東方神実郷~『仮面ライダーバロン』、駆紋戒斗が幻想入り~   作:火野荒シオンLv.X-ビリオン

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紫「そういえば作者、貴方、東方のキャラで誰が好きなの?」
霊夢「あ、確かに…と言ってもまぁ、当然東方の主役で楽園の素敵な巫女さんと呼ばれた私でしょうね」
チルノ「いーやアタイでしょ!なんたってこの作品のヒロインポジションなんだからさ!」


シオン「ん?射命丸文とリグル・ナイトバグと村紗水蜜……かな?」


霊チル「「ちょっと待て!?」」
シオン「え、何が?」
霊夢「文はともかく、なんでマイナーそうな二人が上げられるのよ!?」
シオン「えーだってー………」



・射命丸→なんか可愛い
・リグル・ナイトバグ→見た目がドストライク
・村紗水蜜→なんか可愛い


シオン「……という感じ。因みにチルノも可愛いとは思っているけど、残念ながらこの中に入らなかった」
霊夢「ちょっ、じゃあ私は!?」
シオン「………好みじゃあない」


―――ぶちっ←何かが切れた音


シオン「えっ、今何か切れた音が」
霊夢「…」←静かに黒いオーラを放っている
シオン「えっ、ちょ、霊夢さーん?何ですかその背後にスタンドがいそうなオーラ……ってなんでこっちにくr(ry」


戒斗「……あいつは何をしているんだ?」
チルノ「あー…気にしなくていいよ、うん」


第2話 戒斗とチルノの奇妙な出会い

「―――うっ…!……ここは………」

 

 

戒斗が目を開け、ゆっくりと起き上がると、辺りを見渡す。

そこは氷で出来たような空間で、その中に不自然と木で出来た家具やらが置かれていた。

 

(…氷で出来た家、か……不思議な場所だ……。それよりもここは何処だ?確か俺はあの時、クラックとは違う何かに吸い込まれて、それで……っ!)

 

戒斗は何が起きたのかを順に思い出していくが、突然頭が痛くなる。

どうやらあの穴に吸い込まれた後、何処かで頭をぶつけたらしい。

とりあえず頭を抑えながら、ゆっくりと起き上がると、入口らしき穴を潜る。

そして戒斗の視界に入ったのは、深い霧と、その近くに湖らしきもの………そして後ろを振り向き、自分の出てきた穴がある方を見る。

そこに建っていたのは、氷で出来たかまくらのような家だった。

 

(俺が出てきた場所はこれか……だが、何故こんなところに氷で出来たかまくらがあるんだ…?地面は凍っているわけではないのに……)

「―――あ、起きた」

「?」

 

戒斗がごもっともな事を思っていると、突然どこからか声が聞こえる。

戒斗は辺りを見渡すと、あるものを見て思わず絶句する。

そこにいたのは、青い服や青いリボンを着用した少女………しかし戒斗が驚いた事はそんな事ではなく、その少女の背中に『妖精のような羽を羽ばたかせ、宙に浮いていた』事だ。

空を飛んでいたインベスなら何回か見た事があるが、目の前にいる少女は明らかにおかしい。羽が生えていると言う時点で。

 

「………は?」

「は?何よその反応。アタイの顔に何かついてんの?」

「いや、その……何故貴様はその背中の妙なもので飛んでいる」

「…は?見て分からないの?羽よ羽」

「……俺は幻覚でも見ているとでも言うのか……」

「何寝言いってるのよ!アタイは実態よ!じ・っ・た・い!!」

 

戒斗はあまりにも非現実過ぎて頭を抱えるが、少女―――チルノは戒斗の反応に怒り出す。

そして自身の『程度の能力』と呼ばれる力『氷を操る程度の能力』を使い、アイスキューブを戒斗の真上に降らせていた。

 

「いたっ!?そして冷たっ!?」

「それで頭を冷やしやがれー!!なーっはっはっはー!!」

「…どういう事だっ!?これは現実………」

 

ふと戒斗は言葉を止め、今置かれている状況を確かめる。

―――俺、死んでいる筈なのに…【痛み】を感じている……?

そう、それは本来、感じる筈が無い感覚………それを何故か感じているのだ。

今思えば先程も頭をぶつけた感じの痛みがあったので頭を抑えていたが、よくよく考えれば死んで魂だけとなった今では、そういった【痛み】が無い筈なのだ。

 

「(どういう事だ…【痛い】とか【冷たい】といった感覚が……)…それよりもいい加減にしろ!!」

「∑ふぇ!?」

 

戒斗は自身の身体に不自然な感覚を感じて考えるが…そんな考えを邪魔するかの如く降るアイスキューブに怒りを感じ、戒斗は怒鳴りながらチルノに飛び掛る。

それに驚いたチルノは攻撃を中断し、空中へ逃げようとするが、僅かに反応が遅れたせいで戒斗に足を掴まれてしまう。

そして半ば強引に地上に下ろされると、そのまま拳骨を貰っていた。

 

「いっ……たぁぁぁぁぁぁぁ!?何すんのよー!!?」

「貴様が妙な力で氷なんか降らせるからだ!!お陰で色々と気付く事が出来たがな!!」

「だったら怒らなくてもいいでしょ!?器がちっさい男ね!!」

「なんだと…!」

「何をおぅ!」

 

二人はそのままいがみ合い続けるが、突然戒斗が頭を抑える。

…どうやらまだ頭をぶつけた痛みが残っていたらしく、暫くその場に塞ぎ込んでしまう。

それを見たチルノは動揺し、戒斗に声を掛けていた。

 

「ちょっ、アンタまだ痛みが残っているんじゃない!まだ寝てなきゃなんないでしょ!?」

「っ…痛みが増したのは貴様のせいだと思うがな……」

「ハァ!?こんな状況でふざけた事ぬかさないでよ!大体なんでアタイが原因なのよ!」

「十分な追い討ちだっただろうが!っ……!」

「…アンタ、本当に大丈夫なの……?」

「…痛みには……昔から慣れてる……だから気にするな……」

 

戒斗はそう言って立ち上がろうとするが、何処と無くふらふらしている…

それを見たチルノは慌てて引き留め、家に来るように言った。

だが戒斗はそれを断り、先に進もうとする。

 

「ちょっと待ちなよ!!アンタ、なんでそんなにふらふらなのに、アタイの誘いを断るのよ!見たところアンタ、幻想郷の住人じゃあないでしょ!」

「…幻想郷…?」

「そうよ!多分だけど、アンタは元いた世界から幻想入りしたのよ!つまりここは、アンタの知ってる世界じゃないの!そんなやつがふらふらとさ迷っていたら、迷子になるどころかのたれ死ぬよ!」

「そうか…ここはヘルヘイムとは違う、異世界だったのか……それなら貴様の背中の羽も納得する」

「Σそんなんで納得された!?」

「…あまり誰かを頼るのは性に合わないが、この世界を知る方法がないなら、貴様に聞くしかなさそうだな」

 

戒斗はそう言ってチルノの方に振り向くと、近くまで歩み寄る。

チルノはというと、厚意を受け取った戒斗に手を差し伸べるが、戒斗はそれを無視していた。

 

「…済まないが、貴様の家でこの世界について教えろ」

「ふ、ふーんだ!誰がアンタみたいな偉そうなやつに教えるもんか!」

「……そうか。なら、他を当たるとしよう。どうせまだ他にも貴様みたいな住人がいるだろうしな」

「あっ!こら!!勝手に…」

 

チルノが余計な事を言ったせいで戒斗は他を当たろうとする。

チルノは慌てて戒斗を止めようとした時だった。

 

 

―――バチィ!

「「…なっ!?」」

 

戒斗が湖から出ようとすると、何かに拒まれたかのように弾かれてしまう。

それを見たチルノは驚き、戒斗に至っては訳が分からずにいた。

 

「……なんだ今のは……結界か何かか?」

(え、なんであの男が霊夢の結界に弾かれたの…?あれって、アタイだけしか効果がなかったんじゃ……)

「…もし今のが結界だったら……つまり……」

 

戒斗はそう呟くと、チルノの方を向く。

チルノはというと、突然戒斗がこちらを向いたのに対して、頭に?マークを浮かべていた。

 

 

 

~~~

 

 

 

結局、戒斗はどう足掻いても結界を越える事ができず、チルノの家にお邪魔する事となった。

チルノはというと、コーヒーを二人分注いで、一つを戒斗に渡していた。

 

「はいよ!アタイに感謝しなさい!」

「…済まないな」

「いいっていいって!それよりアンタ、名前は?」

「駆紋戒斗だ」

「ふーん、戒斗か…あ、アタイはチルノだよ。氷の妖精で、幻想郷の中でさいきょーなのよ!」

「妖精……」

「何よ、その目。信じられないとでも?」

「いや、なんとなく、こんな幻想紛いなのがいるのかと思ってな」

「ふーん…ま、そう思っても仕方ないわね。この幻想郷じゃ尚更」

 

互いに自己紹介をし終えると、チルノは幻想郷について説明を始める。

しかし……

 

「うーん……何て言えばいいかな……要するにこの世界はー……うーん」

「…」

 

正直言って、チルノの説明が下手だった。

具体的に言うと、話の要点が合わなかったり、突然話が飛んだりして、訳が分からなくなるのだ。

すると一通りの説明が終わったのか、チルノが分かったかどうかを聞いてくる。

 

「どう?この世界がどういう世界か分かった?」

「……すまん、分からん」

「なんでよ!?」

 

戒斗の率直な一言に、チルノは思わずツッコむ。

…まぁ、あんな説明じゃあ分かるわけもないが。

戒斗は「とりあえず」と言うと、自分なりで要点を纏めていた。

 

「つまり、俺がいた世界とこの幻想郷とやらは一応繋がっているが、結界のせいで普段は互いの世界を認知できず、特定の条件を満たせばこの世界に入り込むことができる。そしてそれらが貴様みたいな『人外』がこの世界に入ってる来る、と。大体こんな感じか?」

「そうそう!そんな感じ!何よ、ちゃんと分かっているじゃない!」

「…」

 

―――コイツ、葛葉絋汰と何処か似ているな……

今頃新たな星に帰郷している、宇宙の神になった男と何処か重ねつつ、戒斗は黙ってチルノを見つめる。

しかしその目は、どこか同情の目をしており、それに気付いたチルノはムキーッ!と猿のように叫んでいた。

 

「何よその目は!?アタイがバカだとでも言いたいの!?」

「いや……何処かあいつと似ているなと………主に性格とかか?」

「ハァ!?なにいきなりワケわかんない事言ってんのよ!というか何故疑問符!?」

「…とにかく、結界が邪魔になって仕方ない。だが、この湖から出るにはどうするか…」

「そういえばアンタも、なんでか霊夢の結界に阻まれたんだよね。何でだろう?」

 

二人はうーん、と頭を捻りながら唸り、考え出す。

するとチルノが突然「あ、そうだ!」と叫び、ポケットから何かをとりだし、戒斗に見せる。

するとそれを見た戒斗は目を見開き、それをじっと見つめ出した。

 

 

「そーいや、アンタを家に運ぶとき、こんな物が落ちてきたんだけど……これアンタの?」

「…!これ、は……」

 

チルノが持っていたもの……それは戒斗が目覚める前にチルノが拾った、バナナの絵柄がされた、施錠のようなもの……

それは戒斗にとっては、一番身近にあったもの。

戒斗はチルノの肩を掴むと、チルノを揺さぶり出す。

 

「おいチルノ!貴様、これをどこで手に入れた!?」

「ちょ、揺らさないでよ!?というかアンタのじゃないのこれ!?アンタがアタイの家の上に落ちてた時、下ろした後家に入れようとしたら降ってきたのよ!」

「……なんだと」

 

戒斗はチルノを離すと、施錠をチルノから受けとる。

そしてまじまじと眺めると、自分のだと分かり、自分のだとチルノに伝える。

 

「…それ、何なの?アンタの世界で流行ってたやつか何か?」

「そんなものではない……これは【ロックシード】と呼ばれる、人間を越える事が出来る力だ」

「人間を……越える………?」

 

人間を越えると言う響きに、チルノは首を傾げる。

幻想郷は元々妖怪などの類いが多いせいで、チルノにはあまり意味が分からないらしい。

戒斗はロックシードと呼ばれるものの一つである『バナナロックシード』を握り、じっと見つめる。

 

(しかし……これはどう考えても、俺が使っていたロックシードそのもの……だが、死んだ後俺は【持ってなかった】筈だ…ならば何故、ここにあるんだ………?)

「…戒斗?」

 

するとチルノが顔を覗かせ、戒斗の顔を見る。

戒斗はチルノに対してなんでもないと告げると、そのままバナナロックシードを懐に入れていた。

 

「…とにかく、これは俺の使っていたやつで間違いない。返してもらおう」

「ちぇー。なんか面白そうなものだから、貰おうかと思ったのに」

「…言っておくが、あれは貴様やこの世界のやつらには、脅威になりかねない。だから使おうと思うのはやめろ。取り返しがつかない事になるぞ」

「……?それって、どういう………」

 

チルノは戒斗の言葉に何かを感じ、どういう意味かを聞こうとした………

瞬間だった。

 

 

 

「―――きゃああああああああ!!」

「!?この声、大ちゃん!?」

 

 

 

突然悲鳴が聞こえ、チルノは慌てて外に出る。

戒斗も一緒に外に出ると、チルノの近くに緑の髪の毛をした、ボロボロの妖精が倒れていた。

しかもその妖精は、何かに引っ掻かれたかのような傷が無数に存在しており、かなり瀕死の状態になっている。

チルノは妖精―――大妖精(通称大ちゃん)を抱き抱えると、何があったのかを尋ねる。

 

「大ちゃん!酷い怪我……誰がこんな事を!?」

「ち、チルノちゃん……それが……変な…生き物……が…突然襲い……かかって…それで……」

「…!おい、そこの緑の妖精、その腕を見せてみろ」

「…あな、たは…?」

「いいから早く見せろ!!」

 

すると何かに気付いた戒斗が、大妖精の右腕を掴んで、傷口を見てみる。

チルノも傷口を見ると、大妖精の傷口に、植物が生えていた。

チルノはそれを見て驚き、戒斗に至っては「やはりか」と呟く。

 

「え…大ちゃんの腕から……植物……?」

「やはりか……しかし……まさかそんなはずは………チルノ、幻想郷にこんな事できるやつはいるか?」

「いや、いないよ……病気……主に感染症を操る程度の能力や花を操る程度の能力を持つやつはいるけど………誰かにこんな植物を植え付けるなんて能力を持ったやつはいないよ!スペルカードでもそんなものないよ!」

「…そうか……チルノ、貴様、さっき氷を降らせたよな。それで氷でできた武器……剣や槍とかを作れるか?それも頑丈なものを」

「え…頑丈にはできるか分からないけど、作れなくはないよ…?けど、それで何を……」

「作れるなら、急いで作れ……そしてこの妖精の事を見捨てて隠れろ」

 

戒斗は大妖精を指差して見捨てて隠れろとチルノに告げる。

それを聞いたチルノは当然激怒し、戒斗に抗議する。

だが戒斗はそれを無視しつつ、早く武器を作るようにチルノに言い、チルノはそれに仕方なく氷でできた槍を作り、戒斗に渡す。

そして下を向きながら、静かに震えていた。

 

「…どういう訳か知らないけど……なんで見捨てろなんて言うのよ…ふざけんなよ!急に大ちゃんを見て、どうしていきなりそんな事」

「…チッ……どうやら何体かは、この【結界の中で】出現したらしいな」

「え… 」

 

戒斗の言葉に、チルノは湖の奥を見る。

するとうっすらと何かの影が写っており、それに気付いたチルノは、霧を雪に変える。

そして向こう側にいたのは、全体が灰色の体をした、謎の生き物…

当然チルノはその生き物を見た事がないため、その場で腰を抜かして驚いていた。

 

「な……何よ、あれ………あれが大ちゃんを………?」

「……やつらは『インベス』。……俺がいた世界では敵だった奴等だ」

「!アンタの世界の……?」

「正確には、俺の世界に侵略してきた奴等、と言うべきだな」

「!ちょっと待ってよ!アンタ、生身で戦うの!?」

 

戒斗はそう言って、氷の槍を構える。

それを見たチルノは戒斗を引き留めようとするが、戒斗はそれを無視する。

その反応に対してチルノは「なら自分も戦う」と叫ぶが、まだ腰が抜けているせいか、立ち上がれずにいた。

 

「やめとけ…奴等の事は俺が一番理解している。貴様は氷を操れる能力を持っているみたいだが、その程度では奴等は止められん。だからそいつを見捨てて隠れろ」

「な…ふざけんな!アタイはさいきょーなんだ!あんな奴等なんか、アタイのスペカで十分よ!それに大ちゃんを見捨てるなんてするもんか!!」

「無駄だ。仮に貴様がここにいるやつらを倒せたとしても、そいつはもう助からん。俺や貴様が結界から出られないなら、尚更だ」

「な…なんでよ…なんでそんな事を当たり前に」

「実際に俺も、そうなった事があるからだ」

「……え?」

 

戒斗の言葉に、チルノは押し黙らせられる。

…以前戒斗は、大妖精と同じように、腕の傷口から、ヘルヘイムと呼ばれる植物の種子のようなものが植えられた事がある。

それ以前にも、元いた世界では大勢の人間が、インベスによって傷付けられ、現代の医学では治療ができないレベルとされていた。

そのせいで大勢の人間が犠牲になり、一時期は戒斗たちのせいだと言われ、貶されるようにもなっていた。

 

それを聞いたチルノは、尚更危険だと戒斗に向かって叫び、引き留めようと無理矢理体を起こす。

…もしそれが本当だったら、生身で挑もうとする戒斗が、一番危ない……

そう思ったチルノは戒斗が戦う前に、インベスを全て凍らせようとする……が

 

 

 

「!チルノ!上だ!!」

『ギシャァァァァァ!!』

「えっ……きゃあ!?」

 

 

突然チルノの家の上から、全く姿が違うインベスがチルノに襲い掛かる。

チルノは咄嗟に氷で攻撃を塞ぎ、シカのようなインベス……シカインベスはグルルと唸りながら、近くの草むらに着地する。

それと同時に湖の向こう側のインベスたちが羽を広げ、一斉に飛びかかってきていた。

 

「クソッ!おいチルノ!貴様はそのかまくらの中に隠れてろ!」

「で、でも……」

「いいから早くしろ!」

「……大ちゃん、家の中に運ぶけど、立てる?」

 

チルノは唇を噛み締めつつ、大妖精を運ぼうとする。

大妖精はコクリと静かに頷き、チルノは頑張って自分の家に、大妖精を連れ込み、入り口を氷で塞ぐ。

戒斗はそれを見つつ、心の中で馬鹿が…、と呟きながら、インベスたちに突撃していた。

 

 

 

~~~

 

 

 

「大ちゃん!しっかりして!大ちゃん!!」

「くっ……はぁ……あぁ………!」

 

チルノは大妖精をベッドに寝かせると、呼び掛けながら傷口を見てみる。

…既に傷口の植物はどんどん広がり、下手したら手遅れレベルになっている……

妖精の類いは基本、死ぬ事はないらしいが、それでもこの植物の前では、恐らく死ぬ可能性が高い…

チルノはどうすればと考えると、ふと妙案を思い付く。

 

「ごめんね大ちゃん…寒くなると思うけど、こうするしかないの…!」

 

チルノが思い付いた妙案、それは自身の能力で、ヘルヘイムの植物を凍結させ、進行を食い止める事…

チルノはヘルヘイムの植物を、大妖精の体の奥まで生えている部分まで凍らせる。

どうやら成功したらしく、植物の進行は止まっていた。

しかし大妖精の身体を一緒に凍らせないようにしているため、それは一時的なものであるのはチルノも分かっており、かといって何回もしていれば、今度は大妖精の身体が持たなくなってしまう。

 

チルノがどうすればいいか必死に考えていると、突然ガシャリと、何かが落ちてくる音がする。

チルノは音がした方を見ると、氷の床に『黒い何か』が落ちていた。

その『黒い何か』は、刀のような物が取り付けられており、その隣のプレートのようなものは、騎士のような姿をした存在の横顔が描かれている…

当然チルノは、こんなものを拾った覚えはないし、幻想郷でも見た事がない……

そうなると、恐らくそれは、幻想入りという形で入ってきたのだろう。

 

しかし、チルノはこれを見て、不思議と何かを思ってしまう。

―――なんでだろ…これをアイツに…戒斗に渡さないといけない……そんな気がする………

―――というかこれ、あのバナナのやつと同じように、戒斗の私物じゃ………

チルノはそう思い、『黒い何か』を拾う。

そして一旦大妖精の方を見ると、「…待ってて」と告げ、入り口の氷を消して、外に出ていた。

 

 

 

~~~

 

 

 

一方の戒斗は、かなりボロボロの状態だった。

幸い、傷口からヘルヘイムの植物は生えておらず、インベスも殆ど倒していた。

しかし非常に厄介なのが、上級インベスと呼ばれる部類のシカインベスがまだ残っている事……

戒斗は舌打ちしながらも、シカインベスに攻撃を仕掛ける。

しかし、先程から使い続けているせいか、氷の槍が限界を迎えてしまい、砕け散ってしまっていた。

 

「!しまっ…」

『ギシャアアアアア!!!』

「!があぁっ!?」

 

戒斗はシカインベスに殴り飛ばされ、その場で倒れてしまう。

その隙に他のインベスたちが戒斗に群がろうとする。

が………

 

 

 

「氷符『アイシクルフォール』!!」

 

 

 

突然、弾幕と呼ばれるものが、滝のようにインベスたちに襲い掛かり、シカインベス以外のインベスが巻き込まれる。

戒斗は何が起きたのか分からずにいると、チルノが戒斗の方へ向かって走ってきているのを見つける。

「馬鹿」と戒斗が言うと、チルノは「馬鹿って何よ馬鹿って!」と反抗するが、その最中シカインベスがチルノに襲い掛かってくる。

チルノは羽を使って飛びながら回避し、戒斗にある物を投げ渡していた。

 

「―――戒斗ー!受けとれーっ!!」

「っ……!こいつは………!」

 

戒斗が受け取った物は、先程チルノが拾った『黒い何か』……しかし戒斗は、当然これを知っていた。

暫く戒斗はそれを眺めていると、チルノの悲鳴が聞こえ、近くまで転がり落ちてくる。

 

「チルノ!」

「ぐっ…だ、大丈夫よ…!これぐらい……大ちゃんのためなら……っ!」

「無茶するな…それよりチルノ、これを何処で…」

「あ、アタイの家に…多分、幻想入りしてきたんだと……。やっぱりそれも…アンタの……?」

「ああ……お陰で俺は、また戦う力を手に入れた………!」

 

戒斗はゆっくりと立ち上がり、『黒い何か』―――『戦極ドライバー』を腰に当てる。

すると戦極ドライバーからベルトが現れ、そのまま戒斗の腰に巻きつく。

そして懐からバナナロックシードを取り出すと、開錠する。

 

 

 

『バナナ!』

 

 

 

するとバナナロックシードから音声が鳴り、同時にラッパの音楽が流れ出す。

そして戒斗の頭上からチャックのような物…『クラック』が開き、その中からバナナのような物が、ゆっくりと下りてくる。

それを見たチルノは叫ぶが、戒斗は気にせずにバナナロックシードを戦極ドライバーにセットする。

 

 

「えっ…バナナみたいなのが戒斗の頭上に……」

「…」

『ロォック、オーン!』

 

そしてバナナロックシードを戦極ドライバーに施錠し、『カッティングブレード』と呼ばれるものを倒し、バナナロックシードに当てる。

するとバナナロックシードのカバー・キャストパッドと呼ばれるものが開かれる。

そして………

 

 

 

『カモォン!バナーナアームズッ!!ナイト・オブ・ス・ピ・アーッ!!』

 

 

 

急速にバナナの物体―――『アーマーパーツ』と呼ばれるものが落下し、戒斗の頭に被さる。

「バナナが突き刺さった!?」とチルノは叫ぶが、そうしている間にも戒斗の身体に、赤と銀のアンダースーツ・ライドウェアが装着され、次第にバナナのアーマーパーツが展開されていく。

そしてそこに立っていたのは、戒斗とは別の姿………しかし目の前にいるのは、戒斗本人だ。

 

その姿は、バーンカスクと呼ばれる兜に、両脇にバーニングホーンと呼ばれる角が付いており、更にバナナの鎧をしている……

そして何処からかランス型の武器『バナスピアー』が現れ、バナナの鎧を纏った存在はそれを手に取る。

 

 

 

「えっと…かい、と……なの………?」

「…そうだな……今の姿を語るなら…―――『アーマードライダーバロン』……貴様みたいな雑魚は、俺の手で倒す…」

 

 

 

赤い存在―――アーマードライダーバロンはそう呟くと、目の前にいるシカインベスに向けて、静かに構えを取っていた。




シオン「うぐっ……酷い目にあった……」←ボロボロ
チルノ「あ、作者。さっき登竜翔ってやつが来て、『後で楽屋裏来いって伝えろ』って言ってきたよ?」
シオン「ウソダドンドゴドーン!!orz」


戒斗「俺は何故、あの場で痛みを感じるのに気付かなかったのだろうか…」
チルノ「ボケてたからじゃない?」
戒斗「殴るぞ。というかチルノ、貴様、何故湖に家なんか建てた。それもかまくら」
チルノ「いーじゃん別に!!俗に言うアタイの趣味だよ趣味!!」
シオン「…趣味なんだ……」


戒斗「そして正直俺にとって、妖精とはファンシーなものだと思っていたが、チルノのせいで野蛮なやつもいると分かった」←チルノ見ながら
チルノ「頭どころか身体も冷やす?」←冷気全開
戒斗「ふん、やる気か」←戦極ドライバー装着
シオン「お前らやめろ!?第一チルノがアイスキューブ降らせたお陰で、お前が痛みとかを感じているというのに気付いただろ!」
戒斗「そのせいで余計頭が痛くなったがな!!」


紫「それで…なんで戒斗が霊夢の結界に阻まれたの?」
シオン「∑ユガリザンナズェイルンディス!?」
紫「暇だったから。それで、戒斗が結界に阻まれた理由は?」
シオン「あー、それなら簡単だよ。前回時空の裂け目で強引に幻想入りしたせいで、結界が誤作動したって感じ。次回か次々回にその説明を詳しくするよ」
戒斗「成程…」


紫「それにしても…チルノ、貴女……」
戒斗「最強と自負したり、説明が下手だったり……」
シオン「ぶっちゃけ、初瀬ちゃんだったら「意味わかんねーよ!」って叫んでたと思うよ?」
チルノ「アタイが馬鹿だって言うの!?」
紫「だって貴女、公式で馬鹿扱いされてるじゃない」
チルノ「orz」


戒斗「そしてどうしてバナナロックシードがチルノの元に落ちていたんだ…」
シオン「大人の事情だよ!!」
戒斗「どんな事情だ!」


チルノ「…そしてなんで大ちゃんがあんな目に遭わなきゃいけないのかなぁ……?」←激状態
シオン「だ、大丈夫だって!ちゃんと救済処置はしているから!」
戒斗「ヘルヘイムの種子を植えられているのにか?」
チルノ「そして戒斗アンタは後で殴る!」


紫「というか、なんでインベスまで来ちゃうのかしら………お陰で修復が面倒なんだけど」
戒斗「俺に聞くな」
シオン「もう適当に、『これも乾巧ってやつのせいなんだ』って感じで片付ければよくね?」
チルノ「氷像にしてその人に送り届けてやろうか、作者?」


シオン「そもそも大妖精は、最初からこうするつもりだった。後々色んな形に繋げられるようにするために」
チルノ「その為に大ちゃんをあんな目に遭わせたのかぁぁぁぁぁぁ!!」
紫「でもこれ、本当に治るの?」←スキマから大妖精呼び出しながら
大妖精「」←至る傷口から植物びっしり
チルノ「大ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!!?」
戒斗「…本当にもう、手遅れな気がするのだが……」


シオン「当初は倒れている戒斗の近くに、戦極ドライバーが落ちてくる予定だったけど、それはありきたりすぎるなーって思って」
紫「なんか、今後チルノ辺りにマンゴーやら各種ロックビーグルが落ちてきそうな気がするわね………」
チルノ「アタイは避雷針か何かか!?」
シオン「いや、避雷針って…」


紫「そしてちゃっかりボロボロな戒斗ェ」
シオン「所詮『オレノカラダハボドボドダァ!』ってか」
戒斗「貴様ら……好き勝手言ってくれるな………!」←腕プルプル震わせつつ
チルノ「アタイはスペカ使えたから、それはそれでよかったけどね!」
紫「まぁ、原作タグが東方Projectだからねぇ。使わなかったら東方要素が無くなるし」
シオチル「「メタい!?」」


シオン「そして遂にカモンしたナイトオブバナナー!!通称仮面ライダーバナナ!」
戒斗「バロンだ!」
チルノ「ところで、なんで英語表記じゃないの?」
シオン「単純に言って、面倒臭い」
戒斗「おい作者ァ!!」
紫(ところで戒斗って、現段階でオーバーロードインベスにはなれないのかしら…)


シオン「それじゃあ、次回もお楽しみに!」
チルノ「そして後で楽屋裏来てよ作者。霊夢と一緒に殴るから」
戒斗「俺も参加させてもらおうか」
シオン「Σえっ」
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