Demon's Stella ~悪魔の彗星~   作:Hershel

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キャラクター紹介

誰得謎のステータス設定。ゲームのステータス設定みたいな感覚で見てください。
HP、MP、攻撃力、防御力、素早さ、魔攻、魔防で分けています。

池宮広樹(HPとMP以外はエンチャントルーンで変化有)
HP:S MP:C 攻:B 防:S 素:A 魔攻:C 魔防:A

夕張
HP:B MP:A 攻:C 防:D 素:B 魔攻:B 魔防:B

加賀
HP:C MP:A 攻:A 防:E 素:B 魔攻:A 魔防:S

日向
HP:S MP:D 攻:S 防:A 素:D 魔攻:E 魔防:B

この謎企画、また戦えるキャラが増えたら記載します。


第十六話 射抜きなさい

六月四日(木)午後二時。

剣を振ってから、私は午後からは池宮さんと別れ、自己訓練に励んでいた。

池宮さんからの提案で、仕事なら俺一人でこなせるから、と。

実際に池宮さんは、仕事はよくできる人だし、剣を使えるようになりたい

私にとっても、絶好の提案だった。

午前は一緒に仕事をして、午後からは演武場で修復されたかかしくん相手に

剣の腕を磨いていた。

 

「剣が悪い・・・わけじゃないよね」

 

未だにかかしくんの身体に剣を受け止められてしまう。

剣を研いだりして何度も試してみるが、やはり駄目。

池宮さんがした時は、変わった持ち方をしていた。

池宮さんは駄目だと言ってたけど、試しにこの前やってみたけど

想像以上に力が入らなくて、今まで以上に酷い結果になった。

あの人は本当に、なんであんなに綺麗な剣撃を繰り出せるんだろう。

それにあの人って、槍術士じゃなかったのかな。何で剣も使えるんだろう。

 

「うーん、ちょっと気になるなぁ」

 

私は頭をわしゃわしゃして雑念を捨てる。余計なこと考えちゃ駄目ね。

 

「池宮さんにも、色々あるものね」

 

そう言って私は一人頷くと、また剣を振り直した。

そして、剣を振っていると、急に金属音が武器から鳴り出す。

 

「な、何!?」

 

私は驚きながらも、武器から手を離さずにいた。

武器の刀身は武器に収納され、断面から銃口が現れる。

デュアルウェポンのもう一つの姿、銃だ。

 

「ひ、ビックリした〜・・・急に変わるんだもの」

 

私は恐る恐るその姿を見る。長さは半分ぐらいになり、握り具合も

良好だ。トリガーは剣状態から見えていたので、そこを起点に構えてみる。

 

「ん〜、いい感じじゃない?」

 

重ね良好。特に問題はない。剣とはまた違った感覚が私を包み込んでいく。

 

「・・・弾入っているのかな」

 

私はかかしくんに向けて銃を構える。軽い気持ちで、私は引き金を引く。

すると、獣が雄叫びをあげるが如くに銃声が響き、銃弾はかかしくんの

すぐ右を通り過ぎ、地面に着弾する。

私は驚き、手の力が抜け、デュアルウェポンを思わず落としてしまう。

 

「何事だ!」

 

周辺警備をしていた憲兵達が、演武場に駆けつけてくる。

私は慌てて立ち上がり、その憲兵の元へ駆けつける。

直ぐに事情を説明し、私は謝罪する。

 

「全く・・・人騒がせな艦娘ですね・・・」

「す、すみません・・・」

 

憲兵に軽い説教を叩かれ、彼等は職務に戻った。

 

「ほ、本当に入ってたんだ・・・」

 

地面に放り出されたデュアルウェポンを拾い上げる。

 

「こんなところで、これの練習は難しいかな」

 

そう呟いて、私は剣の状態に戻そうとする。

だが・・・

 

「あ、あれ?」

 

戻らない。そもそも私はデュアルウェポンを銃形態にしたことがなく

全く扱い方を知らなかった。まず、何故剣から銃になったかも分からない。

 

「困ったな・・・」

 

このままでは剣の訓練ができない。とにかく剣の状態に戻さなきゃ。

 

「親方さんの所に行こう!」

 

私はそう言って、かかしくんを演武場の端に寄せておき、

駆け足で工廠へ向かう。

 

 

 

 

 

 

「いない~!?」

「そうなんだ、すまないね」

 

工廠を訪れ、親方さんに用があると、作業員さんに尋ねたら

親方さんは外出中らしい。

あの姿で外出なんてして大丈夫なのか、と思いながらも

私は切羽詰まってしまう。

 

「ど、どうしよう・・・」

 

工廠を出て、私は俯きながら小股で歩く。

その姿を遠目から見かけた者が、駆け足で寄ってきて声をかけてきてくれる。

 

「どうしたの?何か悩み事?」

「あっ・・・加賀さん」

 

見知った顔、加賀さんだ。話を聞いてみると、執務が終わり

長い休憩時間になって気晴らしに散歩をしていたようだ。

加賀さんは、俯いている私に気にかけながらも

手に持つデュアルウェポンを見て口を開く。

 

「あぁ、あの騒ぎは貴女だったのね」

「あの騒ぎ・・・」

 

私は目を見開くも、直ぐに思い出し、慌て始める。

 

「気にしないで、きっともう叱られているでしょうし、私から言う気は無いわ」

「うぅ、お気遣いありがとうございます・・・」

 

加賀さんはくすくすと笑っている。そして、そのまま話を続ける。

 

「それで、その武器についてあの小さな親方さんに話を聞きに来たのかしら」

「はい・・・」

 

私は少し俯く。加賀さんは私の言葉を待っている。

 

「急に、剣から銃の状態になったんです。私では戻すこともできず

親方さんに相談しようかなって」

「なるほどね」

 

加賀さんはそう話を聞くと少し考えるような仕草を取る。

 

「夕張、今時間あるかしら?」

 

加賀さんが口を開くと、私は少し驚く。

 

「へっ?あ、はい。大丈夫です」

 

私は慌てて返事をすると、加賀さんはくすくすと笑っている。

 

「ついて来なさい」

 

加賀さんはそのまま足を進める。私はその後をついて行く。

 

 

 

 

 

 

加賀さんが連れてきた場所。そこは空母御用達の弓道場だ。

何故ここに軽巡洋艦である私を連れてきたのだろうか。

そういった疑問を抱えながら、加賀さんは壁に掛けてある弓を手に取り

矢を持ち弦を引く。弦から手を離すと、弓は放たれ

的に一直線に走る。そして、見事に突き刺さる。

その光景を、私は見て、魅了されていた。

 

「ほら、貴女もやって見なさい」

「へっ!?」

 

加賀さんにそういわれると、私は戸惑ってしまう。

弓なんて引くどころか、触ったこともない。いくら今誰もいないからって

軽巡洋艦の私がやっても・・・。

 

「別に、弓じゃなくてもいいのよ」

 

そう加賀さんは言って、私から視線を落とす。

 

「貴女には、ちゃんと得物があるじゃない」

 

私の手で握られているものを見てそう呟く。

手で握っていたデュアルウェポンを見つめて私は尋ねる。

 

「・・・いいんですか?ここ、弓道場ですよね?」

「ちゃんと許可は取ってきてるわ。後処理も任せなさい」

 

加賀さんはそう言って言葉を続ける。

 

「戻す方法が分からないなら、今はその武器のもう一つの顔、知っておくべきではなくて?」

 

その言葉に、私は静かに頷く。

 

「はい、そうですね。ありがとうございます、加賀さん!」

「いいのよ、気にしないで」

 

構え方は分からない。正直、両手で持つのか片手で持つのかも分からない。

自分の思うがままに構える。両手で持ち、ゲームの知識のみで作った適当な形。

でも、さっきみたいな軽い気持ちで撃つんじゃない。真剣に、真っ直ぐ目で

的を捉える。唾を飲み、一呼吸を置くと、私は引き金を引いた。

 

ズドォォン!!

 

重い銃声が弓道場に鳴り響く。銃弾は空を切り、真っ直ぐに的に

向かっていく。

実際に命中した場所は的を外し、右下に風穴を開けた。

引き金を引いた瞬間、慣れない私の身体は後ろに飛ばされ、尻餅をついていた。

冷静な表情で、加賀さんは口を開く。

 

「当たらなかったわね」

「は、はい・・・」

 

あの銃声を聞いてビクともしない加賀さんを少し尊敬しながら、私は立ち上がる。

少し腕がヒリヒリするかも。思ってた以上に自分の身体への負担が大きい。

剣の稽古をしていて疲労していたのもあるけど、これは大きな課題かな。

 

「私は、その武器のことは分からないけど」

 

私が脳内で考えをめぐらせているとき、加賀さんがふと口を開く。

 

「弓はね、最初は心・神経を研ぎ澄ませて、意識を集中させるの。

そしてゆっくり、流れるようにして弓を構える。そして・・・」

 

そう喋りながら、加賀さんは自然と弓を構えている。その矢先には、右下に風穴が開いた的。

 

「射抜くの」

 

そう言うと、矢を放つ。放たれた矢はそのまま的へ。風穴に吸い込まれること無く

加賀さんの矢は的を捕らえ、貫いた。

 

「射抜きなさい」

 

加賀さんは鋭い眼でこちらを見つめる。その眼は戦う意志を灯した、戦士の眼だ。

 

「その武器でも出来るはずよ。貴女ならきっと、ね」

 

そう言うと、加賀さんは後ろに下がる。

 

「さぁ、好きなだけ練習していきなさい」

 

加賀さんは弓を元の位置に戻し、弓道場から出た。

 

「すごいな~・・・」

 

思わず感嘆の声が漏れる。そして、自分の未熟さも改めて痛感する。

でも、あの人みたいに、あんな怖い魔物と対峙するには、あれぐらいの力は必要なんだ。

 

「もっと頑張らないとな。剣も銃も」

 

私は加賀さんの言われたとおりに研ぎ澄まし、また引き金を引いた。

この日は夕方まで、弓道場で銃声が響いた。撃つごとに一発一発の音が変わっていき

私に馴染んでいることを教えてくれた。

 




更新が大分遅れたにもかかわらずかなり無い様薄いですごめんなさい。
この辺の話が何故か筆が進まないです。でもこの辺の手を抜くときっと話が面白くなくなるでしょうし、がんばっていきましょー・・・。
最近平日土曜は大学の研究室、休日はソロツーリングしてるんで、PC立ち上げる余裕もないんですけどね!
あと、イベお疲れ様でした!僕はイタリア艦誰も手に入れることができませんでした(白目)
で、でも夕張ちゃんが応援してくれてるからいいもんいいもん(ビンビン)
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