われながら酷すぎるできばえで泣けてくるぜ……
どうやったら上手く書けるか、誰か教えてくれえぇええええ!!
それは、橙子さんの用事をすませた翌日の事。
今日もいつも通りロキの鬼畜な訓練をし終えて、勘太郎さんの
「カヲルもそろそろお務めにつかせてもいいころかな…」
勘太郎が茶を飲みながらそう呟いた。
「お務め?(なんぞやそれは、あれか、神様にお祈りする的なやつ?それとももしかしてあの某眼鏡かけた人なのかよく分からん美少女がグロテスク系な化け物を殺す的なあれ?)」
「ああ、そういえばまだ言ってなかったね。僕は一応この冬木市の土地の氏神なんだ」
え、この人そんなにすごいお役職だったの?普段からは……
―ヨーコちゃん、肩揉んでぇ―
―春華、せんべえ買ってきて。あとついでにお茶も―
―ねぇ、ご飯まだぁ~?―
とてもじゃないが想像できない。
「何か失礼なこと考えてない?」
「い、いえ!別に、何でも…ないです(あっぶね、ここの神様達は妙に勘がするどいからな)」
「まぁ、別にいいけど。さて、本題にもどろうか。ここ最近妖やら悪霊がうようよし始めてね、いつもは春華が退治してくれるけど今はちょっと遠くまで出かけてるからしばらく戻ってこれないんだよね」
ちなみに春華が戻ってこれない理由はこの
「そこで君に頼みたいことがある」
何かイヤーな予感。
「君にはあと実戦経験が必要だから、訓練と思って退治してきて欲しい」
うわぁ~、まじか。正直に言うと絶対やりたくない。まず何故私なんだよ!あんた妖怪みんな友達、みたいな妖怪ウォ○チのケー○君みたいな思考持ってるのに退治するのかよ。しかしここで逆らうともっと酷くなりそう。何故なら彼の顔はニコニコ笑顔だが有無言わせない顔でもあった。眼が笑ってない、顔は笑っているのに。何故そんな器用なことができるのか教えて欲しい。
はぁ、春華さんやヨーコさんの気持ちが分かった気がする。今度胃薬もって行ってあげよう。
「大丈夫、今の君には祓う力を持ってるし、それに君にはその“神槍”があるだろ?」
まぁ確かにそうだけど、痛いことは嫌なの!
◇◇◇◇
そんなこんなで夜の公園に来ました。
うん、これはいるな。それも大勢に……ははは、勘太郎さんは私に死ねと言うのかい?
一見、ただの公園に見えるだろうがこの公園に入った瞬間、別の世界みたいになるのだ。それは妖怪や怨念、悪霊がたくさんいることだ。
この空間に入ってしまえば一般人は出られなくなるだろうし、陰陽師など祓うこと専門の人も気を抜いたらあちら側…彼岸につれられてしまうだろう。
これをたった一人で祓うってのか。生きてるのかなぁ、私は。
でも頼まれたことだし出来る限り死なない程度にがんばろう!せっかくはりきってこの“ロンギヌスの槍”を持ってきたしね。
「………(どうか痛いことがありませんように)」
本当はこんな願掛け聞いてくれる神様なんていないだろうけど、一応しておいとく。もしかしたら、もしかしたらだけどあの
ほんじゃ早速いきますか!
◇◇◇◇
彼が心配で、一応式神を放って彼を見てるのだが。それはどうやら杞憂だったようだ。
彼は紅い槍を使って次から来る妖達を薙ぎ払い、隙が出来ている相手にはその身体突き刺す。
その動作には無駄がなく、洗練とした動き。とてもじゃないがついこの間まで“始めたばかり”だとは思えない。
ロキが教えたルーン魔術であろう炎で敵との距離をとり、隙をうかがいながら背後から襲ってくるものに対しては呪術でその存在を縛る。
それでも戦う際にはどうしても自身にも隙ができるもの。
彼の場合は彼の最強の盾。ある一種の結界から作り出された山吹色の美しき結晶、宝具に届きえるほどのものを展開しながら戦う。
―一方、当の本人は―
「……(ごめんなさい、マジ調子のってすみませんでしたぁぁあああああ!)」
私には
次から次へと私に襲い掛かってくる魑魅魍魎の者達。
私はそれに対してただ刺して刺して、時々薙ぎ払ったり、突いたりしてと単純な動きをしているに違いない。
勘太郎さんはよく私を送り込もうとしたよね。ついこの間槍を使うのを始めたばかりのド素人にこんなことを頼むなんて、バカなの?アホなの?今の状況でこんなことを考える私もバカだろうけど。っていうことは私、あの人と同類?いやいやいやあんなプー太郎の塊の人と同類じゃない、はず………この話はやめておこう。今は目の前にいる敵のことに集中しよう。
さっきから私に襲い掛かってくる奴達の攻撃にはどうしても防ぎきれないものがある。私はそういう攻撃はATフィールドで防いでる(心の壁さまさまだ)正直私の体が使徒でなければ今頃死んでいただろう。ホントマジで恐いこの状況何なの!君たちは私をそんなに殺したいの!?もう命がいくつあってもたありないよ…
◇◇◇◇
「ほう、何やら騒がしい音がすると来てみたらなかなか面白いものがやっているではないか」
外灯の上に“立っている”一人の男性が彼の戦いを見ていた。
本来、常識を持った人ならばまずそんなことはしないだろし例え登ったところで相当なバランス力がなければ立つこともままならないだろう。
こんな話おいておこう。この男性は渚カヲルが戦っているのをじっと見ている。そして妖しい笑みを浮かべる。
「あの者の“魂と肉体”もなかなか面白みのあるものだ、それに随分と神に愛されているようだな」
それは
「あの雑種はどれくらいのつわものか、この我が直々に見定めてやろう。その前に邪魔な存在を消すか…」
彼が言うと、背後から黄金の波紋が複数現われそこから多種多様の剣達が顔を覗かせている。
そして剣達は一斉に魑魅魍魎の者達に向かっていく、渚カヲルを含めて。
◇◇◇◇
次から次へと妖怪や霊が私に襲い掛かる。どれだけ殺しても、殺してもキリがない。その理由はここは『
ああ、もう早く家に帰りたい。生きてる心地がしない……誰かヘルプ、ヘルプミー!!
その時だった。どこからものすごいスピードで飛んできた剣達が一斉に魑魅魍魎の者達を貫通する。
「っ!」
飛んできた剣の中には明らかに私へと向かうものもあった。私はATフィールドを咄嗟に展開し、このままはじき返そうとした。
だがその剣はATフィールドを突き破らんとするかのように、必死に食らいつく。そのせいで受け止めている場所から火花が散り、ATフィールドの形が歪み始める。
やばいやばいやばい!なにこの武器、全然防げないよぉお!ATフィールドで今は防いでるけど、突き破ろうとしてもう受け止めてるところがみょ―んっていう感じに伸びてるよ!というかATフィールドってこんなにも柔軟性のあるものだったんだ……何この状況で考えてんだ!頭おかしくなったか!?
お、落ち着け私。あれだ、こう言う場合は跳ね返せばいいんだよ(震え声
こんだけ伸びるんだったらスパーッっといってビュんっ!みたいなことができるに違いない!
おっしゃぁ、いっちょやってみますか(白目
勘太郎が妖怪=友達にしなくなったのはまぎれもなく主人公の影響でそうなってます。
まぁ神様になったのも原因でもありますが。
まずそもそも漫画を読んでみるとそんなに妖怪=友達って訳じゃなさそう。祓うときはしっかり祓うからなぁ……でも基本的に無闇に祓ったりしなくてそのまま友達になろうとしてるからなぁ。
分からん。