そういえば神々の義眼ってデメリットが直死の魔眼保有者と似たような感じなんでね。それはそれでネタとして使えそう…
けど眼が割れるとかめちゃくちゃ痛いよね。血流してるとき思わず自分の目を押さえてたwww
私には摩擦した記憶の中で覚えていることがる。
一つは気高き理想を持つ王を召喚した、私の原点となるあの運命の夜だ。
そしてもう一つはこんな大馬鹿者の俺を最後までついてきてくれた愛おしいあの人。
同時に俺が“壊してしまった”人物。
「何故君がこんなことをするっ!」
守護者は『世界』と契約した以上、『世界』に脅威となるものを排除しなければならない。
「答えてくれ!」
例えそれが俺の大切な人であっても。
何もかも赤く染まってしまった『世界』に彼と私しかいない。
今の『世界』…いや、この星はすでに死に掛けている。生き物もなにもかもが滅んでしまった。
その元凶が目の前にいるなど、信じたくなかった。
この剣を愛おしい彼に向ける状況を怨む。何故『世界』は私を呼んだのだ。こんなことはしたくない!彼を、カヲルを殺すなど俺にはっ……
「君のためを思ってやったのに逆に君を傷つけることになってしまって。僕も結局は
違う、カヲルはそんな人ではない!
そう言ってやりたいのに言えなかった。
何故なら、彼は泣きそうな顔をしていたのだから。
「ああ、“士郎くん”。どうかこんな僕を許さないでくれ。こんな“結末”にしてしまった僕を怨んでくれ、憎んでくれ」
―僕を殺して―
やめてくれ、私には、俺にはそんなことは出来ない。出来るはずないんだ。
なのにこの体は彼を殺そうと勝手に動く。
死に掛けている『世界』、この星の抑止力は一刻もこんな状況にしてしまった彼を殺そうとする。
やめろ、やめろやめろやめろやめろっ!!これ以上俺から奪わないでくれ、彼を失いたくない!
「士郎くん………
ごめんね」
◇◇◇◇
今日は
といっても私はまだ
今は私の兄弟子でもあるあのエセ神父の綺礼が代理をしてくれているのだが。
「凛、私は魔術師と話をするから庭で稽古、ついでに庭を綺麗にしてくれ」
「はぁ?なんでよ、あんな広大な庭一人で綺麗にしろってこと?はっ!お断りよ。そんなの綺礼がすればいいじゃない」
「紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐を10杯食わせるが…」
「はいやります!ぜひやらせていただきます!!」
あんなもの喰うより庭を綺麗にしたほうがマシよ!とういうかあんなものを10杯食わせるとかどんだけ外道よこのエセ神父めが!
「では頼むぞ、凛」
◇◇◇◇
庭に来たはいいものの、ここは別世界かってくらいに変わっていた。
「な、なによこれ。今朝まで普通だったのに!」
ファンシーなものになっていたのだ。それに何故か
「落ち着くのよ凛。遠坂家たるもの常に優雅たれよ…」
とりあえず、こんな庭にしてくれた犯人にお礼兼ねてOHANASIしなくちゃ。
―1時間経過―
なんで見つからないのよ~!こんだけ探してもいないとか普通はありえないわ。なんてったってここは御三家でもある遠坂家の敷地よ?魔術を使おうならばすぐに分かるのにまったく見つからない。こんな庭にしてくれた犯人は隠蔽に長けた人物なのかしら。
諦めるわけにはいかないわ、私のプライドも許さないし絶対見つけてやるんだから!
そう思った私は行きようようとしていたら、目の前に知らない人が鼻歌を歌いながら庭をいじくってたのだ。
「(っていたぁああ!あんだけ探してもいなかったのにこんなにも簡単に見つかるなんて…)」
相手はこっちに気が付いてないようだ。これはチャンスよ、このまま背後から奇襲をかけて……
とその時だった。相手は庭をいじくるのをやめて突然空を見上げたのだ。
先ほどまで顔は見えなかったが、その横顔はこの庭ととても絵になるほどの美しさだった。
綺麗な銀色の髪は、太陽の光によって煌き天使の輪があるみたいだ。特徴的なその宝石のルビーのような美しい瞳。肌は私より白く、離れて見ても透明感がある。翼があればまさしくその姿は御伽噺で出てくる天使に見えただろう。
私は思わず声に出してしまった。
「きれい……」
その声を聞こえたのだろう、その人物はこちらを見た。
「君は…遠坂、凛?」
「あなた、誰?」
どうして私の名前を知っているのだろう。もしかしてこの人は今日挨拶にしに来た魔術師なのだろうか。
「僕は渚カヲル、どう、気に入ってもらえた?」
そこでふと思った。そういえばこんな庭にした元凶はこの人だよな…と。そう思うと怒りが徐々に私を支配する。
「あんた家の庭になにしてくれるのよぉおおおお!」
ここで思わず今の私の全力の八極拳をおみまいしてしまったのだ。
遠坂家の呪い、うっかりが発動してしまった瞬間であった。
「ぐはっ!」
相手はそのまま倒れた。
◇◇◇◇
あの後、事の重大さに気づいた私は急いで綺礼のもとへと向かい、彼を治癒してもらった。
「ふむ、ただ気絶しているだけだな。とくに外傷はないようだが」
「そう……」
安堵したと同時に驚いていた。私の、今の全力の八極拳を受けたのに無傷でただ気絶をするなんて、この渚カヲルは一体何者だろう。
ってそんなことを考えている暇があるのならば早くこの空間から抜け出したい。
彼の保護者?とういうよりも友人みたいな人からとてつもない殺気を感じるのだ。
「へぇ、遠坂家は見境もなく襲うのが仕来りなの?」
うっ、反論ができない。
「ほう、では勝手に庭をいじくっていた者を放っておけと?」
「だからと言って攻撃するのはどうかと思うけど」
「それはこんな行為をした者への当たり前の対処だと思うが」
「話し合いという考えをもたないのかい?」
お互い一歩も譲らず、火花を散らす。ここの空気はかなりいやーな空気だ。
元はといえば私とこの渚カヲルという人物が悪いのだが本人達そっちのけで、討論を始めている。
「んっ、ここは…」
「気が付いたみたいね」
彼はこちらをジト眼で見ながらも、先ほど寝ていたソファーから起き上がった。
彼が何を言いたいのかはわかっている。こちらにも悪い事をしてしまった。ここは素直に謝ろう。
「ごめん、なさい…急に攻撃しちゃって……」
「いいよ、謝らなくて。こっちにも非があるし、当然の対処だと思う」
そう言って、彼は少し苦笑いしながらもこちらの頭を撫でてきた。どこか大人びた行為で、突然のことでもあったので私は顔が火照ってくのが分かった。
「ちょ、ちょちょちょっと。頭をな、ななな撫でないでよ!」
「ははっ、ごめんね」
そう言いながらも撫でる行為をやめない。
このぉ、調子に乗って!絶対に私を舐めてるわね、こうなったら見返してやる!
こうして、遠坂凛と渚カヲルの出会いであった。
遠坂家は絶対うっかりという呪縛から逃げられない。
凛はここぞという時にうっかり発動しちゃうからなぁ~、それさいなければなぁ~と思ってたり思ってなかったり。