思いつきで書いたのでかなり滅茶苦茶です。

多分、続きません。


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ボス攻略という名のリンチ

これはアインクラッドのとある層での話だ。

 

迷宮内を歩く十数名のプレイヤーたち。

彼らのほとんどがフード付きのマントを深く被るか覆面や仮面をつけいた。

 

「ヘイ、兄貴!! 悪巧みかい? 俺っちもまぜろよ~」

 

覆面の様なモノを被った“ジョニー・ブラック”が共に歩いていた男に声をかける。

 

「失礼だな~ジョニー。ブラッキー君ラブな娘たちをどうやってヤンデレ化するように心理誘導するか何て考えてないよ?」

「ワオ! 思ったよりも外道なこと考えてたぜ!!」

 

そう言うジョニーの声は心底楽しそうだった。

男の言うブラッキー君とはソロプレイヤーを貫く少年で、閃光様、鍛冶士、龍使い等から好意を向けられており、“SAO内嫉妬で殺したい男№1”を連続で取得している。

因みにどうでもいいが“茅場晶彦”は“ぶん殴りたい男№1”を独占している。

 

「…シグレ、奴は俺の獲物だ」

「ハイハイ、解ってるって“ザザ”」

 

シグレと呼ばれた男が仮面の男――“ザザ”に呆れたようにそう返す。

少し前に受けた殺人依頼で恨みを買ったらしく、時々こうしてメンバーを牽制しては復讐のプランを練っているらしい。

 

「お前らお喋りはそこまでにしろ。着いたぜ」

 

先頭を歩いていたリーダー格の男が静止の声をかける。

眼の前には広がるのは巨大な扉。

 

彼らはこれからこの扉の向こうにいるボスに挑む。

それも複数のギルドを混合した大部隊では無く、たった数十名だけでだ。

 

それぞれが腰を降ろしたり、壁に寄り掛かったりしながらメニュー画面を操作する。

これからボス戦に挑むのだ。

普通であれば装備の最終確認などを行うだろう。

 

だが、彼らは普通とは違う。

 

レッドギルド“ラフィンコフィン”

 

それが彼らの所属するギルド名。

その証拠にメンバーの殆どのアイコンがオレンジ色か赤色に染まっていた。

 

「さ~て、お前ら準備はいいな」

 

リーダー格の男――“プー”が吸い終えた煙草を放り捨て薬などでイイ感じに高揚(ラリッた)メンバーに語りかける。

 

「ヘヘ、こっちは何時でもいいぜヘッド」

「…問題無い」

「ヒッヒッ、コロス」

「アヒャッ♪」

 

「いい顔だ」

 

満足そうに頷くプー。

やがて近くにいたシグレと共に扉へと向かい、それを蹴破り、

 

「さぁ、殺し合いの始まりだ!!」

「It's Show time!!」

 

狂気の笑みを浮かべながら最恐と最凶の二人が先陣を切っていった。

 

 

―――

――

 

「アーハハハッ!」

「死ね! 死ね! 死ねぇぇええええ!!」

 

ボス戦が始まって既に30分は過ぎたであろう。

HPゲージの5本のうち2本を削ることに成功していた。

 

だが、それと同時にパーティーにも犠牲者が出ている。

 

「グワァァァアアア!!!???」

 

また一人、ポリゴン状になって消えていく。

ゲームからも現実からも永久退場となってしまった。

 

だが、ここにはそのことを悲しむ者はいない。

皆、奮起に戦うのではなく、ただ殺すのを純粋に楽しんでいた。

 

「行くぞプー」

「ああ、計画通りにな」

 

やがて取り巻きの数が減ったのを確認したプーとシグレが全速力で駆けだす。

 

「ジョニー」

「ザザ」

 

「「お座り」」

 

「俺っちは犬じゃn――「よっ!!」――グェッ!?」

「…犬呼ばわりすr――「フンッ!!」――グッ!?」

 

上記の二人を踏み台にして空高く跳び、目的の高さに近づいたらストレージから予備の武器―片手剣―を取り出し身体を捻り込み、しっかりと狙いを定め己らの武器を投げつけた。

 

 

『ギュォォォオオオオオッ!!!!!?????』

 

 

二人の狙い通りボスの眼に突き刺さり悲鳴をあげ、痛みを堪えるかのように片手で眼を被う。

その隙にと空中から落下して逃げようと算段するが、そうは問屋がおろさない。

怒り任せの一撃が碌に身動きが取れない二人へと迫る。

 

「「「「ボス!!」」」」」

 

雑魚処理をしていたメンバーの悲痛の声が上がる中、

 

「ここは俺に任せて、お前は逃げろ~(ゲシッ」

「グッ!?」

 

モノ凄い棒読みで近くのプーを踏み台に再び跳躍するシグレ。

ソレによって攻撃を避けられたが――

 

「後で覚えてろ」

 

プーから多大な恨みを買うことになった。

 

「あらま、怒られちった~」

 

軽快な言葉と共に再びストレージを開き、今現在所有しているモノの中で一番強度と重量のある剣を取り出す。

そして、空中で姿勢を整え、重力に従って落下する重剣の柄に乗り体重をかけた。

 

『グァァアアアッ!!!』

 

重量の籠った一撃がボスの腕に深く突き刺さり、痛みからか武器も手放してしまった。

 

「やるねぇ兄貴!!」

「…フン」

 

シグレが重剣を取り出した時点ですでに走り出していたジョーニとザザの二人。

ザザの最高速度を乗せたエストックが膝の関節部分を刺し、ジョニーのナイフが脚の腱を切り裂く。

 

片足を損傷し、自身の身体を支えきれなくなったボスは碌に受け身を取れないまま前のめりに倒れ込んだ。

その瞬間を待ってましたと言わんばかりにほぼ全員が跳びあがりシグレと同じようにストレージから最も重い武器をそれぞれ持ち、次々と突き刺す。

 

「…これでもう動けないな」

「あとはもう俺らの好きにしていいんですよね~」

「ああ、好きに殺れ」

 

ここから先は一方的な虐殺だった。

 

ある者は両手剣を何度も背中に突き刺し、ある者はその辺で拾った石を投げ、ナイフで肉を削ぎ、残った腱を切り、力任せに爪を剥ぎ、ハンマーで骨を砕き、鋸のような武器でその身を削る。

 

弱点と思われる場所は誰一人狙わない。

それぞれが思いついた方法で少しずつダメージを与えて行く。

 

やがてボスのHPが0となり、悲痛な叫びをあげながらポリゴン状に砕け散る。

こうしてSAO内で最も嫌悪されているプレイヤー達の手によってボスが攻略されてしまった。

 

 

 




【後書き】
そういえば、SAOに関しては悪役が活躍するのって無いな~って思って書きました。
設定も曖昧なのでボス名、階層も特に決めてません。

プーのキャラがよくわからない。

シグレはオリキャラで彼はラフコフのメンバーではありません。
幹部陣とはフレンド登録をしてますが、知り合い以上、友達以下な関係。
外見は温和な青年。
だが、中身は……

たぶん、続かない。


【オマケ】

リンチタイムに入ってから暫く
ボスから離れて暇そうに眺めていたシグレに声をかけるザザ

「ヘイ、兄貴は参加しないのかよ?」
「俺? そうだな~」

やがて何かを思いついたのか、ゆっくりと歩き始める。

「…何をする気だ?」
「さぁ?」

ボスの爪を砕いていたラフコフのメンバーからハンマーを受け取りボスの頭へと向かう。

「まずは頭を動かせないようにしっかりと固定します」

ストレージから取り出したロープと剣(釘の代用)で頭部をあまり動けないようにする。

「次に邪魔な歯を全部砕いちゃいましょう♪」
「あ、俺っち何するかわかったかも」
「………」

「それでは黒墨の料理(ポイズンクッキング)を砕けた隙間からお口にシュゥゥゥーッ」
「超! エキサイティン(笑)」
「…くだらん」

「続きましては地下迷宮で(一ヶ月前に)拾った蛙の肉(×10)をシュゥゥゥーッ」
「うぇっ…」
「…えぐいな」

「次に取り出すのはラグーラビットの肉を眼の前(正確には鼻元)で丸焼。出来あがったら俺が美味しく頂きます。ムシャムシャ、うん、オイチ~ナ~」

「「「「「「(うぜぇ…)」」」」」」

リンチを一時中断した全員の思考が一致した。

「さて、その巨体じゃあまだ食べ足りないよね? 大丈夫、安心して。まだまだいっぱいあるからさ♪ 先あたってはブラッキーさんも一撃で沈んだと噂されている“究極に不味い料理”を――」
「…おい、止めろ」
「ア、ア、アアア、トラウマが、あの時の記憶がggggg――」

具現化した瞬間に頭や口元を押さえる数名。
脳裏に浮かんだ苦い記憶が蘇るのと同時に何故かあの時の味も蘇ってしまう。

「お口にシュゥゥゥーッ!! 超!エキサイティン♪」

「「「「「「(外道…)」」」」」」

ダメージを受けていない筈だが、もがき苦しんでいるように見えるボス。
生き残ったメンバーが言うには眼から流れた血がガチで涙に見えたらしい。

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