくんですかね?と思っていたら、その足の向かう方向には覚えがありました。
「えっと、確かこの先って食堂ですよね。お夕飯ですか?」
そう。明石さんと一緒に工廠に行く間に教えて貰った場所の一つ、食堂へと向かっているみたいです。
何かおごってくれるんですかね?
「まあ、奢るといえば奢るようなものだが・・・ま、来れば分かる」
そう言って二人で食堂の扉を開きました。
―――妖精さんたちも使う広々とした食堂。
もはやレストランと言っても過言ではないその場所。窓から海が見える一等席の場所には、20人位の少女達がいた。
その中には雷ちゃんや加賀さんも混ざっていたのですぐさまに理解できた。
その場にいるのは、この鎮守府に在籍している艦娘たちなのだと。
そして、皆に飲み物を配っていた茶髪の巫女服を改造したような服の女性がこちらに気がついた。
「ヘーイ!テートクに電、ようやく来たネー!New faceもこっちネー!!」
「金剛、そんな大声でなくても分かってるぞ。さあ、電、みらい。行くぞ」
「はいなのです!」
「あーっとまだ状況が理解できてないんですけど・・・これ、どういうことです?」
良く見れば彼女たちの座っているテーブルの上には豪華なお料理の数々。もしかして、これって・・・
「この鎮守府では、誰かが着任するたびに、こうやって歓迎会を開くのです」
「つまりだ。今回は君。みらいの歓迎会というわけだ・・・サプライズになったかな?」
「!・・・ええ。とても、嬉しいです」
多分、今わたしの中にあるのは「喜び」という感情。
誰かに、祝ってもらう。今まで感じたこともなかったけれどこんなに嬉しいなんて・・・きっと艦娘にならなければ理解できなかったでしょう。
「さて皆揃っているようでなにより。今日は新しく来た艦娘の歓迎会だ。無礼講で構わない。さ、みらい。主賓から一つ挨拶を頼む」
「いきなりですね・・・」
電ちゃんと雷ちゃんに案内されるがままに席に座ったかと思ったら、司令官さんから挨拶を頼まれました。
いきなりでびっくりしましたよ・・・
「コホン。新しくこの鎮守府に着任しました、イージス護衛艦のみらいです。至らないところもありますが・・・未来の艦艇として、皆さんの足は引っ張らないように頑張っていきます。よろしくお願いします!」
ぱちぱち、と拍手が巻き起こりました。ちょっとだけ恥ずかしいですね。
「さて、それでは「司令官おなかが減ったっぽいー!」・・・ふふ、そうだな。長々と話をするものでもないし、さっさと始めるか。
いつも通り駆逐艦達はお酒に手をつけるなよ?皆、飲み物は持ったな?それじゃあ――――乾杯!」
乾杯!という声とグラスのカチンという音と共に、歓迎会は始りました。
あとがき:
というわけで歓迎会の始まり始まり。
一応座り方としては司令官が上座、その次が戦艦&空母。重巡&軽巡。そして駆逐艦といった並びになっています。
みらいちゃんは一応元のフネの全長が170m程度ということだったので大きさ的に軽巡か重巡のあたりに座っていることになります・・・あれで駆逐艦とか絶対にいえませんて。
まあ最終的に全員がばらばらに動くので最初だけこんな感じというところでしょう。
それと、まだ明言していませんが、この世界における艦娘は『単一』の存在です。撃沈しない限りは2隻目が登場することはありません。
実はここまで建造に触れて無いのもそんな理由があります。
なので各鎮守府に在籍している艦娘達が少なくなってしまうのでこの鎮守府においては現状22隻+みらいの状況です。
全部の艦娘を一気に出すのはちょっと難しいです・・・申し訳ありません。
ただ他の鎮守府には在籍してますので、どこかで交流させたいですね。
とりあえず私が書きやすそうなゲフンゲフン、それなりに人気な艦娘&今後の展開に不可欠と思った艦娘は存在しておりますゆえ。
すでに2人は分かってしまう娘がいますが。
さて、前回の設定について説明をば。結構感想でも突っ込まれたので補足です。
Q、CIWSは取り外せるよ?
A、取り外してしまうと本家艦これの対空装備が産廃になってしまうレベルなのでこうしました。
Q、ミサイルの弾薬費は砲弾より安いんじゃ・・・
A、現代では確かにお安いです。が、艦これのフネはWW2の物で、この世界ではイージス艦のほとんどは過去で破壊され片手で足りるほどしか存在していない。アルペジオ組のハルナが一回の弾薬補給が275で、「超重力砲は無くても持ってくる初期装備でオールラウンドに戦え、未来装備の為本来なら補給出来ない所を妖精さんマジックでなんとかする」という事で大和並みかなと考えました。
Q、テンプレ弱すぎね?
A、書いてませんでしたが、アレはレベル1と仮定してます。多分改修して行けば対空と対潜の鬼になり、他の艦艇相手でも圧倒してくれるでしょう。
Q、ミサイルの命中率はどうなんの?
A、基本ゲームと同じで結構外れる事になりそうですが、多分妖精さんが作った物で質が落ちてるとかそんな感じでお願いします。レベルが低い間は、それでもトマホーク菊池妖精さんやアスロック米倉妖精さんがどうにかしてくれるでしょう(
Q、でも単装砲取れるのはおかしくね?
A、はい、まったく持ってその通りです。実際なら基盤とか色々な理由で取れても他のフネにはつけられないでしょう。そこはもう、妖精さんがどうにかしてくれるという感じで補完お願いします(震え声
じゃあなんでこんな感じにしたの?と思われるかと思いますが・・・
感想の方では海軍が改修出来たからとか書きましたが。
ガチで、黒歴史で書くつもりは無かったんですが、書き直す前のプロットから多大な影響を受けてます。
はい、2話のあとがきで言ってた鬱多めのほうです。
それだと、みらいちゃんは最終決戦で世界の歪みによって世界から消えてしまうって感じにしてたんですよ。
で、その後。深海棲艦がそれでも現れ人類を襲い。絶対絶命となった時もう一人の主人公が決戦前に壊れて預けられていたのを修復した単装砲と、たまたまみらいから発艦していたから残っていた海鳥を引き連れて颯爽と現れるというもの。
海鳥はその主人公を庇って砲弾へ突っ込んで爆発、単装砲も無理な使い方の所為で壊れ勝利はするもののみらいの痕跡は全て無くなってしまう。けれども主人公だけは覚えていて、後世に語り継いでいく・・・ってラストです。
(なんで鬱かっていうと語り継げたとは言ってないのがミソです)
で、じつを言えばこれが秋月ちゃんの対空装備を産廃にしたく無い理由でして。
はい、お判りになったかと思いますが、その主人公が秋月ちゃんだったんです。
CIWSを取り外さないのも、秋月ちゃんやみらいちゃん以外には対空装備は付けたくないのが理由でして。三式弾とか元からあるのは除きますけど。
同じく秋月ちゃんが装備してしまうとみらいちゃん並の対空の鬼になりそうで怖いです(
まー前のプロットで秋月ちゃんの最後は救われなかったお詫びでこっちでも出す予定です。
完全なまでに私事です。ツッコミ所満載でしょうけれど御容赦下さい。
SSなんだしハメ外してもいいじゃんと思いますが、すいません。性分ですので。
かなり長くなりましたが、最後に・・・あの設定はあくまで脳内で艦これなら〜で考えた妄想なんで、実際に実装されたらどうなるかはわからないです。そんな感じの緩い感じで作ったので設定ガバガバです。
その事をご理解していただきたいと思います。
PS、はい、恒例のミス報告です。まさかの弾種説明でみらいの代名詞の1つ、ハープーンを忘れてました。
サジタリウスェ・・・
教えていただきました平賀弥さん、ありがとうございます。