俺の事が好きなのであろう人形使いが毎回付きまとってくるのだが一体どうすればいいのだろうか?   作:エノコノトラバサミ

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 ステージが進む度に内容が破綻して行きます。








 お兄さんの出番はありません(まさかのネタバレ)


紅霧異変の皮を被った何か

 stage1

 

 夜の森、そこに空飛ぶ人影が二つ。

 博麗霊夢と霧雨魔理沙。二人は再び紅魔館からちょろっと出た紅い霧を止める為、高速で空を飛んでいた。

 二人の思いはただ一つ、幻想郷の平和を守る事!

 

「待て!」

 

 その二人の前に現れたのは、宵闇の妖怪ルーミア。

 彼女は一体何の為に二人を呼び止めたのか!?

 

「紅魔館はあっちだ!」

「あらそう」

 

 激しい戦いを終えた二人は、新たな想いを胸に抱き道を進み出すのであった。

 

 

 

 

 

 

 stage2

 

 道を急ぐ二人の前に突如、霧が現れた。

 そう、ここは霧の湖。年中霧に覆われ、通る者の視界を酷く塞ぎ込む危険地帯である。数多の者がこの場所で道を間違え、行方を眩ましていった。(嘘)

 

「そこの二人、待て!」

 

 突如、霧の中から二人の前に立ち塞がる一人の少女が!

 

「二人とも! アタイと勝負しろ! アタイのこのスーパーサイキョーパワーでカチンカチンのコチンコチンに──」

「なあ霊夢、喉乾いたし氷溶かしてジュース作ろうぜ」

「良いわね、まあ私はかき氷でも構わないけど」

「──し……ようと、思ったけど……アタイ今日は忙しいから帰る! じゃあな!」

 

 こうして二人は、湖を突破して紅魔館へ。

 

 

 

 

 

 

 stage3

 

 そんなものは存在しない。

 

 

 

 

 

 

 stage4

 

 紅魔館の中へと突入した二人は、大図書館にて足止めを食らってしまった。

 なんとそこには、レミリアの親友である魔法使い、パチュリー・ノーレッジが潜んでいたのである!

 

「ふふふふふ、さあ、私の触手魔法の餌食になりなさい!」

 

 パチュリーが魔法を唱えたその時、二人の回りからピンク色でヌメヌメテカテカした触手が現れる!

 

「イヤァァァ、助けてぇ!」

「な、霊夢ぅ!」

 

 なんと、霊夢が逃げ遅れて触手の群れに捕まってしまった!

 どうなる主人公! 二人の冒険はここで終わってしまうのか!? このまま二人は触手達に《規制》されてしまうのか!?

 

「……なぁ霊夢」

「助けて魔理沙ぁ、このままじゃ私は服を全部剥がされてまるで野獣の様な触手に誰一人お嫁に貰ってくれなくなってしまうような仕打ちを受けてしまうわ!!」

「……お前、賄賂でも貰ったのか?」

「……………………な、何の事かしら?」

 

 図星である。

 

「いやだってお前、自分から触手に突っ込んでったじゃん」

「そ、それは……引き寄せられたのよ、謎のパワーで」

「何が謎のパワーだよお前明らかに変態化したか何かとしか考えられねぇよ!」

「仕方ないでしょ!! 四面辺りでどっちか消えないと残り半分貰えないし展開的にメンドクサイからって言われたのよ!! グダグダ言ってるとテメェの顔面に夢想封印喰らわすぞカスコノヤロォ!!」

 

 逆ギレである。

 

「もういいよお前触手に《規制》されてろ」

「ったく、解れば良いのよ。さぁ、この私二度と異変解決に行けない位にぐちゃぐちゃに《規制》しなさい! その他にも《規制》やら《規制》、更には《規制》しても構わないわよ!」

「その触手がするのは足つぼマッサージよ」

「嘘!? そんな事されたら私……あ、いや、ヤメ……あぁ、そこは、そこはらめぇぇぇ!♥」

 

 最早何をしてるのか。

 

「さあ、これで残るは魔理沙、ただ一人よ!」

「そう言えばさ、この前にとりが妖怪の山にある川でイソギンチャク見付けたってさ」

「イソギンチャク!? イソギンチャクって、あの外の世界にいる触手がウネウネしてるあの!? マジで!? ちょっと言ってくるわ!!」

「…………バッカだなアイツ」

 

 こうして魔理沙は一人、大図書館を抜けたのであった。

 

 

 

 

 

 

 stage5

 

 こうして唯一無二の親友であり戦友でもある霊夢を失った魔理沙は、孤独と共に足を踏み入れる。

 異変の首謀者、最大の敵が居座る最深部へと。

 

 ──その悲しみを、力へと代えて。

 

「いやナレーション、私そんなに悲しんでないぞ」

 

 え、そう? じゃやり直そうか?

 

「別に良いよもう、あんま突っ込んでるとキリないし。でも一つだけ良いか?」

 

 何?

 

「何で3面抜かしたんだ? 可哀想だろ、あの……えっと…………誰、だっけな……香港?」

 

 モンゴルじゃなかったっけ?

 

「だっけ……ま、いっか。んで何でモンゴルの出番抜かしたの?」

 

 いやだってさ、モンゴルが最後に出てきたの随分前だし、何も考えずに世紀末の覇者的なキャラにしてみたけどあれ改めて見てみるとそんな面白く無いと思うんだよ、個人的にさ。

 

「お前の自業自得だろ」

 

 あ、今思ったんだけどさ、最近俺銀魂一から見ててさ、モンゴルのキャラを万事屋のアルアル娘に変えようぜ!

 

「ダメに決まってんだよ!! まずここに書いた時点でおしまいなんだよ!! それにそんな事したら絶対苦情来るって、モンゴル好きな奴から『何だアイツ本当は夜兎族だったのかよ』って言われるって!!」

 

 別に良いだろ、んなもんどーだって。

 

「お前な、この作品のタイトルから何からテキトーだし読者様もある程度分かってくれてるから何とかなってるけど、本来ならアウトだよ! バリバリのモリモリでアウトだよ! もしも誰かが運営に通報したら確実に消されるよ!!」

 

 運営なんて怖くねぇコノヤロー、かかって来いやテメェ! どうせパソコンの前で尻掻きながら小便漏らし「止めろそれ以上言うなぁぁぁッ!!!」

 

「早く入って来いよテメェらぁぁ!!!」

 

「あ、ヘミリア」

「へじゃねぇよレだよヤンデレ野郎テメェら何時までウダウダしてんだよさっさと入って来いよぉ!!」

 

 そうカッカすんなってヘミリア。

 

「だからへじゃないっつってんでしょうがぁ!!」

「それによヘミリア、私はもうヤンデレじゃないぜ」

「何度言わせるのよへじゃないわよ!」

「そんな細けぇこたぁ別に良いんだよ」

「良くないわよ私の人権を踏みにじってんのよ!」

 

 お前人じゃねぇだろ。

 

「あ、よく考えたらそうだったわね」

「何だよったく、人騒がせな奴だな」

 

 んじゃ、俺は銀魂の続き見てくるわ。

 

「待て、アンタが消えたらこっから先は会話文しか表示されなくなるのよ。もう少し我慢しろ」

「てか魔理沙、あんたいつの間にヤンデレじゃなくなったのよ」

「だってよ、私確か4話辺りに出てからずっと出てないんだぜ? そりゃ性格変わるぜ」

 

 ホントは設定変えたかっただけなんだけどさ。

 

「ダメだコイツ、都合から何から全部喋ってやがる」

「ホント、ネタじゃなかったら終わってるわね」

 

 良いじゃないの、個性って奴だよ個性。

 

「そーゆーのは個性って言うんじゃねぇよ」

「て言うかstage5の筈なのにこうして部屋の前でグダグダ話してて大丈夫なの? 咲夜多分キレてるわよ? 魔理沙の前にナレーターがバラバラにされるわよ?」

 

 え、マジ!? 超怖えぇ!! 嫌だよ、中入りたくないよ、もう帰ろうよ。道中でヘミリアにヤられてゲームオーバーで良いじゃんもう。

 

「だからレよ、レ!」

「そんなんで良いのか、ホントに?」

 

 良いんだって、思い出してみろ? 紅霧異変始まったのだって、元を辿れば俺が始めてみたいなぁって思ったからなんだからさ。もういいんだよ終わりで、はい解散!

 

「けど、一応stage6まで行った方が良くないか? やっぱ道中でやられたって言うのは格好つかないぜ」

 

 仕方ねぇな……俺が考えてやっから。つー訳でヘミリア、そこで死ね。

 

「直球過ぎて逆に清々しいわ、てか私はラスボスよ。stage5は咲夜だって言ってんでしょ。私の部屋で待ってるのよ。RPGでよく見る王様の近くにいる大臣の様に」

 

 んじゃもうstage5は無かったっつー事で。

 

 はいクリア! stage6突入!

「それで良いのかよナレーターぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 stage6

 

 僕たちの戦いはこれからだ!!

 

 『完』

 

 

 

 

 




 
 stage EX

「…………なぁアリス」

「…………何よお兄さん」

「……俺達さ、ここに来てどの位経つか分かるか?」

「……二、三ヶ月位じゃないの?」

「…………来ねぇな」

「そうね」

「……何時まで入ればいいんだろうな、この地下室に」

「私は何時までも居られるわ、お兄さんが一緒なら♥」

「……そう」

「……」

「……」

「……」

「…………来ねぇな」

「…………来ないわね」

「何でこんなに来ないんだよ……」

「……もう終わってたりして」

「……そんな事言うなアリス、不安になるだろ」

「本編は全部終わってて、後はもうあとがきやら何やらに押し付けられたり……」

「…………まさか、な」

「……そう、ね。そんな事あるわけ無いわよね!」

「ああ。もう少し気長に待ってるとするか」

「それじゃお兄さん、待ってる間に私と愛の乗馬レッスンでもしましょ?♥ 私が騎手で、お兄さんが種馬ね♥」

「テメェが馬やれ」

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