皆さんは、典韋という将をご存じだろうか?主を守るため、命を捨てた将である。

これは、もしも、典韋が死ななかったらのお話―――

1 / 1
三国志の短編です。
それでは、どうぞ!


三国志~もしも、典韋が生き残ったら~

 

これは、もしもの話―――――

 

燃えさかる城、そしてそこから逃げようとする男が二人。その将こそ、魏を建国し、その王となった曹操である。そして、その曹操と共に逃げているのが、典韋、つまり曹操の側近である。

 

この二人は、降伏する、と言っていた張繍という将にはめられ、こうして危機に陥っている。

やがて、二人が門につくと、後ろから兵士が迫ってきた。

 

「最早、これまでか・・・!」

 

曹操が言った。半ば諦めているようだ。すると、典韋が、

 

「曹操様、先にお逃げください!ここは抑えます!」

 

と曹操に言った。曹操は、驚いて、

 

「お主はどうするのだ、典韋!」

 

と言った。典韋は、

 

「必ず、後で追いつきます!今は、曹操様だけでも!」

 

と必死に曹操に言った。曹操は、唇を噛み、

 

「すまん、典韋!必ず、助ける!」

 

と言って、逃げた。典韋は、笑って、

 

「曹操様、どうか、ご無事で・・・。」

 

と呟くと、やがて後ろから迫る兵士の方を向いて、

 

「さあ、ここから先は行かさん!かかってこい!」

 

と叫んだ。兵士は、しばらく怯んだが、すぐに

 

「うぉぉ・・・!」

 

と叫んで走ってくる。そして、槍を持った兵が典韋に突撃した。しかし、典韋はそれを横に動いてかわし、その兵を殴り飛ばした。そして、槍を奪い取ると、その槍を横にふるって、兵を斬っていく。しかし、所詮は、一般の兵士の槍。少し使ったら、典韋の腕力に耐えきれず、パキッ、と音をならして、柄の部分が、折れた。兵士は、これ幸いとばかりに攻撃を仕掛ける。しかし、典韋は、

 

「うぉぉ・・・!」

 

と雄叫びをあげて、兵士を迎え撃った。素手でも兵士に劣らず、典韋の方が押していた。しかし、やがて、

 

「矢を放て!奴の体を穴だらけにしてしまえ!」

 

という声がして、兵士の何人かが、矢を構えた。そして、その先を典韋に向ける。典韋は、察してしまった。――避けきれない、と。

 

しかし、敵も待ってくれない。やがて、

 

「射て!」

 

という合図がされた。それと同時に、典韋に向かって大量の矢が放たれた。典韋は、ここまで、と思い、ぎゅっと目をつむった。しかし、その体に矢は刺さらない。典韋は、謎に思い、ゆっくり、ゆっくりと目を開けると、そこには―――

 

「待たせたな、典韋!」

 

「一気に片付けるぞ」

 

と言って剣を抜いている、典韋の主、曹操と、その従兄弟・・・夏侯惇だ。

 

「分かりました!」

 

典韋は叫ぶ。すると、曹操が、

 

「これを受け取れ。」

 

と言って、典韋に戟を渡した。典韋は、

 

「こうなったら、もう負けんぞ!」

 

と叫び、戟を構えた。

 

このあとは把握できるように、相手の方の殲滅に成功し、何とか無事に逃げることができた。歴史が、変わった瞬間である――――




どうでしたか?感想など、お待ちしています!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。