クロスはしてませんが、一応怪獣王と光の巨人&自作二次クロスのクロスです。
その日、澤海ことゴジラは連休であることを利用して地方都市長月市からわざわざ首都圏へ遠出していた。
東京を火の海にする………なんてことはなく、ある〝酒場〟に足を運ぼうとしている。
本人は至って上機嫌だ、ウルトラQのメインテーマを口笛でノリノリに演奏している。
あれ? この世界に転生したゴジラって未成年なのでは? と突っ込むのは野暮だ。
澤海(ゴジラ)「さぁ~~て着いたぞ♪―――って………」
バルタン星人のシルエットと一緒にデカデカと独特のおどろおどろしいフォントで『怪獣酒場』――店名が描かれた看板には、こんな看板が貼られ……店は閉まっていた。
その張り紙にはこう書かれていた―――「怪獣酒場は宇宙警備隊隊長ゾフィーからの勧告により、○月○日を持ちまして閉店いたしました」
澤海(ゴジラ)「ガァァァァァァァァァァァオォォォォォォォォォォォォォォォ―――――ンっ!!!(おのれゾフィーッィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ――――!!!!!)」
その日、首都東京に、大音量のゴジラの鳴き声が街中に響いた。
週明けの平日の朝、長月市立高校文芸部の部室では、澤海の友人である神原秋人がこんなことを尋ねていた。
秋人「先日さ、東京でゴジラの鳴き声の幻聴を聞いた人がたくさん出るって騒ぎがあったんだけど、何か知らないか澤海?」
スマホを操作した秋人は、その事件の概要が乗ったニュースの記事が表示された画面を見せてくる、その彼に対し。
澤海「知らん!!」
と、当事者である彼は堂々と白を切った。
未だに彼の中では、閉店に追い込ませた宇宙警備隊隊長への怒りが、メラメラをくすぶっていた。
――――――
その頃某光の国の、ある喫茶店では、親子水入らずでブレイクタイムを堪能しつつも――人間体の名が諸星勇夜なウルトラマンゼロが、父セブンから相談を受けていた。
セブン「実は最近ゾフィーがな、毎晩ゴジラの熱線で火ダルマ&ミスターファイヤーヘッドになってのたうちまわる悪夢を見ているらしくて、仕事に支障を来しているのだ」
しかもそのVSシリーズ寄りな外見のゴジラは人語を話せるらしく、GMKクラスの熱線をVS並に乱発しまくりながら恨み事を色々口走っていたらしい。
そんな悪夢の洗礼を受けた直後の朝の隊長の顔付きは、ホラーレベルでやつれているとのことだ。
ゼロ「マジか………まさか本物から恨み買うなんてことがあったんじゃねえのか?」
セブン「いや……そんな筈はないのだが」
実はある意味、ゼロの予想はずばり当たっている。
おわり。