また、犯罪的な表現、直接的な点もありますが、
Stop 犯罪!です。
もしも、if世界を待兼山が想像したらこうなった。でお読みくださいませ。
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慌ただしい日常を、だけど、日々一緒のことのないそれらを祐巳は眺めるように思い浮かべた。
そして_、
祐麒に目を向けた。
「お前、なんかあったのか」
祐麒は祐巳と今日、会ってから何かを感じ取ったが、分からないからこそ訊ねた。
「なんで?この前、来たこと怒ってほしいの?そういうプレイに持ち込みたい?」
祐巳は何の変化もなく、どうとでも取れることを祐麒に返す。
祐麒はだから、この『何か』は気のせい、この前から続く、自身の心の弱さのせいにした。
「なんだよ、そんなプレイでは盛り上がりたくないね」
そう言いながら、壊れないように、でも、何処かに行かないように、強く抱きしめた。
「そう?スパイスになるかもよ?」
抱きしめられたにも関わらず、変化も見せずに祐巳は言う。
ただ、最近知り合った三人を頭の片隅に登場させながら。
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祐巳と祐麒は光と闇。
だから、権力社会で祐麒が生きていくのを祐巳は助ける。
祐麒が信じられるのは、ただ祐巳だけ。
祐麒はいつか、祐巳と安穏な生活を歩みたいと思い、延々と続く政財界の名門、自身の先輩に取り入った。
奥歯を強く噛みしめすぎて口内が、気が付いたら鉄の味がしていたことも何十回以上とある。
それでも、祐巳とを夢見て切り替えてきた。
ろくでもない父親を遺した冠では、二人でこれからを生きていくには無理だと祐麒は思った当時を思い出して。
祐巳は生まれた頃より、転落人生真っ只中の母親はもとより、社会のゴミ溜めを覗いてるような大人の中で育った。
社会の仕組みを知り、ただ、光射す場所では生きれないのだと感じた。
だから、深く濃く何処までも誰よりも、何よりも、闇に闇に染まった。
人の心の情報を集め、操り、仮初めの毛布を必要な人間に与えてきた。
合法、非合法なことを的確に判断し、人・団体・場所を用意し、絶対的な立場で居た。
祐巳が一人で気づいたわけではなかった。
母親が麻薬に染まり、死んだ際に祐巳に手を差し伸べた国籍も全て不明の老人が助けた。
『長老』と呼ばれた男の後を継いでるようなものだ、と考え、発展してきた。
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「次は...誕生日の日に会わないか」
祐麒は少し、照れくさそうにして祐巳に切り出した。
気だるげな、少し女の性の余韻を残しながら祐巳は、ただ、
「その時にならないとお互い、わかんないでしょ?」
と、言い部屋を後にした。
祐麒は、思うしか出来なかった。
(どうした?祐巳が何かおかしい。いつもの態度、いつもの言葉遣い、仕草なのに。小骨があるような小さいけど違和感...)
そう、ただ思うしか。
祐巳は祐麒の闇。
だけど、光ではないから。