もしも艦これ第3話であの蟹が海の中で蘇っていたら。もし一度だけでも、あの蟹が、撃っていたら。

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ちょっきんなーの蟹さんが助けます。


蟹の気持ち。

 ……なんの音じゃ?ワシはデプスチャージと一緒に海の藻屑なったんじゃないんかのう?なんでワシは生き返っとるんじゃ?やっと死ねたいうんに…まぁ、ええわ、もう一度戦えるんなら、それも有りじゃろ。

「ーーー!」

「ーーー?」

 なんじゃ、女の声がするのう……誰かは知らんが、2人、3人…まあええそんな事よか浮上して…浮上…ダメじゃ、身体が動いてくれんわ。全く、なんで生き返ったかもようわからんのう。しっかしワシが死んどる間にまた妙な気味悪いもんがはびこっとるのう、変な形でデカい口開けとる鯨みたいな一つ目の黒いのに、頭にちっこいそれの仲間のようなの被った白い女。見た目ツルツルじゃしニンゲンとは違うようじゃのう、似とるが。上の方でドンパチしとるとこを見るに何かと何か…多分さっきの気味悪い連中じゃろ、戦っとるようじゃ。戦争かの?まだこの星でサイバトロンとデストロンがやり合っとるのか?…違うみたいじゃ、サイバトロンの反応もデストロンの反応も無い、ちゅーことは、じゃ。別の勢力がやり合っとるという事か。ワシも動ければ、混ぜてもらえたんじゃがのう…残念じゃきに、仕方なしか。

「ー?」

 なんか気味悪い連中が下がっていくのぅ、つまりあれか、もう一つの連中が勝ったっちゅーことか。お?やっと少し浮上出来るようになったようじゃな。しかし状態じゃあまだまだじゃ、こんな状態で一発でも撃ったらぶっ壊れてまうわ。あー、また意識が朦朧としてきたわ。ちょうどワシの上にさっきの女に似た女が水上に立っとるわ。結構なべっぴんさんじゃのう、ぶっ壊しがいがあるっちゅー感じじゃ。

「ランページ、ランページ」

 ん?その声はミューちゃんか?なんじゃ、ワシを迎えに来てくれたのかミューちゃん。嬉しいのう、とっても嬉しいわ。

「ランページ、オネガイ、アレ、ウッテ」

 なんじゃ、いきなり。ミューちゃん、撃って欲しいのはわかるがの、ワシこれ一発撃つだけでもぶっ壊れてまうんよ、だから勘弁してくれ。

「ランページ、オネガイ。コノママダトアノコ、ゴウチンシチャウ」

 ゴウチンってなんじゃミューちゃん?…ああ、ゴウチンって轟沈の事か。納得じゃ。じゃがの、ミューちゃん。あの女が轟沈しようとワシには関係ないんよ。確かにミューちゃんとかならともかく、じゃ。

「オネガイ、ランページ。オネガイ」

 …しゃーないの、一度死んだ身じゃ、もう一回死ぬのも悪くはないじゃろ。そんで、どれを撃てばいいんじゃ?

「アレ、キタラウッテ」

 あー、なんか気味悪いのが飛んどるのう。アレを撃てばいいんじゃな?

「ウン」

 了解じゃ、ランページ、変身じゃァ!ちょっきんなー‼︎さーて目標射程範囲内まで後2秒、1、ミサイル発射、そこじゃァ‼︎

「きゃあ⁉︎」

 おっと、危ない危ない、間違えてあの女まで撃つとこじゃったわ。…っと、ワシはもうこれで本当に限界みたいじゃ、ミューちゃん、元気でな。

「ウン、アリガトウ、ランページ。オカゲデ、キサラギチャン、タスカッタ」

 あー、あれ、キサラギチャン言う名前なんか。ま、もう二度と会うことはないじゃろ。ほんならもう一回海の底に沈むとするかの。良かったなキサラギチャン、ミューちゃんにお礼言うとけや。ほんじゃあの、アバよ、じゃ。




たまにはこんな蟹さんがいてもいいんじゃないですかね。

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