そして彼と行動していたら。
これはもし……飛ばされたのがバラバラの場合。
決して人様に自慢出来る様な人生で無いことは自覚する。
生きる為には何でもし続けた生き汚い事も、殺意を抱いて殺人に手を染めた事も肯定するし、善人ではない事を認めよう。
人格を豹変させなければ、彼は生きていけなかったのだから。
しかし、だからこそ彼は毎日馬鹿をやれる友人に巡り会えた。
会えたからこそ、彼は強くなれた。
そしてその友人との何時もの『馬鹿』をやり合った時、物語は始まるのだ。
友人以外には外面だけは笑っていて決して心は許さなかった少年の『信用する心』を取り戻す物語が……。
ソフトクリームを勝手に食べた報復として、その者の好物のチーズバーガーを目の前でムシャムシャ食べてやったら大喧嘩した。
………そんなしょうもない理由で彼は先程まで喧嘩の舞台になっていた人間界都市の上空から、見知らぬ――鉄筋ビルどころか電線すら存在しないド田舎めいた自然に囲まれた地に立っていた。
「………………」
右を見る。
左を見る。
前を見る。
後ろを見る。
そして空を見上げる。
全くなにもない平野の地平線をひたすら見渡し続けた少年は此処がさっきまで居た場所では無い事を徐々に理解しながら、すぐ横で自分以上に『困惑』した表砂上をしている見知らぬ男を見る。
「こ、ここは何処だ? 俺はさっきまで家の倉に……」
「………………」
と、困惑故か独り言の様に状況回想をしている自分とそう歳は変わらなそうな青年に、少年はこの青年が自分を引きずり込んだ者では無さそうだと密かに殺意を引っ込める。
「あ、アンタは? ここはどこなんだ?」
「さぁ、気付いたらこんなド田舎に突っ立っていたものでね」
「え、それじゃあアンタも鏡のようなものを見たのか?」
「……鏡?」
白い学生服の様な服を着る青年から飛び出た言葉に少年は一瞬眉を寄せるも、取り敢えず話を合わせる為に頷いておく。
「小遣い稼ぎにと思って、実家の地下室から売れそうなものを探してたら、確かにそんなものを見た気がしないでもない……」
「や、やっぱりそうか! 俺は北郷一刀ってんだ。
アンタは?」
「…………」
自分と同じ困惑する者仲間だと安心でもしたのか、突然自己紹介してくる青年に、少年はその出で立ちを含めても彼が一般人で日本人である事を理解するのと同時に、名前を知られても特に問題は無さそうだと口を開きかけたその時だった。
「よォ、兄ちゃん。有り金全部置いていきな」
深く考え事をしていたせいで接近に気付かなかった。
よく友人達にも注意されていた事をふと思い出しながら北郷一刀という青年と振り向くと、そこには……現代人とは思えない格好をした三人の男が居た。
「な、なんだアイツ等? 今時あんな格好する奴見たこと無いぞ?」
「…………」
ヒゲ面の男と、鼻がネズミの様に尖った小男と、図体のデカイ愚鈍そうな太った大男に一刀が困惑した顔を浮かべているが、その通りだと少年も思う。
というか言葉からしてどうやらカツアゲの類をしにきてるらしく、三人は下卑た笑みを浮かべ、獲物を見つけた獣の様な目で見ている。
「聞こえなかったのか?命が惜しけりゃ、身ぐるみ置いていけって言ったんだよ!」
「逆らうなら、この槍で心臓を一突きにしてやるぜ!」
「め、メッタメタにしてやるんだな!」
二人して返事をしなかった事が癪に障ったのか、
あまり手入れはされてない刃物を取りだして構えている。
もっとも、構えているといってもお粗末なものだが。
「お、おい……あれって本物なのか?」
「向けてくる殺意からしてマジだと思っておいた方が良いかもね」
「そんな馬鹿な。
もしかして時代劇の撮影で俺達を演者と勘違いしてるんじゃ……」
「散々周りを見渡したが、撮影カメラもヘリも無かったぜ?」
「じゃ。じゃああの三人は一体……?」
段々現実を理解し始めたのか、少し怯え始める一刀の言葉に少年は答えなかった。
だって少年もこの状況か何なのかを知らないのだから。
そして何より……
「その三人に優しく質問すれば良いだろ……」
これからそれはこの武器を見せながら勝ち誇ってる三人から平和的に聞けば解る事なのだと、少年はニヤニヤと両手の指を鳴らすのだった。
「あの……すいませんでした」
「武器で脅せばなんとかなると勝手に思ってすいませんでした……」
「あ、いえ……俺達は山賊でさぁ―――え? ふ、ふざけてはいませんぜ! だ、だからもう殴るのはやめてくだはい!」
一分後、足腰たたなくなる程度に痛め付けて地面に正座させた三人組は、両手の指を鳴らす少年に完全降伏をして質問に答えていた。
「他に聞きたいことはある?」
「い、いや……喧嘩強いんだな?」
「まーね。それにしても本当にキミの考察が本当ならここは本当に過去の世界って事になるのか?」
「あ、あぁ。それも古代の中国で、下手したら漢王朝時代かも……」
「ふーん?」
顔を青くしながら過去の世界かもしれないと考えている一刀に、少年はその漢王朝時代がなんなのか全然わかってないので適当に相槌を打ちながら、取り敢えずこの三人の処理をしようと向き直ったが、三人組は少年が一刀の方を向いている隙に悲鳴をあげながら全力で逃げ去っていってしまった。
「あ、逃げた」
「チッ、有り金全部献上させてやるつもりだったのに。
まぁあんな形じゃたいして持ってなさそうだから良いか……」
「な、なぁ、ずいぶんと手馴れてる様に見えるんだが。
その、カツアゲみたいな……」
「………」
もしかして不良か? とでも聞いてきそうな顔の一刀に少年は微妙に返答に困りながらも違うとだけは返しておく。
「それよりどうするんだ? さっきの三人から聞き出した話とキミの考察がそのままそっくりだったら、俺達は電気も水道もゲームもテレビも携帯もない世界に放り投げられたと同義だぜ?」
「うっ!? 冷静に考えてみると確かにヤバイかもしれない」
「食うものに関しては、この時代なら動植物もそれなりに生息してるから狩って食えるから良いとしても、どうやって帰るかだぜ」
「狩るって……」
平然と狩るという言葉を出す少年に、やはり普通じゃないのか? という顔をする一刀を余所に改めて周りを見渡す少年。
この一刀という一般ピーポー君は鏡とやらでこの世界に投げ出されたらしいが、少年は鏡ではなく、単に喧嘩の余波で次元に穴が開いてそこに吸い込まれてしまったのだ。
帰るためには再び次元に大穴を空けなければならない訳なのだが。
(……ドライグは確かに俺の中に居るが、ドライグの声が聞こえない)
先程から少年は自身の持つ一般人から逸脱した力の源を探っていたのだが、その源が何かに阻害されているように上手く引き出せない。
だからフルパワーになろうにも、この阻害のせいで想い通りに引き出せないのだ。
(マズイな、ずっと探ってみる感じだとどうやらあの馬鹿二人も居るみたいだが……正確な位置がわからないぜ)
理由は定かでは無いが、どうやら力が本来の四分の一以下にまで抑え込まれている。
生憎この一刀の考察を先に聞いてそんな気がしてるので焦りは無いが、フルパワーになれないと帰れない。
「どうしたんだよ?」
「そう言えば自己紹介がまだだったね。
俺は兵藤一誠、多分キミみたいに突然ここに飛ばされた」
「一誠……? おお、俺の名前と同じ一の文字があるのか! ……こんな状況のせいか、そんな共通点があるだけで同類意識が凄いよ」
「………」
仕方ない。
取り敢えずあの二人を探しだして合流する事が先決だと考えた一誠は一刀の言葉を適当に流しながら、今後の行動を考えようとしたその時だったか。
「少し宜しいか?」
「え……?」
当たり前の様に慣れない土地に突然立たされてるせいでまだ気が抜けていたのか、二人の前に突然現れた人物の気配にすら気づけなかった一誠は、ポカンとしながら対応する一刀の横でその人物を観察する。
(……おぉ、中々の美女)
結果、一誠レーダーが声を掛けてきた女性に『美女』の烙印を押させる事になるのだが……。
「え……ええっ!? か、関羽!? キミが!?」
「んぁ?」
生の女だ……とさっきの山賊よりもある意味酷い事を思っていた一誠は、何故か横でびっくりした声をあげた一刀によって現実に引き戻された。
「な、何故驚くのですか?」
「だって関羽って言ったら……ぎ、偽名じゃないよな?」
「偽名など使いませぬ!」
「ま、マジでか。
おい一誠、信じられない事にこの女の人はあの関羽らしいぞ……」
「関羽? ……はて、どこかで聞いた様な気が――――――あっ!? あれか! 無双ゲーに出てくる髭面男爵の事か!? え!? これが関羽なの!?」
「あ、あぁ……嘘を言ってるとは思えないし多分……」
「はぇ……実際の関羽は女の子だったのかぁ。
新たな歴史の発見だなぁ」
流石に関羽の名前だけは知ってたのか、一刀と同じように驚きながらしげしげと関羽を名乗る女性を見る一誠。
ちょっとその視線に困惑したように身体を揺らす関羽と名乗る女性は、この二人の格好と自分の名前に対してかなり驚いたリアクションをしていた事を考え、ある考えに到達する。
「ひょっとしてアナタ方は『天の御遣い様』なのでしょうか?」
「「はい?」」
なんだそれは? と一誠と一刀――奇しくも一コンビは顔を見合わせると、関羽らしき女性は天の御遣いなるものを語り始めた。
「世に平定ねぇ……」
「そりゃあ確かに未来から来たは来たけど偶然だし……」
「やはりお二人は……!」
聞いた結果。妙に胡散臭い存在だったので、一コンビは揃って困った顔をするが、一刀が微妙に余計な事を言ってしまったので関羽らしき女性は完全に二人をその天の御遣いだと思い込んでしまった。
「お願いします! 何卒お力添えを!」
「「…………」」
段々面倒な方向に話が進み始めていると察し始める二人。
どうやらこの関羽らしき女性は仲間二人とその天の御遣いを探して各地を旅ってたらしい。
「義姉妹の契りを交わした姉にあたるお方の願いを何卒!」
「何卒と言われても……」
そんな仰々しい存在では無い。
ましてや一誠は他人の為に働く気はもう無いのだ。
だから取り敢えず。
「彼がやるよ」
「おい!?」
「ほ、本当ですかっ!?」
「うっ……」
押し付けてやろう、この一刀に。
と、ぎょっとする一刀を指差しながらさっさと押し付けてやった一誠に抗議の声を出そうとするも、関羽なる女性の喜びに染まった顔を見せられて断るに断れなくなってしまった一刀は取り敢えずお腹も減ったし、彼女にご飯を食べさせて貰う事を条件に話だけは詳しく聞くことにした。
「こちらです! この先の町で義姉妹と合流しますので、そこでお二人にもご紹介します!」
「あ、うん」
「……ガンバっ!」
「ひ、酷いぜ。俺に押し付けるなんて」
「良いじゃん。あんな美少女に頼まれて断るなんて男が廃るぜ?」
「ぐっ……」
あからさまに喜びながら前を歩く関羽っぽい女性を見てると確かにそう思ってしまう一刀は何も言えなくなってしまう。
そして関羽なる女の子の紹介で出会った女の子は三国志の英雄の名前の女の子だった。
「あらまぁこれまた可愛らしいお嬢さん方で……」
「お、俺の中での常識が音を立てながら崩れていく……」
と、一人頭を抱えながらも腹は減っていたのか、奢りの形でご馳走になっている古めかしい料理は食べる一刀。
「では改めまして私は関羽、字は雲長です」
「私は劉備、字は玄徳と言います」
「鈴々は張飛翼徳なのだッ!」
マジかよ……と思う一刀はバクバクと無遠慮に料理を平らげていく一誠を見る。
「名前はわかったけど、この北郷一刀さんこと天の御遣いに何をして欲しいのかな?」
「………」
バクバクと然り気無く一刀を御遣いだと三人に刷り込んでる一誠をジト目で睨むが、まるで効果はない。
お陰で三人とも既に一刀を御遣いと信じて疑わなくなっており、劉備らしい女性が口を開いた。
「私達が旅をしているのは、この荒れ狂う乱世を憂いているからなんです。
国は戦乱によって乱され、相次ぐ飢饉や賊徒達の暴虐に人々は蹂躙され、皆の心は荒んでしまってるんです……。
その上、そんな惨状を知りつつも国の役人達は見て見ぬふりをして、苦しむ人達の上に胡座をかいて暴利を貪る始末……」
「意外と重いな話が……」
「しっ! この時代にはありえた話だから茶化すな……!」
てっきり天の御遣いの名前を使って宗教的な感じで金儲けでも考えるのかと思ってた一誠は、思いの外重い話に思わず口走りそうになるのを一刀に止められる。
「私達はそんな人達を守りたい…!皆が笑顔で暮らせる平和な世の中にしたい…!そう願って、私達は旅に出たんです!」
「………合ってるの?」
「史実的には大体こんな理由だな」
演説に熱でも入ったのか、力説する劉備に一誠は冷静に自分よりこの時代の事に詳しい一刀に確認していく。
「つまり? 平和にする為の基盤の為にこの天の御遣い様の北郷一刀様の名を利用したいと?」
「おい……」
「え、えーっと、正直に言うと……」
完全に押し付けを完了させた一誠に、一刀が再び何か言いたそうな顔をするけど、それを無視してちょっと罰の悪そうな顔をする劉備や関羽を見てると、張飛と名乗る少女が首を傾げる。
「さっきからこっちのお兄さんが天の御遣い様って感じで話しているけど、お兄さんはなんなのだ?」
「俺? そこら辺の一般人」
断じて天のなんとかじゃねーぞ。的な感じで話す一誠に三人娘は取り敢えず納得した顔をしている。
とまあ、そんなこんなで面倒そうな事は上手いこと一刀に押し付ける事に成功した一誠はこの三人娘達と暫く行動を共にするのだが、一刀が三人から『ご主人様』と呼ばれ始めた辺りで、自分がやれば良かったと若干後悔するのだった。
そして始まるは三バカ再結成の旅。
「つ、強い……!」
「お、お兄ちゃん凄いのだ」
「ご主人様、一誠さんは武芸でもやっていたの?」
「いや……俺もあまりよくは……(て、手からビーム出してるし)」
流れで一刀の補佐をやりながら、劉備達の夢にも結果的に力を貸していき。
「俺たちは故郷を捨てる。
互いの祖国を捨て、この惑星と一体になる。
そこには国も、国境も、掟もない!
俺達は必要とされる土地に赴き、俺達の為に戦う!
国の為でも、政府の為でも無い!
俺達は必要とされているからこそ戦い、そして持てぬモノ達の抑止力となる!
だが、俺達はカネで買われる事になる。
時代が望めば様々な反乱や犯罪に手を貸すことになるかもしれない。
…………………そうだ、俺達は地獄へ堕ちる。
けど俺達にここ以上の居場所があるか? ここは俺達にとっては唯一無二の家! 天国でもあり、そして地獄でもある!
―――それが、俺達の天国の外側だ!」
結果、妙なカリスマ性に覚醒した一刀は。義勇軍どころかリアル国境なき軍隊を結成し……。
「良いのかよ? キミ達の抱いてた夢がおかしな方向になってるけど……」
「良いんです。
夢を抱くだけでは叶うことは出来ないし、汚れずに理想を叶えるのは烏滸がましいって気付いたから……」
「戦えない全ての人達の抑止力になれるのであるなら、私は構いません」
「鈴々も覚悟したのだ!」
「…………」
思いの外やばいラスボス的組織になりそうな予感がしたり。
「……………」
「……………」
「一刀君が思いの外ヤバイ才能を覚醒させちゃったせいで暇だ」
「恋も。でもこの時間は恋は嫌いじゃない」
「まあ、確かに」
虎牢関の戦いの果てに紆余曲折で保護した者の一人とボーッとしてたり。
「あぁ、そういえば暇だからキミの宿してる神器の使い方くらいは教えてあげるよ」
「? 神器……?」
その保護した者の一人と以前タイマンした際、神器持ちだったので使い方のレクチャーをしてたら彼女を敬愛するチビッ子軍師にライダーキックされたり。
「ちんきゅーきーっく!」
「ぬわー! やーらーれーたー……!」
気付いたら普通に仲良くなったり。
「チッ、ヴァーリも神牙もあれ以降接触できねぇ……」
「…………あの二人と会えたらやっぱり帰るの?」
「まーね、正直俺ってここじゃ何の役にも立ってないし」
「………………」
「? なに?」
「そんな事無いと思う」
「……? あぁ、慰めてくれたのか。
キミはちょっとわかりにくいぜ。でもまぁ嬉しいよ……故郷じゃあ女には大概毛嫌いされてたからなぁ」
どんとんとモテモテとなる一刀に指をくわえながら羨ましがる一誠に常にひょこひょこ付いてくる三国最強さんとは微妙に気が合うような合わないような関係だった。
「~♪」
「ぼいんぼいーん!」
「~♪」
「ぼいんぼいーん!」
結果、二人して某イタリアの英雄が歌う乳をモグ的な歌の振り付けをしてたり。
「手を前に出します」
「ん」
「こう、背中をゾワゾワさせてお腹をキュッてさせながら手に力を溜めます」
「こう……?」
「そして溜めたら出す!」
「ドラゴン波……あ、出たよ一誠」
「お、おおぅ……冗談で教えたのに本当に二、三回で出来ちゃってるし。
マジキミ天才だわ」
暇すぎで三国最強に神器の使い方かドラゴン波のレクチャーまでしてたら本当に魔改造の領域に到達させてしまい……。
「出来たから褒めて?」
「おう、スゲーな」
「違う。何時もちんきゅうにしてる事を恋にもやって?」
「え? あぁうん、肩車?」
「違う、頭……」
「あぁそっち……これでいいの?」
「んっ……ふふ♪」
「調子狂うなこの子……」
暇すぎて下手したら今の彼に匹敵するレベルに到達してる彼女に懐かれて。
「み、未亡人だと!? お、お姉さん! 俺と一発……じゃなくてお茶で―――もぉぉぉっ!?!?」
「……………」
「お、おい恋? それ以上はイケない……」
「くぇ………!?」
「あ、連れていかれてしまった。
大丈夫かな一誠の奴……」
人妻系の女性にナンパしてたら気絶させられて連れていかれたり。
ある意味師となっていた彼は弟子の尻に敷かれてしまうのだった。
「つ、強くなったな恋ちゃま。
俺下手しなくても今なら負けるかも」
「……。ここに座る」
「え? あぁ……何をするんだよ?」
「恋も座る。そして何時もの様にする……」
「え、それよりさっきの女の人とお茶が―――」
「……………」
「あ、うん、わかったよ。言うとおりにするよ……」
「……ふふふ♪」
始まらない
補足
飯食わせてくれるからと付き合ってた結果、主人公君は某勝利のボスばりのカリスマ性に覚醒したとさ。
彼? 彼はそれにより割りと暇人になったとさ。
その2
お陰で暇すぎて、前にタイマン張って勝った女の子とボーッとしてたり、実は密かに宿してた事を見抜いた神器の使い方をレクチャーしたり、ドラゴン波なんかを教えてたら余計凄いレベルに到達しちゃったんだとさ。
その3
結果懐かれて、女の人をナンパしようとしても許されなくなったんだって。
続き? あるとするなら多分時間が一気に飛んでそこら辺のほのぼの日和しかやらんから無し。
某乳をもげ的な歌の元ネタは――まぁ解る方には解るが、あれを三国最強ちゃんと振り付けしながら歌ってるんです。
ちゃんと軟体動物みたいな動きで