使ってるシーンを見るとトキメク☆
けどあれって使いにくそう…
揺れる、霞む、どこか自分という存在が朧気に感じる。
―ここはいったいどこなのだろう―
そう思い、眼を開けるとそこはどこまでも続く”闇”であった。
だが恐怖は感じなかった。それは自分でも分からない、だが
不思議と何故か懐かしさを覚える。
そこで、私は一度考えることが止まった。
―私は何故懐かしいと思ったんだ?―
こんな場所は私の覚えてるかぎり、行ったこともないしまし
てや見たこともない。でもとても懐かしく感じる自分がいる。
何故私がここを懐かしく感じるかを原因を考えてるときだった。
《お、ようやくお目覚めか?》
どこか聞き覚えのある声がした。私はその声の主をキョロキョロ
と闇が続く世界を見渡してみたが、誰もいない。
《あ、そういえば君は”今”は見えないのか》
その声がそう言ったあと、突然私の目の前に眩しい光がこの闇を
照らすかのように現れた。
私はその光があまりの眩しさに眼を瞑った。
そして、光が収まり眼を開けるとそこには、どこか浮世離れした
美しさを持つ男性がそこに居た。
そして男性は口を開き、こう言った。
◇◇◇◇
「ハロー☆みんなのアイドル、神様だよー!」
―………………………………………………―
「何さ、そんな黙っちゃって。あ、もしかして僕のこの美しい
顔にでも見惚れたのかい?」
―…………………………………………………………………―
「おーい、聞こえてるのかい」
―…………………………………………………………………―
「おっかしいなぁ、確かに聞こえてる筈なのに…おーい、聞こ
えてるなら返事して」
―…………………………………………………………………―
「あれ、これって無視されてるパターン?いやいやいや、神
である僕を無視する筈ないって、よしもう一回!ねぇ、君
聞こえてるんでしょ、返事くらいしてよね!」
―…………………………………………………………………―
「ねぇってば…」
―…………………………………………………………………―
「反応くらいしてよ…」
―…………………………………………………………………―
「(´・ω・`)ショボーン……」
―…………………………………………………………………―
「………………………………………………」
―……シリアス返せ―
◇◇◇◇
傍から見たら、とても異様な光景であろう。何故なら(自称)
神と名乗る者が正座させられているのだから。
―さっきまでシリアスだったのに何ギャグ展開に持っててるんだ、
ああ゛?―
「シリアスすぎるのもどうかなと思って…」
―それであんなことを?―
「ほら、よく二次創作とかであるじゃない、シリアスからギャグ
展開するの。一回やってみたかったんだ…」
―死ね―
「ヒドっ!別にそこまで言わなくったっていいじゃんか、うわーん!!」
そう言うと、(自称)神が泣き、いや、泣きまねをしだした。
「あれれー、バレてる感じ?」
―コイツ、本気で殺しちゃっていいかな(^言^)―
「て、テヘぺろ☆」
―…………………………………………………………………―
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、だからその拳を
下ろしてくださいぃ!!」
―YADA☆―
「ぎゃああぁぁあああ、せめて、顔、顔だけは、ってうぎゃ
あぁあぁぁあああああああ!!」
ドカっ、ボキッ、ボコっ、バキッ!
◇◇◇◇
―で、あんたが私の魂を回収したと―
あの後、いろいろあったが何とか話せる状態になり、どういう
経路で私という“存在”がこの真っ暗闇な世界にいるのかとかetc…
どうやら私は死ぬ間際に死にたくないという願望が強すぎて、この
神に死にたくないというメッセージが届いてしまったそうな。
けど私は“現実世界”で死んでしまい、肉体と魂が分裂してしまった。
そして本来なら輪廻の輪の中へと入り、魂の記憶を消されて私の肉体
は消滅して転生するらしい。
そこでコイツはそうさせられる前に私の魂と肉体を回収して今にいたる。
「そうそう、ホント大変だったんだから」
―ふーん…―
「何その反応…あのねぇこの行為は本来やってはいけないんだよ」
―は?じゃあアンタ規則をやぶったってこと?―
「僕は上級の神だから許されたことであって、下級の神がやってしまえ
ばそれなりの処罰されるからね」
―へぇ、あんたが上級の神ねぇ―
「ふふ、驚いた?」
―いや全然―
ズコッ
「ま、まぁとにかく君には“また”転生してもらうから」
―“また”?それって一体どういうこと…―
「はいはい、それじゃあ君の転生先を教えるね」
彼は私が聞く前に次への話しに進めた。コイツ、何か隠したがっている
ように見える。まるで私に知られことを恐れているかのように。
ってそれよりも…
―ていうか、結局は転生するのかよ!!―
私を助けた意味なくね?
「ん?まぁぶっちゃけ言うとそうなんだけど、君には転生特典がつく
んだよ」
―それってよく二次創作とかでありがちな記憶を消されないとか、容姿
とか能力を決めて貰えるとか?―
「簡単にいえばそうだけど、条件があるんだよね」
―条件?―
「まずはこちらが容姿とか能力を決めるんだ」
―はぁ!?何それ、全然特典だとは思えないけど―
「こればかりは仕方ないよ、前に君と似た境遇の子がいてさ、そう
いう転生特典で要望を聞いて叶えさせて転生させたんだけどその子、
【世界】の秩序を変えてしまってね、幾千、幾万の【世界】を滅ぼ
してしまったからね…」
どんな特典貰ったんだよ!世界の秩序を変えるとか
あまりにも壮大な話に私は無意識に唾をゴクリと飲んでいた。
―それで、その人はどうなったんだ―
「僕達神によって消去されたよ、ま、当然のことだね。だから僕達
は二度々こういうことが起きないようにさっきの条件を作ったんだ」
―はぁ…―
「さてと、こんな話はどうでもいいから容姿と能力を決めなきゃね」
―どうでもいいって…―
けれどこの神は容姿と能力決めに集中しているのか聞こえてないようだ。
「そうだねぇ、彼女の肉体から媒介するから…容姿はこれであと転生先も
あれだからこれをこうして、あれもこうして、うん!これでいいかな」
決まったのだろうか?
「ああ、あとは僕からのサービスでっと…こんなもんでいいかな!」
何故かとてつもない不安を感じる。まさか人外になってないよね、なって
たらものすっごく嫌なんだけど。
―大丈夫だよね?本当に大丈夫?―
「大丈夫だってば!」
ホントかなぁ
ま、まぁとりあえず大丈夫って言ってるんだから大丈夫なハズ…多分。
―それで、私の転生先はどこなの?―
「ああ、それはね型月作品さ!」
え、コイツ今なんて言った?
―プ、プリーズ、ワンモア―
「型月作品、正確に言えばFate/だけど、それが何か?」
やべぇ、私転生する前から死ぬことが決定されてるうぅぅぅうう!!!
人生詰んでるどころじゃない、オワタ☆
―死ぬ死ぬ、絶対死ぬ―
「大丈夫だよ、君にはそこで生き残れるようしといたんだから」
そういう問題じゃない気がするんだが…
―あの、もっと平和な世界がいいんですけど―
「却下」
―何故に!?―
「これは既に決まったことだし、僕にはどうしようもできない」
―はあ!?あんた神様なんだからなんとか出来ないの?―
「これだから人は……あのね、神が何でもできるって思ってるの?神にも
出来ないこともあるんだ、お分かり?」
―…………はぁ、分かったよ―
この神でも変えられないというのなら仕方ない。
―ねぇ、もし私が死んだら骨一本くらいは拾っておいて―
「さっきまでの元気さはどうしたの」
―だって型月だよ?しかもFate/とか、神は私に死ねと―
「いや別にそういう訳じゃ…」
ホント、先のことを考えるといろいろとね、あれだよ、うん。
―ホントあれだからさ、もうどうにでもなれってんだ!!―
「うおっ、急にテンション上がったなぁ」
―ここでグズグズしていても仕方ないし、もう早く転生させろ―
「どうやらやっと決心が出来たみたいだし…それじゃあ転生先に送るね」
コイツはそう言うと、何もない空間に手をかざした。すると、大きな扉
が突然現れた。
「この扉をくぐればFate/の【世界】だ」
はぁ、いよいよ転生するのかぁ。こんなことが実際に起きるなんてまだ
自分が夢を見てるんじゃないのかと思ってしまう。
でもこれは夢なんかじゃない。だって私が死ぬときの痛みを鮮明に覚え
てるし、ここに来たときは密かに自分の頬をつねったが、ちゃんと痛み
を感じた。だから夢じゃない…ハズ。まぁこれが夢だったらどんだけ壮大
な夢をみてるんだよって話だけどさ。
そんなくだらないことを考えながらも、扉を開こうとした。
だがふと、まだコイツに聞いてないことがあったことを思い出した。
―まだアンタに聞いてないことがあった―
「なんだい」
―アンタの名前は?―
そう言うと、コイツは驚いたふうに眼を見開いてた。
そして、何故かほんの少し悲しそうな顔をしてこう言った。
「僕の名前はロキだよ、“鈴木さん”」
ロキか…コイツにしてはかっこいい名前だと思う。
―じゃあね、ロキ……と言ってもアンタとはまた会いそうだけどね―
「…………………………」
私はそう言って、扉を開いた。
そのとき私は気づいてなかった。ロキが私を悲しそうに見つめていたことを……
◇◇◇◇
「ふぅ、やっといったか…」
彼は彼女がいなくなったこの真っ暗闇な世界で、つぶやいた。
「やっぱり君は覚えてないんだね……」
彼はそう言うと、悲しそうに顔を歪めていた。
「今度こそ君を―」
何度繰り返すことになっても、必ず彼女…否、“彼”を救ってみせる。
「待っていてね……カヲル」
◇◇◇◇
火の海の中、私は…“僕”はそこにいた。
いつからここにいたのか、そして僕はどうしてここにいるのか自分でも
分からなかった。
「あ、あつ…い!!」
「だれ、かあっ」
「た、すけ…」
「いやぁぁあああ!!!」
人々の悶え苦しむ声が聞こえる。ああ、そうかここは―
そんなことを考えているときだった。
僕が思考に耽っている間に、《泥》が近づいていた。その《泥》は呪い
の塊であり、幾多の人々を殺し、人から忌み嫌われているもの。
【世界】から正義を存在させる為に押し付けられた反英霊であるもの―
その《泥》に触れる…いや、飲み込まれてしまえば生きとし生きるものは
たちまち死んでしまう。
僕はその迫ってくる《泥》を見つめていた。逃げもせず、ただじっと見つめた。
傍から見たら、まるで《泥》に飲み込まれるのを待っているかのように見える
のだろうか。
『君は、悲しい歌を歌うんだね』
彼はそう言うと、その《泥》に背を向けて歩いていった。《泥》は彼を追いか
けるように近づこうとするが、まるで壁にでも遮られているかのように彼に
近づくことが出来ない。
『待っていてね、士郎くん』
『今度こそ君を絶対に―
幸せにしてみるよ』
彼は、“渚カヲル”は歩みを止めない、止められない。
■■士郎を絶対に幸せにするまでには歩みを止めてなんかいられない。
何故ならそれが彼にとって■■であるからだ。
果たして、彼の運命はどうなるのか。渚カヲルの進む道は茨の道か、それとも―
これはそんな彼の物語、どうか彼の結末を見とどけてほしい。
文才がないのに無駄にがんばった。
すっごい疲れたわー