うちはイタチに転生…?マジですか?改訂版!   作:ディア

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およそ一年ぶりの更新です。


第26話

世の中には邪魔者という居てはならない存在がある。そいつのせいで戦争を引き起こしたり、マダラを蘇らせたりと、とにかく害にしかならない。そいつの名前はゼツ。こいつがいる限り何度でも戦争が起こる。何故ならゼツは母親であるカグヤを蘇らせる為に行動していて、原作において一番こいつに振り回されたとも言える存在だ。物語としては必要な悪役かもしれないがこの世界においては邪魔者そのものでしかない。

 

と言うわけで。俺はオビトを呼び出した。

「トビ。お前に任務を与える」

「俺に任務だと? 随分俺を信頼しているな」

「お前にしか出来ないことだからな。やむを得ない」

「俺にしか出来ないことだと?」

「オビト。お前はうちは一族に伝わる歴史を知っているのか? ……あれは嘘だ」

俺は間髪入れずに嘘と断言する。マダラがオビトに無限月読のことを話している。つまり間違った情報が次から次へと伝わっているんだよな。あれ。

「うちは一族に伝わる歴史が嘘だと?」

「無限月読。それがお前のかつての目的だったんだろう?」

「……」

「うちは一族に伝わる歴史は石碑によって伝えられてきた。しかしそれは歴史を重ねる内に悪し者の手によって改竄された」

そこで息を入れ、俺は水筒の水を飲んだ。

「それがマダラと言いたいのか?」

「いいやマダラもまたその改竄された情報に振り回された被害者。うちは一族、いや六道仙人の石碑を改竄したのは別の者だ」

「誰だそいつは?」

「お前がゼツと呼ぶ生物だ」

俺の発言にオビトはとうとう固まってしまった。そりゃそうだよな。この時のゼツって暁に所属しているだけの存在だし、そいつが黒幕なんて誰も気づける訳がない。そこまで気づけた読者は予知能力をお持ちになっているか未来人のどっちかだよ。

 

「あいつが、本当にそうなのか? あいつは柱間の細胞から生まれた存在だ。そんな奴がマダラの目を盗んで石碑を改竄するなんて真似は出来ないはすだ」

オビトの言うことは一つを除けば正しい。だけどその一つのことのせいで推測もすべて間違いになってしまう。

「忍び足る者、裏の裏を読め。もしそれが嘘でゼツが初代様よりも前に生まれていたとしたらマダラの目を盗むどころか生まれる前に改竄出来る」

そう、ゼツは柱間が生まれる前に生まれている。それなら矛盾もない。

「そう言われてみれば確かに、そうかも知れない」

「ここから先は話しが長くなるがかまわないな?」

「わかった……」

 

「うちは一族、そして千手一族の祖先である六道仙人を初めとしたご先祖様達はかつて悪し者を封印した。その悪し者は封印間際に六道仙人達に悟られぬよう、自分の分身を作り出しそれを世に放った。その分身こそがゼツだ。ゼツは自らの本体を復活させる為に六道仙人の後継者争いに敗れた我々うちは一族の祖先インドラを焚き付け、千手の先祖アシュラと対立させるだけでなく子々孫々までその争いを巻き込ませた」

偉く迷惑な話しだよな。カグヤを復活させる為だけに戦争を起こして俺達を巻き込んだんだからな。

「何故だ? その悪し者を復活させるのとうちは一族と千手一族を対立させる意味がわからない」

「わからないか? 封印の鍵は無限月読だ」

「無限月読だと? 馬鹿な……あれは地上の人間全てに同一の幻術をかけ、意識を統一した上で月読の幻術世界へ引き込む。そう聞いたぞ」

「それは間違いじゃない。月の光を浴びた生物を生け贄とし、悪し者を完全に復活させる。それが無限月読だ」

実際にはもっと違うが、否定することによる事態の危険性を伝えるにはこれで丁度良いだろう。とにかく無限月読=危険だということを伝えればいい。

 

「話を戻す。お前の任務はゼツを封印することだ。生死は問わないが出来ることなら殺せ」

「出来ることなら?」

「ゼツは無限月読を使わずとも悪し者を復活させることが出来る。ただしうちは一族と千手一族、両方の体を媒体としなければならない。つまりトビ、お前を媒体として悪し者を蘇らせる可能性もあるんだ」

原作ではマダラがカグヤの触媒になったが、オビトはマダラに柱間の細胞を埋め込まれているからその可能性はあるんだよな。

「では何故、俺にゼツを封印するように頼んだ?」

「けじめが主な理由だが、それ以外の理由はゼツを油断させる為だ。奴が忍びらしく情報を操作したならこっちも忍びらしく騙して殺る。実にゼツらしい死に方だろう? それにゼツの行方を知っているのはお前だけだ」

「……えげつない奴め。それで俺が失敗したらどうする?」

「その時は悪し者が復活している時だ。俺達も死ぬ……後は任せたぞトビ」

俺がそう告げるとオビトはお得意の時空間忍術でその場から去り、消えていった。

 

「これで策は成ったな」

ゼツさえ死ねば後は小物だけだ。大蛇丸がマダラを蘇らせるなんてことは出来もしないし、やらないだろう。あいつ真実知っていたっぽいし。ところで今まで何故、ゼツ暗殺をやらなかったのかというと本当に無理だからだ。暁の活動拠点を知っていてもゼツがそこにいるとは限らない。むしろ暁の中では危険度の薄いとされているゼツをターゲットにする理由がなく、指名手配もろくに出来なかった。だがこうしてオビトが味方になったことによってゼツに怪しまれずに殺すことが出来る。悪いなゼツ太。この世界はカグヤの為にはないんだ。

 

「……終わったぞイタチ」

また時空間の裂け目が現れ、オビトが戻ってくる。それを見た俺は写輪眼にしてチャクラや仕草などを見分ける。

「そうかご苦労だった」

俺がクナイ投げオビトを襲う。そしてそれはすり抜け、オビトが正真正銘本物だと確信した。

「イタチ、いきなり何の真似だ?」

「あれだけ歴史を書き換えた奴だ。チャクラを変えお前に化けている可能性も否定できない。だから試させて貰った」

そう、ゼツの厄介な所はチャクラをもコピーし他人に成り代わることも出来る。しかし弱さは相変わらずで、戦闘以外ならばともかく戦闘になるとその正体がバレてしまう。それにオビトの時空間の移動は万華鏡写輪眼によるものだ。故に写輪眼にチャクラが集まっていた時点でゼツじゃないとほとんど確信がついていた。しかし奴らとてバカではなく眼の付近にチャクラを集めることなど動作もないはずだ。この世で一番うちは一族を研究していたのはゼツといっていいくらいだからな。

「今のでトビが偽物ではないことを確信した。よく帰って来てくれたな。オビト」

「勘違いしてもらっては困る。俺はまだゼツを全て滅した訳じゃない。殺ったのは本体だけだ」

「幹だけか……残る枝葉は?」

「あまりにも数が多すぎるからな。地道に回収する」

まあ、やむを得ないか。あいつら忍界大戦の時めちゃくちゃいたしそこら辺が妥当だな。

「俺からも後始末をするように呼び掛ける」

「また会うときはお前が五代目就任した後だ。その時に報告する」

そしてオビトが瞳術を使いその場から消える。それにしても五代目就任か。タイミングを見て就任する必要は……ないな。いつ就任してもいいようにゼツの後始末を全てやる気迫があったからな。

「一人で背負うなよ」

それは俺自身に対しても、オビトに対しても言ったのかもしれない。だけどもうじき中忍試験本選が開催され、木の葉崩しが起こる。そして木の葉隠れは……全壊どころか半壊もしないだろうな。うちの班のパワーインフレが酷すぎるからな。大蛇丸一人程度ならどうとでもなるし、こっちにはシスイもいる。サスケが闇落ちしないように注意するだけだな。

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