イベント終わって、一気に蒸し暑くなりましたね……。部屋に冷房器具の無い私は寝ながら
くたばりそうです。
と、本編入りましょうか。伝えたいことはすべて後書きで。
今回は前回以上に駆逐艦が出てきません。弁解は後書きにします。それと、ほんの僅かだけ残酷
描写に注意です。いや、ほんとにごく僅かですのでご安心ください。
では……第28話、どうぞ。
静かに手を合わせ、彼女たちに祈る。
一人は自分が、もう一人は扶桑が殺したタ級とル級に。
暁らと別れた後、天龍と龍田と二人の体を片付けた。
艤装を外してもらい、片目の無いタ級と頭の無いル級を工廠に空けられた穴から外に運び、
並べて土葬した。
火葬もせず線香もリンも使わず申し訳ないが、今できることはこうして祈ることだけだ。
「何やっとるんじゃ」
瞑っていた目を開けて後ろを向くと、肩に工廠長を乗せた龍田が歩いてきていた。
「敵に手を合わせる軍人がおるかい。 頭でも打ったんじゃないんか?」
「前の優しい司令官さんでもしなかったのにね。 どうしたの?」
「頭なんて打ってませんよ。 ただ……」
脳裏に染み付いたあの光景が浮かんでくる。
手を差し出して誘ってくるタ級、仲間を見るような眼をして、そして裏切られた表情をした
ル級。
あれは敵じゃなかった。
あの時だけは、自分を殺す敵じゃなかった。
「……私に対する、敵意がありませんでした。 私に、『来い』と誘っているようでした」
「どういうことじゃ?」
「わかりません。 仲間になれということなのか、言葉通りの意味なのかさえ、まったく」
「むぅ……」
低くうなり、腕を組みつつ工廠長は考え込み始めた。
それを遮るように、龍田がいつもと同じふわふわとしたため息を吐く。
どこにいても変わらない龍田の存在に、心の痛みが少し和らいだ。
「何にしろ、司令官さんの判断は正しかったと思うわよ? 連れていかれたところで、どうせ情報
を抜かれて捨てられるのがオチに決まってるわ~」
さらりとえげつないところも変わってないな……
内心苦笑いをしていると、「は?」と工廠長が大げさに見えるほど反応した。
「近頃の奴らはそんなこともするのか?」
「ちか、ごろ……?」
まだ工廠長が何者なのか説明していなかった、と思い、龍田に語弊がないようにかいつまんで
説明する。
「――というわけでして、ここ十年の日本を知らないんですよ」
「へぇ~……なんか、骨董品みたいね」
「この小娘が……!」
あからさまに不満を抱いた声と態度で、工廠長はそれを龍田にぶつけた。
『あ~あ……』という自分の心の声を置き去りにして、やはり龍田は反応して言い返す。
「一応15年生きてるのよ? 船だった頃も合わせれば40年。 艦娘としても人間としても大人
なんだけどなぁ~」
「お主は一人で生きたことがあるか? わしは18年の内10年一人で生きてきたわい。 他人の
力を借りて暮らしてきた15年なぞ比べもんにならんわ!」
「お互いに支えあうから人間だと思うのは私だけなのかしら~? 10年も無人島に
口が達者な者同士がぶつかったせいか、互いの琴線に触れるぎりぎりの言い争いが始まって
しまった。
たちが悪いのは、両方ともそれを言うに足りる経験を積んでいるところだ。
「引きこもってたじゃと? たくましく生きてきたの間違いじゃろ。 お主こそ船の癖に陸に引き
こもっとったんじゃないか?」
「国を守る立派なお仕事をしてたのよ~? それを引きこもり呼ばわりする悪い妖精さんは、
お仕置きしないといけないかしら~」
「ほぉ?」
「うふふふ~」
……頭が痛い。
二人とも一歩も譲らないどころか踏み込んで蹴りあっているような様子を見て、馬が合わない
ことを悟った。
下手をしなくても一晩中続きそうなので、強引に咳払いで割り込んで話しかける。
「それで、天龍さんは中ですか?」
「今床をお掃除してるはずよ。 ついでに顔洗って来たらどう~?」
「そうさせてもらいます。 二人とも、言い争いは程々にお願いしますよ」
火の粉がかからないように工廠に戻りつつ言うが、後ろでまた二人の声が聞こえてくる。
連れて帰って大丈夫かな、と不安になりつつも、水で床を洗っているという天龍の元へ向かう。
穴を体が引っ掛からないように気を付けながらくぐると、龍田の言葉通りにホースから水を
出してどこからか持ってきたモップで床を洗っている天龍がいた。
「よお、遅かったじゃねえか」
「ちょっとありましてね。 少し水をいただけますか」
「ん、あぁ。 ほらよ」
血濡れになった顔を指さしながら言うと、特に反応なくホースを自分に向けてくれる。
それに会釈して軽く礼をし、両手で水を溜めて顔を洗う。
血の皮がはがれ、顔に穴から入ってきた冷たい夜風が当たって心地いい。
「ほんっと、変わんねぇよなお前」
「そうですか? 数年前に比べれば、いろいろ変わりましたよ」
「違う違う。 気ぃ抜いたら顔が柔らかくなるところとかだよ」
天龍に指摘され、洗ったばかりの少し濡れている顔を触ってみるが、どういうことなのか
さっぱりわからない。
首を傾けながら悩んでいると、「わかんなくていいよ」と言われて素直に諦める。
「にしてもさ、何があったんだ? ル級はともかく、タ級はどうなったんだ? 片目と腕が潰れて
ただけで別に死にそうじゃなかったが」
「それは……」
急すぎる質問にたじろいでしまい、答えるべきかどうするか迷う。
本当のことを話して相談したいとも思うし、黙って自分で抱え込むべきだとも思う。
例外なんてものじゃないから、よく考えなければいけない。
「……珍しく煮え切らないな」
「えぇ、まぁ……」
「私は話して欲しいな~」
少し頭が浮くような声がした。
気が付けば龍田が戻ってきていて、工廠長と共に話を聞いていた。
判断に迷って、唯一自分を知っている工廠長へ目を向けてアドバイスを求める。
「ええんじゃないか? 仲間じゃろ?」
「そんなあっさりと話していいんですかね……?」
「お主は他人の秘密は守れるが、自分の秘密は守れんと見た。 どうせ隠すだけ無駄じゃ。 図星
なら諦めて話せ」
即答ではあったが、工廠長は至って真面目な顔つきをしている。
個人的にはあって数日しか経っていないのになぜ自分の特徴を言い当てられたのかが気になるが、後に回して話すことにする。
図星なのもあるが、どうせ戻ったら教官に言うつもりだった。
この二人に言っても、別に問題ないだろう。
「……私が艤装を使って殺したんです」
「……どっちもか?」
「タ級の方だけです。 拳銃型の主砲を使いました」
「あれじゃな」
扶桑が箱の上に置いていったそれを工廠長が指さし、天龍が近づいて左手で掴む。
「…………」
それを様々な角度から眺めた後、おもむろに銃口を右手のひらに押し当て、止める間もなく
引き金を引いた。
ドンッ、という重厚な音と、ガギィッ、という手を撃ったとは思えない金属が潰れるような音が
工廠中に響き、天龍の右手が大きく弾かれた。
「て、んりゅうさん、大丈夫ですか……?」
いきなりの音に痛くなった耳を押さえつつ問う。
その代わりなのか、右手を自分たちに見せつけるように開いた。
「確かに艤装だ。 あと、地味に痛ぇ」
そういう天龍の右手には、少し潰れてはいるものの、明らかに普通の銃弾とは違うものが
転がっていた。
それを捨て、右手をぷらぷら振りながら戻ってくる。
「何してるんですかもう……」
天龍に近寄って、右手を開かせて様子を見る。
軽く手袋に凹みが見える程度だが、肝が冷えたのには間違いない。
「ちゃんと威力は殺したろ? それに、こうやった方が手っ取り早い」
「それで、何か変わりはあったの?」
「いや、普通の駆逐が使うやつと同じだ、多分12だろうな。 それで、重さも70キロぐらいは
ある。 お前が持てたり使えたってのが不思議すぎる」
「持てたのは火事場の馬鹿力だと思います。 ただ、撃てた理由がわかりません」
前例にも、人間が艤装を使えたことは一度もない。
使えるのは艦娘本人か、妖精さんが使う艤装整備用の器具を用いた場合のみというのは、昨今の
海軍内では常識だ。
「そもそも本当に撃ったのか? 爺さんが撃ったのがたまたま眼に入ったとかじゃなくて」
「いや、儂が使ったのは35.6cm連装砲じゃ。 目に入る前にル級のように首から上がすっ
とぶわい」
「司令官さん、燃料飲んだり弾薬食べたりしたんじゃないかなぁ?」
「あんなまずい物摂りませんよ」
「したんだぁ~……」
「十何年か程前にですが」
話が停滞してしまい、同じように場の空気も固まる。
実は自分は艦娘なんじゃないか、と頭の隅で思ったが、体の特徴はほぼ完全に男性で、艦娘には
船を女性と形容するように男性の個体は存在しない。
艦娘が男であることなんて、艤装を使うことと同じく、またはそれ以上にあり得ない。
自分は何だ、と体に問いかけ、答えが返ってくる時をこれほど熱望したことはない。
四人で口を開くことなく考え込んでいると、無駄に大きい工廠の扉が開く音がした。
『さっきの音は何だったんだい?』
直後に響の声が聞こえ、全員の視線が天龍の右手に吸い寄せられる。
「あっ……」
天龍は小さく声を上げ、右手で頭を掻きつつ箱の上に艤装を置き、少し大きく息を吸った。
「すまん、ただの試し撃ちだ。 何でもないから戻って寝ろ。 じゃねぇと大きくなれねぇぞ」
『分かった。 皆も早めに寝た方がいい』
「俺たちももうすぐ寝る。 心配すんな」
天龍の返事を聞いて戻ったのか、工廠の扉が閉まったのがかろうじて見えた。
「……この話終わりましょうか。 考えても意味なさそうですし」
「だな。 ……じゃ、さっさと掃除終わらせて寝るか」
半ば忘れていた掃除を思い出し、ホースに近づく天龍を止める。
本来、天龍には関係ないことだ。
「私がやりますから、天龍さんは休んでてください。 そもそも汚したのは私ですし」
「どうせ飲まず食わずでやってんだろ? お前の方こそ休んでろ」
「いや、しかし……」
「……話したいことはまだあるからよ。 手伝ってくれ」
「……はい」
少々もやもやした心持ちで手伝いをしようとすると、後ろから肩を叩かれる。
「私は?」
龍田が、指で髪をいじりつつ、顔を目と鼻の先まで近づけて聞いてきた。
髪をいじるのはつまらない時の、顔を近づけてくるのはいらついている時の龍田の癖だ。
放っておかれた挙句、姉とばかり話している自分が気に食わなかったのかも知れない。
性格は似ても似つかないが、龍田は愛しているという表現がぴったりなほど天龍を気に掛けて
いて、表に出さないだけの寂しがり屋だ。
「あー……先に暁……さっきの駆逐艦たちと一緒に休んでいてください。 工廠長、場所は
わかりますか?」
「ドック前じゃろ? それぐらいわかるわい」
「では案内をお願いします。 龍田さんもそれでいいですか?」
隠れたオーラに気圧されつつ、少し早口に言い終えた。
だが、問いかけに対する返事はなく、恐怖を感じさせる笑顔が段々と近づいてくる。
背中をのけぞって避けても、なおやめてくれない。
言いたくはないが、これを言わないと止めてくれないだろう。
「帰ったらマッサージしてあげますから……駄目、ですか?」
ぴたっ、と龍田の動きが止まった。
笑顔のまま「ん~……」と悩み始め、そのまま五秒が経過する。
趣味のようなものでマッサージをやっていて、龍田は事あるごとに求めてくるほど気に入って
いる。
これでも駄目か……?
続く提案をしなければ、と龍田が喜びそうなものをリストアップしていく。
が、決定打に欠けるものしか浮かばず困り果てていると、龍田に先手を取られる。
「……仕方ないなぁ。 天龍ちゃん、あまり無茶させちゃだめよ~」
と思ったのだが、意外とあっさりと機嫌が収まったようだ。
工廠長と少し話をして艤装を外して置いた後、そのまますたすたと工廠から出て行き、天龍と
二人残った。
「……相変わらずめんどくせぇ奴だな。 ほら、俺が磨くからホース持ってろ」
天龍の言葉で再び忘れかけていた掃除を思い出し、近寄って妖精さん用と思われる細めのホース
を受け取る。
近くにあったであろうモップを手に取った天龍は、自分が水を撒くところから床を磨き始めた。
「お前がいなくなってさ、大変だったんだよ」
「……そうですか」
「赤城と加賀は拗ねて部屋から出てこねぇし、金剛と比叡は探させろって提督に無茶言って、榛名
は目が死んだ魚みたいになって、霧島は色々鈍くなって」
「は、はぁ……」
静かに、だが勢いのある天龍の言葉に飲まれ、こんな事しか言えなかった。
「木曽と夕張は勝手に探しに出て、吹雪は泣きまくって塞ぎ込んでさ。 まともだったのは鳳翔と
提督だけだったよ」
自分がいない数日の間に、横須賀は荒れに荒れていたようだ。
悲しんだり探してくれるのは嬉しいのだが、本来の任務をほぼ全員すっぽかしているところには
一言申しておきたい気分になる。
「……天龍さんや龍田さんはどうでしたか」
「心穏やかじゃねえよな。 お前は俺にとって弟子、龍田にとって弟みたいなもんだからよ、何回
も探しに行ったさ。 らしくもなく二人で癇癪起こしていろいろぶっ壊したり、探させろって
提督にも殴り込んだよ」
うわぁ、一番ひどい……
なんてものは心内に潜水艦のように深く潜める。
その代わりに悩みが急速浮上してきたため、流れで天龍に聞いてみる。
「あの、そんな状態で戦えましたか? 最近は戦力が増してきていますが……」
横須賀の襲撃について、ふと疑問に思った。
ここ最近では、戦艦に空母は当たり前、潜水艦まで混じってくることも少なくなく、各海域の
主力艦隊並までの戦力を深海棲艦は送ってきている。
一言で表せば戦意喪失ともいえる今の横須賀が、それらを跳ね除けることができたとは考え
にくい。
「あぁ、いやそれなんだけどな……一隻も来なかったんだ。 平和そのものだったよ」
「えっ?」
明かされた事実に、疑問符を浮かべることしかできなかった。
今まで一日一回は来ていた襲撃が、自分がいなくなった途端に止んだ。
何故かわからない。
偶然にしては、あまりにも不自然だ。
「何かしたんですか?」
「何もしてねぇよ。 何もかも今まで通りだ。 お前も分かんねぇだろうけど、こっちも
わかんねぇんだよ」
「嬉しいのは嬉しいんですけどね……急に変わると裏があるのかと気になります」
「まったくだ。 次こっち頼む」
「はい」
水をまきつつ、答えが出ないとわかっていても考えてみる。
主に考えられるのは、自分が横須賀から離れたこと。
深海棲艦は、ごく稀にではあるが人間を攫っていくこともある。
過去に三回、鎮守府を襲撃された時にそこの提督が攫われて情報を抜かれて利用されてしまい、
シーレーンが破壊されたり各鎮守府の防衛網の穴を突かれたりして、日本が混乱したことがある。
ただそれが目的なら、自分ではなく教官の方を狙うはずだ。
となると、深海棲艦が狙うに足る何かが自分にあるということになる。
知識――現状を大本営の懐事情まで知っている教官に勝るところはない。
頭脳――自分より二倍以上も生きている教官の方がよく切れるし優秀だ。
能力――艦隊指揮を深海棲艦出現当時から行っている教官が自分に劣るわけがない。
どれもこれも、自分を狙うきっかけになりそうもない。
だがその前に、深海棲艦に人の知識や能力を判断することができるのかどうかが謎だ。
何かがある。
自分に何があって狙われているのか。
ただの偶然とは考えにくい、でもそれでしか説明がつかない。
わからない、どこまでもわからない。
「よし、終わりっと」
少し息の上がった天龍の声が聞こえ、意識が頭から現実へ一気に戻る。
やはり、これに答えは見いだせなさそうだ。
諦めて肩を落とし、ホースをたどってこれまた小さい蛇口を捻って水を止める。
排水溝に流れる薄赤い水が流れる音を聞きながらホースを巻き、近くに置いて天龍の元に戻る。
「じゃあ寝ましょうか」
「夜間哨戒がないってのはいいな。 疲れずに済む」
「昔みたいに『疲れないと眠れないから訓練させろ』なんて言わないでくださいよ?」
「そんな馬鹿な頃の俺なんか忘れたよ。 で、こいつはどこに置けばいいんだ?」
「龍田さんの隣にでも置いてください」
「おう」
天龍は艤装を外して龍田のものの隣に置くと、先導する自分についてくる。
おやすみなさい――
そう土の中に眠る二人に心で告げて、工廠の重々しい扉を開けた。
駆逐艦~、どこ消えた~……と、28話でした。
予想以上にどっかに消えました……。さて前書きの弁解ですが、実は駆逐艦が出る次話を既に執筆済みです。丁度一日後に投稿しますので駆逐要素欲しさにやってきても大丈夫です。
入ります、いつもの後書き。
春イベント終了しましたが、提督の皆さんはどうでしたでしょうか。私は今回札のせいでAll丙
でしたが、大豊作で大満足でした。
成果はと言うと、駆逐は『神風』『風雲』『春風』『磯風』『天津風』『浜風』『秋月』
『照月』、軽巡『能代』『鬼怒』、戦艦『Roma』『Iowa』、重巡『Pola』、潜水艦『U-511』
×2、潜水空母『伊401』×3……ほんと、今回は運が良すぎました。
掘りでぽんぽん皆出てきてくれて助かりました。唯一苦労したのがゆーちゃん二人目(E-2か
3を128周)だけで、秋月とかはもう30や40で出てきたので嬉しかったです。おかげで
育てる暇がないという幸せな悲鳴を上げております。
それにしても、甲のE-7最終のオールダイソンはびっくりしました。編成を初めて聞いて、
イベント初期に「マジパネェ……」と友人と言い合っておりました。まぁ、先述の通り航空巡洋艦
が足りず全部丙で突っ切ったわけですけども。
次回、深海棲艦側が連合艦隊を組んでくると予想している筆者であります。それを伝えると、
友人は「貴様ァ! そんな冗談は言うんじゃない! 言うんじゃ、ない……!」と複雑な心境で
呻いてました。冗談で済むといいなぁ……
あまり長くなるのもあれなので、この辺で切ろうと思います。皆さんの現実においても提督業に
おいても、武運長久を祈りつつ、また次にお会いできますように。