1なんてどこにもなかったのに。
サブタイトルだけ修正しました。すみません、夢みてました。
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蓉子は祐巳がまだ来ないことに態度に出ている二人を見やった。
「さっきからピッチが早すぎよ、聖に江利子」
苦笑いしながら、少しだけになった料理を均等に分けていく。
「だって、つまんないじゃない」
江利子は、酔いからか子どものように言う。
聖はぶすくれている。
そんな時に、やっと待ちわびた人物がやってくる。
蓉子は安堵の笑みを浮かべる。
「すみませんっ!今日は、来られるって知ってながら...」
息を切らせて祐巳はやってくる。
『ブルームーン』の制服の白シャツだけを羽織った姿に、聖は拗ねていたことにバツの悪さを感じ、
「祐巳ちゃんのそんな姿見せられたら、チャラにしちゃう」
おちゃらけて言う。
「ジーンズo.kなの?」
江利子も鋭く指摘しながら、柔らかい笑みを見せる。
「着替えるのがもどかしくて...こっち来た途端、オーナーが怪我したとか店長がインフル疑惑とかで」
そう言う祐巳に蓉子はただ、優しく微笑みかける。
「きちんと着替えてきますね。後、お代わり、お持ちしますね」
祐巳は向日葵のような笑顔をそれぞれに向け、言う。
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「祐巳ちゃんが来なくて、蓉子が落ち込んで大変だったのよ?」
祐巳が着替え、お代わりを持って来たタイミングに江利子が話す。
「そうそう。責任持って慰めて~」
聖も便乗する。
「一番はあんた達でしょう。会話もしにくい雰囲気作って」
蓉子が呆れながら、自身もそうだったのかもしれないと思う。
祐巳はくすくす笑いながら、
「そうでしたら、駆け回ったこともどうでもいいやってなりますね」
自然と、端々にはあなた達は特別。と思わせるように言う。
「でも、もう一つのお店。大丈夫なの?」
蓉子はそれで、じゃあ戻ります。と言われても仕方のないことを聞いた。聞かなければ良かった、そう感じた時に、
「この時間は比較的静かですし、ほぼ全員待機命令下しましたから。」
祐巳は蓉子の考えを見透かしたかのように優しく言う。向日葵のような笑顔を添えて。
蓉子は照れて、後日七人もの大所帯でここを利用したいことを話す。
聞いた祐巳は、
「もちろん構いませんよ。『ブルームーン』は日曜定休日ですけど、貸切の形で営業することも出来ますし」
ちょっと待ってて下さいと言い残し、カウンターに消える。
「蓉子、えらく積極的になってきたじゃない」
祐巳の後ろ姿を目で追いながら江利子は言う。
「蓉子さん、今日、この後誘えば?」
聖が少しの真剣さを出しながら言う。
「ちょっ、ちょっと早いでしょう?」
蓉子は聖の言葉に、整理が追い付かないまま慌てる。
「お待たせしました。あれ、何の話なさってたんですか?」
祐巳は蓉子の真っ赤な顔と、聖と江利子がニヤニヤとしているのを見やり首を傾げる。
「ん~。私も江利子も祐巳ちゃん気に入ってるけど、蓉子はそれ以上だって話~」
聖が満面の笑みで話す。
「ちょっと、聖っ!」
蓉子が抗議を上げる
が、祐巳が
「綺麗な人たちが言うと何でも様になりますね」
あえて見当違いのことを言い、蓉子の恥ずかしさも江利子と聖のからかいも脇へやらせる。
(リミットが近づいてる。なんで、この人たちに吸い寄せられたんだろ。交わらないままでいたら、楽だったのに)
長くなるので分けます。