渚カヲルに憑依?転生? 【凍結】   作:*時雨*

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映画はよ!映画はよ!桜の黒化みたいでござる(・ω・)/


第9話 赤き人形

渚カヲルという人物のことについて話そう。

 

彼は魔術師の才能は化け物級であろう。彼は鬼才であった。

 

その才能は封印指定を越えかけていた。つまり魔法使いに近い存在だったのだ。

 

しかし彼は魔法使いになれなかった、否、なろうとしなかったのである。

 

何故ならば彼は根源、『』から通ってしまったらまっさきに抑止力が彼を抹消しにくるであろう。

 

それはありえるようでありえない話だ。大抵お堅い頭を持つ魔術師が目指す根源は、その過程に抑止力が働くのだが、根源に通ってしまえば問題ない。

 

現に魔法使いという存在がいるのだから。

 

あれらは最初から定められていた運命というやつだったかもしれんがな。

 

彼の場合は根源に通る前から抑止力が彼を抹消しようとアラヤから守護者を大勢よこしてくる。

 

根源などに通ってしまえばガイアも来るほどらしい。

 

それほどにこの『世界()』は彼を抹消するに値する人物、あるいわこの先未来に私達人類や文明、この『世界()』などのありとあらゆるものの敵になる“可能性”があるというわけだが。

 

こんな話を聞けば渚カヲルは悪人なのかと聞けばそうではないと、彼を知る人物達はそう言うであろう。

 

彼はどこにでもいるような平凡な性格だ。

 

いわゆる凡人、普通という訳だ。魔術に関係すること以外はな。

 

彼はこの『世界()』を滅ぼそうなど思っていないし例え滅ぼす術を持っていたとしてもまず実行しないだろう。

 

だが『世界()』はガイアとアラヤ総勢で消そうとする。

 

それほどまでに彼を消そうとするなど、まるで彼はこの『世界()』に生まれるべきではなかったと言ってるようではないか。

 

そんな彼を守ろうとするする者はごく僅かだがいる。彼と関わりをもつ魔術師達、人ならざる者達、彼も聖杯に選ばれた者として参加した第5次聖杯戦争に召喚された英霊達、人類最古の王までもだ。そしてラグナロクで滅んだはずの“神々”は彼の味方だった。

 

彼らは渚カヲルを抑止力から守ろうとあることをした。

 

それは――――

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

凛ちゃんに食らった八極拳めちゃくちゃ痛かった。あれが麻婆神父だったら即死、よくて骨が大量に折れるくらい。どのみち死んでいるがな、普通であったら。

 

しかし初回であんな衝撃的な出会いなどしてしまったら目をつけられるのではないだろうか…

 

※安心してください、既に一番厄介な者から目をつけられています。

 

ただでさえ容姿で目立つのにどうしてこうなるんだろう。あんまり目立ちたくないなぁ…

 

※安心してください、既に一番厄介な者から目をつけられています。

 

はぁこれからこの先平凡にくらせていけるのだろうか…

 

※安心してください、既に一番厄介な者から目をつけられています。

 

さっきからこの某裸に見える人のネタがチラチラ見えるが気にしない方向でいこう。気にしてたら余計に疲れる予感がする。

 

とりあえずこの話は置いといて、今日は冬木市から二駅離れたところに来たのだ。なんというか、ロキが急にとても厚い封筒渡して来て“蒼崎橙子”に渡して来て欲しいと言ってきたのだ。

 

最初は耳を疑ったね、なんてったってあの蒼崎橙子だよ?封印指定までいった人形師だよ?型月作品では語り部として重要なキャラだよ?あの破壊することに特化した魔法使いの妹さんを持つ人だよ?私の一番好みのキャラだよ?そんな大物に会って来いなんてロキ、グッジョブ!

 

というわけで伽藍の堂を探しているのだが、確かオンボロビルになんたらこうたらみたいな、異常を感じさせない結界を張っているから中々見つからない。こういう時は物探しに便利な術があるのだが相手は上級の魔術師が張ったものだし、まだ未熟者な私に見つけれるかどうか……

 

うーん、どうするべきか……

 

「君、そこで何しているの?」

 

「え?」

 

悩んでいるところに突然話しかけられたので、びっくりこいた。

 

「ああ、驚かせちゃったね。ごめんね?君はここらへんでは見かけない子だから」

 

その人はそう言って私の目線に合わせるようにしゃがんだ。よく見たらその人は蒼い眼をしていて、眼鏡をかけていて、顔は中の上、上の下と少し顔がイケメンで、声が鈴○さんで……ってこの人黒桐幹也じゃないのか?そうだよね!?

 

私ってもしかして原作キャラと会うのって多くないか?この間は凛ちゃんに麻婆神父に、今いるお人良し黒桐さんに、これから会える出あろう蒼崎橙子に…原作ファンにとっては嬉しいけど死亡フラグ立ってると思う。だって大抵はこのキャラ達は何かと問題を運んでくる人ばかりだし、正直かかわりたくない。そもそも………etc

 

そんなことを延々と考えていたせいか、目の前にいる黒桐幹也に心配するような眼で見ていたことに気が付かなかった。

 

「もしかして君、迷子、だったりするのかな?」

 

「(やべ、考えすぎていたから忘れてた。ここで迷子設定にするといろいろ面倒だからここは大人の対応で)いえ、伽藍の堂という事務所を探しているのですが、知りませんか?」

 

「ああ、それならこの先を曲がればすぐそこにあるよ」

 

え、メッチャ近い。私の勘すげぇ、セイバーとはいかないけどすごくないか!?適当に歩いてただけなのに。

 

「ありがとうございます」

 

「僕、あそこで働いてるからついでに案内してあげるよ」

 

「いいんですか?(ホントこの人良い人だな)ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

僕と一緒に伽藍の堂まで来ている少年はどうやら橙子さんに用があるようだ。

 

だいたい橙子さんに用があるのって魔術関係だと思って聞いてみたのだがこの少年自身魔術師だそうだ(本人は未熟者の魔術師だと言っていたが)

 

まだこんなにも幼いのに魔術師になれるのかと少し驚いてしまった。

 

今日はその少年のお師匠さんからのお使いで来たらしいのだが、正直彼を一人にしていたら危なかっただろう。

 

なんせこの街はいろいろと物騒な事件が起きている。なによりも彼の容姿も関係している。

 

それはあまりにも美しいということだ。どこか達観したような顔でまるで初めてあったときの式にそっくりだったのだ。だからなのかもしれないが声をかけてしまった。

 

「着いたよ、多分橙子さんはいるとおもうから」

 

「はい…」

 

見た目はとてもオンボロビルなのだが中は普通だ。といっても事務所に使っている階より上は酷い有様だが。何故橙子さんはこの建物を買い取ったのだろうか。

 

「橙子さん、いますかぁ?」

 

「なんだ黒桐、一体どうし、た、ん…だ……」

 

あ、今日の橙子さんは眼鏡かけてないほうだ。少年にとっては残念だったであろう。何せこの人眼鏡を取るとすごく毒舌というか、いろいろと客観的に見ているからどこか冷たくみえるし……ってちがう、ちがう。

 

橙子さんは何故かこちらを凝視して吸っていただろう煙草を口から落としていた。

 

「黒桐、お前どこから拾ってきた」

 

「拾う?何の事ですか」

 

「そこにいる美少年のことだ!」

 

橙子さん、貴方って人は…

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

きゃぁあああああ!生の橙子さんだ!!滅茶苦茶美人なんだけど!

 

「蒼崎橙子さんですね、師匠からの贈り物です(ついでにサインください)」

 

「ああ、確かに受け取った。しかしそんな他人行儀ではなく橙子さんとでも呼んでくれてもかまわんのだぞ?」

 

「いえ、それは…(そんな、橙子さんと呼ぶのは心の中だけだ!口に出して言うなんてそんな恐れ多い)」

 

「橙子さん、あんまりいじめてあげないでください」

 

「ふむ、しかしだな……」

 

思ったのだが、橙子さんはこんなにも積極的な人だっけ?初対面でこんなにもグイグイよってく人ではなかったと思うけど。あ、(察した)そういうことか。けどこんなにも迫られると逆に困るし、私が男性だったらこんなシュチュエーションはよかったのかもしれないね(今は肉体的に男性だがな)

 

「しかし、まさかあれに弟子がいたとは…」

 

「?(どういうことだ?)」

 

「おや、どうやら聞いていないようだな。君の師匠は私のお得意様でもあるんだが、普段は使い魔でよこしてくるからこうやってじきじき弟子を使わせて来ることは滅多にないんだ。まぁ大方弟子の自慢か、あるいわ……」

 

う?何だこっちをじっと見て。その瞳を見ると、まるで獲物を狙うかのようにな眼で背筋がぞぞぞっとした。え、何この人。私のこと食おうとしてるの?やめてください、私恥ずかしくて死んでしまいます。私は恥ずかしくなると相手の目をじっと見る癖があるのだ。だから傍から見たら見詰め合っているようだろう。

 

「ふふっ、そういうことか…君は合格だ」

 

はへ?何が?何か私試されてたのか……?

 

「さてと、君の師匠からの依頼には1週間かかるから1週間たったらまた来てくれ」

 

「はい、では1週間後にまた」

 

ロキは一体何を依頼したんだ?人形が欲しいから?いやで、そもそもあの合法ショタが欲しがるのか。あいつが持ってたら絵になるけど性格をしってしまったら反吐がでる程似合わないように感じるのは私だけだろうか。

 

そんなことを考えていながら扉を開けて、出ようとしたときに着物を着た女性とすれ違うのに気づかないまま階段を下りていった。

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「あ、式。今日は遅かったね」

 

「……コクトー、さっきの子供は何だ」

 

「ああ、さっきの子は橙子さんに用があって来たんだ、すごく礼儀正しい子だったよ」

 

「ふーん、そうか……」

 

ということは魔術の関係者か。

 

「何だ式、あの少年のことが気になるのか?」

 

「いや、別にどうだっていい」

 

ただ少々気がかりな点がある。一瞬だがあいつに死の線が“見えなかったのだ”。それは見間違いだったのかもしれないか、はたまた俺の気のせいか…別にどうでもいい。どうせ会うことなんてないだろうし…

 

しかし彼女は知らなかった。1週間後にまた会うことを。

 

 

 




橙子さんは確か美少年好きだったはず…

渚カヲルは橙子さんにとってドストライクだ!多分!
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