FE世界を渡り歩いた旅人が箱庭に招待されるようですよ? 作:飛翔翼刃
三月中は仕事のほうが忙しくて、家に帰っても寝に帰ってるような日が続いてました(;´Д`)
まあ今月もなんだかんだ忙しいのですがね( ^ω^)・・・
ではでは本編をどうぞ!
唐突に『血の臭い』がすると言われ、焦り始めるガルド。
「別に貴方がこれまで行ってきた事に関して、とやかくは言いません。
けど、これから関わっていくのなら主張する権利はあるはずですよね。
この主張が通るなら、今この場で喋ってくれますよね?」
ガルドには喋れない理由がある。
どう誤魔化したものか頭を回転させるが、前に座る男には嘘が通じない気がして仕方ない。
「やれやれ、こちらもだんまりですか。
どうにか良い方法はないですかね?ねえ、飛鳥さん?」
何故か飛鳥に提案を求めるクラウン。
クラウンはこの状況で打破できるであろう者は…飛鳥であろうと直感で信じる。
目線で何かを理解したのか飛鳥は『恩恵ギフト』でガルドにお願いをする。
「ねえ、ガルドさん。『そこの椅子に座り続けて、私の質問に応えなさい』」
飛鳥がそう命令すると、飛鳥の言霊に力が宿りガルドを拘束する。
力が強いのか、椅子はギシギシと音が鳴り、脚の部分は軽くヒビが走っている。
ガルドは拘束を解こうにも抗えないでいた。
「お、お客さん!店内で揉め事は勘弁してください!」
先ほどの猫耳の店員さんが駆け寄ってくる。
「あら、貴女も一緒にお話を聞いてみるといいわよ。
とても面白い話が聞けるに違いないから」
店員はどうしたものかと思いながらも、話を聞くことにしたようだ。
「さて、ガルドさん。
『貴方が喋りたくないこと、知られたくないことを全部、私達に教えてくださるかしら?』」
ガルドの口が開き、喋り始めようとする。
クラウンの読みは当たった様で、相変わらずニコニコしている。
「お、俺が喋りたくないのは、俺のコミュニティのことだ。
俺のコミュニティは、相手方の子供や女を人質に取り、不利なゲームを仕掛け吸収していきでかくなった。
それこそ相手が必ず断れない状況と勝てないゲームを作り出してだ」
飛鳥や耀は眉間に皺を寄せる。
それほどガルドのやっている行為に嫌悪感を抱いたのでろう。
しかしクラウンからしてみれば、そんな事など当たり前の世界であった。
もちろんクラウンはそのような輩は殺してきているのだが、表情は崩れずニコニコ顔。
「汚くて姑息な手段をしているとは下種の極みね。
それで、その人質は今どこに監禁、幽閉しているのかしら?」
飛鳥は人質の居場所を聞きだし、解放しようと思っていたのだが…現実は非情である。
「もう殺した」
ガルドの口から紡がれたのは『殺した』という単語。
他者の命と未来を奪う、最低の行為だ。
それからガルドの口から殺す経緯まで語られる。
「最初に吹っ掛けたコミュニティのガキ共を連れてきた日の夜、ガキ共の泣き声が泣き止まない上に煩いのが頭にきて殺してやった。
それ以降は大事な交渉物だから、自重しようと思っていたのだが、父親が恋しいだの母親が愛しいとかほざき泣き喚くから、イライラが収まらずストレス発散に殺しちまった。
それ以降はもう、人質として連れてきたガキ共は全部まとめてその日のうちに殺すことにした。
けどそれでは、身内のコミュニティの人間を殺しちまえば大事な組織に亀裂が入っちまう。
殺したガキ共の遺体は証拠が残らない、見つからないように腹心の部下が食わせちまったから、皆お腹の中で寝てやがるぜ」
「もう良い!それ以上喋るな!この下種野郎!!」
ガルドの口がおもいっきり閉じられる。
飛鳥が精神的に聞いているのも嫌になるほど、こいつが行ってきたのは最低以上のことだった。
周囲の人間も、今の爆弾発言を聞き、涙を流すものや怒り狂っているものまで出る始末。
耀とジンもこれほどまで最低な行為をしているとは思っていなかったのか、ガルドを睨みつけている。
一人クラウンを除いて。
「素晴らしい演説をどうも、ガルドさん。
とても有意義なものでした。
でも、残念ながら貴方のコミュニティはお終いのようですので、僕はジン君のコミュニティに入らせてもらいますよ、悪しからず」
「それより、ジン君。
今の証言でこの下種を箱庭の法で裁く事はできないのかしら?」
「残念ながら、厳しいですね。
彼が今まで吸収したコミュニティから人質をとり、身内の仲間を殺すのは勿論違法なんですが…
裁かれる前に彼が箱庭の外に出てしまえばそれまでなんです」
ジンは悔しそうな顔で答える。
「そう、なら仕方ないわね」
飛鳥が『パチン』と音を鳴らすとガルドの拘束が解ける。
すると、ガルドは全身を変異させ、その巨躯を包むピチピチのタキシードは膨張する広背筋で弾け飛んでしまい、体毛は変色し、黒色と黄色のストライプ模様が浮かび上がっている。
ガルドはギフトに人狼などに近い系譜を持っている。
通称、『ワータイガー』と呼ばれる混在種である。
「こんの!!!小娘がぁぁぁぁーーーーー!!!!!
テメェェ!どういうつもりか知らねえが…
俺様の上に誰がいるかわかってんだろうなァ!?
箱庭第666外門を守る魔王様が俺の後見人なんだぞ!!
俺様に喧嘩を売るってことはな!その魔王様にも喧嘩を売るってことなんだぁ!その意味が「黙りなさい」」
ガルドの口は再び閉じられるが、体を拘束したわけではないので、四の五言わずに襲い掛かるが…。
「喧嘩はダメだよ」
耀が間に入り、ガルドの腕を掴み、足払いからの腕を捻り、地面に押さえつける。
「凄いね耀。お見事」
耀を褒めるクラウン。
「さて勢いをつけるために、虎狩りに行こうじゃないか。
僕達と『ギフトゲーム』をしようよガルドさん。
お互いに話し合って、命運を賭けた勝負をさ!」
クラウンの底知れぬ何かに怯えるガルド。
ただただ頷くだけしかできないのであった…。
***
あの後、ギフトゲームを取り付けるとガルドは足早に退散していった。
それからすぐに黒ウサギが十六夜を引きつれ戻ってきたのである。
「な、なな、なんであの短時間にフォレス・ガロのリーダーのガルドと接触して、しかも喧嘩を売ってる状況になってるんですか!?
しかもゲームの日時は明日で!しかも敵のテリトリー内で戦うとか!色々と準備してからゲームに臨む時間もない上に準備のためのお金もないんですよ!
一体どういう心算があってこんなことになったんですか!
聞いてるのですか!私は知らないですって顔してる四人とも!」
「「「ムシャクシャしてやりました。今は凄く反省しています(棒)」」」
「まあまあ、悪党を懲らしめられるんだし。
そんなに怒ってると可愛い顔が台無しだよ、黒ウサギちゃん」
「ムキー!棒読みで反省してない上に私が可愛いとか当たり前じゃないですか!!」
可愛いは思っていたのかと思う、十六夜、飛鳥、耀。
その怒ってる姿も彼女の魅力の一つなのだろう微笑ましく見てるクラウン。
「それになんでこんなに相手が有利なゲームを受け入れたんですか!!」
「それはクラウンさんが決めたことです」
ジンが申し出る。
「ほんっとに何してくださっているんですか!クラウンさん!!
このゲーム内容とチップはあまりにも酷いのですよ!!」
黒ウサギが怒るのもしょうがないことなのだ。
今回のチップは勝てばガルドのコミュニティは解散、法の下裁かれる。
負けたら、ノーネームの解散、黒ウサギ、十六夜、飛鳥、耀、クラウンがフォレス・ガロに加入するとなっていた。
「人質が存在しない今、証拠を探すには時間があまりにもかかりすぎる。
なら手っ取り早くゲームで炙り出してやるのが、簡単で楽な事だと思っているからね」
「もういいです。
このゲームに十六夜さんが出れば問題ないですし」
「はぁ?俺は出ねーぞ」
「当たり前よ。彼の参加はいらないわ」
黒ウサギも二人に食ってかかる。
「ダメですよ!お二人もとい、皆さんは同じコミュニティなんですから協力をし合ってですね」
「何言ってるんだよ。
この喧嘩はこいつらが売って、やつらが買ったんだ。
俺がその喧嘩に手を出すのは無粋ってもんだろうが」
「あら、よくおわかりなことね」
「ああ言えばこう言う!もういいですよ!勝手にしてください!!」
拗ねる黒ウサギ。
「とりあえずこれからどうするんだい?」
クラウンが黒ウサギに尋ねる。
「…『サウザンドアイズ』というお店に行きます」
「ほらほら拗ねないで。
黒ウサギちゃんがそんなだと勝てる試合も勝てなくなっちゃよ」
再び頭を撫でるクラウン。
黒ウサギは気持ちがいいのか、頬が綻ぶ。
「そんなに気持ちいいものなのかしら?」
「さあ?」
飛鳥、耀は少し気になるようだ。
「これは黒ウサギだけの特権なのです!」
「別に誰にでもやるけど」
「なんですと!」
そんなくだらないことをしている一行。
ジンには本拠地に戻ってもらい、黒ウサギパーティーはサウザンドアイズへ向かう。
丁度暖簾に手をかけ外そうとしている店員さんに、ダッシュで近付き声をかけようとする黒ウサギ。
「まっ!!」
「待ったはなしです。
残念ですが、本日の営業は終了いたしました。お客様」
黒ウサギは店員を睨みつけるが効果はないようだ。
流石は大手の商業コミュニティに勤める店員さん。
というか黒ウサギの睨みは怖くないのである。
「なんて商売っ気のないお店なのかしらね」
「まったくです!少しぐらい過ぎたっていいでしょうに!」
「仕方ないじゃないか。
彼女はちゃんとお仕事をこなしているんだから、非はないはずだよ」
「そちらの方の言うとおりです。それに文句があるのなら他所へどうぞ。
貴女方はブラックリストに入れさせてもらい、今後一切の出入りを禁じますよ」
「こんなことで出禁とかありえないのですよ!
お客を舐めてるとしか言えない性悪店員です!」
「お客のことは舐めてないと思うよ。
こちらもそれ相応の礼儀で対応しないと失礼だよ」
「なるほど。『箱庭の貴族』であるウサギにとんだご無礼を致しました。
よろしければ、中で入店許可を確認いたしますので、コミュニティのお名前をお教えいただけますでしょうか?」
「う、えっと…私達は……」
黒ウサギは口ごもってしまう。
それだけコミュニティの名前と旗印などがこの世界では重要なのかをクラウンは察する。
「すみません。私達は『ノーネーム』です。
旗印もあるのかまだ聞かされていないんです。
ですが、必要とあるのならば私の「いやぁぁぁっぁー!ほぉぉぅおお!!久しぶりじゃの黒ウサギ!!!」
「え?きゃああぁぁぁーー!」
黒ウサギは店内から爆走してきた小さい女の子にタックルをされ、空中に放り出されクルクル回転しながら、近くにあった浅い水路に見事ダイブが決まる。
その光景を見ていた店員は深い溜め息を吐く。
彼女もとても苦労しているんだろうと思い、労ってあげるクラウン。
「おい、あんなドッキリサービスとかあるんだったら、俺には別バージョンで頼むぜ」
「ありません」
「有料でもいいぜ」
「やりませんよ!」
「十六夜、彼女を困らせちゃダメだよ」
「つまんねえなぁ」
どっちの味方だよって感じで十六夜に見られるが、クラウンはこの場合は店員の味方につくかなと店員を見る。
そして黒ウサギと一緒にダイブした女の子は、黒ウサギの胸に顔を埋めてさすりつけている。
「し、白夜叉様!?どうしてこんな下層に貴女がいるんですか!?」
「そろそろ黒ウサギが尋ねてくると、わしのセンサーが働いたからじゃ!
ほれほれ、ここがいいんじゃろ!ウホホホ、フフヒヒヒフフ!!相変わらずウサギの感触は違うの!」
「いい加減に離れてください!!」
黒ウサギは白夜叉を引き離しフルスイングで投げる。
フルスイングで投げられた白夜叉はクラウンのほうに向かっていき、クラウンはかなりの威力をものともせず受け止める。
女性が憧れるお姫様抱っこで。
「大丈夫?」
「あ、ああ。そのなんだすまぬの」
白夜叉は年甲斐にもなく赤くなる。
「あれあれ、白夜叉様赤くないですか?」
白夜叉をここぞとばかりにからかう黒ウサギ。
「ち、違うわ!赤くなぞなっておらん!」
クラウンの腕から下りる。
「貴女はこのお店の人かしら?」
飛鳥が尋ねる。
「おお、そうじゃよ。
この『サウザンドアイズ』の幹部をしとる、白夜叉様だよご令嬢。
仕事の依頼なら、その発育がよろしいおんしの胸を触らせてくれればええぞ」
飛鳥にセクハラ発言をする白夜叉。
「それでは売り上げが出ず、ボスに叱られます」
いつものことなのか、普通に切り返す店員さん。
「わかっておるよ。
本当に頭が固いやつじゃの、それだから彼氏もできんのだよ」
「な!それは今関係ないでしょ!!」
少女口調になる店員さんが可愛いなと思うクラウン。
「どうじゃ、そこのおんしよ。
こやつをもらってくれんかの」
クラウンに器量はいいし、料理は上手いぞ、頭が固いがのと薦めてくる。
「僕にはもったいない人ですし、それに彼女の気持ちも考えずにそうゆうことは良くないと思いますよ」
「む、正論過ぎてなにも言えんの。
面白い話とかも聞けそうだから、わしの部屋で話を聞こうかの」
白夜叉は店内に入っていく。
十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギも続いて入っていく。
「うちのオーナーが失礼を」
店員さんがクラウンに謝る。
「いえ、気にしないでください。
それに貴女はとても魅力的ですので、本当に僕にはもったいないぐらいの人なんで。
それでは皆行ってしまうので、失礼します」
クラウンも店内へと入っていく。
店員は自分のことを魅力的だと言ってくれた、クラウンに一目惚れをしてしまう。
この気持ちが恋なのかな?と思いながら、暖簾を持って店内に戻るのであった。
***
一行は中庭を通り、縁側で足を止め、目の前の障子を開ける。
その招かれた部屋からは香を焚いているのか、とても良い匂いが鼻をくすぐる。
個室にしては和室に全員座り、話が再開される。
「改めて自己紹介をしようかの。
私は四桁の門、3345外門に本拠を構える『サウザンドアイズ』の幹部の白夜叉だ。
そこの黒ウサギとは、少々縁があって、コミュニティが崩壊した後もしばしば手を貸してやってる」
「えーえー、本当にお世話になっておりますとも」
黒ウサギはなんとも投げやりな返事で済ます。
「それより気になったんだけど、外門って何?」
耀が質問をする。
「この箱庭の階層を示す外壁にある門のことなんです。
数字が若い、小さいほど都市の中心部に近く、それと同時に強大な力を持つ者達が住んでいるのです」
箱庭の都市は上層から下層まで、七つの階層に分かれている。
外壁から数えて七桁の外門、六桁の外門と内側に行くほど数字は若くなっていき、同時に強大な力を持つ者が多数存在している。
この箱庭で四桁の外門ともなれば、名のある修羅神仏が跳梁跋扈する完全な人外魔境だ。
黒ウサギが描く上空から見た箱庭の図は、外門によって幾重もの階層に分かれている。
その描いた図を見た三人は口を揃えてこう言った。
「デカイタマネギかな」
「いや、どちらかというとバームクーヘンじゃないかしら?」
「そうだな、バームクーヘンに見えるな」
「バームクーヘン?」
バームクーヘンを知らないクラウン。
似ているお菓子とかはあるのだろうが。
「あら、クラウンさんはバームクーヘンをご存じないのかしら?」
「実物とか見れば、わかるかもしれないけど…言葉の名前は知らないんだ」
「今度一緒に売っているお店を見つけて、食べに行きましょうか。
もちろん、クラウンさんの奢りで」
「それは構わないけど、ここでの通貨なんて持ってないけど大丈夫かな?」
「ご要望があれば、後で何か買い取ってやるぞ」
白夜叉が少しなら工面してやると申し出てくれる。
「それはありがたいな。
後で何か買い取ってもらえるものを相談しよう」
「承知したよ。それにしても、バームクーヘンとはうまいこと例えるの。
その例えなら今おんしらがいる、七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に当たる。
更に説明するのなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は『世界の果て』と向かい合う場所になるな。
あそこにはコミュニティに所属していないものの、強力なギフトを持ったもの達がたくさん棲んでおるぞ。
まあ、ギフトこそ持たぬがそこそこ強い魔物なんてのもいるがな」
笑いながら、分かりやすく補足を付け足しながら説明をしてくれる白夜叉。
魔物のことを話しているときは何かを懐かしんでいる顔をしていた。
「それで、その水樹は誰が、どのようなゲームで手に入れたんじゃ?知恵比べか?はたまた勇気を試したのかの?」
「いえいえ、十六夜さんが此処に来る前に、蛇神様に喧嘩を売って、素手で倒しちゃいました」
「なんと!?クリアではなくて純粋に力だけで倒したとはな…。
ではその童は神格を保持している神童か?」
「それが、黒ウサギにはそう思えないのです。
神格をお持ちなら、一目見れば分かるはずですので」
「それもそうじゃの。しかしの神格を倒すには同じ神格を持つか、お互いの種族によほど崩れたパワーバランスが成り立つときだけじゃ。
種族の力でいうなら蛇と人はドングリの背比べだ」
「白夜叉様は、あの蛇神様とお知り合いなのですか?」
「知り合いも何も、あやつに神格を与えてやったのは、この私だからな」
それを聞いた十六夜はいい事を聞いたとばかりに白夜叉に尋ねる。
「へぇ、じゃあの蛇よりお前のほうが強いんだよな?」
「当然のこと。私は東西南北の東側の『階層支配者』なんだぞ。
この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者などいない、最強の主催者なのだからな」
さらに飛鳥と耀という問題児達も食いついてくる。
「そう…ふふ。つまり、貴女のゲームを私達がクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしらね?」
「そういうことになるの」
「そりゃあ景気のいい話だね。探す手間が省けたわけだな」
「私達が最強。良い響き」
三人は剥き出しの闘争心を火花が出ているのでは?っていうくらい白夜叉をがん見。
クラウンは流石に三人には分が悪い相手かなと判断している。
口には出さないでニコニコ見ているだけだが。
「何喧嘩を売っているんですかお三人共!?無謀すぎるのですよ!!」
黒ウサギは白夜叉の実力を知っているからこそ、焦ってしまう。
「クラウンさんも止めてください!」
クラウンに止めてくれるよう頼む。
「今回は止めといたほうが身の為だよ、三人とも。
相手の実力が未知数のときは下手に突っ込んでも負けるだけさ。
勇気と蛮勇、意味を履き違えてはカッコ悪いだけだよ」
「なんだよクラウンは怖気づいちまったのか」
「そうじゃない。彼女は僕の中でも面倒くさいクラスの相手だよ」
「よいよい、止めてやるな黒ウサギにクラウンとやら。
私も丁度遊び相手が欲しくて、退屈していたところだからの」
そう言い、白夜叉は懐からサウザンドアイズの旗印『向かい合う双女神の紋』が入ったカードを取り出す。
壮絶な笑みで一言、喧嘩を売った三人ととばっちりでクラウンに語りかける。
「おんしらが望むのは『挑戦』か?それとも対等な『決闘』どちらだ?」
次回 三人の挑戦。一人の決闘。 前編
次は挑戦がメインですが、クラウンもついに戦闘モードです。
クラウンがどのクラスで戦うのかはお楽しみで!
ではでは次回もよろしくお願い致します。