タイトル通りポケモンBWのサブウェイマスターたちの妹の話です。

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サブウェイマスターの妹

 ある晴れた昼下がり、イッシュ地方のライモンシティにある、ある一軒家で事は起きた。

 

 

 「お兄様方!!

  私、カントーに行ってまいります!!」

 

 「トマリ………またですか?」

 

 「はい、イッシュ・シンオウ・ホウエンは回りましたので」

 

 「わぁ、~いってらっしゃい

  お土産よろしくね、トマリ」

 

 「もちろんですわ」

 

 「ジョウトのいかりまんじゅう希望で」

 

 「えぇ、わかりましたわ

  最低10箱は買ってまいります

  楽しみにしていてくださいまし」

 

 「やったっ~~~!!」

 

 「……っ、クダリ!!」

 

 「何、ノボリ?」

 

 「ここは兄として妹の行動を止めるところでありましょう!」

 

 「…だって、トマリが旅に出るのはいつものことじゃん」

 

 「そうですわ

  ノボリお兄様、あまりお怒りになられては体によくありませんわよ?」

 

 「旅が悪いと言っているのではありません!

  旅の理由がいけないと言っているのです!!」

 

 「「どこが(ですの)?」」

 

 

 同じ方向に首をかしげる弟妹(ていまい)にノボリは握り拳でテーブルをたたく。

 

 

 

    バンッ !!

 

 

 

 「婿探しの旅など私断じて認めません!!!」

 

 「えぇ~、別にいいじゃん」

 

 「いいえ!ダメです!!」

 

 「どうして?」

 

 「手塩にかけたかわいい妹をどこの馬の骨と知らぬ輩に渡す気など私、

  髪の毛先のほどもありません!!」

 

 「ふ~ん…、どうでもいいけどノボリ」

 

 「どうでもっ………、なんですかクダリ」

 

 「トマリもう行っちゃったよ」

 

 「ふぢいgふfdbvるれbrヴうfbvぶbrヴぃsskldfklh!?!!!」

 

 「うん、何言ってるかわからない」

 

 

 知らず知らずのうちに兄を出し抜いてとっくに旅立ってしまった妹にノボリは

 声にならない絶叫を上げる。

 

 

 「いいじゃん

  トマリの婿殿に求める条件に合う人なんてそうそういないよ」

 

 「確かにそうですが……」

 

 「またすぐに地方を制覇して帰ってくるって

  なんせ婿殿への条件は“自分よりバトルが強いこと”なんだから」

 

 「…………それと“ポケモンを家族として大事にする方”です」

 

 「でしょ?

  トマリは僕とノボリよりも強いんだよ?

  サブウェイマスターの2人でも勝てないトマリを負かしてくれる人なんて見つからない」

 

 「・・・はぁ~、わかりました

  大人しくあの子の帰りを待ちます」

 

 「うん!あとお土産の帰りもね♪」

 

 「………そうですね」

 

 

 兄二人がこうして納得して話が終った頃、話の中心だった妹はすでにヒウンシティから船に乗り

 カントーを目指していた。

 

 

 「待っていてくださいまし、未来の旦那様

  今、未来の嫁である私が迎えに参りますわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~~~~~~ 2週間後 ~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 「つまりませんわ・・・」

 

 「・・・・・・俺を倒しておいてそれを言うか」

 

 

 カントー地方トキワシティ。

 ここにカントー最後の最強のジムがある。

 そこで先程まで一方的なバトルが行われていた。

 

 カントー地方最強のジムリーダーの6体すべてが一撃で倒されたのだ。

 

 

 「今回もはずれですかしら……

  私を倒してくれる方はいったいいつ現れるのでしょう

  ねぇ、ランクルス?」

 

 

 ‘大丈夫?’というように抱きついてくるパートナーを撫でながらため息を吐くのは、

 イッシュ地方のライモンシティにあるバトルサブウェイ、サブウェイマスターの妹こと、

 トマリである。

 

 

 「…………よし、そこまで言うなら倒してみろよ

  カントーの伝説をよ」

 

 「伝説?」

 

 「弱冠11歳でセキエイリーグのチャンピオンまで上り詰めた奴だ

  相手に不足はねぇだろう?

  それにこのままお前を返すわけにもいかねぇしな

  カントーは弱いなんて印象もたれたら厄介だ」

 

 「まぁ!

  そんな噂流しませんわ

  ですが……、そうですね

  伝説・・・・興味がありますわ」

 

 「よし!

  カントーの誇る伝説はあの山にいるぜ」

 

 

 トキワのジムリーダー・グリーンは窓からまっすぐある方向を指差した。

 そこにあるのはシロガネ山。

 カントー・ジョウトの真ん中にある山だ。

 

 

 「あそこに・・・・・

  あの山にはどうやっていきますの?」

 

 「……あの山にはな」

 

 「はい」

 

 「まずカントー・ジョウトの両方の地方のジムバッチを全部持ってることが第一条件だ」

 

 「わかりました

  1週間でジョウトのバッチ集めてまいりますから少し待っててくださいまし」

 

 「って、ちょっと待て!」

 

 「なんですの?」

 

 「1週間って・・・・・」

 

 「あら、カントーは船旅に少し疲れていましたので回りきるのに少々時間がかかりましたが

  今はそんな疲れもありませんから、1週間でも長い方ですわ」

 

 「…………」

 

 「?」

 

 

 グリーンがなぜそこまで固まって驚いてるのかわからず首をかしげる。

 

 

 「はっ、・・・・・そ、それとだなマサラタウンにいるオーキド博士からの許可も必要だ」

 

 

 とりあえずグリーンは流した。

 本当のことであると脳が認めたくないための処理であった。

 

 

 「でしたら、1週間後にご挨拶に伺いますと話しておいてくださいまし

  それでは」

 

 

 

  キー  バタンッ

 

 

 

 それだけ言うと止まりは外へ出て行ってしまった。

 

 

 「は、ははっ、…………まじかよ」

 

 

 このセリフを1週間後、グリーンはもう一度言うことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~ 1週間後   場所、シロガネ山頂上 ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……ピカチュウ、ボルテッカー」

 

 

 

  バタンッ

 

 

 

 「そこまで!ランクルス戦闘不能!!

  このバトルマサラタウンのレッドの勝ち!!」

 

 

 トマリとレッドのバトルの審判をしていたグリーンはひきつった笑顔をしながら宣言した。

 グリーンは正直トマリがレッドのパーティを倒せるとは思っていなかった。

 それが結果はピカチュウ以外のパーティをすべて倒してしまったのだ。

 最後のピカチュウもお互い大将同士でぎりぎりの勝ちだった。

 

 

 「………」

 

 「ト、トマリ?」

 

 「まぁまぁまぁまぁ!!

  この時をわたくしずっと待っておりましたわ!!!」

 

 「うぉっ!!」

 

 

 バトルが終った時からずっとうつむいていたトマリにグリーンは心配になって声をかけるが、

 逆にトマリの声に驚きのけぞった。

 

 

 「レッド様!」

 

 「…………何」

 

 「私と結婚を前提に付き合ってくださいまし!!」

 

 「はぁ!?」

 

 「…………何で」

 

 

 再びグリーンは驚き叫ぶ。

 しかし、そんなことは気にせず冷静に対応するレッド。

 そんなレッドをうっとりとした目で見つめるトマリ。

 ・・・・・カオスだ。

 

 

 「私ずっと探しておりましたの

  未来の旦那様になれる、その条件を満たした方を!」

 

 「……」

 

 「条件?」

 

 「えぇ!

  一つ目は私よりバトルが強い方」

 

 「今証明されたな」

 

 「……」

 

 「そしてもう一つはポケモンを仲間として、家族として大事にされている方です

  レッド様はどちらも満たしておりますわ!!」

 

 「まぁ・・・・、そうだな」

 

 「……」

 

 「ですから!結婚を前提におつきあいくださいまし!!」

 

 「でもそれとこれとは話がちが「わかった」

 

 「!?」

 

 「まぁ、よろしいのですか?!」

 

 「ん……」

 

 

 レッドは肯定を示すようにうなずく。

 トマリは感極まったように頬を赤く染めて胸の前に手を組む。

 グリーンは……………その場に崩れ落ちた。

 

 

 「……もう勝手にやってろ」

 

 

 そのままの勢いでトマリは遠いイッシュにいる兄たちに連絡し、絶叫をもらっていた。

 その隣でレッドは本人なりの挨拶をすればまたもや電話先からの絶叫をもらう。

 

 

 そんな二人を見ながらグリーンは自分のピジョットに乗ってシロガネ山を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




 書いててすごく楽しかった!!
 お風呂に入っているときに思い付いたネタですぐに文章にしたくてあわてて
 あがりました。
 こんなに書けるとは思わなかった。
 (だってヒロインが勝手に動くんだもん♪)
 続きを書くかどうかはわかりません。
 結構書けて満足したので。

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