魔改造計画。
主人公じゃなくて、元々チートな人w
太陽のエネルギーって時点でいろいろ考えてましたが、こうなると手が付けられないなぁ。
Ю月ъ(`・ω・´)グッ日
花から花へ。
太陽の畑を起点にして、幻想郷各地へ渡り歩くことが私の趣味の様なものだ。
幻想郷各地に咲き誇る花を愛でる事で、私はある種の安心を得ることができる。
人里へは珍しい花の種が入ってきたり、良い花が咲いた時に立ち寄る程度だった。
位置的には丁度いい位置にあるので、幻想郷各地へ行く際の休憩所にもってこいだったのだが、私も妖怪だ。
自分でもわかっているけど、戦闘狂である自覚はあるし、気に入らない輩が居れば手が出てしまうだろうという予想もできる。
だから人里にはあまり訪れずにいたのだけど、最近は海原参護の家が丁度良い休憩所になっている。
人里と外の丁度境界にある立地。
妖怪達が頻繁に立ち寄るほどに染みついている濃い妖力の残滓。
彼の家は人と妖怪の双方の気配が強く残っている。
だからだろうか?
妖怪である私でも非常に居心地がよくて、おそらく人間も居心地の良い家になっている。
どちらかに傾けばどちらかがダメになるものだが、彼の家は絶妙な匙加減で成り立っている。
多分だけど、ゆっくり妖怪たちの効果もあるはずだ。
彼女たちは幻想郷に散らばる魔力や妖力、霊力を集めて形になった妖怪だ。
誰の力が多く取り込まれているかで姿が変化する。
だけど、私のゆっくり妖怪が妖力しか持っていないかと言えばそうではない。
彼女たちを構成する力の通り、魔力も妖力も霊力も持っているのだ。
そして、認識されることで存在を保ち、人間と同じ食事をして、妖怪たちと同じように魔力や妖力を吸収して生きている。
彼女たちがこの絶妙なバランスを意図して保っているのだろう。
彼女たちにそこまでさせる参護君は、本当に面白い人間だ。
Ю月(・∀・)ニヤ日
今日は参護君の家に行ってきたのだけど、今日はどうやら紅魔館へ出かけているようだ。
私のゆっくり妖怪が言うには、朝一で紅魔館の門番の所に行ったらしい。
ということは、組手にでも行ったのかしら?
言ってくれれば私が相手してあげたのに、残念ね。
この前の組手はとても良かった。
大抵の相手はあれだけ空中で攻撃を受け続ければすぐにでも戦意が消失して、無抵抗になる。
強者は別だが、参護君は強者に属せるほどの実力はまだ無い。
良くて中級かしらね?
しかも、中級に上りたての新人ってところかしら?
そんな人間が、上級の中でも別格である私の組手に気を失うまで決してあきらめず、なおかつ成長を続けていた。防御が的確になり、私の隙を探そうとして目を見開いて観察をやめない。
そういうやつは成長する。
前回はちょっと手加減を間違えたけど、次はもう少し相手に合わせてあげることにしよう。
そういえば、門番のゆっくり妖怪が見えなかったが、もしかしたら連れて行ったのだろうか?
だとしたらあの門番の反応が見たかったわね。
私も初めて私のゆっくり妖怪と会った時は取り乱してしまったし、彼女はどのような反応をするのか、後日本人か参護君にでも聞いてみましょう。
Ю月∑(゚Д゚)ガーン日
朝一で彼の家に行ってきたけど、あの反応は笑えたわね。
私を見てポカンとしてて、目が点になるというのはああいう事を言うのでしょう。
花壇の花たちも順調に成長しているし、花たちが言うには彼がくれる水には不思議な力が込められているそうだ。
波紋という力だろう。
自然の力を活性化させる力だから、花たちの毒にはならない。
それに、急速に成長を促す量の波紋は込めていないようだ。
あくまで花たちの免疫力を高めて、病気や害虫に負けない様にしている。
中々に精密な波紋の操作力だ。
仮に波紋を妖力と置き換えて考えてみると、それだけの精密操作は私でも難しい。
もちろん、波紋という技術が妖力の操作難易度と同じかはわからない。
だけど、最大出力だとおそらく花の方が破裂するほどの力が出せるはずだ。
それを免疫力などを高める程度まで弱めて出すことは相当難しいはずだ。
着実に強くなる参護君はやっぱり、面白い。
私のゆっくり妖怪と情報交換をしてきたが、彼は日常的に波紋の呼吸を続けていて、昨日から気功の修行を行っているという情報ももらった。
気功を覚えたあたりでもう一度模擬戦をしてあげようかしら?
その時期は私のゆっくり妖怪に任せよう。
Ю月(´ヘ`;)ウーム…日
昨日に引き続き、参護君の花壇の花と私のゆっくり妖怪と雑談をしながら過ごした。
彼が常時波紋を練りながら生活しているせいで、この家の周囲の植物が元気になっている。
普通に生活している時の波紋は滅多に漏れていないが、模擬戦や訓練で漏れた波紋が周囲に良い影響を与えているようだ。
波紋自体は生き物に害がない、むしろ有益な力だったはずだ。
波紋は仙道の奥義だったはずだから、もしかしたらこの空間は仙人が修行する空間に近い空間になりつつあるのかもしれない。
妖怪も人間も居心地の良い空間。
ゆっくり達だけでこの空間を良くしていると思ったけど、彼自身もこの空間を無意識とはいえ作る行動をしているようだ。
やっぱり、この家に花を植えた私は間違っていなかったわね。
居心地の良い空間も、見どころのある相手も居るんだから、当たりだと思う。
Ю月∑(゚д゚ノ)ノウワッ日
私のゆっくり妖怪から、参護君が気功の基礎を学んだと報告があった。
実践に勝る訓練なし。
さっそく、彼と模擬戦を楽しんだ。
波紋の操作も向上していたが、学んだばかりの気功も僅かだが展開していた。
参護君は気付いていないけど、無意識に利用しているなら扱う才覚も十分と考えられる。
でも、今回は前回よりもマシになったけどまだまだだった。
不屈の意思は健在だったが、まだ実力不足だ。
次はもっと楽しめるといいわね。
Ю月( 0w0)日
昨日から参護君の呼吸法を真似てみているが、やはり仙道の奥義と言われるだけある。
見ただけでは真似はできそうにない。
でも、あの力を私が使えるようになれば、まだまだ私は強くなれる。
太陽の力に似た力が出るなら、吸血鬼には危険な力だが、他の妖怪にはあまり意味の無い力だ。
後は、闇の力を操るあの妖怪ぐらいかしら?
だけど、私は花の妖怪。
太陽の力は私にとって最高の力だ。
教えてもらうのは最後の手段として、いずれ盗めるなら盗みたいわね。
なら、参護君が波紋を使う所を存分に観察させてもらいましょう。
Ю月(((( ;゚Д゚))))ブルブル日
参護君の家の縁側は太陽が良く当たって心地いい。
波紋の呼吸の観察も一旦休んで、ゆっくり妖怪たちと共にお昼寝をしていた。
良い野菜を持ってきたのだけど、私のゆっくり妖怪と雑談していると魔女のゆっくり妖怪とメイドのゆっくり妖怪が縁側で眠り始めたので、つられて眠ってしまった。
日焼けはしないのだけれど、参護君が気を利かせてくれたのか、すだれを下して直射日光が顔にかからない様にしてくれていた。
私のゆっくり妖怪からも何度か聞いているけど、女性が眠っているのにスケベ心を出さずに布団をかけたり、すだれを下したりする。
大妖精のゆっくり妖怪がいつの間にやら住み着いていたけど、彼女は自然の化身だし、花壇の花たちにも良い影響が期待できる。
しかし、まだ慣れていないのかビクビクしながら参護君の事を遠くから観察していた。
元々大妖精が少々気弱な所があったはずだが、ゆっくり妖怪はそれに輪をかけて気弱のようね。
氷妖精のゆっくり妖怪と一緒に行動していたから、そのうち馴染むかしら?
今日の晩御飯は野菜中心でおいしい料理だった。
まだまだ、彼の波紋を見る必要がある。
またここに来た時に観察させてもらうことにしよう。
いかがだったでしょうか?
幽香は基本的に参護が強くなることを望んでいます。
自分が戦って楽しいという部分が強いですが、それ以外に幻想郷で自力で強者と渡り合えるぐらいには強くなってほしいという思いがあります。
参護の家はとっくの昔に人外魔境に近い状態になってます。