アクセス履歴を見ているとやっぱり、参護の日記の人気は高いようですね。
まぁ、ゆっくりが可愛くかける場所でもあることですし、人気になってくれるのはうれしいものです。
Ю月ъ(`・ω・´)グッ日
波紋の戦士の話を幽香さんから聞いてから少し経った。
大陸が三つの国で争っていた頃に何度か見たことのある技。
波紋の呼吸法。
のちに仙人の奥義として語られるようになったが、その実あれは気功によく似た力だ。
気功は強化・破壊に比重が置かれているけど、波紋は逆に回復・活性に比重がある。
双方とも気功のできることは波紋でも、波紋でできることは気功でやることは可能だったはずだ。
気功と波紋を使いこなしていた将が言っていたことだから間違いはないだろう。
だけど、波紋の継承者は少ない。
それは習得が難しいことも挙げられるが、仙人がその技法を隠匿しているからだ。
もちろん仙人以外にも習得者はいたが、習得が難しい技だったので今の時代にほとんど残っていないと聞いていた。
しかし、この前の幽香さんの話だと、幻想郷に波紋の使い手が入ってきたという事だ。
気功だけしか身に付けていないが、波紋も身に付けることができるかもしれない。
昔に師事していた気功の師、彼女から波紋を習えなかったが、今ならば習えるかもしれない。
その使い手殿がどのような人物か、興味もある。
近いうちにお嬢様にお願いして人里まで足を伸ばしてみようか?
昔をいろいろ思い出した。
懐かしいと感じるのも、波紋の使い手殿の情報を聞いたおかげかもしれない。
Ю月(・∀・)ニヤ日
今日、波紋使いの男が徒歩で紅魔館まで来た。
ここまでの道のりは決して楽な物ではなかったはずだ。湖には多くの妖精が住んでいる。
妖精に後れを取るとは思わないが、あそこには大妖精と氷妖精チルノの縄張りだ。
気になって聞いてみると、
「ああ、良く釣りで一緒になるあの二人ですか?」
と言っていた。
第一印象は強者の風格と一般人の雰囲気が共存する不思議な男。
その次に感じたのが、三国時代の英雄を思い出させる程の鍛え抜かれた戦士の気だ。
思わず気を練ってしまったほどだ。
それともう一つ私を驚かせたのが、ゆっくり妖怪という珍しい妖怪だった。
見た目は生首だが、しっかりと意思があり、生きていた。
そして、その姿は私だった。
いや、私に擬態しているのか?
参護さんが言うには、生まれる時に私の妖力や気を多く取り込んだから、私の姿になったのだと言っていた。
思わず彼女を持った状態で固まってしまった。
見つめ合うような形になったが、こうする以外に何かあっただろうか?
「ゆっくりよろしくね!」
などと叫ばれては笑うしかない。
未だに混乱気味なのだ。なにしろ、自分に似た娘が目の前の男性に犬猫のように懐いている姿を見るとかなり気恥ずかしい気分になる。
犬猫が体をこすり付けてくる姿を、自分のゆっくり妖怪がするのを見るというのは、本当に恥ずかしかった。
しかし、参護さんは紳士的だった。
色々と雑談をして、波紋の呼吸法を教えてくれる代わりに、気功を教えることになった。
等価交換。
千年越しの希望が叶うというのも、予想外だったがこれも縁だ。
次に彼が来るのが楽しみだ。
Ю月∑(゚Д゚)ガーン日
波紋の呼吸法。
昨日、波紋の力を私の身体に流してもらった。
もちろん、害にならない様に調整されていたが、その調整が絶妙なものだった。
昨日帰り際に波紋を流してもらって、今も全身に波紋が行き渡り、全身が活力にあふれている。
気功でも同じことができるが、それよりも強く・心地よい力の奔流を感じる。
気功との相性を確かめるために、気を練ってみるが、喧嘩するどころかうまく混ざり合い、今までにないほどの活力と力強さを感じた。
強化で負ってしまう負荷が波紋で和らぎ、活性で不足する出力を強化で底上げしている。
相性がいいというのは間違いない。
参護さんの波紋でこれなのだ。自身で練った波紋ならどれだけ相性が良いのか?
非常に楽しみだ。
早く自分で使ってみたいものです。
Ю月(´ヘ`;)ウーム…日
今日は私のゆっくり妖怪ではなく、パチュリー様のゆっくり妖怪を連れてきた。
話を聞くと、紅魔館の全員が彼の家にいるらしい。
驚きを通り越して、固まってしまった。
あのゆっくり妖怪。私のゆっくり妖怪に比べて、全身の気が充実していた。
いや、充実していたというよりは、自身の容量の上限が増えているという感じだ。
そして、今日は波紋の呼吸法を教えてくれた。
私の肺を打撃して、空気を絞り出し、横隔膜を刺激して私の呼吸法を調整してくれた。
そうすることで、私の呼吸で練る波紋を発生させることができた。
後はこの時の呼吸法に近づけるように訓練を繰り返すだけ。
お礼に参護さんへの気功の練習をした。
彼の身体に触れて、私の気を送り込む。
そうすることで自身の気の流れをつかみ、覚えてもらうことが目的だ。
流すのをやめるとすぐに感じられなくなっていたが、徐々にその時間も伸びていっていた。
才覚はかなりある方だ。
弟子であり師匠であるなんて、面白い関係になったものですね。
Ю月∑(゚д゚ノ)ノウワッ日
波紋の呼吸は非常に難しい。
慣れれば睡眠中ですら練ることが可能だと言っていたが、わずかに練るだけですごい集中力が必要だった。
あれだけの複雑な呼吸をあれだけ自然にこなすことが出来ている。
どれだけの長い期間修行したのだろうか?
組手にしたって、技量が見事に積まれている。
武器だけに頼らず、徒手空拳も駆使して私にくらいついてきていた。
波紋の師だが、気功や体術に関しては私の方が師匠にあたる。
これほどの逸材を眠らせるのは惜しい。
しっかりと育てれば、まだまだ彼は強くなれるはずなのだから。
Ю月( 0w0)日
参護さんから許しを得て、パチュリー様のゆっくり妖怪を揉んでみた。
あれは癖になる。
なんというか、こう……。
揉んでいると、緊張で張りつめていた私の精神を癒してくれる気がするのだ。
修行中に参護さんが新しいゆっくり妖怪を見つけていたが、何気に珍しいことらしい。
パチュリー様のゆっくり妖怪が新しいゆっくり妖怪の相手をしていた。
見ていて癒される光景だが、修行をおろそかにはできない。
気功を練ると波紋が、波紋を練ると気功がおろそかになってしまう。
独立して展開するなら少しはマシになってきただろうか?
参護さんは体の中の気の巡りを理解し始めていた。
その流れから察するに、効率よく流れを促しているようだったので、操作の段階も良い方向に行っているようだ。
操作が完全にできる様になれば、放出と圧縮もすぐだ。
楽しみだな。
Ю月(((( ;゚Д゚))))ブルブル日
波紋を練っていると不思議と眠気が無く、それでいて体の調子が良くなる。
咲夜さんに驚かれた。(失礼な!)
波紋を練りながら太極拳を行うと、全身へ波紋を巡らせつつ、深い呼吸ができるようになる。
しかし、まだ気功との同時展開が難しい段階。
可能であると聞いているが、自分がやろうとすると思わぬ難易度になる。
太陽の力を身に宿すと言っていた。
それが本当なら、お嬢様や妹様には使えないが、咲夜さんやパチュリー様に使うことで、疲れや持病が癒されるかもしれない。
なら、一刻も早く習得してお二人の身体を癒せるようになりたいものです。
いかがでしたか?
美鈴の設定は独自設定・独自解釈によるものです。
つじつまが合わない、私の知っている二次創作と違う。などと思う事もあるでしょうが、この小説では美鈴は三国時代にはもう生きていた長寿な人です。
この三国時代にも裏設定があるのですが、そっちは私の別小説が進んだら出るかもです。